★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK115 > 247.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
野田も仙谷も自民党も迫力不足 土俵際で菅政権が生き残り、政界再編も大連立も消えた 残る焦点は「大増税」 長谷川 幸洋 
http://www.asyura2.com/11/senkyo115/msg/247.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 6 月 17 日 07:17:52: igsppGRN/E9PQ
 

野田も仙谷も自民党も迫力不足 土俵際で菅政権が生き残り、政界再編も大連立も消えた
 残る焦点は「大増税」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/8939
2011年06月17日(金) 長谷川 幸洋「ニュースの深層」:現代ビジネス

 与野党を巻き込んで展開された「菅降ろし」の策謀は、ひとまず失敗に終わったようだ。肝心の菅直人首相が驚異の粘り腰を見せる一方、攻める側が土壇場で腰が引けてしまい、攻めきれないでいるからだ。

 このままなら2011年度2次補正どころか、秋から本格化する12年度予算編成さえも菅の手に委ねかねない展開である。

 菅は6月15日夜、亀井静香国民新党代表と会談し、亀井から内閣改造の進言を受けた。おそらく菅は改造をめざすだろう。政権が窮地に陥ったとき、内閣を改造して求心力を取り戻そうとするのは常套手段である。

「次は、あんたが大臣だ」とささやかれれば、たいていの政治家はとたんに腰砕けになって、忠誠を誓ってしまう。菅は攻撃に回ると強い。「どうせ、オレと本気になって刺し違える覚悟のある奴はいない」と見切って、相手の弱みにつけこんでくるはずだ。

 逆に菅降ろしをめざす側は、これがラストチャンスになる。

 菅が一本釣りで狙った議員に声をかけても、だれもが次々と「総理、もうお辞めください。潮時です」と拒否できれば、菅は内閣改造もできない政権であることが明々白々になって、再びピンチに陥る。

 そうなれば、内閣にとどまっているほうがみっともない。閣僚の中から「私は菅政権についていけない。辞任する」という動きが相次いでもおかしくない。

 仮に閣僚が総辞職しても総理がすべて兼任できなくもないが、そこまで行けば、さすがに政権は立ちゆかない。そんな度胸のある政治家が民主党に何人いるのか。

 野田佳彦財務相が特例公債法案を可決成立させられるなら、自分の首を差し出す意向を表明した背景には、そんな思惑もあっただろう。だが、菅にしてみれば、タイミングが早すぎて、かえって好都合だったのではないか。

 もしも政局が緊迫して、のるかそるかという局面で劇的な「野田辞任」ともなれば、菅に打撃となったはずだが、これでは「なんだ、野田は早くもポスト菅に色気を見せたのか」と政争劇を見る側はシラけてしまう。

 仙谷由人官房副長官が周辺に辞意を漏らしたという話も同じである。

 仙谷の揺さぶり作戦であることが、みえみえなのだ。逆に手詰まり感すら印象づけた。もともと「仙谷と野田は菅降ろしで連動している」とみられてきた。仙谷の暗躍については、与党内でも「菅政権の官房長官、官房副長官と日の当るポストに就いていながら、なんだ」という反発がある。

 そんな2人が辞めたところで、菅には痛くも痒くもないだろう。仙谷が政権中枢から消えて行くのはかえって好都合くらいに見ているのではないか。

■「仙谷の関係者がいつも同席していた」

 菅は土俵際一杯まで攻めこまれていたのに、どうしてこうなってしまったのか。

 元をただせば、鳩山由紀夫元首相が民主党を分裂させたくない一心で、内閣不信任案に反対する姿勢に転じたところで勝負が決まった。

 もしも鳩山と小沢一郎元代表の連携が最後まで崩れずにいたら、おそらく不信任案は可決成立し、民主党は分裂、政界は一挙に再編へとなだれ込んでいた可能性が高い。だが、いまとなっては後の祭りである。鳩山が菅をペテン師とののしっても、半分、そうと知ったうえでの騙されたふりに違いないから、ばかばかしいだけだ。

 鳩山が心変わりする理由になった退陣表明の筋書きを書いたのは、北沢俊美防衛相と鳩山側近の平野博文元官房長官である。だが、ある閣僚経験者は「平野と北沢の会合には、仙谷の関係者が常に同席していた」と私に語った。

 つまり、いま菅降ろしの急先鋒に見える仙谷も退陣表明が玉虫色であるのを初めから承知しながら、菅の自発的退陣に期待していたのだ。このあたりに降ろす側に、詰めと覚悟の甘さがあった。

■他力本願だった自民党

 あらためて整理すれば、菅を降ろすために、本当に党を割る覚悟で戦おうとしたのはだれだったか。小沢一郎である。その小沢も最後に逃げてしまい、不信任案に賛成したのは結局、松木謙公議員と離党を表明していた横粂勝仁議員の2人だけだ。

 仙谷も野田も、もとはといえば菅支持なのだ。ここを間違ってはいけない。

 仙谷たち実権派は敵対する小沢グループの「力を借りて」菅を降ろし、あわよくば次の政権のイニシアティブを握ろうとしていたにすぎない。最初から自分が政治生命を賭けて戦ったのではない。

 他力本願の政局で失敗し、その後、菅を降ろすために泥縄式に辞意をほのめかして巻き返そうとしても、うまくいくはずがないのだ。迫力負けである。

 自民党はといえば、こちらも他力本願だった。

 小沢の反逆で菅政権が崩壊し、あわよくば民主党が分裂すれば、残った実権派と増税大連立へという戦略である。だが小沢グループは大部分が党に残り、民主党は自前で衆院の過半数を維持しているのだから、いまや自民党とどうしても連立を組まねばならない理由はない。

 したがって、もはや大連立はなくなった。

 自民党は国会会期の延長に反対してきたが、自力で達成できない「菅退陣」の約束違反を理由に会期延長に反対しても、むなしい。むしろ「大震災なのに国会議員は夏休みか」と批判されれば、反論できないだろう。

 かくて菅政権は生き残り、政界再編はなく、大連立の目も消えた。

 このうえ自民党が残る最後の武器である特例公債法案にも賛成してしまえば、菅政権は完全に息を吹き返す。菅降ろしに加勢していた西岡武夫参院議長にしても、与野党が賛成しているなら、本会議の開会ベルを押さないわけにはいかなくなる。

 そうなれば、次の政策課題はただ一つ。復興に名を借りた、どさくさ紛れの大増税である。増税に賛成するか、反対するかが政局の焦点になってきた。

                                 (文中敬称略)

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2011年6月17日 07:59:49: A4nXMlVM5M
この人一人がんばってるなw
相変わらず鋭い

>鳩山が心変わりする理由になった退陣表明の筋書きを書いたのは
北沢俊美防衛相と鳩山側近の平野博文元官房長官である
だが、ある閣僚経験者は「平野と北沢の会合には、仙谷の関係者が常に同席していた」と私に語った


>そうなれば、次の政策課題はただ一つ
復興に名を借りた、どさくさ紛れの大増税である
増税に賛成するか、反対するかが政局の焦点になってきた


これをどう見るか
騙し合い、化かし合い

ただ松木謙公が単に筋を通したならもっと恨み節が出てもいいし
横粂にはその言葉の意味すら分からんだろう


02. 2011年6月17日 08:05:00: bS7IuZMI5Q
空き缶政権には能力が無いことは誰もがそう思っている。 今の窮状を何とかしなければ困るが、政権を担当するだけの指導力と、はっきりした政見を持ち、それを明らかにしている政治家は小沢一郎氏しかいない。 特権階級化した官僚の暴走を止めるのも、深刻な国内需要や落ち込みっぱなしの雇用問題を解決する方策についても、それらを含めた政策提案を行っているのは小澤一郎氏しかいない。 壊れてしまった原発を何とかしなければなるまいが、空き缶政権にはまともな対策はないと言っても良い。 国会は完全に機能不全の状態に落ち込んでいるが、議員達は解散総選挙で職を失うのが嫌で解散はさせたくない。 忘れっぽい国民は一昨年の選挙で何が問題となり何を期待して民主党を選んだかも忘れてしまっている。 選ばれた民主党の議員達も、総選挙で約束した公約なんぞ全然やる気もないし、第一何を何故やろうと言ったのかも忘れてしまった。 忘れていないのは小沢さんだけなのかね。 もとはと言えば小泉・竹中のやった構造改革という愚策に国民が反発したと言うことじゃなかったのか。 ならば選挙後の鳩山政権のやらねばならなかったことは、小泉・竹中の時代に出来た改革と称していた政策の見直しということじゃなかったのか。 愚にもつかない沖縄海兵隊基地移設問題に足をとられ、何時の間にか選挙公約は全て反古にされてしまった。 辛うじて残っていたマニフェストの残滓として、高速道路の無料化実験があったが、6月20日でそれも打ち切りになる。 忘れるのは人間の常だから仕方ないとは言いかねる。 今はとにかく空き缶を叩き潰すこと、小澤氏を総理に押し上げることぐらいしか思いつかない。 もう一度内閣不信任案を提出して、菅内閣を総辞職に追い込む方が早いのじゃないか。

 菅総理が解散すると言うのなら、それこそ政界再編成の好機と捉えるべきだと思う。 皆さんは一体どうする心算なのですか。 いや、どうしたいと思っているのでしょうか。 N.T 


03. 2011年6月17日 08:13:47: rWmc8odQao
柿沢未途氏
「与謝野大臣がまたこんな事を。これ、明らかに、順序が逆さまではないか。「税と社会保障の一体改革」の真の目的は何かを白状しているようなものだ。「年金改革具体化、成案の決定後に 一体改革巡り経財相」」
https://twitter.com/#!/310kakizawa/status/81492745314779136

何がなんでも20日に増税を成案させたいようですな。具体化はその後とな。
財務省、いいかげんにしろ。物事には順序というものがあるだろう。


04. 2011年6月17日 08:22:35: cZy3V4LNR6
仙谷が死んだことは喜ばしい事である。小沢一郎と仙谷が時折比較されるが、器が違いすぎる。仙谷は一度死んだら二度と生き返ることは無い。灰になるだけ。小沢以外の議員は皆そうだけど。

05. 2011年6月17日 12:33:23: BIgfJMRMNE
>菅は6月15日夜、亀井静香国民新党代表と会談し、亀井から内閣改造の進言を受けた。おそらく菅は改造をめざすだろう。政権が窮地に陥ったとき、内閣を改造して求心力を取り戻そうとするのは常套手段である。

震災と原発対応で「トップが駄目だ」と烙印を押されたのに、トップが変わらない内閣改造くらいで求心力回復などできる理由(わけ)がなかろう。
求心力回復が期待できるのは、何もない時の内閣改造くらいだ。


06. おっさんZ 2011年6月17日 12:57:23: vf1pLsPn/FgHY : G5q49oTzcE
まあ、大連立と称する翼賛政治が消滅したのは最近じゃ珍しい明るいニュースだ。

07. 2011年6月17日 18:16:28: 0bHrjTLLEg
06さん
それに仙谷敗退も,
良いニュース。
マスコミは、「仙谷氏辞任を漏らす」、を慌てて消したみたいだけれどね。

08. 2011年6月17日 18:59:38: Ih0LoPoPk6
>>02
もちろん、N.Tさんら自民党信者や反小沢の自民党広報機関紙産経新聞が望む解散は、断固反対だ。
「小沢政権」どころか、「谷垣政権」ができるだけ。

原発推進・東電擁護・(東電・原発のための)大増税・マニフェスト白紙の最悪の政権が誕生する。

菅政権以上のひどい政権になる。

大事なことは、菅をやめさせた後は、
「誰を首相にするか」
「どんな政策の実現を掲げる政権をつくるか」
である。
自民党信者や産経新聞が望んでいる「財務官僚・経産官僚・日銀官僚第一の政治」ではなく、
「国民の生活が第一の政治」を実現することが大事だ。

「脱原発・東電解体」「脱『失われた20年』」を掲げた「国民の生活が第一」派主導の政権を作ることがもっとも大事なのだ。

はっきりいって、菅が6月に辞めようが、7月に辞めようが、8月に辞めようが、
すでに誤差の範囲だ。
菅首相には、自然エネルギー促進法案をきっちりと通してもらってから辞めればいい。
脱原発派もそれを望んでいる。(だから、自民党は早く法案に賛成するべきなのだ)
■「菅首相は最後の粘り腰で粘っているが、早晩退陣するだろう。
次は代表選が重要だ」
小沢一郎元代表は14日夜、都内の自邸に側近議員を集め、泡盛を飲みながらつぶやいた。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110615/stt11061500220001-n1.htm
そのとおり。
次の首相を選ぶ代表選が脱原発派にとって正念場になる。
なぜなら、菅首相以下の首相が選出される可能性があるからだ。

なんとしても、原発推進派の首相の誕生を阻止し、
脱原発派の首相を実現する必要がある。


次の首相の条件は、「脱原発・東電解体」「脱『失われた20年』」を掲げた人物だ。
なによりも政策が第一だ。

長期政権を築いたブレア英首相(当時)のまねをすると、

「脱原発!脱原発!脱原発!」だ!
「脱デフレ!脱デフレ!脱デフレ!」だ!
「脱貧困!脱貧困!脱貧困!」だ!

脱原発についていえば、

小沢氏あるいは小沢氏が推す候補(原口など)は、一刻も早く、脱原発宣言せよ。
具体的には、ドイツのメルケル首相のように
「(私が総理になったら)『20××年までに原発を全停止する』というロードマップを策定する」
と宣言せよ。


ちなみに、原口議員は、ラジオで「脱原発」を宣言したようだ。

■原口一博議員がラジオで代表選出馬&脱原発を宣言!
大竹まこと ゴールデンラジオなう。原口元総務大臣( @kharaguchi )登場。
posted at 14:28:26
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80144473291632640
原口「総理になる。原発対応ももう人任せにできない。」 #joqr
posted at 14:30:25
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80144972132786176
原口さん、総理になったら脱原発を宣言 #joqr
posted at 14:40:16
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80147453122322432
原口「原発(事故)を確率で云々できる時代ではない」 #joqr
posted at 14:41:49
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80147841842036736
原口「(原発は)とんでもない不良債権」 #joqr
posted at 14:43:29
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80148262576848896
原口「脱原発の方向は譲れない」 #joqr
posted at 14:44:54
http://twitter.com/#!/r_taicho/status/80148619151425536

【原口前総務相】福島第一原発の安全装置は小泉政権が撤去していた
http://www.youtube.com/watch?v=sraQ7NjFRr8

【原口前総務相】福島第一原発の安全装置は小泉政権が撤去していた
http://twitter.com/#!/553Sandhood/status/80204433417441280

小沢氏曰く「どんな手を使っても、どれだけカネがかかっても真っ先に“原発問題を収束させる”ことが
今の政治に求められる最大のリーダー要件だ。それをしっかりやる覚悟さえあれば、今は経歴はどうでもいい。
例えば若い原口君でも十分総理をやれる!」と=>さあ、原口新首相の実現に向かって、GO!
http://twitter.com/#!/osamu9912/status/79770492793389056

結論。
代表選に勝って、「原口首相・小沢幹事長」を実現することがもっとも上策。


09. 2011年6月18日 16:35:28: pRjsNFz8BI
長谷川さんの開設は頷けるもの多いが
詐術をよしと、容認するかの部分はダメだ
政治家はペテンを許してはいけない
それが日本国民としての倫理の問題だ

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK115掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK115掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧