小沢氏の処分に対する異議申し立て文書は的確なものだ。
倫理委員会には文書による「回答」を求めている。
従って、午後に常任幹事会に答申するときには、小沢氏への「回答」も提出されなけるというのが常識だ。
小沢氏の異議申し立て文書と倫理委員会の「回答」及び処分案の双方を常任幹事会は審議して結論を出すのだろう。
国民には広く、
・小沢氏の以後申立書
・倫理委員会による小沢氏への回答文
・倫理委員会の処分案
・常任幹事会による処分決定通知文
を民主党は公表するべきである。

国民はそれを読み民主党の小沢氏処分騒動について考える。

　民主党の小沢一郎元代表は２２日午前、党倫理委員会（渡部恒三委員長）で政治資金問題について弁明し、執行部処分方針について異議を唱えた。強制起訴に関して「検察審査会（議決）による起訴は通常の起訴と同視できない。処分に合理的な理由は見当たらない」とした。ただ党常任幹事会は倫理委答申を受けて、裁判で判決が確定するまでの「党員資格停止処分」を同日夕に決定する見通しだ。

　小沢氏が、党倫理規則にのっとって処分内容への不服を申し立てれば、最終決着は１週間程度延びる可能性がある。

　渡部氏は倫理委で小沢氏弁明に先立ち「政治とカネについて、わが党がしっかりしたけじめをつけられるかどうかを国民の厳しい目が見守っている」と述べた。

　菅直人首相ら執行部は、政治とカネの問題へのけじめを示すため、早期決着を急いだ。しかし小沢氏に近い衆院議員１６人が会派離脱届を提出するなど、処分方針への不満が高まっており党内亀裂拡大は避けられない。

　党員資格停止処分を受けると、役職は解任され公式会議に出席できなくなる。代表選への出馬資格も失う。党からの資金交付も止まり、衆院選があった場合、執行部判断で公認されない可能性もある。

　現在、小沢氏は民主党岩手県連代表や衆院岩手４区総支部長の肩書を持つ。

2011/02/22 11:22 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022201000020.html

＞渡部氏は倫理委で小沢氏弁明に先立ち「政治とカネについて、わが党がしっかりしたけじめをつけられるかどうかを国民の厳しい目が見守っている」と述べた。

渡部に言われてもね・・・

検察・司法官僚は、政治家を支配する策として検審起訴を

これからも利用しますよ。

いいんですか？　いつわが身かも知れませんよ！！

民主党の小沢元代表に対する処分を巡り、党の倫理委員会が２２日午前、小沢氏本人から党員資格を停止する案について弁明を聞きましたが、小沢氏は「処分を受ける合理的な理由が見当たらない」と異議を唱えました。倫理委員会は、午後、処分の内容が妥当かどうかなどについて、改めて協議することにしています。

強制的に起訴された小沢元代表への処分を巡り、民主党の倫理委員会は、２２日午前、小沢氏本人の出席を求め、裁判で判決が確定するまでの間、党員資格を停止する処分の案について弁明を聞きました。この中で、小沢氏は「私に対する処分の案はいずれも前例がなく、なぜ私だけがこのような処分を受けるのか、合理的な理由は見当たらない」と述べ、異議を唱えました。その理由として、▽検察の捜査で２度不起訴になっており、検察審査会の議決による強制的な起訴と通常の起訴を同一に見ることはできないこと、▽逮捕・起訴された元秘書３人も無罪を主張していること、それに▽小沢氏自身は衆議院政治倫理審査会への出席を拒否していないことなどを挙げました。さらに、処分の期間が「判決が確定するまでの間」とされていることについても、党の指針で、党員資格の停止は原則として最長６か月以内とされていることを指摘し、前例がなく、理解に苦しむと主張しました。そして、みずからの主張に対する倫理委員会としての考え方を、書面で回答するよう求めました。このため、倫理委員会は、小沢氏の弁明を踏まえ、処分の内容が妥当かどうかなどについて、午後２時から改めて協議することになりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110222/t10014211631000.html

改めて協議？どうなるのでしょう・・・

アキ缶のように、ただやみくもに小沢氏の政治生命を断つため、処分だ処分だと騒いでいては烏合の衆と呼ばれてもしかたない。

渡部恒三委員長は「民主主義に基づき、公正・公平に対応する」と、過日マスメデァを通じ明言している。

これ等の経緯が在るにも拘らず、マスメデァは、本日中に最終決定と報じているが、既に描かれたストリーによるリンチを思い起こさせられる。

十分な審議をして、その内容を国民に知らせる事が、民主的な政権与党としての基本的対応。

政治家に対しての政治生命に関わる事案に対して、菅・執行部に依る、恣意的な「処分」には断固反対。亀井代表の言葉を借りるまでも無く、赤軍のリンチと同じ。

国民はこの成り行きを注視している。

いきなり嘘を付いたな。
単なる小沢嫌いからくる結果に過ぎず、民主主義に基づくなど片腹痛いわ。

「判決確定まで」って事は「事実上離党勧告」と一緒だ。結審するまで何年かかるのか。
繰り返しだが、これで民主党は党として小沢氏への政治資金をストップするとともに、
岩手４区の民主党の金庫に保管されている政治資金の凍結、さらに、
技術的には小沢氏に代わる新岩手４区総支部長を任命し、その人物が金庫のカネを空にして東京に帰る事も可能になる。
その過程の中で、新岩手４区掃除部長ではなく総支部長が「支部の政治資金の流れを調査した過程でいくつか疑義が生じている。小沢氏に説明を求めたい」なんて言い出す事は十分想定できる。
特に「小沢新党立ち上げ論」が盛り上がった場合、仙石氏側は必ず仕掛けてくるだろう。　だって「内ゲバ」なのだから。

一方で離党勧告を行い、もう一方で離党となれば、あれこれ因縁をつける。
非常に悪質だが権力闘争なんてそんなもので、「国家権力を握っている執行部は強い」。
仙石氏にしろ菅総理にしろ、彼らの政治的一丁目一番地は「自民党政治の打倒」だから反小沢なんだ、と言うのでは浅く、
では、輿石氏はなぜ小沢氏を支援するのか、という問いに答えが出ない。

輿石氏は、従来の自民党に代わる「政治体制」を求め、自民党ではダメという小沢氏と意見を同じにしたが、
仙石氏における「打倒すべき自民党とは、小沢氏そのもの」であって、その権力の源を潰す事にある。
いつかは「小沢氏の権力基盤そのものを壊滅」すべく最終戦争止む無し、との思いを抱いていたのだろう。
仙石氏は、ノンポリの菅総理や駐米ポチ前原などには飴玉をしゃぶらせておけばいい。
ガチの岡田幹事長は、今回の件で「完全に悪役にして」再起不能に追い込んだ。
（今回、一連の小沢氏処分に関わる動きで、岡田氏は自身の意思に基づいての行動なんて１つもない。全て「下から上がって来たもの」を幹事長として実行していただけ。子分を持たない岡田氏の弱点をモロに付いた形だ）
これで、小沢氏を政治的に抹殺してしまえば、日本の政治権力のパワーバランスが代わる、そういった青写真を抱いているのだろう。

小沢氏はネガティブな政治家、との烙印を押して、権力を行使できない状況を「作り続ければ」、
小沢支持の政治家は動けず、若手政治家も育たず、小沢氏の政策は実現できない。
中曽根総理が、後藤田官房長官を「番犬」にして、マスコミを使って長期政権を築いた様に、
連立を組み変えながらも、「法を番犬にした、反小沢政権」が続いてゆく枠組みが構築された、と捉えるべきだろう。

反菅政権とか反仙石とかというレベルだと、小泉Ｊｒ待望論などという亡国の流れになってしまう。
小沢氏は民主党の政治家として、民主党内において「名誉回復」を行ってもらう。
そのために、小沢氏支持の地方議員を統一地方選挙で応援すべく、小沢支持の国会議員の傘下の地方議員を徹底的に支援する。
小沢氏支持の国会議員が民主党の党内で不当な扱いを受けない様に監視する。
遠回りだけど、正攻法で行くしかない。
間違っても、減税新党とか改革派知事との連携などという方向に引きずられないでほしい。