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最初に小沢一郎を高く評価した江藤淳(世川行介)
http://www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/825.html
投稿者 内田良平 日時 2011 年 11 月 08 日 07:58:04: ce8lhuPxZ7s6.
 

作家の世川行介氏や文芸評論家の山崎行太郎氏らが「小沢一郎を最初に高く評価した」人物として、戦後の代表的文芸評論家の1人である江藤淳を挙げている。「角栄と一郎」という小沢支援本を12月に出版する世川行介氏は、著書の中で「江藤淳の小沢評価」を下記のように紹介しているので小沢氏を更に深く理解したい方は是非、一読されたい。

<以下抜粋>
いまは日本中から毛嫌いされた感のある小沢一郎だが、それは、テレビ、新聞、週刊誌、といった媒体がこぞって小沢攻撃をやっているから、ほとんどの国民が小沢一郎に対して批判的みたいに見えるかもしれないが、実はそうではない。自民党を飛びだし新生党をおこし、いく度も壁にぶち当たりながらも政治改革にまい進する小沢一郎を、戦後日本を注意深く見つめてきた文学者や思想家は、高く評価した。

小沢一郎を最初に高く評価したのは、戦後昭和の代表的文芸評論家の江藤淳だった。江藤淳は、いまさらあらためて説明するまでもなく、評論集『小林秀雄』、『成熟と喪失』、『漱石とその時代 』、また、小説『海は蘇える』で、日本文学界をリードした文学者で、政治に関しても、保守の立場から、『閉された言語空間―占領軍の検閲と戦後日本』、『国家とはなにか』、『自由と禁忌』などを著わし、積極的な発言をつづけた。

四七才という若さで自民党幹事長の要職までのぼりながら、自民党を離党して政治改革にまい進する小沢一郎の見識と行動を評価した江藤淳は、マスコミや政界からきらわれる小沢一郎を、論理的に擁護しつづけた。小沢一郎が羽田孜と共に自民党を離党して新生党を立ち上げた時期(九三年)の江藤淳の小沢評を、少しひろってみた。
 
「派を割ってでも、あるいは自民党そのものを分裂させてでも、冷戦後の国際情勢等に対応しなくてはいけないと、小沢グループは考えているように見受けられる。そこには、はっきりした政策目標がある。」「誰が総理になるかならないかは、二の次の問題、政策の実現こそが緊急の課題だということをハッキリと打ち出した人間が出てきたということは、戦後日本の政治史上まことに驚くべきことだと言わざるを得ない。」

「(小沢一郎には)改革者としての素地はあったのでしょうが、それが、具体的な政策として結実するためには、竹下内閣末期の地獄絵図と、湾岸戦争という戦後日本の最も危機的な状況に、心ならずも直面させられてしまったという二つの痛切な体験を経ることが必要だったのです。」
           (「それでも小沢に期待する」)

ここで江藤淳が言っていることは、小沢一郎を理解するうえで、とても重要だ。江藤淳は、九三(平成五)年に自民党をとびだした小沢一郎には「はっきりした政策目標」があったのだと断言して、小沢一郎の行動は政権欲や派閥争いの結果のものではない、と言っているのだ。そして、「誰が総理になるかならないかは、二の次の問題、政策の実現こそが緊急の課題だということをハッキリと打ち出した人間」として小沢一郎を、「戦後日本の政治史上まことに驚くべきことだと言わざるを得ない」と、高く評価したのだった。

ぼくたちは、ここで、マスコミをつうじて流されてきた、「小沢一郎はファシズムだ」、「小沢一郎は傲慢だ」、「小沢一郎は権力志向の権化のような男だ」といった醜悪な小沢一郎像と、江藤淳のかたる崇高な理念を追い求める小沢一郎像とのあまりの違いに、驚かされ、ひとりの人間を評価するのに、これほどまでに評価が異なるというのは何だろう?と立ち止まってしまう。

きっと、どちらか一方の小沢一郎像が誤っているのだろうが、マスコミのながす小沢一郎像に信を置くか、それとも江藤淳のかたる小沢一郎像に信を置くのか、それは受ける側の見識と好みの問題だから、ああだこうだとは言えない。だから、江藤淳は、こう嘆いてみせる。「日本の政界は、構想力雲のごときこの優れた政治家を、寄ってたかって潰してしまおうとしているのだろうか。それは嫉妬からか、反感なのか、はたまた“剛腕”を謳われた小沢一郎自身の、不徳のいたす所というほかないのか。」
   (『帰りなん、いざ 小沢一郎君に与う』  産経新聞 九七年三月三日)
 
すぐれた文学者であった江藤淳は、優れた<時代の観察者>でもあったから、小沢一郎を社会的に抹殺しようとしているものの正体が、はっきりと見えていた。そして、強固な小沢排除陣営が孤軍奮闘する小沢一郎を押しつぶすかもしれない、という不安も持っていた。

九七(平成九)年当時、最大野党の新進党党首に就きながら、敵対する自民党からだけではなく、身内の新進党内部からも非難のつぶてを受けていた小沢一郎に、のちのち「名文」と評されることになりる『帰りなん、いざ 小沢一郎君に与う』という文章で、いったん議員辞職をして郷里の水沢(現奥州市水沢区)へ帰れ、とすすめたりもした。その文章の根底には、小沢一郎に寄せる愛情と哀切がにじみ出ていた。

「小沢君、故郷へ戻れというのは、決して信念の実現を諦めるためではない。むしろ信念をよりよく生かすためにこそ、水沢へ帰ったらどうだというのである。過去五年間の日本の政治は、小沢対反小沢の呪縛のなかを、行きつ戻りつして来たといっても過言ではない。小沢一郎が永田町を去れば、この不毛な構図はたちどころに解消するのである。

野中広務・亀井静香両氏のごとき、反小沢の急先鋒は、振り上げた拳の行きどころを失うのである。小沢一郎が永田町を去れば、永田町は反小沢の天下になるのだろうか?かならずしもそうとはいえない。そのときむしろ、無数の小・小沢が出現する可能性が開けると見るべきである。なぜなら、反小沢を唱えさえすれば能事(のうじ)足れりとして来た徒輩が、今度は一人ひとり自分の構想を語らざるを得なくなるからである。

沖縄は、防衛・外交は、財政再建は、憲法改正は?小沢にはとてもついて行けないといって烏合の衆を成していた連中が、自分の頭で考え、自分の言葉で語りはじめれば、永田町は確実に変わる。変わらないかも知れない。けれども、小沢一郎が新進党の党首を辞め、議員バッジもはずしてサッサと故郷に帰ってしまえば、新進党はもとより自・社・さも民主党も、皆一様に茫然自失せざるを得ない。」
              (同前)

このように、江藤淳は小沢一郎にとって最高の理解者であり、論理的支援者であった。しかし、その江藤淳は、九九(平成一一)年、自宅浴室で手首を切って自殺し、その頃から、知識人や言論人の小沢一郎バッシングが強化段階に入り、新聞雑誌に「小沢一郎悪人説」が垂れ流され続けて、今日にいたっている。

江藤淳が死んで、今年でもう、干支が一回りした。平成二三年の現在、いったい、どれくらいの国民が、江藤淳が小沢一郎に関して書きつづった文章を眼にする機会があるのだろうか? どれくらいの国民が、江藤淳によって描かれた小沢一郎の美しい姿を記憶にとどめているのだろうか?小沢一郎は、最大の論理的支援者をうしなったのだ。これは小沢一郎にとって、不幸以外のなにものでもなかった。
 

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コメント
 
01. 2011年11月08日 08:36:04: oXjyYrHR4I
 命をかけて本気になって行動する人間がダマスゴミや悪徳政治屋によって貶められ、命をかけずに売国奴となって国を明け渡す国賊が長生きして“悪行をはたらく”日本を「再生」しなければならない。

02. 2011年11月08日 09:42:31: FQuprmjf0A
勘違いしてはいけない。

誰もこぞって小沢一郎を毛嫌いなどしていない。それこそマスゴミに洗脳されている。毛嫌いしていると勘違いしているのは思考力のないB層のみ。こんな層はまともな自分に意見もなく事実を把握してもいない。

今やマスゴミの洗脳力は、つるべ落ちに落ちつつある。
小沢問題に加えて、原発のデタラメ報道、TPPの歪曲報道。増税、社会保障費の改悪に向けた報道。阿呆でなければ気がつくはず。


03. 2011年11月08日 10:05:57: lGQ9x4NIUs
> 政策の実現こそが緊急の課題だということをハッキリと打ち出した人間が出てきたということは、戦後日本の政治史上まことに驚くべきことだと言わざるを得ない。

小沢一郎が外国人参政権付与の実現こそが緊急の課題だということをハッキリと打ち出したことは、戦後日本の政治史上まことに驚くべきことだと言わざるを得ない。

> 九三(平成五)年に自民党をとびだした小沢一郎には「はっきりした政策目標」があったのだと断言して

小沢一郎には外国人参政権付与と言う「はっきりした政策目標」があったのだと断言して

> どれくらいの国民が、江藤淳によって描かれた小沢一郎の美しい姿を記憶にとどめているのだろうか?

どれくらいの国民が、江藤淳によって描かれた小沢一郎の間違った姿を記憶にとどめているのだろうか?

最初に小沢一郎を高く評価した江藤淳は、今、小沢裁判を見れば、自身の間違った認識に気付き、それを恥じたかもしれない。


04. 2011年11月08日 12:54:52: L9FNYUVDNI
外国人参政権を打ち出したのは自民党だよ。
何も知らない子どもを騙すなよ。
経世会会長の竹下・その後継小渕が推進役。
公明党も支持していたんだよ。



05. 2011年11月08日 20:08:35: zxRwWYtUnA
江藤淳は戦後の日本が現状になし崩しに甘んじて、連綿たる日本の精神的伝統を失いつつあることを心から憂えていた。

その彼は小沢のアメリカからの精神的独立運動をよく理解し支持していた。

一見繋がりのなさそうな二人であるが、小沢は江藤から寄せられた共感の念を知っていたし嬉しく思っていたであろう。士は己を知る者のために死す。
03には死すともわからぬ境地である。


06. 2011年11月08日 23:02:36: x2wYw6cS5U

 >05さんのおっしゃる通り。

 03のような者には二度死してもわかるまい。気の毒なことだが。


07. 2011年11月09日 07:25:26: 9APPhYFEo2
江藤淳氏のご冥福をお祈りいたします
小沢先生の良き理解者で
中央で論陣を張れる人物だけに
小沢先生は有力なサポーターを失った
小沢先生の胸の中に 江藤淳氏は生きてるよ

08. 2011年11月09日 08:34:49: EL4xOak5LQ
今の刑事被告人の小沢の姿を見たら江藤淳はなげくぞー。

09. 2011年11月09日 09:25:36: Xh8FDJzpck
08>
そうだね、日本のマスコミの報道姿勢に嘆くだろうね。

10. 2011年11月09日 10:29:34: GqSxitx6i2
小沢さんこそ真の国民政治家だ。国民のためにハタラク縁の下のチカラモチだ。

政治家は利他主義の精神がキモだ。

小沢さんを罵倒する人は利己主義のカタマリのような気がしてならない。


11. 2011年11月09日 10:52:49: uzupVu3vxc
>03. lGQ9x4NIUs クン

もしかして貴殿は朝鮮総連の関係者かな?

朝鮮総連が外国人参政権に反対している事は周知の事実ですぞ!
小沢氏に関する情報や、福島原発の放射能垂れ流し等、国民の殆んどが疑っている問題を意図的に隠蔽し、ジャーナリズムの信用性を地に落としたマスゴミは、その報いを受け始めている。
今時、手垢の付いた支持率調査等を信用している国民は、新橋(霞ヶ関の御用達飲食街)あたりにしかいない。


12. 2011年11月09日 14:33:31: viQGFYMgcw
工作員の特徴って人の書き込みを引用して、頭の悪い方向に捻じ曲げる所だよな。

やたらと「>(引用)」とか「ww(笑い)」などを使うのがポイントだな。

「猿でも出来る工作マニュアル」があるのだろうか。それとも、ただの精神病患者なのだろうか?


13. 2011年11月09日 19:48:54: K7Z0LZyAEE
小沢氏に関する一連の報道、あるいは普天間問題さらには今回のTPPについての記者クラブメディアの報道ぶりは全くアメリカ政府の広報機関としか思えない。
何故、日本のメディアはこのような状況になってしまったのかが私は不思議でならなかった。
しかし、江藤淳氏は既に35年前にこのことを予見している。
「閉ざされた言語空間」文春文庫に明瞭にそれが示されている。
「国敗れて山河あり」と言う言葉があるが、TPPをみれば「国敗れて山河も奪われる」となるであろう。

14. 2011年11月09日 20:27:25: 70iyIHXqtU
> 来週月曜日の50万円の支払い。これ、どうしましょう。
 さっき、」メールが届いて、もう、ゲラが出来上がったという。
 向こうも突貫工事でやってくれているというのに、
 予約の入金は、まだ150冊分くらいしか届いていない。
 15万円くらいじゃ、どうにもならない。
 ふ〜む。困った。
 とっても困った。
 世川が困ってさあ大変。


早くも世川が詐欺師の本性を出し始めました。
出版費用200万円を小悪魔という人物から借りるという話も、出版の目処がついていると見せかけるための作り話です。
投資詐欺のやり方と全く一緒です。

手付金は払えたとしても、最終的な支払いが出来る保証はありません。
このままでは出版できないから、予約冊数を増やせ、予約金を早く振り込め、さもないと出版は中止になると脅しを掛けるのでしょう。
既にお金を支払った人達は、既に振り込んだお金が無駄になるくらいなら、と冊数増に応じる人も出ることでしょう。

正に投資詐欺に騙されて、身包み剥がされてしまう被害者のパターンです。
世川は元株やなので、この手のやり方は得意としているところです。

たとえ出版費用を捻出可能な金額が集まったとしても、世川が出版費用に手を付けるのは火を見るより明らかです。
世川は準禁治産者なので、人からの預かり金でも構わずに、韓国パブやマージャンで散在してしまう男です。

出版が中止になっても、振り込んだお金は決して戻ってきません。
ご愁傷様です。


15. 2011年11月09日 20:57:39: PLazg4z4gE
世川さんのブログにある(悪態幽霊)さんですか ?
初めて見ました。

16. 2011年11月09日 21:20:51: J55tbB167I
世川は200万くらいで詐欺ってるのか。なさけない奴だ。
1ヶ月もあれば稼げる額なのにな。

17. 2011年11月09日 21:21:56: bewqggIZg2
>>15さん
世川氏の資金繰りがピンチです
至急振り込んであげなさい

ひいては小沢のためです


18. 2011年11月10日 00:29:24: JYZos92eqo
>>3
> > 九三(平成五)年に自民党をとびだした小沢一郎には「はっきりした政策目標」があったのだと断言して
>
> 小沢一郎には外国人参政権付与と言う「はっきりした政策目標」があったのだと断言して

小沢一郎氏の「はっきりした政策目標」は「徴兵制導入」。

小泉純一郎氏の最愛の人が徴兵制推進の野田聖子氏であり、小沢一郎氏の最大の側近も徴兵制推進の田中眞紀子氏である。


19. 2011年11月10日 00:43:16: JYZos92eqo
>>18
但し、野田聖子氏・田中眞紀子氏も超タカ派であるものの、経済政策は左寄りの箇所が多く、安倍晋三氏・小泉純一郎氏・小沢一郎氏と異なる。

対米自立を最優先にする場合、野田聖子氏・田中眞紀子氏は味方にし、安倍晋三氏・小泉純一郎氏・小沢一郎氏のみ敵に回した方がよい。


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