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とんだ三文芝居をこれほどまでに見せつけられてしまうと、嫌悪感で胸くそ悪くなってくる。言わずとしれた菅直人首相の愚かしい振る舞いである。主役の座を降りると口にしたのに、あのシーンもこのシーンもとしゃしゃり出ては不興を買う。だが、困ったことに当人は、観客に受け入れられていると真剣に思っているからたちが悪いのである。
首相は、自身が13日に行った記者会見で、今後のエネルギー政策について「脱・原発依存」を進めていく考えを表明した。しかし、15日の閣僚懇談会で閣僚から事前に相談がなかったことを指摘されると、政府見解ではなく、個人としての考えであると釈明した。内閣として本腰を入れてやらないのであれば、記者会見という大げさなまねをわざわざする必要はあるまい。
首相は、これに限らずスタンドプレーで事の処理を進めるケースが目に付く。中部電力・浜岡原発の停止要請にせよ、全国の原発が再稼働するに当たり、ストレステスト(耐性検査)を課す仕組みにせよ、独りよがりで推し進めるものだから、閣内の不一致を招いたり、関係分野に少なからぬ混乱をもたらしている。
記者会見までしてエネルギー政策の転換を表明した以上、内閣の重要政策と位置づけ、基本方針なりを閣議決定して然るべきである。だが、政府・与党の調整をせず、唐突に記者会見で自分の言いたいことだけを話しまくり、それで満足しているようでは、果たして何のための会見だったのか。
つまるところ、少しでも長く首相に座にいたい、できれば歴史に名を残したい…という、保身と我欲に裏打ちされたさもしい根性のためだろう。原発事故を受け、「脱・原発依存」の方向性が批判されることはなく、世論の支持が得られれば、延命のめどもつきはしないか−。実にあさはかな思惑が見て取れる。
首相は13日の記者会見で、退陣表明したのに大きな政策転換を打ち出すことへの批判に対し、「大震災、原発事故を経験した首相としての責務だ」と答えている。それはその通りなのだが、そんな取って付けたような言い草は、本音ではあるまい。
退陣表明した事実は首相が考えているよりはるかに重い。それなのに、劣勢挽回とばかりにいくら政策を繰り出したとしても、その未練がましさだけが浮き立ち、そのガリガリ亡者ぶりは、周りの人たちを辟易させているたけなのである。
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