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2011年1月17日月曜日
増税しても破綻し続ける年金の制度的な欠陥
おはようございます。
昨年9月にも「年金制度はゾンビ制度」ってのを書いた。今回は簡潔にします。社会保障に回す名目で政府は増税したがっているようだけど、少子化が進む現状では消費税を少しいじって増税して解決するほど簡単な問題ではない。
政府も正直に言えば良いのに。
「年金制度は破綻してます」って。言えないよね。それを餌にして馬鹿な平民から税金という名目でお金を徴収するんだからね（笑）。社会保障費じゃなくて、本当は国債償還資金に充当したいって言えば良いのだけど・・・できないか。
年金の問題はいろいろ言われているんだけど、簡単に考えると良いですよ。
年金基金が赤字にならない条件：
国民の年金積立総額 ＞ 国民への年金支給総額
これは誰にでもわかりますよね。では、この条件が成立し続けるようにすれば良い。
政府はそれが増税だという。
困ったもんだ。
増税なんかしなくてもこの条件を成立させ続けることは可能だ。
平均寿命 ＜ 年金支給開始年齢
とすれば良いのだ（笑）
わかりますか？
まず、国民年金の歴史を見ると、「昭和25年10月の社会保障制度に関する勧告」が戦後最初に制度設計が検討された時期なのだが、「19歳以上が20年間支払って、60歳（女性65歳）から支給開始」という大枠が1950年（昭和25）にデザインされ、1959年（昭和34年）から施行された。
昭和25年ですか・・・この時は完璧だったんでしょうね。だって、1950年当時男性の寿命は58.0歳、女性61.5歳でしたから。戦争中はもっと短命。だからサラリーマン諸君が加入している厚生年金の起源である1942年制定の「労働者年金保険」の目的は明らかに戦費調達。
だって支給される前に死んでいるんだから。
平均寿命（男性58.0歳） ＜ 年金支給開始年齢（男性60.0歳）
ということで国民は払い損だった訳です。
そう、これが国家というものです。
無知な国民は国家を信じる。無知が故に・・・。
そもそも1959年に国民年金制度が開始された時点で既にこの制度は破綻していたんですよ。何故ならば、1959年の時点で年金支給開始年齢よりも、平均寿命が男性は65.21歳、女性は69.88歳にまで上がっていたんだから。
そういう無理な前提の上に成立しているにもかかわらず、半世紀以上も放置されてしまった訳ですよ。それは、政治家のせい？官僚のせい？いえいえ、国民自身の無知のせいです。
この破綻した年金制度を解体せずに増税？
「馬鹿も休み休み言え」ってのはまさにこのことですよ。
そもそも制度デザインが間違えているんだよ。
平均寿命 ＜ 年金支給開始年齢
が成立していない限りは、増税しても国民年金は破綻なのだ。
先日の個人向け国債も、今回の増税議論も国民が無知だから騙そうと企む奴が出てくる。
前にも書きましたが、商売は人を騙さないといけないほど高学歴が必要になると。当事者達はその意識も無く専門家気取りです。でも、政治家、中央銀行家、官僚、銀行家、弁護士、医師と呼ばれるエリートは高学歴だ。
そのエリートの中のエリートを気取るのが東大法学部を出て財務省（旧大蔵省）に入省した連中だ。そしてこの方々が今回の増税を主導している。
構造上破綻している年金制度のために消費税を数%上げても何の解決にもならない。
騙されてはいけない。無知ではいけない。国家を信じてはいけない。
そして何よりも大事な事は国家に頼る生き方を止めなければいけない。
その為に必要なことはなにか？
稼ぐしかない。自分を信じて稼ぐしかない。
そう、堀江モンの「稼ぐが勝ち」だ。
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