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イラン攻撃の道を開く天野IAEA事務局長 
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投稿者 新世紀人 日時 2012 年 1 月 30 日 11:49:35: uj2zhYZWUUp16
 

http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-1791.html

2011.11.14 イラン攻撃の道を開く天野IAEA事務局長

坂井定雄(龍谷大学名誉教授)

“核拡散防止の番犬”とされる国際原子力機関(IAEA)が先週、イランの核兵器開発への疑惑をかつてなく強調した報告書を発表したことで、米国とイスラエルのメディアが、イラン攻撃の可能性についてきわどい報道をしている。イスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相がイランの関連施設の攻撃命令を検討している、とまで伝えた。このIAEA報告が、イスラエルにイラン攻撃の新たな口実をあたえた危険は軽視できない。
ところが、この報告書に書かれている情報の多くが、2003年以前に得られたもので、すでにIAEAが報告しており、新たに裏付ける確かな情報はないことが明らかになった。IAEAで大きな権力を握る事務局長は、昨年12月何回も選挙をやった上にやっと当選した日本外務省OBの天野之弥氏で、就任前に米国側に「すべての重要な戦略的決定で米国側に立つ」と約束したことを報告した米大使の公電を、内部告発サイト・ウイキリークスが暴露している人物。中立を堅持したエルバラダイ前事務局長と異なり、米国寄りに偏っている天野氏のリーダーシップのもと、米国の対イラン強硬策を支援する意図で、わざわざ今回の報告書が出された可能性が十分ある。イランのアハマディネジャド大統領はさっそく天野氏を名指しで「米国の手先だ」「米国の主張を繰り返しているだけ」と非難した。
 12ページにわって中身を詳述している部分は加盟国だけに渡され、公表されていないが、全文を読んだと思われるBBCの専門記者は次のように報道しているー「IAEAは『イランがミサイル核弾頭の開発を含む核関連活動を行っている可能性に懸念を深めている』と述べている」「結局、この報告書の衝撃は何なのか。報告書で主張されていることは、確かに古く、これまでのIAEAの諸報告ですでに書かれている。コンピューター設計に関する部分のように新たな分野もあるが。この報告書は2003年までについては詳細に記されているが、最近の期間については、一部の作業は続いているだろうと、はるかに短く書かれているだけだ」
イスラエルと米国のメディアでの危機感を煽る報道に、米国のペネッタ米国防長官は、米国がイランをいま攻撃する意図はないことを表明し、「攻撃してもイランの核開発をせいぜい3年送らせるだけだ。攻撃は予測できない結果をもたらすかもしれない」「やるべきことは、最も厳しい制裁だ」を強調した。一方、ロシアと中国は、新たな国連制裁に反対を表明している。新たな「最も厳しい制裁」が国連安保理で決議される見込みはない。
日本のメディアは“米国はいまイランを攻撃する意図はない。イスラエルは米国に同調している”と、いつもの調子で報道している。たしかに、米国がいま直接イランを攻撃する意図はないだろう。しかし、「最も厳しい制裁」が安保理で決議されなければ、米国はどうするのか。ペネッタ発言は、新たな安保理決議のための圧力、そして、それが得られなければイスラエルの攻撃を黙認する条件整備ではないのか。

米国では、来年の大統領選挙に向けて、オバマ大統領は強力なイスラエル・ロビーのいいなりになっていることが、イスラエルの新入植地拡張の黙認、パレスチナの国連加盟阻止工作、パレスチナの加盟を決めたユネスコへの分担金支払い停止などで、明らかになった。数十発ないしそれ以上の核兵器保有が確実視されているイスラエルは、アラブ諸国の軍事的脅威をまったく軽視しているが、イスラエルを敵視するイランの核ミサイル開発を強く恐れている。このため、あくまで平和利用だと主張するイランの核開発を危険視し、単独でも核開発関連施設を攻撃する準備をしている。これまでのところ、米国が年間三十億ドル以上の軍事援助をあたえ、パレスチナ問題で国際的にイスラエルを支援しているために、米国の制止に従ってイラン攻撃をしなかった。しかし今回、米国がひそかに青信号を出すか、ブレーキを緩めるかして、イスラエルが単独でイランを攻撃する危険が、新たなIAEA報告で高まっている感じがする。イスラエルはこれまでに、イラクの原子炉とシリアの核研究施設を一方的に爆撃、破壊した前科がある。
 2003年の米国のイラク戦争の口実を作るため、ブッシュ米政権はイラクが核兵器の開発を進めていると、虚偽の“証拠”を並べ立てて、IAEAに認めさせ、安保理にイラン攻撃を認める決議をさせようと強い圧力をかけた。しかし、当時のエルバラダイ事務局長は、圧力に屈せず、まだ証拠は見出せないとして、実施中の国連調査団の現地調査を継続する立場を貫いた。このため、安保理はイラクへの攻撃を容認せず、ブッシュ政権は英国など一部の有志国を引きこんだだけで、国際法に100%違反する戦争を開始した。結局、ブッシュ政権の並べ立てた“証拠”は虚偽で、エルバラダイ事務局長の下のIAEAの主張が正しかったことが証明された。もし、あの時の事務局長が天野氏だったら、どうだったか。
 イランの核開発がまったく平和利用目的だけだ、というイランの主張が本当かどうかは分からない。しかし、イランは国連,IAEAの加盟国であり、IAEAの査察を受けながら平和利用の核開発を進めている。隠れて核兵器の開発を進めているかもしれないが、その疑惑の解明と核兵器開発の阻止は、友好国のロシア、中国を含めた国際社会の枠組みの中で解決すべきだ。
 絶対に、イランへの軍事攻撃をさせてはならい。わざわざ古い材料を並べ立てて、イラン攻撃の道を開くような、天野IAEA事務局長の姿勢は許せない。


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