親小沢路線に変えたとは思えないが、「平野達男氏が復興相就任」・・・これは小沢さん復活の序曲になるでしょうな。
菅の取り巻きには、もう人が全く居ないという証拠。

　農業土木が専門の元農林水産省技官。２００１年参院選に小沢一郎党首（当時）率いる旧自由党公認で岩手選挙区から出馬し、初当選した。民主党でも小沢グループに所属するが、菅直人首相が昨年６月、小沢氏主導で廃止された政策調査会を復活させた際は副会長に就任。９月からは国家戦略担当の内閣府副大臣として、玄葉光一郎担当相を支えた。「頭がいいし、器用」と評価する声の一方で、小沢氏系からは「寝返った」との陰口も。被災地の信頼回復が当面の課題となりそうだ。（2011/07/05-18:46）
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011070500723

理由を挙げると、小沢氏本人か、小沢派の押す誰かが
総理に就任するには、今だ時間が必要であり、
その間、菅政権の延命を容認するしかないからです。

当面は執行部と総理を分断して、自民党との大連立構想をつぶし
仙谷氏を退けて、亀井氏に参謀役を回し、
挙党体制をとらせつつ、解散などの暴走をさせないように
懐柔策を期待する。その程度しかできないでしょう。
今は。

平野さんの大臣就任と小沢復権は流れが異なる。
平野さんは小沢さんとはやや距離がある。

財政の現状についても間違って理解している。
現在の小沢さんは新自由主義の間違いに気づいて路線を変更したが、平野さんは依然として構造改革路線だ。
小沢派とは言いながらも、小泉か中川（女）の上げ潮派に近い。

ただ、北上出身で水沢高校人脈なので、構造改革路線はやればやるほど地元と支持者を苦しめるから、構造改革が完全に間違いだったことに気づいていないはずがない。
これを機会に改めてはっきり転向したらよい。

努力した個人が云々というのが平野さんの好きな言葉のようだが、巨大なマクロ経済の間違いのもとでは、個人がどうたらと言う問題ではないのだ。

復興にあたっては、そんなご立派な個人個人の救済ではなく、地域まるごと復活させなければならない。
働き者もいれば怠け者もいる。立派な者もいればクズもいる。
それでも、そういう違いを超えて掬いあげなければ復興ではないのだ。

平野さんも政治家として一皮剥ける良い機会になるだろうから、これまでも見解は捨てて地元のために頑張ってほしい。
もちろん、俺も異論にこだわらず積極的に協力したい。

大ざっぱにいうと、
公共事業アレルギーを利用することで、地方財政にしわ寄せする形で予算を切り詰め、
地方の特権公務員階級は温存して、政治的に抵抗されるのを回避し、
手っ取り早く、米国債購入の資金をつくりたかった。ただそれだけのこと。

地方財政は腐り切ってるから、エセではない本当の改革をする必要がある。
そして平野達男氏は、小沢氏とほぼ同じ考え。俺は信用する。

★参議院議員 平野たつお公式Webサイト
http://www.tatuo.jp/

なぜこの事を、わざわざ指摘するかというと
「エセではない本当の改革」をやれば、震災復興資金などに
必要な莫大な財源が魔法のように捻出できるかのように
思い込まれても、緊急を要する局面では使えないからです。
端的に言えば小沢氏の財源論は中長期的なヴィジョンに
基づいており即効性はないです。

平野氏の（真の）新自由主義路線も名目GDP成長率が
マイナス、しかもデフレの状況下では何の役にも立ちません。