http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110212/plc11021221510011-n1.htm

北方領土問題の解決に「政治生命をかける」と意気込んで初のロシア訪問に臨んだ前原誠司外相は、「ポスト菅」を印象付ける絶好のチャンスを生かせなかった。前原氏には「最初は威勢がいいが、後が続かない」という評価が定着しつつあるが、今回も言行不一致に終わった。

　「離れての言葉の応酬ではなく、会って領土問題を議論していくことに合意できて大変良かった」

　前原氏は１２日、初訪露の成果を記者団にこう強調した。だが、その強弁ぶりとは裏腹に、１１日の日露外相会談後の共同記者会見は、ロシアのラブロフ外相の一方的な宣伝の場になった。

　「北方領土の日のさまざまな発言がロシアと日本の関係を悪化させる」

　「日本で過激派のアプローチが圧倒的な中、日本政府も同調している」

　菅直人首相が７日の「北方領土の日」の式典でメドベージェフ大統領の北方領土訪問を「許し難い暴挙」としたことを痛烈に批判したのは明らか。前原氏は渋い表情で「考え方の違いは埋まらず、平行線だった」と認めるしかなかった。

　前原氏には、「言行不一致」「言いっ放し」との評判がつきまとう。

国土交通相（北方対策相）当時の平成２１年１０月、北方領土問題で「ロシアの不法占拠と言い続けなければならない」と主張したが、ロシア側が猛反発すると「言い続ける」どころか封印。昨年９月の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件でも、発生当初は海上保安庁所管の国交相として中国人船長を「逮捕しろ」と強硬だったが、外相に就任するや「釈放派」に転じた。

　若手改革派として将来を嘱望された前原氏に厳しい評価がつきまとう契機は平成１８年の「偽メール事件」だ。党代表として偽物のメールを真に受け、自民党幹部を追及させた判断の甘さが代表辞任につながった。

　教訓は今回も生かされなかった。過去の発言が災いしてロシア側の軟化を引き出せず、大統領、プーチン首相との会談も実現しなかった。道筋を付けるはずの菅首相訪露は外相会談の議題にもならず、絶望的だ。

　最近は北朝鮮との直接交渉にも意欲を示す前原氏。政権の「３月危機」がささやかれる中、次期首相を意識しているのは間違いない。ただ、強気の発言をするならば貫徹する意志の強さが必要だ。それができなければ「ポスト菅」候補からも脱落しかねない。（モスクワ　酒井充）

2011.2.12 21:49
　

コメント
01. 2011年2月13日 00:05:53: c9BjGlocHM またも、口先セイジの本領発揮だ。いつも勇ましいことをいいながら、相手にクンロク入れられるととたんにシュンとなるのがこの男だ。 できもしないのに、大風呂敷ばかりで何の実績もあげられない。 こんな男がなぜ外務大臣をやっているのか理解できない。 こいつを持ち上げているマスゴミはくずである。
02. 2011年2月13日 00:08:31: Sx4BKLXNCo …そろそろ前原を、世論調査で次期首相候補扱いするのは、みんなでやめようぜ。
03. 2011年2月13日 00:40:34: kbjD6Oqr1Y 「米国のタン壺」ですから 嘘つきの無責任野郎ですから １流のペテン師です。
04. 2011年2月13日 00:42:41: DSedu9iFCQ ワンワン！ワン！ワン…(この辺で飼い主がいない事に気づく)…キャン！キャゥーン！！(逃げていく） って感じですね。いやマジに。
05. 2011年2月13日 01:11:56: ibwFfuuFfU 「君にできるのかね。」 「僕は中川さんみたいなバカじゃありませんから」 「じゃ、ひとつやってみるか？ただし失敗したら当局は一切関知しないからそのつもりで」
06. 2011年2月13日 05:09:05: tYHkjAw4fs 　前原の「言動と表情」には「空虚さ」が漂っている。いつも取り澄ました姿で恰好良く見せているが、耳にする前原の「だみ声」から、彼の「品性下劣さ」を感じるのは私だけではないだろう。 菅内閣は「品性下劣内閣」である。
07. 2011年2月13日 05:37:25: jxkVADgoxg 雑誌、「正論」や「ＷＩＬＬ」に書いてある桜井よし子その他の方針どうり国内だけで強硬なことを言ってみたがこのざま。 中国に対しても同じ。言うなら相手に面と向かって同じことを言え、菅も前原も。
08. 2011年2月13日 06:38:27: 5weXIBclMc みてくれだけで中身がなんにもないのはスッカラ菅といい勝負だな。っｗ
09. 2011年2月13日 10:18:11: ILiTPGkN7Y 空っぽです。その上、いつも「尻ぬぐい」を他人にやってもらっています。それでも平気です。未だにお子ちゃまなのです。成人していません。
10. 2011年2月13日 11:43:49: ILiTPGkN7Y 補足＞ 前原は、どこかの学習塾で一所懸命、お勉強した空論を、無理やり現実に適用しようとしては失敗を繰り返す。実に幼稚だ。乳離れしていない。こんなのが海千山千の政治家を相手に日本国を代表して国際交渉できる訳がない。最初から相手に見下されている。 それにしても大臣をはじめ議員は何を考えているのか、誠に嘆かわしい。 ついに日本の国会は「生徒会」と化してしまったのか。 ああ我が日本よ！

11. 2011年2月13日 12:14:59: tvTVcpKrKQ 代表で表舞台にたち、メール事件で失敗し、副代表や大臣を歴任しているが、 最初から全く成長がない。 最初、必ずしも必要ないときも強硬姿勢で、次第に腰砕け、責任転嫁で 逃げるのは何も変わらない。こんなに成長のない人間も珍しい。未だに 前原に何かを期待するひとがいるのは不思議だ。
12. 2011年2月13日 12:57:10: FZgGiDbYMh 07さん　賛同です。 メドベージェフ大統領は昨年９月の訪中時、胡錦濤国家主席と第二次世界大戦終戦６５周年を記念する共同声明に署名した。声明は「第二次大戦の結果の修正は受け入れがたい」と、対日戦争をめぐる歴史認識での共闘姿勢を鮮明にした。 １９８０年代前半までの中ソ対立の時代、中国は「北方領土は日本領」という立場でソ連を非難してきたが、崩壊後の関係改善に合わせ、公式な立場表明を控えるようになった。 中露の共同声明が発表されたのは、尖閣諸島近海での中国漁船衝突事件の後。ただ、ロシアがこうした日本をめぐる周辺情勢を好機ととらえ、竹島の領有権を主張する韓国を北方領土の開発投資に誘い込んでいるとすれば、日本政府にとっては憂慮すべき状況だろう。 北方領土問題への中国の立場がロシア寄りに変化している可能性もある。

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