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霞が関独裁帝国が崩壊する時(誰も通らない裏道)
http://www.asyura2.com/11/senkyo115/msg/919.html
投稿者 判官びいき 日時 2011 年 7 月 02 日 21:48:12: wiJQFJOyM8OJo
 

もう15年以上も前のことだが、一時、ハマコーこと浜田幸一の話を聞く機会が何度かあった。その当時のハマコー先生は「国民の命と安全を守るのが政治の使命である(それができるのは自民党だけ)」というのが得意のフレーズだった。そして私は、その頃から心のなかで、「だったらまずは原発をやめて欲しいものだ」と思っていたのだが、、、

3・11以降、誰の目にも明らかなりつつあるのは、この国の権力者たち(その中心は霞が関の官僚であり、そのまわりに政治家や財界、そしてマスメディアがまとわりついている)が国民の命と安全を守る気などさらさらないということだ。震災が起き、原発がメルトスルーをしてすでに3カ月半。この間、人類史上最悪の核災害は放置されたままである。

しかもその間に政府がやったことは年間の被曝量を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げることであり、あとは根拠不明の「安全」を連呼しているだけだ。細野という原発担当大臣は、緊急時避難準備区域の縮小を検討するという。私なんぞは、拡大するのかと思っていたら、縮小なのだそうだ。

なにしろ、福島ではもはや原子炉に水をかけることしかできない。その結果、高濃度の汚染水があふれかえり、作業員の作業を難しくして、しかもこの水は海洋へもどんどこ流れ出している。京都大学の小出裕章助教は、ことあるごとに「福島の汚染水をタンカーに移して柏崎の廃液処理施設へ持っていくべきだ」と提言している。

この人は原発の破局事故は起こり得ると一貫して主張してきた、つまり正しいことを言ってきた人である。ところが、「破局事故など絶対にあり得ない」とデタラメを言ってきた連中は、いまだにこの正しい人の意見に耳を傾けるどころか、まるで無視をしている。なぜ、このようなことになるのか?

結局のところ、これまで原発を推進してきたすべての連中は、自らの責任を認めたくないのだろう。なぜなら、責任を認めてしまえば、これまで数々の利権によって築き上げた社会的な地位を失ってしまうから。そしてもう一つ、彼らが一貫しているのは、とにかく面倒くさいことは一切したくないという姿勢だ。

小松左京原作の「日本沈没」という小説がある。私が昨年まで勤務していた会社の社史に燦然と輝く大ベストセラーだ。といっても「日本沈没」が出版されたのは私がまだ小学生の頃だった。しかし、当時、父親が買ってきたこの小説を私は読んだし、ラジオドラマも聴いていた。そして、映画も観に行ったと記憶している。

この小説では、最初は田所博士(今でいうところの小出助教のポジショニングか?)の日本沈没の予言を信じていなかった政府が、最後は国民を海外に避難すべく必死になって計画を遂行するのだが、今になって考えてみると、やはり小説と現実とは違うものだナと思う。なぜなら、「日本沈没」とまではいかないが、東日本が沈没するぐらいの原発事故が起きても政府は何もしないのが現実なのだから。

しかも、もう一度、同じような事故が他の原発で起きれば、完全に日本は沈没するにもかかわらず、安全が確認できた原発は稼働していくのだという。アホーとかいう変わった名前の元総理大臣は、「原発を止めたら、電気料金は10倍になる」と言ったそうだ。明らかな脅しである。自民党の総裁やら幹事長にしても、原発を推進しないと経済が立ち行かなくなるといってはばからない。

つまり、この連中にとって国民の命と安全よりも経済の方がプライオリティが高いわけである。海や山が汚染されて食べ物が放射能まみれになろうが、国民がどれだけガンになろうが、それよりも原発を動かすことの方が大事だというのだ。狂っているとしかいいようがないが、この状況は今後もずっと続くのかというと、私はそう長くは続かないのではないかと思う。

3月11日、私は武蔵新田(大田区)にいた。そして夕方、武蔵新田から桜新町(世田谷区)にある友人の家まで徒歩で移動したのだが、その道筋の大半は高級住宅街だった。その時に私が感心したのは、この住宅地(小沢一郎宅の前も通った)が普段とあまり変わらない様子だったことだ。

上空をヘリが慌ただしく飛んでいる音が聞こえる以外は静寂に包まれており、大地震直後という雰囲気はない。「ああ、やっぱり高級住宅地というのは地盤がしっかりしているんだナ、そこにしっかりした大きな家を建てれば地震も怖くないんだナ」と思ったものだった。

しかし――。地震に対しては強い高級住宅地も放射能となると話は別だ。下町だろうが山の手だろうが、放射能は地形による多少の差異はあっても、万遍なく、そして平等に降り注ぐ。どんなに地価の高い地域であろうとも、放射能は容赦しないのである。

今後も福島第一原発に対する無為無策が続けば、あるいは不安視されている4号機が悪い方へ向かったりすれば、関東地域全般にさらに強い放射能の影響が及ぶことは間違いないわけで、そうなればもう港区だろうが世田谷区だろうが目黒区だろうが関係なく地価は暴落する。

つまり放射能は国民生活ばかりか、日本の勝ち組の論理をも一緒に破綻に導く。そうしてこうなった時、ついに明治維新以後から続いた日本の国家体制、あるいはその体制が築き上げてきた価値や価値観のすべてが崩壊するのではないかと私は思うのである。ただし、その後に来るのがどのような時代なのかは今のところよくわからない。
http://fusenmei.cocolog-nifty.com/top/2011/07/15-db2b.html
 

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コメント
 
01. 2011年7月03日 00:20:14: Hrr2jC5VRw

太平洋戦争、敗戦に向かって遁走している日本軍みたいなものだ。

結局、権力は、自分たちの一族や同じ階層以外の国民とかの命なんか、
なんとも思ってはいない。

この10年、トヨタやソニーが、国内の需要がないと、ぶつくさいいながら、
労働者の整理、合理化、派遣労働などで、自ら中間階層を壊して、
いまの日本をこんな形にしているのだから、
戦前と変わらない。

たぶん、権力者の連中は、自分たちの資産は、海外の「安全なところ」に
保全してあるし、家族も海外避難させているし、
これまた、戦前と同じだ。

彼らには、解決する気も、能力もないことが、福島原発事故で
明らかであろう。
国民が命がけで立ち上がるか、日本全体がレミングの死の行進を
するか、いまは、そういう状況にあるのかもしれない。


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