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                 東北・関東大震災と原発の炉心溶融
http://www.asyura2.com/11/senkyo109/msg/917.html
投稿者 伊予次郎 日時 2011 年 3 月 14 日 16:15:22: kixPLv9awJZfA
 

         
 未曾有の危機に、政府・マスコミを始め全国民が、災害と緊急対応を注視し、海外を含む人命優先の援助が行われている。だが、その現場には、数多くの問題がある。中でも指摘したいのは、次の二点だ。

 一つは、罹災した三十数万と言われる人々に、食料・水などの緊急支援と、仮設住宅の建設や災害復旧工事以外に、未来への展望が示されていないことだ。
それは、被災者の将来不安と表裏の関係にある。

 二つは、福島原発の炉心溶融・爆発で、住民の被爆や避難の発生への対応だ。政府や関係当事者に対し、対応の是非は論じられ、地震列島と原発の不整合は言われても、原子力発電からの転換を含む、エネルギー政策の見直しは提起されていない。

 リーダーシップが求められてきたが、それはポピュリズムやパフォーマンスではなく、国の舵取り、未来の展望を示すことではないだろうか。当面の対応と共に、未来への展望を、複眼で提示することが必要である。、

 まず、マグニチュード9.0の超巨大地震と大津波は、想定外であった視野の狭さを見つめ直して欲しい。地球には、チリやアラスカ・スマトラなど、これを上回る地震や津波が歴史に刻まれていたのだ。そこからは、災害復旧ではなく、災害を繰り返さない国土の再生計画が必要となる。

 全国には、荒れた山野と不耕作地、居住者の無い住居を抱えた限界集落が、広範に存在している。伊達直人ではないが、こうした地域の人々が、ネットで罹災者の受け入れを呼びかけ、自治体や政府が支える。この大震災を、罹災地と過疎地が共に再生する契機にできないだろうか。

 また罹災地の復旧計画は、農地を含め自然生態系に対応したものとし、地震や津波が再発しても、悲劇を繰り返さないようにする。この国を挙げての取り組みは、閉塞した日本を元気にする、第一歩となるだろう。

 次に、計画停電で、さらなる迷走が始まっている。東北・関東大震災は、その根底に、技術文明に疑いを持たない利便と効率の追求に加え、一極集中の首都圏と地方の過疎という表裏の歪みがあることを教えているのだ。

 地震列島の原発は、エネルギー政策を見直し、長期的には原子力発電を廃止し、小水力・バイオなど自然力の利用優先に転換が必要である。それは、地域資源や住民の仕事や暮らしを、活かし・つなぐ地域循環を構築し、地域経済・社会の再生を土台に、日本全体を再生させるだろう。

 罹災地と衰退する地方が両輪の復興策と、地域資源と住民を活かし・つなぐエネルギー政策の転換、この二つを複合した政治のリーダーシップ、国の舵取りを心から願っている。

 

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コメント
 
01. 2011年3月14日 17:00:22: 4ljUIMFRRA
原子力発電を廃止すべきだ。東電には原子力発電を行い管理する能力はない。世界がみている。炉心への海水注入は正しい判断か、世界の恥か。

02. 2011年3月14日 17:18:56: 7WZekNACgc
海水注入は最後の手段でしょう。
しかしこれでも止まらない可能性があります。

03. 2011年3月14日 17:22:37: 4TAsifKbUY
原子力発電と一口に言っても、現在の原子力発電所はあまりにも建設費用を削ってつくりすぎているといえる。
二重、三重の安全システムを組み込めば膨大な建設費がかかる。
一方、電力会社はできるだけ費用を削ろうとして、建設会社は悲鳴を上げている。
その結果、あまりにもチープな原発が世界に蔓延している。
いまの十倍の建設費をかけることだ。
それでも不安は残るが、いまのところ資源の限られたこの国で頼れるのは原発しかない。

04. 佐助 2011年3月14日 19:52:29: YZ1JBFFO77mpI : qY1KNtvLQc
素人から見ても疑問が多すぎる
原子炉の格納容器は一体ものではないだろう,水蒸気の漏れから考えると繋ぎ目と角部や曲げ部に応力が発生しているはず,だから曲げR箇所,繋ぎ目,ボルトネジ部などから漏れても可笑しくない。格納容器の材質&耐圧や地震時の応力は,容器に囲まれているので燃料棒の地中への逃げがないのではないか。冷却ポンプは流され,発電機は故障,燃料はないし,配管のキレツも疑わしい,制御棒何mかむき出し冷却されていない。冷却水位が減っているのに内圧が高い,メルトダウン炉心溶融が始まっているのだろう? 冷却された真水の再生機能が破壊されているのではなかろうか,発電機が故障したので米軍が海水を散布したが怪我人が出て失敗したのではないか,このことで配管にキレツか使用不能になっている可能性が高い。あまりにも安全性がお粗末,素人の私でも一連の報道から疑問が読み取れる。

マグニチユード上方修正9.0はあったが,地震発生当時の加速度(ガル・G・dB・cm/sec2など)が不明,地震センサーや変位計の作動状況,オーストラリア測定波形のローパスフイルター周波数が不明,放射線量の単位ナノグレイからマイクログレイへ1,000倍増えたとの情報もある。福島第三原発の現在内側の格納容器の圧力は460kPa(4.6気圧)と聞いているが,燃料棒が何mかむき出しされて冷却不能状態,温度も可也上昇していると思われる。米軍と自衛隊の頑張りに祈るばかりだが,安全性を第一を祈りたい。


05. 2011年3月14日 21:06:31: BR95oqsmCk
「想定外」という言葉を使うのをやめよう。
想定しなかった、ないしは、指摘する意見を黙殺して強行したにすぎない。
国の安全基準を設定した時の御用学者の責任は事態が沈静化してから糾弾すべき。

非常用ディーゼル発電機の件の発表が釈然としない内容であったが、設置されていた場所を見れば(もっと小さい津波でも被害を受ける状態)安全対策がすっぽり抜けているので、曖昧に発表され続けていた。


06. 2011年4月09日 01:37:17: 5ZS9RKdAos
東電の思想差別はすごいぞ。批判的な者は徹底的にに排除するんだ。家の前のWさんは元東電社員で朝日新聞のような御用新聞でも読めないんだって。今度の原発事故を予測したようなの2006年の共産党の質問などせせら笑ってたに違いない。「起こりえない事に答えることはない」と。今度の事故は原発施設に想定事故を考慮した対策など掛けたらきりが無いという、ケチった為の事故だ。このツケは莫大な人的、社会的、経済的損失をもたらした。事故原発周辺の人たちは壮大な生体実験をされているようなものだ。そもそも、電力会社が原発を持つと儲かる仕組みを作った自民、公明と財界、官僚、諸手を挙げてちょうちん記事を書いたマスコミ、其れを支えた御用学者、地元買収資金をばら撒かれて賛成した自民系知事、市長など皆同罪だ。こんなはずじゃなかったといっているが。温暖化対策だって、原発の熱エネルギーの3分の2は海に垂れ流されているんだ。珊瑚や熱帯魚の北上があっても当たり前だろう。

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