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悲しき「権力成金」(臨床政治学)=伊藤惇夫 (中央公論) 
http://www.asyura2.com/11/senkyo114/msg/863.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 6 月 12 日 14:22:12: igsppGRN/E9PQ
 

悲しき「権力成金」(臨床政治学)=伊藤惇夫
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110611-00000302-chuokou-pol
中央公論 6月11日(土)17時5分配信

思いもかけず、ろくに準備もないまま権力や金力を手に入れてしまった連中の多くは、傲慢、横暴、強圧的になりやすい。こうした連中を俗に「成金」と呼ぶが……

「実るほど 首を垂れる 稲穂かな」
 高い地位や権限、影響力のある立場に就けば就くほど、謙虚にならなければいけない、という戒めが込められた言葉である。事実、政財界、芸能界、スポーツの世界など、どの分野でもいわゆる頂点を極めた「本物」の人物は皆、一様に謙虚であり、その権力、影響力を行使するに当たっては、極めて慎重だ。

 逆に、思いもかけず、また、ろくに準備もないまま権力や金力を手に入れてしまった連中の多くは、傲慢、横暴、強圧的な態度を示すことが少なくない。こうした連中を俗に「成金」と呼ぶ。

 政権交代からもう間もなく二年。新たに政権の座に就いた民主党のこの間の歩みを改めて振り返ってみると、なぜかこの「成金」という言葉が浮かんでくる。

 普通の「成金」は金の力でバカげたことをしでかすだけだが、こちらはもっと始末が悪い。突然、手に入れた強大な権力に「畏れ」を抱くより、その権力の「甘い誘惑」に溺れ、強引な行使に快感を抱く連中のことを表現するなら、さしずめ「権力成金」といったところか。

「成金」ぶりを示す事例は大小さまざま。まずは小さなほうからいうと、昨年の七月、民主党の衆院議員・松崎某が、航空自衛隊入間基地で行われた納涼祭で、秘書が運転するクルマを呼んだ際、自衛隊員が特別扱い(逆走)をせず規則どおりに対応したことに腹を立て、「俺を誰だと思っている」と誘導員を恫喝したという報道があった。些細な事件と言ってしまえばそれまでだが、事実であるなら権力を手に入れた民主議員の「はしゃぎぶり」を象徴する事例では……。

 一方、大きなほうで最も分かりやすいのが菅直人総理自身。この人、とにかく怒鳴る。東日本大震災発生直後、東電に乗りこんで怒鳴りまくったのは周知の通りだが、普段から官僚、官邸スタッフ、閣僚などを怒鳴る姿は日常茶飯事。その口癖は「俺は聞いてない」だ。
 大震災のような国家的危機に直面した時、最も冷静沈着であり、周りに安心感、信頼感を与えるのが権力の頂点に立つもののあるべき姿のはず。だが、残念ながら菅総理の言動はすべて、その真逆。突然、手に入った権力を闇雲に振り回す「成金」ぶりしか見えてこない。
 いま、政界では世論よりも野党、野党よりも与党、中でも政権中枢に近いものほど、菅総理の「資質」に危惧の念を抱くものが多いという不思議な現象が起きている。その原因は、たぶんこのあたりにあるのだろう。

 ただ、より大きな「権力成金」ぶりは民主党政権全体に見られる現象でもある。自公政権との“違い”を見せたいという子供じみた発想から日米関係軽視の発言を繰り返したうえ、何の展望もなく普天間移設を白紙にもどし、大混乱を引き起こしたのも、権力を手に入れたという驕りが生み出した暴走であろう。小沢一郎元幹事長による陳情窓口の一元化なども、その一例か。

 そして、これらをすべて象徴するのが「政治主導」だ。官僚を徹底排除し、大臣をはじめとする政務三役など、政治家がすべてを取り仕切ろうとする姿勢は、「自分たちは優秀だ」といった自己過信、「すべての権力を自分たちの手に」という欲望が背景にあるというほかない。

 政権運営の経験もノウハウもないものがその地位に就いた以上、ある意味で政権の運営に関するすべての「ノウハウ」を保持している官僚機構を、排除するのではなく、彼らの声を謙虚に聞き、いかに有効活用するか、という発想を持つのが当然。が、「成金」にそうした自覚や謙虚さは無縁だったらしい。

 いまではすっかり廃れてしまったが、かつての男の子たちの遊びの定番といえば、チャンバラごっこだった。子供たちがおもちゃの刀を振り回し、「われこそは正義の味方・鞍馬天狗だ!」などと元気に走り回っている姿は、微笑ましいし頼もしくも見えた。だが、その子供たちが突然、おもちゃの刀を本物の真剣に持ち替えて、振り回し始めたらどうか。これほど危険なことはない。おもちゃの刀なら、振り回す中で誰かに当たっても、大した怪我にはならない。だが、真剣を無闇に振り回し、それが人に当たれば、命に関わることになる。

 危険な「権力成金」となった“子供たち”から真剣を取り上げる方策はないものだろうか。
(了)

最終更新:6月11日(土)17時5分
 

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コメント
 
01. 佐助 2011年6月12日 15:37:05: YZ1JBFFO77mpI : BEWhTuIOgg
成金だけではない点と線の次々と発生する疑問と見えることは
2011年までは保守革新の信条や伝統的地盤が無視され,政権交代が世界で発生した。しかし保守も中道も革新の政治家は,80年ぶりの世界的信用収縮恐慌の本質を認識できないために,復興もバブルの崩壊を,これまでの経験で食い止められると錯覚するためだ。絶対にありえないとすると拒絶される,絶対にありえない予測が的中しても,政党間の対立要素が複合要素などが原因だと反論されてしまう。1929年に発生した世界恐慌が1933年には世界貿易と生産と雇用が3分の1にまで収縮した。これも全国の銀行と株式市場の閉鎖が発生するまでは,誰も気が付かず認識しない。3年半ごとに発生する景気後退のシグナルも認識できない。2008年12月のリーマンショックも2011年には誰も認識したくない。世界中で政権交代が発生したのに,誰も理由も認識しない。これは保守革新の信条や伝統的地盤が無視されていることに気付かない。地震や放射能で汚染され地獄絵図を体験しても。地震で放射能が拡散しても反対するだけでなんの知恵も工夫もしない,このことから左右原理主義者や中道左派も活性化していくのである。またデモや倒閣運動の発生はさけられない。ただ混乱していくだけである。

政権交代が何故おきたのかも,第二次世界的信用恐慌の1回目のドン底を経験しても誰も認識して理解しようとしない。また次々と発生する危機を,これまでと同じやり方,貿易拡大,外資導入,緊縮財政,信用の拡張,補助金などで乗り切ろうとすると失敗する。マスコミも政治家も責任を擦り付けて責任を取ることはない。そして消費税増税して関税引き下げは頓挫する,このことで二国間貿易協定への移行は不可避である。即ち内需の縮小を外需の拡大でカバーすることは不可能になる。だから弱者救済政策を切り捨てるために政権与党は次期選挙で大敗する。指導者は世界世界恐慌のドン底を認めても,反対デモや政局で政策転換が遅れるので,政権与党の再選はない。また大連立政権もこの経済危機で分裂は不可避,二大政党制以外の野党の票が伸び,新たな連立政権が誕生する。しかし常に分裂の危機は継続する。

この未曾有の経済危機で,2011年〜2015年に,超インフレデフレと超失業率に見舞われると,愛国的熱狂的にカリスマ氏が登場して政権を成功させることは否定できない。これは世界各国で発生するだろう。政治評論家も国民も予測が外れると決して反省はしない,政治経済の出来事に転化して,責任を押し付けるものだ。消費者は生活防衛が限界点になると,企業や国家と対立し抗議する。自然と発生的に暴動を起こすものだ。これから世界は市場の収縮は止められない,技術革新もデモや政局など次々と発生する出来事で遅延する。世界市場の縮小は破局的になる。この危機を乗り切ろうと,日米欧などが協調介入すると,益々世界通貨から一層の信用を収縮させてしまう。日本は労働人口の5割以上が,二重三重のピンハネタコ部屋の中に組み込まれてしまったので,どうにもならない。


02. 2011年6月12日 15:48:41: 6t3Z2XpZpc
要するに官僚のいうとうりにやれということをいいたいだけか。

実にくだらん文。国民の参政権は自分達の代表を選ぶこと。その代表がことを決定することによって成立する。「政治主導」でなければならないことは「自明」


03. 2011年6月12日 15:58:17: pdiJ2zZgxg

伊藤惇夫などという、愚か者が政治評論家で飯が食えるくらい、政治家の質の劣化が進行しているということであろう。マスコミや権力者の提灯持ちというろくでなしの言うことは、分析も考察も、一面的かつ穴だらけで、政治評論家としての才能のなさをさらけだしている。

このバカには、日本国の政治がかくあるべきという自己の主義、主張がないので、その視点にたった批判がなく、だた皮相的な批判しかできない。菅が、非難されるべきは、成金とか成り上がり者であるからではなく、政治家として最も重要な要素である「信」や「倫理観」の欠如であり、そして、なによりも「責任感」の欠如である。

「責任を負わされたくない」人間が、強いリーダーーシップなど発揮できるはずもない。そして、この男の根本的な錯覚は、パフォーマンスをやって「点数をかせぐ」ことが政治家としての力量を示すと考えている点である。

つまり、この卑しい男の頭にあるのは、国のことの前に、自分のことが来る。国の指導者のやることではない。


04. 2011年6月12日 16:03:38: EGaQ73B5yp
臨床政治学って何ですか?

英語でいうと「bedside politics」。

伊藤惇夫さんも、中曽根メスヒロさんのアナルを舐めたり
マダム寿司・小池真理子の股間の腐れトロを食ったりして
性事のネタを拾ってるんですか?

[削除理由]:阿修羅にはふさわしくない内容の投稿
05. 米ばあさん 2011年6月12日 17:43:39: JpWP3i2L2o7hA : y8AUGs9BsQ
ワタシャ吃驚こいたわね
伊藤惇夫さんって政治評論家なの?
嘘でしょう〜 ホホホ
岩見とか、田原さんよりも相当に酷いわね
ネットにいらっしゃる市井の政治評論の人々の方がレベル高いわ
コト人は酷過ぎ ホホホ
視点が瑣末過ぎるのね
信じられない

06. 2011年6月12日 21:51:56: cvW5CdfPCg
小沢一郎元幹事長の陳情窓口の一元化を権力を手に入れた驕りによる暴走と決めつけているが、その指摘は当たらないと思う。
官僚から主導権を取り戻して政治主導に変えるために族議員を廃絶し党として官僚に対すること、陳情窓口の一元化によって弱い地方組織に使命を与えて地方組織の強化を図るとともに地元と密着した課題を研究し解決することによって個々の議員の政策立案能力を高めるという多元的な狙いをもっている。要は官僚や族議員の既得権益を排して政治主導を確立することだ。政治主導による税制改革も射程内のこと。


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