http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42596644.html

前原外相の現実主義的な対北朝鮮外交

　2011/2/9(水) 午前 11:08

前原外相が最近、「日朝間には拉致問題だけでなく、核、ミサイル問題もある。核問題は日本国民の安全に大きな影響を及ぼす」として、「核、拉致、ミサイル問題の包括的な解決を目指す」と発言した。
　至極まっとうな発言だが、安倍政権以来、日本のた北朝鮮外交は感情論に傾き、「横田めぐみが生きていることを前提に、全員奪還を目指す」と難癖を付けて日朝交渉を意図的に停滞させてきた。
　その意味で、前原氏の発言は、現実を冷静に見据えた合理性があり、注目される。

　金正日総書記は小泉首相に横田めぐみら８人の死亡を通告し、その上で日朝ピョンヤン宣言を締結した。
　これは動きようがなく、８人が生前している可能性はない。
　安明進元工作員らの生存情報は虚偽であることが判明している。横田めぐみの遺骨については細田官房長官が「本人のもではない」と発表したが、これは政治的な発言であり、吉井鑑定人が英科学誌「」ネーチャー」で述べているように、遺骨は本人のものである可能性が高い。死亡診断書など北朝鮮が提供した資料には不自然な部分が多いが、実務上の混乱からくるものであり、死亡そのものが動くことはなかろう。
　
　安倍元首相が北朝鮮に密使を派遣したことも判明しており、細田元官房長官らと組んで拉致問題を政権浮揚に利用した可能性が高い。　
　福田内閣時代の０８年８月の日朝実務者協議で、拉致被害者の再調査に関する委員会設置を約束したが、９月の福田内閣退陣表明で北朝鮮は調査の「延期」を通告した。福田内閣が安倍政権の「全員奪還路線」にこだわったことがこじれる要因となった。

　前原氏の「白紙」発言がそうした弊害を断つものであるなら、評価できる。
　政権交代した以上、自民党政権時代の虚偽外交にメスをいれ、日朝交渉を軌道に載せることは当然の要求であり、日本の根本的な国益にも合致する。

　前原氏は1月１１日の記者会見で、日朝協議の再開を目指す考えを明らかにし、再開条件について日朝ピョンヤン宣言を踏襲しつつ、「どのような形で議論に臨むかは白紙で臨みたい」と語っている。
　さらに、「日朝間には核のみならず拉致問題、ミサイル問題などもある。６カ国協議の開催の是非にとらわれずに日朝の話し合いは行われるべきだ」と述べた。
　
　前原氏は４日の記者会見でも、北朝鮮との直接対話に意欲を表明し、北朝鮮の朝鮮中央通信が８日付の論評をホームページに掲載し、「時代の流れと国家間の関係発展に合致する肯定的な動きに間違いない」と評価した。論評は１０日、同社が昨年末に開設したホームページに掲載された。
　日本側の対応次第で、拉致問題の全面解決は十分に可能であり、核、ミサイル問題解決の国際環境醸成にもプラスに作用しよう。同時に、日本外交の選択肢も広がろう。
　http://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42517367.html

　前原氏は２月1日の衆議院予算委員会で過去に二度訪朝したと明らかにした知朝派でもある。
　父親は境港出身で、国会議員になる前の１９９２年に訪朝し、国会議員となった1999年にも地元京都の在日企業が中国の工場を北朝鮮に移転をした後、工場完成式典に参列している。
　対北朝鮮外交は無知と偏見に阻害され、停滞してきた。知朝派であることは対北朝鮮外交を担う重要視質の一つであり、その意味では前原氏は適格である。

　繰り返すように、北朝鮮の体制崩壊はないが、政権交代は在りうる。
　来る金正恩政権を改革・開放に誘導し、軟着陸させることが東アジアの平和と安定に不可欠であるとの戦略的な認識が必要である。
　ポスト金正恩には軍事政権が登場する可能性が高いが、その場合、核放棄は夢物語となり、地域は核ドミノに向かう危険性すらある。

（新世紀人コメント）

成る程ね。属国離脱のブログでは前原の事を詳しく語っていたが、対北朝鮮パイプとは有効なお手柄ネタを準備してますな。

河さんは「現実的」と評価？されてますが、それはヒラリーの抱く現実性であるにすぎません。

北朝鮮・前原・米国　…これは見事な三角関係です。正反合で御座います。

一体、前原は不気味な背景を持っている男でありますね。

不気味な魂を抜かれた人形然とした人物であり、「００７」なのではないですかね？

こういった人物を二重三重ＳＰＹと申しますのではないかいな。

現実的？　御冗談を！　幽霊でざんしょ。発する言葉はヒラリー語です。

　２　８１　＋−
　

コメント
01. 2011年2月10日 12:04:56: HNz8qpzX6g > 一体、前原は不気味な背景を持っている男でありますね。 > 不気味な魂を抜かれた人形然とした人物であり、「００７」なのではないですかね？ > こういった人物を二重三重ＳＰＹと申しますのではないかいな。 その通り。 こういった人物を二重三重ＳＰＹと申します。 「国会議員になる前の１９９２年に訪朝し、国会議員となった1999年にも地元京都の在日企業が中国の工場を北朝鮮に移転をした後、工場完成式典に参列している」とは、朝鮮総連の企業のために働いたと言うこと。 「再開条件について日朝ピョンヤン宣言を踏襲しつつ」と言うが、そこに書かれている 「双方は、朝鮮半島の核問題の包括的な解決のため、関連するすべての国際的合意を遵守することを確認した。」 は、北朝鮮が核爆弾爆発実験を行って「国際的合意を遵守する」は完全に反古にされている。 それなのに、「日朝ピョンヤン宣言を踏襲しつつ」と言うのは、前原が二重三重ＳＰＹである証拠。 「河信基の深読み」とは、前原が日本海と太平洋をまたぐ売国腹話術人形であることを隠蔽し、日本国民を騙すための「深読み」。
02. 2011年2月11日 00:43:08: FMdMRKf5Fw 全くもって不愉快な記事です。何が現実主義的対応？ 前原が一方でロシア、中国を挑発していることを見逃してはならない。 管はバカだから、持ち上げてくれる人や権力者に媚び、頼りにし、追い詰められれば土下座してみせたり、泣きわめくタイプ。前原はこざかしいので、黙ってするりするりとと身をかわすタイプで、人を裏切ることを何とも思っていない。 さてどちらが始末に負えないか？どちらも個人的にもつきあいたくない。誰にも好かれていないのでは？そして、いずれも傀儡権力者には向いている。
03. 2011年2月11日 07:47:44: xDmvlFSIKB 我々がこの前原という人物は信頼がおけないとみているように、外国の交渉担当者もこの人物の言動は信頼できないとみている。 外交交渉では、交渉相手の人間の主張だけでなく、性格、趣味、食べ物の好みまで全て調べ上げ交渉に臨む。特に中国はそうだ。この前原氏が今何を言っても彼が過去に何を主張し米国で何をしてきたか交渉相手国はすべて知っている。女の好みだってつかんでいる。しかし残念ながら今の菅内閣の主要閣僚の言動は見るに堪えない。朝令暮改、言行不一致、その場限り、対米隷属、マスコミすり寄り。 ロシアが北方領土に関する菅首相の発言にもろに反発したのは、ロシアもこの菅という男を信頼していないということ。さらに加えてもう先がないことも見抜いているのだろう。菅政権は国益を大きく損ねた。

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