http://sankei.jp.msn.com/world/news/110819/mds11081919300005-n1.htm
「２倍にして返す」イスラエル連続襲撃　報復合戦激化の懸念強まる
2011.8.19 19:28

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１８日、イスラエル南部のバス襲撃現場から約６０キロ離れた道路で、パトロールするイスラエル兵士や警官（ロイター）
　【カイロ＝大内清】イスラエル南部エイラート付近で１８日発生したバスなどへの連続襲撃事件で、イスラエル軍は同日夕、事件はパレスチナ自治区ガザ地区の武装勢力「民衆抵抗委員会」（ＰＲＣ）の仕業だとみてガザへの報復空爆を行い、ＰＲＣ幹部ら４人を含む少なくとも７人を殺害した。これに対し、ガザからは１９日未明、１０発以上のロケット弾がイスラエル側に撃ち込まれ、イスラエル人１人が負傷した。

　同国のネタニヤフ首相は、１８日夜のテレビ演説で「イスラエル市民を傷つける者には即座に武力で対抗する」と宣言。ＰＲＣも、襲撃事件への関与は否定しつつも、イスラエルに「２倍にして返す」などとしており、報復合戦が激しさを増す懸念が強まっている。

　イスラエルからの報道によると、襲撃事件では民間人６人を含む８人が死亡、２５人が負傷した。

　ＰＲＣは２０００年ごろの結成で、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラから資金援助などを受けているとされるグループ。

　一方、隣国エジプトの国営テレビは、１８日の襲撃事件の実行犯を追跡していたイスラエル軍の攻撃ヘリの銃撃により、イスラエルとの国境警備にあたる治安当局者３人を含むエジプト人５人が死亡したと報じた。詳しい経緯は不明ながら、イスラエル軍によってエジプト人が殺害されるのは異例で、事実なら外交問題に発展する可能性がある。

　イスラエルは、襲撃事件の実行犯らがガザからエジプト領のシナイ半島を経由してイスラエルに侵入したと指摘、エジプトの国境管理がずさんだと批判していた。イスラエルとエジプトはシナイ半島で約１８０キロにわたって国境を接しているが、大部分は砂漠で、侵入を防ぐ柵などは設けられていない。
　

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