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TPPへの参加がもたらすもの (アシスト ビルトッテン)
http://www.asyura2.com/11/senkyo105/msg/139.html
投稿者 忍 日時 2011 年 1 月 20 日 15:36:40: wSkXaMWcMRZGI
 

11月、貿易自由化の推進をうたうアジア太平洋経済協力会議(APEC)が閉幕した。「さらなる成長を目指す」ためにアジア太平洋自由貿易圏の実現に向けて具体的な手段をとるといった首脳宣言が採択され、日本政府、財界、アメリカが強く後押しするTPP参加を強調する場となった。
(ビル・トッテン)

TPPへの参加がもたらすもの

TPPとは環太平洋戦略的経済連携協定の略語で、2006年に発効した自由貿易協定である。その後アメリカやオーストラリアも参加して9カ国で枠組み作りに向けた交渉を行い、農産物を含む製品やサービスの100%関税撤廃を目指している。

自由貿易が国家にどのような影響を及ぼすのか、NAFTA(北米自由貿易協定)締結後のメキシコをみるといい。1994年のNAFTA発効以後、アメリカからメキシコへのトウモロコシ輸出量は3倍以上に増えた。メキシコでトウモロコシを作っていた農家は大打撃を受け、雇用は減少し、貧困が急増したのである。

トウモロコシを作っているアメリカの大規模農場は高額の補助金をアメリカ政府から受けている。実に農家の収入の3割は補助金というのがアメリカの平均である。この不公正貿易が自由貿易の真実なのだ。

それでも、消費者としては安い農産物が手に入ればいい、という人もいるかもしれない。しかし大量に農薬やポストハーベスト(収穫後の防かび剤など)が使われたり、遺伝子操作された大豆やトウモロコシには安全性という問題もある。また日本の農業が崩壊すれば、今でもアメリカの言いなりの日本政府だが、防衛だけでなく、それなしには人間の命を維持できない食料までもアメリカの手に委ねることになる。アメリカが食料を切り札に様々な干渉をしてくることは目に見えている。さらに、天候不順などで世界的に農作物が不作になれば日本への食料輸出が途絶え、国民は飢餓にあえぐことになるだろう。

仙谷官房長官が、日本がTPPに参加しないことについて、「日本人の精神のありさまが鎖国状態になっている、開国して競争力を持った産業を興すことで生き抜く術を身に付けなければならない」と言ったというが、まさにこれはアメリカ市場に輸出したい財界と、日本市場に牛肉はじめ農作物を売り込みたいアメリカの声を代弁しているにすぎない。

TPP参加を第二の開国だというのなら、第一の開国の歴史を振り返ってみるといい。1856年、アメリカ総領事ハリスが貿易開始の条約締結を要求し、1858年に日米修好通商条約が結ばれたが、これは日本に関税自主権がない不平等条約だった。そのため貿易が始まると外国から毛・綿織物などが輸入され、日本は生糸や茶などを輸出して国内では生糸の品不足から絹織物業が圧迫され、また機械製の安価な綿織物が大量に輸入されて綿織物業は成り立たなくなったのである。

自給自足など無理、自由貿易で他国と協力していけばいいという考えは現実を見ていない。国際秩序の基本は協力ではなく、貪欲(どんよく)だ。エネルギー支配で戦争が起き、その次は食料や水の支配、となっていくのはもはや目に見えている。

http://www.ashisuto.co.jp/corporate/totten/column/1194935_629.html

「コメント」
「ソフトウェアは自社開発が主流であった時代に、各社が汎用的に使える“パッケージ・ソフトウェア”を米国から持ち込んだのはアシストです」
 「アシスト」の経営戦略でこの部分が少し納得行かない。なぜならば、OS、BIOS、それに対応したソフトウェアは、純粋の意味でそれ自身が戦略物質であるからだ。
 ビルトッテン氏のコラムには、世に役に立つ内容があるが、特に通信関係のコラムも納得いくが、なぜOSというのは、軍事戦略物質であり、遠隔操作の元であると。
 だから、ソフトとハードの「自社開発」と信用ある会社との協力重要であるとなぜ、自分の会社の経営戦略として載せないのかを疑問を持っている。結局は、アメリカの軍事戦略にそのまま乗ってしまう「アシスト」になってしまうのである。  

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コメント
 
01. 2011年1月20日 15:53:00: sWi8uwI9EA
韓国の動きを見なければならない、韓国が自由貿易協定を多くの国や地域で結べば、日本国内の企業は関税の面で韓国企業に太刀打ちできなくなり、結局現地生産や自由貿易協定を積極的に締結している国に工場を移すだろう。
つまり企業は生き残るかもしれないが、日本国内は空洞化が進む。
日本の政治状況で自由貿易協定を薦める事が出来ないなら、地方の工場の多くが廃止されるだろう、そうなって困るのは多くの兼業農家である。

02. 2011年1月20日 16:32:05: q1gf0gzNbs
韓国は、二国協定に進むでしょう。なぜならば、外国投資には、韓国通貨を破壊された経験があるからだ。日本も二国協定の方向に同じにすればよい。韓国の企業文化っていうのは、基本的にアメリカの文化でもあるが。先ほどにもいったが、日本は独自の電子技術、ソフト技術を持っている。韓国や台湾は、基本的にアメリカの物まねだ。今は中国も行っているが。日本は独自に動けばよい。

『増税路線とTPP推進内閣』 佐藤隆三(静岡新聞 朝刊)
http://www.asyura2.com/11/senkyo104/msg/925.html


03. 2011年1月20日 16:33:36: 9oDyJXSLLo
01さん、

韓国の動きをみるなら、TPPはやるべきでないということになります。韓国は個別のEPA、FTAを推進しているのであり、TPPには興味はありません。


04. 2011年1月20日 19:41:25: pvgwjy0UWc
TPP加盟国のGDPでは日米豪で95%を占める。

経済危機で需要が大きく落ち込み資金流入が細り輸入する金に事欠くアメリカと農産物、石炭。鉄鉱石を輸出し、工業選品を輸入する貿易形態で日本と補完関係にあるオーストラリア。残りの国は経済の大きさではゴミ程度。

これでどう『世界』なのかね。日豪間では何の協定もしなくても貿易は続く。実質の相手はアメリカだけ。こんなことも分からないのかね。


05. 2011年1月20日 19:44:25: sUpHQ8Q75g
ビルトッテンの基本は協調だろう
それこそが人類の進むべき道であり
油堕菌の思想とは正反対

韓国は北鮮から砲撃され一触即発の状態に置かれた後
あっさり米とFTAで合意したがその内容は
19世紀の不平等条約と間違えるほど
韓国にとって不利なことばかり

北鮮との軍事的緊張の高まりがなけりゃ
前時代的な不平等条約に合意することはなかったろう
名前は「自由貿易」なのに実態は『全然自由じゃない』なんて
ジョークでしかない


06. BOSATU 2011年1月22日 17:48:21: sXkWSVcMAHme2 : Tk5K5hQi52
アメリカという国は、制覇・覇権の為だったら、何にでも補助金を出す国なんですね。キリスト教の影響があります。分析とか、心理学とか、本来日本になかった学問です。

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