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今回の菊池直子逮捕劇。
どう考えても解せぬものがある。
昨日警視庁から発表された写真を見てそう思う。
写真家の私から見てもこれはあきらかに別人である。
写真が発表されない前は、一般市民の通報もあり得るかなと思っていたのだが、現、菊池直子の写真を見てそれは100パーセントあり得ないとの確信を持つ。現に彼女は17年間、それなりに日常的に関係を持った人々もいるわけだが、人々は彼女が菊池直子であることに気づいていない。
この現写真を見るとそれは当然だ。
私はこの写真を見て菊池直子は自ら出頭してきたが、市民からの通報によって逮捕という、つまり一般市民と警察の連携プレーによってめでたくことを収めたという(平田逮捕劇の失点の穴埋めとして)演出ではないかとさえ疑った。
くどいようだが、現、菊池直子は菊池直子ではない。
この煮え切れぬ謎は解消せねばならぬと、有田芳生さんに電話を入れる。
そこでやっと謎が解けたわけだが、この一件に関しては彼も詳細は公にしゃべっておらず、私が抜け駆けをするわけにはいかないので、いずれなんらかの形で情報が漏れるのを待つか、有田さんの合意を得た段階でトークに書くということになるだろう。
とここまで書いたところで有田さんから電話が入ったので、情報の開陳は可か不可かと問うたところ許可を頂いた。
◉
当然警視庁も匿秘にしているが、通報した一般市民とは菊池直子と同棲していた高橋寛人の”友人”ということである。
実に哀しい。
これは男女の愛の物語の結末としては実に哀しい。
ここからは憶測の領域なので、想像のこととしてしか話すことはできないわけだが、考えられるのは、
(1)500万から1000万に懸賞金が上がったその懸賞金欲しさに友人がたれ込んだ。
(2)高橋と友人が”共謀”してたれ込んだ。
そのふたつのケースが考えられるわけだ。
しかし、かりに友人が独断でたれ込んだとしても、高橋寛人は菊池直子を裏切っているということになる。
おそらく菊池直子がオウムの逃走犯であることは、決して漏らしてはならない二人の間の厳重な秘密事項であり、お互いにそのことは十分に確かめ合っているはずだからである。
つまりその秘密事項を高橋は破ったわけだ。
いかに親しい友人であろうと、それはあってはならないことというのは彼も認識していたはずだ。
だが彼はその菊池直子との約束を破った。
その約束を破ったのが何時かということはわからないが、おそらく逮捕直近というのが妥当かも知れぬ。
これも憶測の領域だが、二人の間の愛情関係が冷めるような諍い、あるいは愛情の絆のほころびのようなものが露呈していたのかも知れない。
その段階で、裏切りが生じたということは一つの可能性としては考えられるだろう。
かりにそうであるとするなら、それはまた求婚をされた時にカミングアウトとしてしまった菊池直子の女としての弱さが自らの首を絞めたということだ。
とどのつまりは逃走犯は愛し合った人にもその素性を披瀝してはいけないということだろう。
男女の愛というものがいつまでも保証されるものではないことを愛し合ったものたちはつい忘れがちだ。
それにしても、菊池直子が着ているトレーナーがまた哀しい。
その胸に”SUNNY CLOUDS”(フェリシモというブランド)。
”薄曇り”とでも訳そうか。
彼女の17年間の煮え切れぬ気持ち感情がグレー色とそのワンワードに言い表されているようで、他人でありながら、何か切ないものがある。
ところで(1)に(2)以外の、第(3)のケース。
それは読者のご想像に任せよう。
第三のケース心当たりの方はご投稿を。
藤原新也会員制サイト『CAT WALK』 6/5のトークより転載
2001年から2011年まで10年間運営していました「藤原新也オフィシャルホームページCat Melon」は会員制ホームページ「Cat Walk」立ち上げに伴い、いったん休止しておりましたが、藤原の社会的発言は公に開かれたかたちであまねく知らしめるべきだとの意見も多く「Cat Walkブログ」のように更新頻度を保つことはできませんが、必要に応じるという形でブログを再開する(月に数回)ことになりました。
なお新「Cat Melon」立ち上げに伴い、会員制ホームページ「Cat Walk」の欠員募集も行います。
詳細は追って本サイト上で告知します。
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