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短期決戦の熾烈な票とり合戦がスタートした。
これはまさに小沢ＶＳ仙谷の第二戦として、今回は代理戦争になる。
前原誠司前外相（４９）、馬淵澄夫前国土交通相（５１）、海江田万里経済産業相（６２）、野田佳彦財務相（５４）、鹿野道彦農相（６９）の５人が正式に立候補した。
そして、小沢さんが海江田支持を打ち出した。
そのニュースに接して、次のようにツイートした。
≪arths2009 asuma-ken やはり海江田支持は納得いかない。原発対応でも経産省のいいなりになり玄海原発を再稼働させようとしたのが、あまりにも痛すぎる。鳩山さんの顔を立て小沢さんも支持にまわったと思うが。今回の代表選は最初から過半数はとれないだろうから、個人的には馬淵氏支持で眺めてみる。 #代表選 2011.08.26 20:02≫
どうしても原発対応やＴＰＰ推進など、小沢さんが目指す方向に沿ってはいないのが気になる。
少したってからのツイート
≪小沢さんの今回の海江田支持は、やはり鳩山さんとの連携重視で、前原対策優先の色合いが濃く、消去法的選択だったのだろう。この判断に異論があるグループ議員も多いだろうし、支援者はもっと多くいるはず。そういう自分は今回は馬淵さんに注目。@arths2009≫
ストレスレスにするためにも、投票権はないが馬淵氏に注目していくことにした。
ちなみに上杉隆氏はも、馬淵氏を評価しているようだ。
朝ナマで上杉氏が次のように発言している。
「馬淵氏は電事連から献金を受けていない。原子炉建屋に入ったことがあり、事故処理に具体策がある」と言っていた。候補者のなかで一番まともだとも。
その上杉隆氏が、今回の代表選について、「戦犯」たちによる代表選だとして、菅内閣の閣僚たちに首相の資格はないと指弾している。
■「戦犯」たちによる代表選が始まる――菅内閣の閣僚たちに首相の資格はない（DIAMOND online2011年8月25日）
≪誰一人責任を取ろうとしない原発事故を横目に、民主党代表選が行われる。そこに並ぶ候補予定者の名前は、信じがたいことに、戦犯ともいうべき人々である。≫
として、次のように候補者一人ひとりを糾弾している。
≪鹿野道彦農林水産大臣は、放射能の拡散を予測して農家や漁民、そして畜産家に適切な対応を指示できなかった日本の食文化の破壊者である。
財務大臣であった野田財務大臣も同様に資格を持たない政治家だろう。なにより、原発事故という最も喫緊のテーマを語ろうとしないのだ。それで「増税」や「大連立」を語っても説得力は無い。
海江田万里氏は、経済担当相として失政を繰り返してきた。なぜ、東京電力に騙され続け、原発事故の対応を遅らせ、多くの国民を被曝させた「犯罪者」が首相になれるというのか。≫
特に前原誠司前外相については、菅内閣の「戦犯」の筆頭格だと手厳しい。
≪国土交通大臣として八ッ場ダムでしくじり、ＪＡＬの対応で力を発揮できず、さらには尖閣ビデオの対応で、国家を裏切るような誤りを犯した。
さらに、外相としても、外国人やフロント企業からの違法献金という「政治とカネ」の最たる問題で辞任、政治家として責任を取ると宣言したばかりだった。
もっといえば、民主党代表時代の偽メール問題でも、ライブドア元社長の堀江貴文氏との裁判に負けたにもかかわらず、前原氏だけからは謝罪のことばすらない。≫
朝ナマでも上杉氏の過激発言が出た。それを次のようにツイートした。
≪朝ナマ、上杉隆氏「暴力団からメールもらった人が芸能界を引退して、暴力団からの献金をもらった人が総理候補に二人も出ている」2011.08.27 01:44≫
新党日本の田中康夫代表は、前原氏に対してはもっと手厳しい。
■そもそも首相の器にあらず…[田中康夫 にっぽん改国]
(日刊ゲンダイ2011/8/24)
｢それは……｡本人が出たいと言うなら頑張れと言うしかないじゃないですか｣と稲盛和夫氏は述べました｡仰(おっしゃ)る通り｡何(なん)人(ぴと)も阻止する権限を有しません｡それが｢民主主義｣のﾓﾗﾙです｡
投票で過半数を獲得した者が信任される｡これも｢民主主義｣のﾙｰﾙです｡であればこそ､｢選良｣たり得る人物か否かを国民に判断頂く為に､｢説明責任｣が求められています｡それは｢民主主義｣のｺｽﾄです｡｢閣僚を辞めたから問題が解決したとは思わない｡野党も終わりと思っていない｣｡平田健二民主党参議院幹事長は昨日の会見で指摘しました｡
2年間に脱税2億3600万円で逮捕された暴力団元構成員とは｢6､7年前からの知り合い｣と参議院予算委員会で前原誠司外務大臣が答弁したのは今年3月4日です｡奇(く)しくも6年10ｶ月前の04年5月に逮捕され､一審､二審で有罪が確定する間､覚醒剤所持の逮捕歴も有する件(くだん)の人物を野田佳彦､村田蓮舫の両氏に彼は紹介し､献金も受けています｡北朝鮮の覚醒剤密輸組織との関係が色濃い人物｡｢全体像を把握してからお答えをした方がいい｣と言い逸(そ)らすや電光石火､閣僚を辞任しました｡
が､今日に至るも｢説明責任｣を果たしていません｡武闘派の経済ﾔｸｻﾞ･後藤組系列のﾌﾛﾝﾄ企業ならぬﾌﾛﾝﾄNPO｢ﾋｰﾙ･ｻﾞ･ﾜｰﾙﾄﾞ･ｵﾌﾞ･ｲﾝｽﾃｨﾃｭｰﾄ 日本文化研究会｣から献金やﾊﾟｰﾃｨ券購入を受け､会報誌に写真入りで挨拶文を寄せていた点も含め……｡｢民主主義｣のﾓﾗﾙもﾙｰﾙもｺｽﾄも､軽んじているのです｡｢そもそも外相まで務めるような人物か! 首相の器でない｣と作家の高村薫女史は当時､｢共同通信｣で喝破しました｡
当の本人も自覚していたのかも知れません｡｢首相と閣僚では仕事の大変さが違う｡私には能力も覚悟も無い｣と11日夜､周囲に語ったと｢讀賣新聞｣は報じました｡
が､急転直下､｢日本の危機を救う｡国民の期待に応えていく｡その先頭に立たせて頂きたい｣と昨23日夜､同じ京都府出身の島田紳助氏とは真逆の決断を彼は行います｡防衛事務次官逮捕に至った｢山田洋行事件｣で暗躍した日米平和･文化交流協会との関係も含め､依然として｢誠司とｶﾈ｣は解決していないにも拘(かかわ)らず｡
当初は米国の覚え目出度き大統領として脚光を浴びるも今や見放され満身創痍な､何れも同世代のｱﾌｶﾞﾆｽﾀﾝのﾊｰﾐﾄﾞ･ｶﾙｻﾞｲ､ｸﾞﾙｼﾞｱのﾐﾍｲﾙ･ｻｰｶｼﾋﾞﾘの轍を踏まぬ事を願うや切｡仮に彼が有為な人物であるなら猶(なお)の事｡
そんな前原が、新たに在日外国人から3人と法人1つから献金を受けていたと公表した。
■前原氏、外国人献金新たに５万円・法人２９万円
（読売新聞2011年8月27日14時05分）
民主党代表選に立候補した前原誠司前外相は２７日午後、都内のホテルで記者会見し、２００５年〜１０年までの６年間に、在日外国人３人から新たに５万円、在日外国人が代表取締役を務める法人１社から２９万円の献金を受け取っていたことを明らかにした。
全額返済済みで、１１年分の政治資金収支報告書を訂正するとしている。
前原氏は「私は在日外国人と知っていたが、献金をもらっている事実を知らなかった。事務所は在日外国人とは知らずに受領した」と説明。
法人については、「代表取締役が日本名で社会的、経済的活動をしており、自分も事務所の担当者も外国人であることを認識できなかった」と述べた。
政治資金規正法は外国人からの献金を禁止している。前原氏は今年３月、在日外国人から計２５万円の献金を受けていたことが発覚し、外相を辞任した。今回、この在日外国人の息子２人から各１万円、別の在日外国人から３万円の献金が新たに判明したとしている。
そうしたスキャンダルが影響しているのか前原氏の選挙戦は決して楽ではないようだ。
≪前原誠司前外相は、自らの陣営の決起集会であいさつ。用意されていたのは７２席。ところが、出席した衆参両院議員は３８人にとどまり、見栄えを整えるためか残りの席には秘書たちが座ることに。（毎日新聞）≫
歳川隆雄の論説によると前原氏が第2位はおろか鹿野氏にまで破れ第4位になることもあり得る、ということだ。
記事の中で氏は、代表選の票分析を次のように書いている。
≪6月2日の内閣不信任案採決に当たって棄権･欠席した小沢氏を含む衆院議員13人中9人が党員資格停止処分を受けており200人マイナス9人。加えて、前回は小沢氏に一票を投じた細野氏が前原氏支持を明らかにし、中間派のリーダー格である樽床伸二元国対委員長ら約20人が野田氏支持に回るのは確定的である。さらにマイナス約20人となり、約170人が基数になる。
そこからさらに旧民社党系約25人と旧社会党系約20人の半分は前原、野田氏陣営に流れるので、実は「小沢票」基礎票は多く見積もっても約150人なのだ。もちろん、この中には鳩山グループ約40人が含まれる。小沢グループは最大で100人前後というのが相場観である。そして小沢グループのコアは約30人と言わる。
代表選は無記名投票なので当選1，2回生の「北辰会」からも少なからず前原票が出るだろう。仮に小沢氏が海江田氏を担いで第一回投票で200人以上の第1位･過半数に届かなければ、決選投票で第2位の前原氏と第3位の野田氏連合に敗れることになる。
つまり、現時点での読みでは、小沢氏が200票を集めることは容易なことではないということである。ただ、票固めに苦しむ前原氏が第2位はおろか鹿野氏にまで破れ第4位になることもあり得る。
一方の野田氏は自主投票を決めた菅グループの過半の支持を期待でき、第一回投票で前原氏を上回る可能性が高くなった。従って、液状化代表選の現状では、「次」は誰だと断定できないのが正直なところだ。（現代ビジネス2011年08月27日）≫
余談だが、この中で小沢・仙谷会談は、仙谷氏の意を受けた細野豪志がセットし、小沢氏側として樋高剛環境政務官が同席したとの。
いち早く前原支持を打ち上げた細野氏は、完全に仙谷の小間使いになっていることが痛い。
そして、小沢さんが推す海江田氏だが・・・、今ひとつ信用できない。
まず当初はバリバリのアンチ小沢であり、本まで出している。
海江田氏が1996年2月に上梓した本だが、やはりオリジナル民主党議員として、当初は小沢アレルギーがあったのだろう。
■僕が小沢政治を嫌いなほんとの理由 海江田万里著
内容
今はっきりと政策を提示しているのは小沢氏しかいない。小沢氏の政策にきちんと向き合って批判することで、自らの考えを明確にし、さらに小沢氏の政治手法を振り返り、民主主義とはどうあるべきかも言及する。
目次
序章 前代未聞の「面接事件」が起きた理由
第1幕 日本が小沢に振り回された理由
第2幕 僕が新進党に入らなかった理由
第3幕 僕が小沢政治に「NO」を言う理由(小選挙区制→二大政党論への「NO」
政治大国化への「NO」
官僚主義への「NO」
消費税10パーセントへの「NO」
古い政治家への「NO」
小沢さんは今回、ギリギリまで西岡参院議長擁立で動いていたようだ。
その辺を『ZAKZAK』が記事にしている。
≪小沢グループの「海江田氏支持」には時間がかかった。選考が難航するなか、参院グループ幹部らが「第３の候補」として西岡武夫参院議長（７５）の擁立で合意。小沢氏も前向きで２６日、最終調整を進めていた。
ところが、輿石東参院議員会長（７５）が、参院からの首相輩出に反対したうえ、共同歩調を取る鳩山由紀夫前首相（６４）も「今から『第３の候補』を担いだら、グループがまとまらない」と異議を唱えた。
小沢氏は最終的に、参院民主党との関係や、小鳩連合の結束を考慮して、海江田氏を推すことを決断した。■輿石反対で消えた西岡擁立！小沢「海江田支持」の舞台裏（ＺＡＫＺＡＫ2011.08.27）≫
いろいろな情報が飛び交い、議員会館には怪文書も飛び交っていると言われている。
前原氏のスキャンダルも暴力団との関係を取り沙汰され、はっきりと説明もしていないことから、もし総理になった場合に説明責任を追及され、追い込まれることは大きなリスクとして、特に1.2回生議員が疑心暗鬼になっているはずだ。
それで解散総選挙にでもなれば、民主党は解党的大惨敗することは目に見えている。
その辺がひとつの影のカギとなっているのだろう。同じ記事に次のようにかいている。
≪党内主流派の前原陣営と野田陣営の間には、緊張感が漂っている。当初、野田氏を、前原グループが支持する意向を伝えていたのに、前原氏が裏切って出馬したためだ。現在、前原氏の後見人である仙谷由人官房副長官（６５）が、関係修復に乗り出している。一方、小沢陣営では、鹿野陣営や馬淵陣営だけでなく、野田陣営にも「挙党態勢を築こう」「前原氏が代表になれば、スキャンダルですぐ解散に追い込まれる」などと、決選投票での協力を打診している。≫
現在、各陣営とも熾烈な票取り合戦の最中のはずだ。
これは権力闘争であり、小沢さんにしてみれば2回も冷や飯をグループの議員に食わせるわけにはいかないだろう。
最終的には、前原、野田陣営は協力し、札束とポストで中間派を取り込み、昨年の菅陣営と同じやり方で見境なく動いているはずだから、今回も決して油断はできないはずだ。
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1167.html
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