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まもなく終戦記念日が来る
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投稿者 星と月 日時 2011 年 7 月 01 日 17:02:59: vebXXayRfpINQ
 

終戦記念日という言葉自体に違和感を覚える。それは紛れもなく敗戦記念日なのである。その事実を誤魔化して美化しようという意図が官僚思考の最たるものであろう。世界的にはポツダム宣言を受託して日本が調印した9月2日が終戦記念日としているが、わが国は天皇が敗戦を認めた玉音放送をした8月15日を終戦記念日としている。ここにも我々の知らないうちに何が基準により記念日となったかが見え隠れする。太平洋戦争とは何であったのかと言う事はすでに何回も投稿した。それを板ちがいとかいう、いわれのない非難も何度も見た。今回はその前提となった「天皇制」というタブーに挑戦しようと思う。

戦後言われている天皇制という言葉は、多分に西欧の国家君主制を真似た偏った見解である。わが国の天皇制は、そのようなものではなく、はるか昔に起源をもつ。なぜ千年以上も続いたのかという検証が必要であるが、ここは上山春平と梅原猛という二人の哲学者による冷静な分析が正しいものと考える。まず、中国の皇帝と日本の天皇というものの違いは何なのかという問題に対しての明快な答えがここにある。中国の皇帝というものの前提には、儒教思想に基づく天の神に対する責任の有無のある存在として、その結果による交代の必然性があるという指摘である。革命という言葉は、天が正しい事を行わない皇帝に対して革(あらたに)する天命を下して交代させるというものである。すなわち皇帝は神よりは下の存在なのであるが、日本の天皇というものは理論的には天孫降臨神話によって、神が下って天皇になったために交代という観念がないうえに、天皇は全ての罪から免責された存在になっているのである。これが現代まで続く万世一系の天皇という 根拠になっている政治的な背景である。

さらに深く政治的な考察がなされると、天孫降臨というのは、我が国にもとから存在した縄文文化を起源とする原日本人に対する、中国を起源とした水稲栽培をもたらした弥生人という渡来人による征服の正当化というものを見なければならない。大和地方に存在した縄文文化の人々を征服する事は、その背景にあった全ての神々を出雲大社に閉じ込め、自らの神を伊勢神宮に収める事で正当化したのが古事記と日本書紀の天孫降臨神話の由来である。天皇制は継続こそが基本である。その存在は1300年前に作られた大宝律令という刑罰を持った初めての法律によって確立されたのである。その目的は、藤原氏による権力掌握のため、天皇はその権力の象徴として永きにわたり継続させ、陰で藤原氏という官僚制度が政治を操るために作り上げられたとみる考えが正しいものである。そのため実際の政治は官僚が行い、天皇は象徴的な存在として続くことができたのである。例外といえるものは、後醍醐天皇の中国の皇帝化を目指して失敗した建武の新政と、明治維新で作られた国家神道による天皇の生きながらの神格化である。わが国では生きたまま神になった例は過去に存在しない。全て亡くなったものだけが神となる事が出来たのである。ここに国家神道による天皇の現人神というものに無理を見るのであるが、藤原氏による思想そのものが現代まで連綿と続いている事に驚きを感じざるを得ない。 大宝律令は中国の律令制をもとにしているが、中国の制度は皇帝による独裁であるが、藤原不比等が作り上げたものは間に「太政官」という制度を設けた。ここが実権を持つものとして機能させたのである。そして驚くことに明治政府はその別称を太政官政府と呼んだのである。

終戦記念日というものを考えるとき、われらは日本という国家の成り立ちをはるか昔から見直さないと大きな間違いを犯す。ましてや神国日本などという間違った思想のままに靖国問題の根源を何も考えない政治家など論外である。過去からの歴史を正しく認識する事は、明治以来わが国が、西欧から移入した「科学技術」というものに従って正確に認識する事と矛盾しないのに、こと天皇制とか太平洋戦争の問題に対しては、この原則が無視されるという異常性が未だに存在すること自体に驚かされる。国民は政府や官僚やマスコミ、御用学者たちによる意図的な情報操作に踊らされてはならない。自分たちが考え、調べて、何が正しいものかを自分たちで判断する事こそが、敗戦によって得る事が出来た、民主主義というものである事を自覚するべきである。天皇制というものをタブー視してはならない、その何たるかを正確に把握し、国民一人一人がどうあるべきかを考えるべきである。未だに無謬性などというバカげた行動をとっているわが国の千年以上にもなる公務員制度は、今こそ徹底的に変えなければこの国に未来はない。官僚上がりの国民の税金によって生計を得ていた者たちが、偉そうにマスコミを通じて国民にものを言っている不遜な態度は何なのか、腹が立つのは私だけなのであろうか。無数の国民の犠牲によって得られた民主制度を確立しなければ、一体、戦争で亡くなった方々は何のために死んだのか、その責任をわれら自身に問う事こそが終戦記念日なのではないのだろうか。国を国民のものに変える事、そして平和という思想を確立する事、それは我らの子供たちと世界に対する責任でもあるのではないのか。この阿修羅のサイトはそのためのものではないのだろうか。些細な毎日の政治家たちの言動などに惑わされていたら、本当になすべきことが追求できるのであろうか。全ては我らにかかっているのではないのだろうか。  

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コメント
 
01. 2011年7月01日 17:17:04: yxstEvnWG6
過去投稿に何度かツッコミを入れましたが、今回の投稿にはツッコミどころがないです。
こういう記事が流されないように、政局関連のヒステリー・ブログ記事減ってくんないかな。

02. 2011年7月01日 19:07:47: yxstEvnWG6

「祖国再建の精神的な礎は、国民の象徴たる天皇の御挙措進退の一に懸かって居る」(南原繁東大総長)、

「若し、如斯(御退位)せざれば、皇室だけが遂に責任をおとりにならぬこととなり、何か割り切れぬ気持ちを残し、永久の禍根となるにあらざるや」(木戸幸一)、

「陛下の御責任を不問に付しては世に道義は廃れる」(三好達治)


引用元:夏休み特別企画:フェローが薦めるこの1冊'03
    『〈民主〉と〈愛国〉―戦後日本のナショナリズムと公共性』
    http://www.rieti.go.jp/jp/special/2003_summer/tsugami.html


03. 2011年7月01日 19:18:20: BSZLL2M15c
>01

突っ込みどころがないのは、美辞麗句をあちこちにちりばめているけれども、
結局何を言いたいのかがさっぱりわからないからでしょう。

 一体この投稿の趣旨は何なのかさっぱりわからない。
難しい言葉をちりばめればいいものではない。3パラと4パラはどうやって結びつくの?

 本当の知識人は、難しい言葉を使わずに平易な文章で、人々を納得させるものです。この投稿主は、知識はあるんだろうけれど、それが整理されていないから、説得力のある文章にならないのでしょう。

 朝日の天声人語やアホ大学生のレポート並でしょうか?


04. 2011年7月01日 19:33:06: yxstEvnWG6
>>3
以前の気合だ、気合だ、気合だシリーズより論旨が解かるようになりました。

05. 2011年7月01日 19:48:26: BSZLL2M15c
>>04
そうですか・・・。

 でも、段落に分けるのは良いけど、適度に改行入れないと読みにくいよね。
改行のない文章は、頭の中で言いたいことが整理されてないからにほかならないですね。

 それと、現代の視点で歴史書を読むととんでもない誤解が生じるんです。歴史はあくまでその時点の視点・思考にに遡って理解しなければならないんですが、そんな視点から書かれている歴史書は皆無に近いし、この投稿も現代の視点から歴史を見てる。

まあ、政治・選挙の板ですから、話を元に戻しますと、この投稿見て思いついたのが新聞記事の文章。
 新聞記事の内容はさておき、文章力が最低。


06. 2011年7月02日 09:10:21: z5uQPVPWWg
>大和地方に存在した縄文文化の人々を征服する事は、その背景にあった全ての神々を出雲大社に閉じ込め、自らの神を伊勢神宮に収める事で正当化したのが古事記と日本書紀の天孫降臨神話の由来である

私にとっては新しい知見でした。ありがとうございます。

>官僚上がりの国民の税金によって生計を得ていた者たちが、偉そうにマスコミを通じて国民にものを言っている不遜な態度は何なのか、腹が立つのは私だけなのであろうか

同様の憤りを常々感じています。

趣旨はともかく、改行して読みやすくする工夫は必要だと思います。
本を読むのと異なりパソコンの画面は改行がなければ、眼に負担がかかる
ような気がします。


07. 2011年7月03日 01:11:52: yxstEvnWG6
しかしまぁ、反原発で小沢支持―私もそうですが―だったら、ええじゃないか、ええじゃないかで何でもOKという―たぶん、書き込む人の六割がただから、半数弱ですか―ここ阿修羅の最近の様子も、すごいです。

具体的にどうしようは自分達からは言わぬが世間智の被統治民の世界ですから、統治する人達も大変だろうなと思います。


08. 2011年9月10日 12:28:46: ekRGGa4ISU
 「アイドルやカリスマは、場所は同じ位置にあっても、それを必要とする民衆のあり方によって、それらの性格も変わる」ものである。

天皇制も同じではないか?

 なぜ日本人が、過去との対比にいつも足をとられるのか。問題は、日本人が戦後、民主主義という形を意識た時に、日本にはその土壌(地理的要因・民族の構成数)が欧米に比べはなはだしく違うことを、科学として理解できない為政者の不勉強に有ったとかんがえている。同じ言葉、ほぼ同じ生活習慣、ほぼ同じ人種の中では、所詮、解決すべき社会問題は、多民族国家や日々隣接する国境線を行き来する人間の多い国のそれとは、レベルに違いが出てきて当然である。むしろ、日本のような単一的な社会環境は、「統制や既成のいきわたった社会主義」にこそ似つかわしい。であるから、民主主義とは名ばかりで…民衆の観念として、「政治無関心」「長いものには巻かれろ」風な民主主義とはとかく反するモチベーションに陥り、政治家の世襲やばら撒き選挙、無駄な行政法人や多数の天下り、特定企業の独占の堅持などに陥る。その結果は3.11の原発事故で思い知らされたが・・・。
 日本人が真の意味での民主主義を考えるためには、やはり意識して諸外国でのやり取りを個人レベルで行うしか無いと考える。国のグローバル化ではなく、個人のグローバル化である。いかに多くの日本人に「多重議論」を行わせ、自らの民主主義的センスを磨かせるか・・・。
 とかく民主主義には不似合いな土壌と言ってもよいこの国土において真っ先の課題は、「狭い母屋から、荒ぶる世間に、育ちきったニートの子供たちをたたき出し、一人前にする」ことである。
 そうすれば、天皇制も普通に議論する風潮も訪れるし、本来の民主主義への捉え方も定着するかもしれない。


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