それを自由な市場の名の下に壊して行ったのが新自由主義経済。

経済学は経済の公正ということをほとんど問題にしない。
少しばかりの金でも争いが起きるのが世の常なのに、公正を問題にしないとは、上記の話が本当のように聞こえてしまう。

セイフが年金資金で株を買い支えれば、株式所有者への利益供与と同じことです。
日銀が国債を買い上げれば、国債保有者への利益供与と同じことです。
銀行がどれだけ国債の値上がりで助かったか、これでバブルの痛手から回復したのでは無いでしょうか。

ことほど政府部門の政策は、各経済主体（個人、法人など）の利害が絡みます。
それなのに政策が決められるとき、公正が問題に成ることは、ほとんど有りません。
これで経済が回復できるとか、数字だけの話で、公正は問題にされません。

第三世界の国では当該国の特権層・地主階級と外国資本（ほとんど欧米の企業）が結びつき、石油やその他の資源による利益を分け合い貧乏人には配分されない。多くの人は逆に住んでいた土地を負われ環境の悪化した別の場所に追いやられる。
多くのアフリカ諸国、中南米もそうだ。第三世界の特権層はインド、パキスタンにも存在するし彼等の意識、考え方は欧米の資本家と変わらない。

そこにある資源は誰が作ったのかね。アラブやアフリカの首長かね。欧米資本かね。そうではないだろう。金融で儲けるのはどうかね。金融関係者の能力があるからかね。制度・体制がそれを許しているに過ぎないのだよ。

>格差を正当化する理屈などどこにあるのか

格差を正当化するのは私有財産権でしょう。世界中の国で私有財産の保護は法制化されているでしょう。

しかし私有財産の中身を分けて考えなければ成りません。
自然にあるもの、大地、自然、資源など、地球に生まれてきた生命は、すべて利用する権利が有るのではないでしょうか。
それを自分の財産だとし、他者から利用料を取るのは搾取ではないでしょうか。
先に生まれた者が新しく生まれた者への搾取といえます。

自然に有るもので他者から収益を上げるのは、公正に反します。自然にあるものは財産ではなく、利用権というような考え方が良いと思います自然にあるもので出来る収益は好況のものとするのが公正です。

財産とは付加価値、人間が作り出したものに限定するべきです。

この島は俺が発見した。だから俺のものだという、欧米のバイキング敵発想は終わりにしたいものです。
これでは後から来た者、後から生まれた人は、発見した人に利用料を払わなければ生きていけません。

しかし現実の社会は、あらゆる生命のDNAまで、これは俺のものだと、財産権を主張しようとする。
人間とは実に強欲なものです。

格差是正だーと言ってみても、それを正当化する理論が付いていなければ、社会を動かすことは出来ません。
理論が無ければ言っただけで尻すぼみに終ってしまいます。

自由な市場というのには、新自由主義という経済理論をしっかり作るのに、経済学者は格差是正を正当化するような理論を作ろうとしません。
本当に経済学というのはいかれた学問です。

課税に賛成か反対かではなく。
課税が良いのか悪いのか
課税が公正なものなのか、不公正なものなのかを議論する方が先だろう。

お金に関することは、みんなけちなのに
何でそれが議論されないのだろう？？？
何かが狂っている。