検察審被告人＝小沢一郎が世論に問いかけているものは、司法のダブルスタンダードである。
冤罪事件が起きるたびに、[推定有罪論]と[推定無罪論]がごちゃ混ぜになったまま、被疑者はお涙頂戴を演出するメディアに慰撫されてきた。
そこでは、[推定有罪論]と[推定無罪論]の2元論がマスコミによって、アリバイ的にか、世論誘導的にか使い分けられている。マスコミ報道は原則[推定無罪論]を是としておるが・・事件報道の入口論においては検察の[推定有罪論]を垂れ流すのが常であった。
特に政治家の特捜ネタに至っては、儒教信仰にも近い[推定有罪論]が喧伝されてきている。それは別の意味合いにおいて、儒教信仰と民主主義信仰のダブルスタンダードとも云えるものだ。
政治家はみな[火の無いところに煙を立てられやすい]職業であろう。だからといって政治家にかぎって[推定有罪論]が当たり前であるわけがなかろう。原則[推定無罪論]＝法の下における不平等は戦争犯罪人だけでいい。
極論だが、東京裁判が意図して昭和天皇を裁かなかったことが・・この国の司法のダブルスタンダードの起点ではなかったのか？
この国の法曹界のダブルスタンダードの最たるものが「検察審査会」である。[推定無罪論]を職是とすべき弁護士が、[推定有罪論]を政治的に使い分けておるのだ。考えてみれば、この国策弁護士たちは裁判員市民の抱え込む痛みとは無縁なのだろう。マスコミに劣らず浅ましい賎業である。
　

コメント

01. 2011年2月01日 05:59:53: tYHkjAw4fs 　鈴木宗男氏のことに関しても、最高裁は躊躇なく鈴木氏を有罪とした。これから考えることは、この国は既に「法治国家」では無く、アメリカの支配下に置かれた「植民地」であると言うことだ。内政干渉が酷く「国家の体」を成していない。これは、ペテン師・小泉売国政権が誕生したことから露骨になった。それまでのアメリカは、一応、民主主義の元締めと言うカッコを付けて対応してきたが、共和党のブッシュ政権後は、なりふり構わず、世界支配を求めるロックフェラー一族の所有物に転化している。 　民主主義と言う、まどろっこく手続きに時間がかかる制度は、権力者にとっては面倒で煩いものだ。しかし、「アニメーションの世界」のように、権力者が世界中の人々を支配し、次々と思い通りに殲滅できるわけが無い。人々は戦争で「本当の血」を流し、苦しみ悶えるのだ。倒れても、倒れてもすぐ復活できる「バーチャルゲーム」ではない。

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