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Re: 政治家の任務とは 山口二郎 政治学者の任務とは
http://www.asyura2.com/11/senkyo112/msg/580.html
投稿者 やつがれ爺 日時 2011 年 5 月 04 日 06:48:49: gpL8WVywkRLLg
 

(回答先: 政治家の任務とは 山口二郎 投稿者 ダイナモ 日時 2011 年 5 月 03 日 20:25:32)

 一仕事片づけて、阿修羅の掲示板を開いたら、たまたま一番上の、「山口二郎」という文字が飛び込んできた。以前にあるコラムを見て、少々腹に据えかねるところがあったので、「政治家の任務とは 山口二郎」を読み、ご自身のブログも覗いてみた。今度は本当に腹が立った。ダイナモさんがどのような思いを込めて投稿なさったのかは知るよしもないが、やつがれはこの御用学者の卑劣さを徹底的に暴き出して見ようと思う。こういう「浅ましい、非常識な」卑劣漢が言論界の片隅にでものさばっている限り、民主主義は窒息してしまうからである。
 
 やつがれが以前眼にしたコラムとは、今年の4月24日付けの東京新聞の『本音のコラム』に山口二郎が書いた「権力闘争は一時停止を」である。どういうわけか、本人のブログにも掲載されてないので、全文を転載する。

*******************************
  政党政治は権力をめぐる闘いである。しかし、国の危急存亡の時に権力闘争を行う余地はない。賢明な政治家なら、権力闘争をするにも、時、所を選ぶはずである。家族が亡くなったり、瀕死の状態にあったりする時に、夫婦喧嘩、兄弟喧嘩はしないものである。その程度の常識さえないのであれば、政治家は国民から見放される。
 
 民主党内では、小沢一郎氏が菅政権打倒ののろしを上げ、小沢グループの政治家が菅政権の揺さぶりを試みている。政治家小沢のために、私はこのことを本当に悲しく思う。小沢氏が菅首相の対応に不満を感じるのは、当然であろう。しかし、政党政治家たるもの、政党の秩序と規律を守らなければならない。的確な震災対策の立案、実行のために党が結束することこそ、国民の望むところである。
 
 マニフェストの遵守というのは、菅政権の足を引っ張るための口実ではないか。十兆円単位の復興財源が必要な今、マニフェストの項目をすべて実行するなど、土台無理な話である。被災者の生活第一を実現するためには、マニフェストの見直しは不可欠である。
 
 菅総理にも言いたい。党の結束を回復するためには、首相も融和姿勢を取る必要がある。震災後の状況で生活第一という理念を実現することをあらためて国民と党に誓約してほしい。     (北海道大学教授)
*******************************

 のっけから、「政党政治は権力をめぐる闘いである」と、とんでもないごまかしが宣言されている。政党政治、つまり代表制民主政治であろうと、直接制民主政治であろうと、君主政治であろうと、独裁政治であろうと、政治はすべて「権力をめぐる闘いである」であることに変わりない。政党政治、つまり代表制民主政治が他の政治制度と異なるのは、政党がマニフェストを掲げて選挙で国民の支持を競い、支持を得た政党がマニフェストを遵守して、政策を実行する、その点だけである。中学生でも分かる、こんな当たり前のことを、政治学の教授たるものが隠して一切言及しないわけは、もうこれですっかりお分かりであろう。小沢一郎とマニフェストを叩くためである。
 
 次に、「国の危急存亡の時に権力闘争を行う余地はない」と、とんでもない大嘘が断言される。もっとも激烈な権力闘争が行われるのは、古今東西、いずこでも「国の危急存亡の時」である。明治維新、226事件、日本降伏の際の激烈な権力闘争を知らないはずはない。大河ドラマが人々の目を惹きつけるのは、手に汗を握る、熾烈な権力闘争が展開するからである。それを山口は「権力闘争を行う余地はない」と言うのである。
 
 どうやら山口にとって、「国の危急存亡の時」とは、日露戦争時や、太平洋戦争時しか頭に浮かばないようなのである。お里が知れるとは、このことである。ご本人は、民主主義の旗振り役を演じているつもりであろうが、何のことはない、頭の中は軍国主義に凝り固まっているのである。戦争放棄の日本国憲法下であれば、たとえ侵略されて戦争状態になろうとも、激烈な権力闘争が行われるはずである。侵略に抵抗して闘い抜く者と、侵略者に屈服して、抵抗する者を弾圧する者との間で。「権力闘争を行う余地はない」などと言っている者は、世論を誤導し、真実を隠蔽し、検閲し、抵抗者を弾圧する者でしかない。抵抗する者は、侵略者と自国の弾圧者という、二重の敵と戦わねばならないのであるから、それこそ激烈きわまりない権力闘争の余地しか残されていないのである。
 
 それ故、「家族が亡くなったり、瀕死の状態にあったりする時に、夫婦喧嘩、兄弟喧嘩はしないものである」というのも、単に体裁上のことを言っているに過ぎない。遺産相続や介護負担をめぐって、家族の成員の間に、陰に陽に様々な「喧嘩」が行われていることが分からないとすれば、それは山口二郎が、「家長」ないし「家長代行」として、家族に接しているがためである。そもそも国家の問題を論じるのに、たとえとして家族を持ち出すこと自体が、日本軍国主義の家族国家観を払拭できていない証拠である。「その程度の常識さえないのであれば、政治」学者「は国民から見放される。」
 
 そして、第二段落で、小沢叩きが始まるが、まずはまるで小沢一郎への理解を示すかのような、「政治家小沢のために、私はこのことを本当に悲しく思う」という、おためごかしの、薄っぺらな言葉がくる。だが、それは、持ち上げておいて、より高いところから突き落とすためであるのは、見え見えである。単なる言葉の綾、下手なレトリックであって、山口二郎の冷酷さがいっそう感じられ、寒々とした思いになる。それというのも、「小沢氏が菅首相の対応に不満を感じるのは、当然であろう」というだけで、一体なぜ不満を感じるのか、不満の具体的な内容が、何一つ指摘されていないからである。こういう思わせぶりな文章こそ、実は不和を煽っているだけで、「結束」の障害なのである。読者は「菅首相の対応に」対して「小沢氏が感じる不満」を、自分のイメージ、解釈で補うしかない。当然、菅支持派と小沢支持派では異なるイメージ、解釈となり、ますます両者の距離は大きくなる。自分で主張していることと、実際に行っていることが、足許から矛盾しているのである。
 
 そうして、両者の距離を広げておいてから、「政党政治家たるもの、政党の秩序と規律を守らなければならない」と、小沢叩きの第一弾が打ち下ろされる。だが、騙されてはならない。「政党の秩序と規律を守らなければならない」のは、小沢なのか、菅なのかである。山口二郎は小沢だと言いたいのであろうし、読者が自分の文章を読み進むにつれ、うまく誘導されていると思っていることであろう。そこが山口や、その他多くの御用学者の浅はかなところである。

 もはや普通のサラリーマンや主婦は無論のこと、やつがれのような半認知症の老人にいたるまで、「政党の秩序と規律を守らなければならない」のは菅直人だ、と知ってしまっているのである。参議院選挙で大敗した時に、「政党政治家たるもの」は責任を取って退くのが「政党の秩序と規律」である。それ以来ずっと強引に「政党の秩序と規律」を無視し続けている政党政治の敵、代表制民主政治の破壊者に、「的確な震災対策の立案、実行」する資格も力量もないことを知ってしまっているのである。そして「小沢グループの政治家」が「菅政権打倒」になぜぐずぐずしているのか、しびれを切らして見守っているのである。

 そんなことも分からない、軍国主義かぶれの極楽とんぼだから、「マニフェストの遵守というのは、菅政権の足を引っ張るための口実ではないか」と、平気で下司の勘ぐりをするわけだ。政党政治にとって、「マニフェストの遵守」こそ国民への誓約であり、それが守れないようでは、その内閣は下野しなければならない。「被災者の生活第一を実現するためには、マニフェストの見直し」ではなく、「マニフェストの遵守」が、よりいっそうの遵守が「不可欠である。」
こう書くと、山口二郎は鬼の首を取ったように喜び、早速「阿修羅にはこんな重度認知症のぼけジジイがいる」と御用学者用のコラムに書いて、ご褒美の原稿料をせしめることであろう。それが、軍国主義かぶれの、いじましい考えなのだ。

 考えてもみよ、
民主党が衆院選で掲げたマニフェストの基調は、「国民の生活が第一、国民の命を守る」ということで、それによって国民の支持を得たのである。地震、大津波、史上最悪の原発事故という「国の危急存亡の時」にこそ、「国民の命、生活」を守らねばならないのだ。どかんと百兆円でも二百兆円でも、復興資金として大風呂敷を広げておいて、「国民の生活は保障します。安心してください。地震や津波の被害はもちろん、原発事故の被害も一切合切、すべて保証します。避難する場合もすべて保証します。だから、決して放射能に汚染された農作物や水産物は出荷しないようにして下さい。こういう時に不正に手を染めると、日本の信用が大きく傷つきます。こういう時に踏ん張れば、やがて復興できた時、世界中が日本を信頼し、日本製品は飛ぶように売れるはずです。政府は皆さんの頑張りを応援します。」と国民の生活を保障しなければならない。

 その一方で、原発事故の責任者どもは、特別立法で徹底的に追及して、原発利権で甘い汁を吸って、不当に得た財産の没収を行わねばならない。それだけでなく、山口二郎のような、御用学者が巣くう国立大学の教授や、高級公務員の給料を大幅カットしたり、天下りの巣窟の特別会計を全廃すれば、百兆円、二百兆円は、直ぐ出てくるはずです。要は構想力で、原則からぶれることなく構想すれば、やつがれよりもずっと素晴らしいプランがいくらでも出てくるはずです。その原則は「国民の命、生活が第一」ですが、311原発事故以後は、「正直者が馬鹿を見ない」という原則も付け加える必要があるでしょう。
 
「政治家の任務とは」についても、触れたかったが、やつがれの頑張りはもはや限界、後は阿修羅諸氏にお頼み申します。
 

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コメント
 
01. 2011年5月04日 08:58:57: MJCuURRj3o
山口二郎教授は、野中弘務氏と同じグループに属します。この組織は縦横無尽に利益と権力の維持のために動きます。国や国民は全く関係ありません。暴力団よりも扱い方が難しい。

02. 2011年5月04日 16:15:47: SBztI6XWSY
山口二郎なんて偽善者なの
常識だよ。

地味に新自由主義持ち上げている。
去年の北海道版朝までテレビで
見限っている。


03. 2011年5月05日 05:19:14: vvs9kptwvk
山口二郎だの藤原帰一だの御厨貴だの、メディアと役人の御用聞きみたいなもの。テレビ見ても「なんだ、このサルは」としか思わない。

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