今回の会見はアカウント無しでも見れると言ってた（書いてた）くせに、実際は見れなかった。プレミアム会員優先、一般会員、そしてアカウント無しという順序で見させていたのだろう。アカウント無しは事実上参加できなかった。　小沢会見は他のネットメディアでやってくれ!! 私は一々アカウントなんか作らない。
　
　ニコニコ動画は小沢会見の「管理」に目的を置いているのではないか。阿修羅がそうであるように、一見ネットメディアの体裁をとっていながら、実はネット言論、ネット情報の管理に本質を持っている可能性が疑われる。ニコニコ動画が配信すると、半分諦めの思いが過ぎる。どうせ見れないと思う。案の定であった。視聴者は４万人足らずだったようだ。少ないじゃないか。

　私は映像は見れなかったが、文字起こしのヤツを検索で見つけて、多分ほぼ全部「見た」と思う。内容はほぼわかった。

　朝メッセでは大変な期待を表明したのだが、期待は期待であった。現実は現実。びっくり仰天するような発言は無かった。たとえば、新党結成に言及するとか。
　
　小沢は現実の政治家である。その一言一言が影響を及ぼす。元々が大それた事は言えないし、言わないものなのだ。

　それでも、たまぁに小沢の生声を聞きたいのだ。期待が高まるのは当然である。それだけの大政治家なのだ。

　さて、今日の会見をどう見るかだが、それなりに幾つか確認できた事があった。

　小沢は基本的にやはり民主党を割らないで、党内政権交代によって、国民との約束を果そうと思っている。新党を作って第一党になれるなら、新党も作ると言っていた。そのメドがつかない限り、やはりおいそれと新党結成と言う訳には行かない。
　しかし、これも表向きの言説で、新党構想も現実化しつつある可能性もあるだろう。その辺りの深い部分にはなかなか踏み込んで聞けるものではない。
　しかし、菅を辞めさせたいという小沢の思いは確認された。菅以外なら誰でもいいとも言っていた。これも表向きだ。小沢はこの前、今名前の出てる人は皆淘汰されると言ったではないか。菅以外なら誰でもいいなんて事になる訳がない。西岡って線もあるかもだが、この場でそんな事を言える訳もない。ただ、菅じゃダメとはハッキリしている。

　小沢の放射能国難への深刻な懸念が再び確認された。

　小沢はすぐに原発全廃とは言っていない。それは政治家として当たり前の事だ。それを以て小沢は脱原発じゃないと言うのは違う。
　小沢は放射性廃棄物の最終処理ができていない今の段階では、原発推進なんて言える訳が無いとハッキリ言っている。単に理念や理想を言ってるのではなく、結論から逆算して原発推進はあり得ないと言っているのだ。「最終処理」というのは高速増殖炉の事だろうが、小出氏はそんなものできる訳が無いと断言している。今の原発ですら事故続きなのに、高速増殖炉なんて夢（悪夢）正に夢のまた夢って訳だ。

　小沢の言ってる事は事実上の原発廃止なのだ。現実の政治家は現実的言葉を選ばねばならない。権力をまだ奪取していない今、大胆な事を言える訳もないのだ。しかし、小沢の言ってる事をよく聞けば、かなりの事を言っているのである。

　政治主導についても、いつもの如く、政治家の責任の下にしっかりやる事で官僚は付いてくると言っている。小沢はこういう部分で完全に一貫している。

　小沢の会見は大体もうわかっている。一貫した部分は変わらず、思い切ったびっくり発言は、政治家の立場上そう簡単には出てこない。
　我々はそこを見て、小沢の本意の部分を読むのである。

　そうすると、小沢はかなりの情報を出している事にも気づく。策士小沢の策の部分がこんな会見の場で出てくる訳がない。