http://blog.kajika.net/?day=20110425

　民主党には自浄能力が欠けている。あるのは隠微な党内抗争。やはり政権の座を失ったら、二度と民主党に政権が戻って来ないという恐怖感が先に立っているのだろう。統一地方選挙は民主党の退潮を示す惨憺たる結果に終わった。

あとは全党で政権の座にしがみつくしかない。先頭に立つ菅直人氏をみていると自らの権力維持にほとんどの才覚を費やしているかにみえる。大方の権力者がそうなのだが、過去の保守系権力者とは違う性癖がある。

たとえば佐藤栄作氏は戦後、最長不倒の政権を維持したが、福田赳夫、田中角栄の二頭立ての馬車を操った。この二頭から田中角栄という鬼才の首相が生まれている。福田赳夫も後に首相となっている。

菅氏は党内で台頭する相手を早めにつぶすことに力点を置いてきた。それは攻撃的な性格が起因している。”脱小沢”に始まった小沢グループの排除の後は、仙谷官房副長官の力を削ぐことに力を入れている。これでは後継者が出てこない。

菅氏は多数派を持ちながら、その多数派に亀裂をきたす統治手法をとっている。台頭する相手に猜疑心が強すぎるのではないか。自分でなんでも仕切りたがるのは、その性癖からきている。

このやり方は自らを孤立化に追い込む。ある日、気がついたら裸の王様になっているのではないか。満身創痍になって政権の座から転げ落ちた時には、民主党そのものが終焉を迎えることになりかねない。
　

コメント
01. 2011年4月25日 13:34:26: 4uVXmslyCI そんな事は当たり前でしょう。自民党には次期総理を党を挙げて育てる歴史があった。大きな意味は、政権の維持と安定した国家運営でしょう。中曽根ぐらいから「売国総理」が台頭しましたが、民主党はテレビタレント政治家の集団で、政治家は殆ど居ません。

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