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赤い幹事長が党内に養成している「輿石チルドレン」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/21810
2011年10月14日（金） 週刊現代 ：現代ビジネス
ノーサイドとなったはずの民主党で、新たな勢力を着々とまとめ上げている人物がいる。〝赤い幹事長〟と呼ばれる、輿石東幹事長その人である。3人の元秘書が有罪になり、小沢元代表の存在感の低下が避けられなくなったいま、「民主党を立て直すのはオレだ」と言わんばかりに、後輩議員らの育成に力を注ぎだしたという。
輿石氏はまず、幹事長就任後に衆議院当選2回以上の議員と、参議院議員全員を党の役職に起用することを決め、直属の部下となる副幹事長の人数を、菅政権のときの倍にした。さらに、幹事長の手となり足となって動く幹事長補佐も19人に増やし、若手の取り込みに乗り出した。
「9月下旬、輿石さんの部下となる幹事長補佐19人が選ばれましたが、うち11人が小沢グループに所属している1年生議員。その顔ぶれをみると元市長や元県議といった経歴を持つ議員が多く、輿石さんは『いい人材が揃った。彼らは私がきちんと育てる』とご満悦でした」（民主党中堅議員）
人呼んで「輿石チルドレン」。部下が出来てゴキゲンの輿石幹事長は、幹事長補佐となった19名の議員に、ある贈り物をしたという。
「『幹事長補佐』と書かれた名刺を、一人約300枚ずつ渡したのです。各々が名刺を作るのではなく、党が幹事長補佐という名刺を作って議員に渡すのは異例のことで、輿石さん自らが指示して作らせたと聞いています。子分に与える『きびだんご』のようなものでしょうか」（同中堅議員）
しかし、20人程度の部下では、まだまだ満足していないご様子。赤い幹事長はさらなる勢力拡大の機会を狙っているという。
「9月26日の記者会見で、輿石さんは『年内にも中国を訪問したい』と発言しましたが、2年前に民主党が大訪中団を結成したように、『日中交流の効果を上げるべく、それなりの陣容を整えたい』と今年も100人規模の旅団を組んで訪中する気でいるようです。『私は中国とパイプがある。ここが腕の見せ所だ』といまから訪中に向けての準備を始めています」（民主党職員）
落ち目の小沢氏の代わりに、来年の民主党代表選出馬を狙ってる？
『週刊現代』 2011年10月15日号より
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