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「日々担々」資料ブログ
(日刊ゲンダイ2011/7/27)
[2次補正たった2兆円の噴飯]国会議員 国家公務員は給料を被災地に送れ
庶民には増税で給与削減法案は失速
3･11から130日以上たっても､被災地の復興も原発事故の収束も遅々として進んでいない｡この間､政府は何をやっていたのか｡2兆円ﾚﾍﾞﾙの第2次補正がやっと成立したと大騒ぎだが､現地では仮設住宅さえ充足していないのだ｡本当に国会は何をやっているのか｡ﾏｽｺﾐは菅退陣条件の1つがｸﾘｱしたと言うが､今後の財源はすべて増税である｡ふざけるな｡しかも許せないのは､復興財源を確保するための公務員給与削減法案を､菅政権がさっさと諦めてしまったことだ｡
この法案は､国家公務員の給料を2013年度末まで約8%ｶｯﾄするもので､菅は今年に入ってすぐ｢政治生命をかける｣と大ﾐｴを切ったばかり｡ところが､ﾌﾀを開ければ､菅自身の政権しがみつきが原因で野党にﾋｼﾞ鉄を食らい､審議入りすることさえできず､あっさり断念するﾃｲﾀﾗｸである｡一体､何をやってんのか｡
22日に総務省が発表した天下り調査では､中央省庁の官僚OBを3代以上続けて役員に迎え入れていた法人が､1285団体に上っていた｡民間ｻﾗﾘｰﾏﾝが震災不況で賃下げ､ﾘｽﾄﾗの憂き目に遭っているのに､自分たちはﾇｸﾇｸと肥え太っているのだ｡経済ｼﾞｬｰﾅﾘｽﾄの荻原博子氏が憤慨して言う｡
｢菅首相の延命や被災地をﾀﾃにした政局で国会は機能ﾏﾋに陥り､官僚たちも何もやっていません｡大体､この2次補正の金額は何ですか｡ｹﾀが1つ違うでしょう｡これでは復興も何もありませんよ｡そのくせ､増税の話ばかりして､国民にﾂｹを丸投げしようとしているのだからﾒﾁｬｸﾁｬです｡永田町も霞が関も力がないんだったら､せめて自分たちの給料から金だけでも出したらどうですか｡国会議員は4～9月の半年で歳費を計300万円ｶｯﾄすることにしていますが､半年と言わずに延長するべきでしょう｡国民にばかり負担を押し付けておいて､自分たちは傷つかないのでは､国民は納得できませんよ｣
国会議員と公務員は｢隗(かい)より始めよ｣じゃないのか｡> 2011-07-27(20:26)
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