レオン・ラッセルのカバー曲「マスカレード」お聞きください！
http://www.asyura2.com/11/music5/msg/111.html
投稿者 BRIAN ENO 日時 2011 年 10 月 13 日 09:40:20: tZW9Ar4r/Y2EU

その通りです。音程外したの・・たしか聞いたことないと思います。

たぶん、プロの歌手でも、これだけ、音量と音程を
完璧にコントロールできるシンガーはそうはいません・・

日本人で完璧な音程、音量をコントロールできるシンガー
思い当たらないです・・

やっぱりジェイムス・テイラーやアート・ガーファンクルですかね・・

Ｒ＆Ｂとか苦手だと思います。
できないという意味ではなく、
タイプが違うんです・・
彼女の歌い方は楽器でいえば「ヴァイオリン」です。

音の立ち上がりが、なめらか・・
Ｒ＆Ｂなんかは、なめらかさより、
アタックの強さ、
音の立ち上がりが、頭から、トップギアでないと・・
あのパーカッシブな表現はできない・・

メロディは大丈夫、スケールも大丈夫、
Ｒ＆Ｂなら、楽器でいえば、サックスやトランペット的な
感じが適してると思います。

たとえば、マーヴィン・ゲイの
「セクシャル・ヒーリング」
これも難しい唄ですが、
こんな曲、彼女が歌うと、
たぶん、ソウルが足りない、こぶしが足りない、
シャウトがない・・
となり、淡泊な「セクシャルヒーリング」になると思います。

うまく言えないけど、ご理解いただけましたでしょうか？

だれかが、彼女の歌い方「演歌」って言ってたけど・・
彼女は、「演歌」歌手の真逆の歌い方なんです。

私も、彼女とデュオをやっていた時、

観客の反応は
「確かに、技術はあるけど・・」
「クールで、淡々と、難しい曲を、難なくさりげなく歌ってしまう・・
　すごいんだけど・・・」「だから・・・」
クールなパフォーマンスには観客もクールな反応をする・・
人間の言葉のキャッチボールと一緒です。
ステージ・パフォーマンスも・・生き物です。

音楽に限らないけど、
我々人間は・・
「人間のひたむきさ」に心打たれるのであって・・
技術がすごいから・・感動するってのは・・
意外と少ないんです・・中にはあるけど・・
一般的には少ないです・・

変な例ですが、
なんかのお店の接客の仕事でも、
ベテランは、流暢に接客するけど、
新人はそれはできない、だからひたむきさ
一生懸命さで、汗かいて、接客する・・
技術はないけど、一生懸命やってる、そんな、
人を我々は応援したくなる・・
それって心の部分ですから・・

そんな、ことを、多くのライブをデュオをやっていて、
肌で感じました・・

サーカスじゃないんですから、
技術で客を感動させようったって無理です・・
そんなことしたら、客はどんどん引いて行ってしまいます・・

月並みだけど、やっぱり、心ですかね・・
「一生懸命やりますよ・・」っていう「心」が通じれば、
いいんですよ。プロでも同じですが・・

これから、「素晴らしいパフォーマンスお見せしますよ！」
なんて、考えは、ダメなのかもしれません・・

来年も、マスカレード
よろしくお願いいたします。

小部屋で録音すると
客は観てないし、
冷静に淡々と唄うんじゃないかな？
と思います。

ライブの方が古いと思います。