参院予算委の質疑要旨
2011年7月21日19:07
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2011072100841

２１日の参院予算委員会での質疑要旨は次の通り。
　【原子力政策】
　塚田一郎氏（自民＝新潟）　菅直人首相は原発について「律することができない技術」と述べたが、それでも原発輸出を続けるのか。
　首相　安全性を高めて進めていくことをベースにしているが、もう一度きちんとした議論をしなければならない段階に来ている。
　塚田氏　輸出を止める可能性もあるのか。
　首相　海外の国々との信頼関係を損なわないような対応の在り方も含め、きちんと議論したい。
　塚田氏　国家の根幹に関わるエネルギー政策（の変更）を首相が独断で決めた。そういう状況では責任を果たせないから、海江田万里経済産業相は即刻辞任したらどうか。
　経産相　原子力損害賠償支援機構法案の一日も早い成立を心から願っており、そういうことに対しては責任を果たそうと思っている。
　塚田氏　「脱原発依存」をテーマに衆院を解散する可能性は。
　首相　原子力事故を首相の立場で体験し、どれだけリスクが大きいかを極めて強く感じた。任にある間に、これからの原子力政策の方向性を打ち出していくことが私の責任だ。解散については私の頭の中に全くない。今、一切考えていない。
　水戸将史氏（民主＝神奈川）　首相の（脱原発依存）発言を受けて、玄葉光一郎国家戦略担当相の見解は。
　玄葉担当相　原子力の依存度を徐々に下げていくことは現実的だ。短期、中期、長期の工程表を作り上げたいと考えており、７月下旬には中長期の「論点整理」を示したい。
　【外国人献金】
　山谷えり子氏（自民＝比例）　首相の資金管理団体が在日韓国人から受けた献金について、返却した際の領収書はいつ予算委に提出するのか。
　首相　週明けのなるべく早い段階で（対応を）報告したい。
　【拉致問題】
　山谷氏　首相の資金管理団体が、北朝鮮による日本人拉致事件の容疑者に関連する政治団体に献金していた。
　首相　（政治団体が容疑者と）関係しているとはきちんと認識していなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的な付き合いは控えたい。
　山谷氏　政府の拉致問題対策本部長として拉致被害者家族会に謝罪してほしい。
　首相　団体が関係あることを知らなかった。（政治団体と）連携活動をしていたことについて大変申し訳なく思う。 　

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