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オウム:高橋克也容疑者、勤め先突然去る…川崎の建設会社
http://mainichi.jp/select/news/20120606k0000m040118000c.html
毎日新聞 2012年06月06日 02時34分
地下鉄サリン事件で特別手配されている高橋克也容疑者（５４）への捜査の網が狭まりつつある。高橋容疑者とみられる男は川崎市の建設会社から突然姿を消し、約３００万円を引き出した。川崎市出身で、逃亡生活１７年のうち少なくとも１０年以上を同市で過ごしたとされる高橋容疑者。逮捕に向けた捜査は同容疑者の「地元」で急展開をみせている。【和田浩幸、中川聡子、高橋直純】
建設会社の男性従業員は、高橋容疑者とみられる男について「まわりとほとんど口をきかず、家族や個人的なことは何も話さなかった」と振り返る。中肉中背で、手配写真とは顔の印象がかなり異なるという。「仕事ぶりはずっとまじめだったのに、４日から突然いなくなった。あいさつや置き手紙も何もなかった」と話す。
警視庁は、一緒に逃亡生活を送ったとされる菊地直子容疑者（４０）が殺人容疑などで逮捕されたことから身の危険を感じて逃走を決意したとみている。
捜査関係者などによると、高橋容疑者は川崎市周辺で生まれ、横浜市の高等専門学校を卒業。出家前は市内の企業で働いていた。
サリン事件以降は９６年１１月ごろまで埼玉県所沢市内のマンションに潜伏。しかし、菊地容疑者の供述によると、その後は、横浜市や川崎市のホテルを転々とするなど「地元」で逃亡生活を送った。
さらに京急川崎駅近くのアパートで３〜４年暮らした後に川崎市幸区のアパートに移ったとされ、川崎市での生活は少なくとも１０年を超えるという。捜査幹部は「土地勘があるため潜伏先として選んだのだろう」と分析する。
◇住民票、不正に入手…櫻井信哉さんになりすます
高橋容疑者とみられる男が建設会社などに提出していた住民票に記載されていた「櫻井信哉」さんは別に実在していることが分かった。
男が何らかの方法で住民票を不正に入手。銀行口座を開設するなど、櫻井さんになりすまして生活していたとみられる。警視庁は不正入手の経緯についても調べを進める。
◇
オウム:高橋克也容疑者４日まで川崎に…３００万引き出し
http://mainichi.jp/select/news/20120606k0000m040117000c.html
毎日新聞 2012年06月06日 02時33分
地下鉄サリン事件などで特別手配されたオウム真理教（アレフに改称）の元信者、高橋克也容疑者（５４）とみられる男が今月４日以降、勤めていた川崎市の建設会社に姿を見せなくなっていることが警視庁の調べで分かった。同容疑者の偽名とされる「櫻井信哉」名義の銀行口座から４日に約３００万円が引き出されたことも判明した。警視庁は高橋容疑者が菊地直子容疑者（４０）の逮捕を知り、逃走を図ったとみて周辺に捜査員を集中的に投入し行方を追っている。
◇川崎の建設会社勤務
この建設会社で働く従業員によると、男は「櫻井信哉」の名前で１０年ほど前からこの会社で働いていたが、菊地容疑者が逮捕された翌４日から無断欠勤をしているという。現金はＪＲ川崎駅近くの金融機関から引き出されていた。
一方、川崎駅など複数の防犯カメラに高橋容疑者と似た男が映っていたことも捜査関係者への取材で新たに分かった。映像は４日以降のもので、警視庁は高橋容疑者かどうか解析を進めている。
高橋容疑者をめぐっては、殺人容疑などで逮捕された菊地容疑者が「５、６年前まで川崎市幸区のアパートで一緒に暮らしていた」などと供述。そのアパートには、高橋容疑者とみられる男が１人で残り、昨年１２月まで生活していたことが確認されている。
警視庁は同容疑者は川崎出身のため、学生時代の知人関係や市内の立ち回り先などの洗い出しも進めている。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】
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