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<野田も驚く高支持率><マスコミ宣伝><読売ワシントン新聞><米再生は大軍縮>など(本澤二郎の「日本の風景」)
http://www.asyura2.com/11/senkyo119/msg/164.html
投稿者 五月晴郎 日時 2011 年 9 月 05 日 15:39:15: ulZUCBWYQe7Lk
 

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51900708.html
『「ジャーナリスト同盟」通信』2011年09月05日 本澤二郎の「日本の風景」(869)から下記を転載投稿します。

=転載開始=

<野田も驚く高支持率>

 昨夜、日刊ゲンダイの記者が取材の電話をかけてきた。そういえば、ここのところ連日である。質問は「野田の支持率が6割などと高い。原因は何か」というものである。「本人も驚いている」とも付け足してきた。理由は明らかである。

 暗愚の宰相が辞めたあとの政権である。いうところのお祝儀相場なのだが、さらにいうと、真実を報道しないマスコミのお陰でもある。菅前政権と違い、党内反主流派に配慮した人事(?)をしたことも、プラス要因なのかもしれない。
 
 しかし、本当のことを言うと、日本人に限ったことではないだろうが、この国の民衆資質・民度に起因していようか。無責任・事なかれ主義・寄らば大樹は為政者だけではない。大衆がこれに同化していることも重要な要因だろう。
 
 荒井広幸ではないが、立ち止まって考え、疑問を持つ、という人間としての当たり前の能力を欠いているからなのだ。何があっても、何をされても「仕方ない。運命だ」と思い込んでしまう日本人多くの特性にある。
 
 それは戦前の天皇制教育が、戦後にも継承されていることを意味する。同じ人間を神とあがめてしまう日本人である。不可解な思想・宗教にものめり込む庶民である。立ち止まって「本当にそうなのか」「間違いではないか」という思考する人間教育をしてこなかった、悪しき成果ではないだろうか。
 
 広島や長崎の教訓を学ばなかった地震大国に、54基もの原子力発電所を建設して「安全」と信じてきた日本人である。セシウムやプルトニウムを地下水・農地・海洋に垂れ流しているというのに、福島の教訓を政治家や経済人・文化人・言論人は生かそうとしない。
 
 原発推進の松下財閥お抱えの野田政権をほめちぎる日本人が多数というのである。これをどう理解すべきであろうか。狂乱・亡国の日本ではないのか。

<マスコミ宣伝>

 国民の多くは、報道によってもたらされる情報によって価値判断をする。その情報の質を問わない。わからないのだ。情報操作がどういうものか、さえ知ろうとしない民衆ばかりである。

 昨夜、見ず知らずの東京・町田市の栗原さんという夫人からFAXが届いた。その文章の中に最近、筆者のブログを見ていて「初めて政治の内情が理解出来るようになった」という趣旨の感謝の言葉があった。

 50年、100年後の日本人への遺言として記録しているものであるが、それを現時点でわかってくれた栗原夫人に感謝したい。

 いいたいことは、大衆は愚にして賢というが、正確なところ、愚にして愚なのである。だからこそ地球にヒトラーが誕生し、ブッシュが存在した。日本では岸信介・中曽根康弘・小泉純一郎らが。マスコミによる悪しき成果なのである。腐敗したマスコミのお陰と言っていい。権力に屈しない、不偏不党・公正中立な言論、ジャーナリズムが存在していれば、さらにいうと、健全な議会が存在していれば、これら悪しき政治指導者は誕生しなかったろう。断言出来る。

 300万人の日本人、アジアの数千万人の命を奪った戦争責任者・極め付きのA級戦犯を「戦争犯罪人ではない」と断言する野田には、日本国を代表する資格などない。

 そんな政権を日本国民は高い支持をしているとマスコミは報じている。マスコミの悪しき成果といっていい。

<読売ワシントン新聞>

 先ほど、プルトニウム原子炉メーカーの東芝が経営する東芝病院を評価していない中小クラスの病院で、平和軍縮派・宇都宮徳馬さんが創設・製造している強ミノを、免疫力強化のために打ってきた。副作用のない良薬で知られる。控室に読売新聞があったので、しばし待つ間、手に取ってみた。

 うんざりするような紙面に肩を落としてしまった。1面肩面に、写真付きの見覚えのある顔写真が出ているではないか。リチャード・アーミテージである。米海軍将校から政治に関与してきた悪しきネオコン対日政策のブッシュチームの人物である。

 日本記者クラブで一度会見を聞いたことがある。愚かな記者であろうが、彼の支持者が多くいることに吐き気をもよおしそうになった記憶もある。田中真紀子外務大臣がドタキャンした人物だから、平和軍縮派は彼女の勇気を今も称賛している。

 筆者が読売を読まなくなったのは、宇都宮さんと同時である。80年代である。中曽根内閣が誕生し、その中曽根がワシントンのレーガンと会見するや、日本はアメリカの最前線でソ連と戦う用意がある。日本は不沈空母である、といってレーガンに忠誠をつくしたことが露見してからだ。

 そんな中曽根・改憲軍拡政権を支援する「中曽根新聞」に変質した読売を拒絶した。平均的な日本人の感覚に従ったにすぎない。宇都宮さんの怒りはすごかった。そのはずで彼は戦前、読売の紙面を使って軍部批判を行っていた反骨の言論人だった。

 その関係で、共産党の東大細胞で活躍、就職に困っていたナベツネ・氏家の二人の保証人になって読売新聞に就職させた。ナベツネの仲人もした宇都宮さんだ。そのナベツネが読売を「中曽根新聞」にした張本人だったから、彼の衝撃は大きかった。

 それが、いまや「ワシントン新聞」にしていたのである。売国奴新聞と決めつけたい心境である。むろん、ナベツネ新聞が小沢叩き・海江田潰しの元凶でもあった。無名の右翼政経塾・野田を宣伝する読売ということも納得できようか。

<軍拡せよ>

 果たせるかな、ブッシュ戦争チームのネオコン代表は、財政難で沈没している日本政府・野田に対して「防衛予算を膨らませろ」と要求するのである。正体を見せびらかしている。日本を対等と見ていない物言いである。属国か属領といった認識らしい。平均的日本人にとって耐えられないだろう。

 それは他方で「崖っぷちのワシントン」を印象付けている。そんなワシントン右派・ネオコンのために、読売は紙面を大きく割いて政経塾政権の野田に直球を投げ込んだのだ。

 筆者の日本針路論は、永世中立国に舵を切ることだと考えている。平和憲法路線である。繁栄するアジアで、日本が共栄するための道だからである。平和軍縮派の悲願でもある。どの国とも仲良くできる政治体制なのだ。アジアの平和と安定のために不可欠との対応策である。それでいて、大国に注文も出来る、国際社会で名誉ある地位に就くことが可能な政治路線だ。

 軍拡など愚の骨頂である。そんなことさえわからないネオコンである。笑い転げるような脅し提案である。軍拡費用をネコババするワシントンの手合いを承知しているが、彼が今その代表なのか。

 読売に良心的日本人の思いなど無用というのであろうか。

<TPPに参加せよ>

 アーミテージは、もう一つ米国政府が強力に推進しているTPPを「受け入れろ」との、これまた高圧的な要求である。

 過去60余年の間、日本はワシントンの戦争屋にさんざん食い荒らされてきたのだが、彼らはまだ満足していない。中曽根経済バブルで味をしめたらしい。今度が2度目になるが、それがTPP参加問題ということらしい。

 日本経済を骨の髄までしゃぶりつくそうという魂胆である。財界・財閥が乗り気で、松下財閥政権を後押ししている。農業と医療・福祉も食いちぎろうというのである。

 同規模・同体質の経済国で成り立つTPP自由貿易ルールは、そうでない間では一方を利するだけである。わかりきっている。TPPは各国の事情を配慮しない弱肉強食の経済ルールなのだ。

 それにしても、ネオコンのこの二つの要求は、ワシントンの素顔・本音を見事に露呈させている。

<米再生は大軍縮>

 大国・覇権国は、必ず衰退する。実力以上のことに手を出すからである。いまのアメリカがその典型だろう。既に大英帝国が失敗した。ナチス・ドイツも。日本帝国も軍国主義によって崩壊した。

 米国は朝鮮戦争・ベトナム戦争を経過してその力を著しく衰退させた。それでも性懲りもせずにイラク戦争とアフガン戦争を強行している。イランとも対決している。イスラエルにテコ入れして中東石油利権にしがみついている。

 日中・日ロ・日朝のひび割れに側面から悪しき支援を行っている。世界を適当な混乱・緊張を作り出して、そこから甘い汁を吸い上げている。しかし、やり過ぎると自らをガン細胞に冒される。現在のアメリカがそうなのだ。

 アメリカもまた日本と同様に財政が危機的である。延々と続く経済不況が、人々に不安をかき立てている。アメリカは日本よりも状況は悪くない。政策変更によって再生は可能である。

 はっきり言おう。アメリカは、イラクとアフガンの二つの戦争から手を引けばいいのである。たったこれだけのことだ。最大のガンは産軍複合体である。戦争政策の中枢を、オバマは未だ操作出来ていない。

 彼の先輩のクリントンは大軍縮を断行して、再生を果たした。オバマも命を捨てる覚悟をした時に、それが可能となろう。オバマとネオコンに勝敗の行方も注目するしかない。

<役立たずの防衛省を縮小>

 東日本大震災では、3・11から3カ月、4カ月もたって、なおかつ瓦礫の山に人々は泣かされてきた。理由は明白である。自衛隊・防衛省が原因である。

 菅直人が防衛省を動かす力がなかったからでもあろうが、防衛省はこれに勢力の半分しか提供しなかった。半分にも満たない10万人が、当局の公式の数字である。

 国民のほとんどは、自衛隊を戦争のためというよりも、災害救助隊として認めている。人殺しの軍隊として容認してはいない。東日本大震災は、彼らに格好の活躍の舞台を提供した。それこそ持てる実力の全てを投げ出せばよかった。そうしていれば、瓦礫など1カ月以内で処理できたであろう。復旧は瞬く間に済んだであろう。

 自衛隊はそうしたチャンスを生かそうとしなかった。日本もまた無駄な防衛費を半減すればいいのである。

<医療・福祉大国へ> 

 それを医療・福祉に回せばいいのである。軍隊を持たないコスタリカが、人々に幸福感を与えられる地球でNO1の国である。日本も軍備を無くして医療・福祉・年金の大国になるのである。

2011年9月5日14時10分記

=転載終了=  

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コメント
 
01. 2011年9月05日 17:38:39: rWmc8odQao
三宅雪子氏
「テレビでは、高い支持率も小沢さんの影が見えたらズドンと下がると言っている。「下がる」が「下げる」に一瞬聞こえた。影は、あると思ったらあるし、ないと思ったらない。見る側の問題だ。本人は実在しているのだから。」
https://twitter.com/#!/miyake_yukiko35/status/110631878842785792

あるに決まってます。


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