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桜井さん ネパールへ! ゴビンダさんを訪ねて/故郷で家族とともに(救援新聞)
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投稿者 gataro 日時 2012 年 12 月 25 日 19:24:57: KbIx4LOvH6Ccw
 

桜井さん ネパールへ! ゴビンダさんを訪ねて/故郷で家族とともに
「救援新聞」 2013年1月5日号 8面


 布川事件の桜井昌司さんが昨年11月、東電OL殺人事件のゴビンダ・プラサド・マイナリさんを、ネパールに訪ねました。桜井さんに手記を寄せてもらいました。


 「かならず、ネパールにきてください!」


 昨年6月7日、東京高裁で再審開始決定と同時に刑の執行停止決定を受け、自由を取り戻して祖国に帰る前日、入国管理局で面会したゴビンダさんが私に言った言葉だ。ゴビンダさんは翌15日、家族とともに帰国した。それから5ヶ月。まさかこんなに早くネパールに行くことになるとは思わなかった。


 冤罪仲間の為 どんなことも


 秋ごろ、「ゴビンダさんが因っているようだから話を聞いてあげてほしい」と、ゴビンダさんの支援者から頼まれた。冤罪犠牲者の仲間のためならどんなことでもする、それが私のモットーだから、1人旅の不安や言葉の不安、いろいろあったが、それも百も承知で11月19日、飛行機に乗った。成田から香港、そこからダッカ空港を経てネパールの首都・カトマンズヘ。


 カトマンズ空港に着いたのが午後10時半(日本時間午前1時半)。空港に出て入国審査を経ると、驚いた。鈴なりの人が目を光らせ、到着者を待ち構えていて、ひっきりなしに「タクシー?」と声をかけてくる。


 目を光らせた集団の中から、「サクライさーん!」とにこやかにゴビンダさんが現れた。夫人のラダさん、日本から一足先に来ていた「支える会」の蓮見順子さんが一緒に笑顔で迎えてくれた。みんなで抱き合って再会を喜び、首に花輪を、額に朱の印をつけられて、ホテルヘ。


 苦痛思い出し 苦しくなる


 翌日、一家に市内の寺院を案内されて見学しながら、いろいろと話した。


 ゴビンダさんは、別に心配はなかった。冤罪犠牲者が精神的に回復する経過にある、当然の反応を示しているだけだった。


 冤罪犠牲者は塀の中にいれば、全てが苦痛だ。やってもいない罪で拘留されているのだから苦痛なのは当たり前だ。自由になると、今度は自由の喜びを享受しながらも、捕らわれていた苦痛の日々を、思い出すことになる。「何故、あんな目にあわなくてはならなかったのか」という怒りは当たり前の自由を得た後の方が、塀の中にいるよりも大きくなる。その煩悶が、いろいろな行動となるのだ。


 ゴビンダさんの自宅で食事をしたり、蓮見さんの知り合いの別荘に行き、ヒマラヤ山脈を眺望する地でパーティーを楽しんだりした。ずっとゴビンダさんといると、彼はラダさん、2人の娘さんや兄弟姉妹に見守られ、支えられ、私の予想よりも早く精神的な回復をしていると感じた。


 国民救援会に 何度も感謝を


 ゴビンダさんは国民救援会や支援者に対しての感謝を何度も、何度も語って、「自分に出来ることをして恩返しをする」と言っていた。まだ、いろいろあるかもしれないが、闘う仲間としての姿勢も見せ始めたし、安心して帰国した。


 「また、きてください。らいねんはるではおそいです」と家族に言われた。


 狭くて未舗装の多い道路に、無秩序に溢れる車とバイク。人はルールもなく道路を横切るし、信号もほとんどない。車に乗るのは恐怖だった。マスクがなければ息をするのも辛い。食べ物は美味しかったが、次はいつかなぁ…。
 

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