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日本政府は例外なき関税撤廃適用不能を通告せよ (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/424.html
投稿者 祈り 日時 2011 年 11 月 17 日 08:08:55: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-5378.html
2011年11月17日 (木)
日本政府は例外なき関税撤廃適用不能を通告せよ


 TPPのような重大な問題で二枚舌を使うことは厳に慎むべきだ。

 そもそも、今回のAPEC会合で野田佳彦氏が何を表明したかが一般には明確に受け止められていない。それが、野田流の売国どじょう流儀なのだろう。
 
 しかし、野田佳彦氏が玉虫表現を意図し、それが成功したと考えるなら、野田氏は首相として失格である。
 
 野田氏の米国大統領への説明と、日本国民への説明との間に、著しい相違がある。
 
 野田氏は日本国民に対して、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入ることにした。」
 
と述べ、米国のオバマ大統領に対して、
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
と発言していないと主張する。
 
 
 これに対して米国は、野田佳彦氏の(TPP交渉への参加方針)決断を歓迎し、
 
「日本がすべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
意思を表明したと公表している。
 
 米国政府は、日米首脳会談で野田氏がこの発言を示したのかどうかについて明確にするのを避けたが、日本政府が、
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
ことを表明したことについては訂正しないことを発表した。さらに驚くべきことは、日本の藤村修官房長官が米国に訂正を求めない意向を示したことだ。


 客観的にどう捉えられるか。
 
「全物品・サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」

との発言を、日米首脳会談で野田氏が口にしたのかどうかなど、どうでもよい。
 
 問題は、日本政府が
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
との意思表示をしたのかどうかである。
 
 日本政府がこの内容を認めないなら、米国に訂正を求めなければならない。日本政府の公式見解として記録に残されるからだ。
 
 日本政府が訂正を求めないなら、
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
が日本政府の公式見解であることを日本政府が認めることになる。
 
 
 国会論戦では、質問者の質問が的確性を欠き、必要な答弁が引き出されていない。
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」
 
というのは、「例外なき関税撤廃」の大原則を踏まえることを意味しており、今後の推移に決定的な影響を与える重大性を持つ。
 
 野田佳彦政権は、恐らくこの点を十分に認識しながら、宗主国米国に隷従して二枚舌で国民を騙し抜こうとしている。この点を的確に追及できなければ野党も失格だ。


 「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る」
 
とは、何を意味しているのか。
 
 日本にどのような選択肢があったのかを考えると答えは明瞭になる。
 
 日本が保持していた選択肢は、
 
1.TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る
 
2.TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入らない
 
の二つしかなかった。
 
 野田佳彦氏は、国内で、
 
「TPP交渉に参加する」
 
ことが、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る」
 
こととは、あたかも相違があるかのような説明をして、TPP反対派の意向を尊重したかのように振る舞っている。しかし、この二つにはまったく相違がない。


 「TPP交渉に参加」するためには、TPP交渉参加国9ヵ国の了解が必要である。米国では議会の承認が必要で、最低でも3ヵ月の時間がかかると伝えられている。
 
 つまり、今回のAPEC会合で、日本が
 
「TPP交渉に参加する」
 
と勝手に決める余地はそもそもゼロだったのだ。
 
 日本政府に選択肢は、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入る」
 
か、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入らない」
 
のいずれかでしかなかった。
 
 
 事前の騒動との関係で言えば、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入ること」
 
= 「TPP交渉への参加」
 
であり、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入らないこと」
 
= 「TPP交渉への不参加」
 
なのである。

  
 ・・・・・


****参考情報****
本日17日植草氏が「第三回市民シンポジューム・ネット中継」に参加されます。

米官業でなく主権者国民のための『日本の再生』 (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/387.html
から抜粋

「第三回市民シンポジューム・ネット中継」のご案内

11月17日(木)午後5時半―7時半
テーマ:・日本再生・真の日本経済復興プラン
ゲスト:政治経済学者 植草一秀
司会:「ネットメディアと主権在民を考える会」世話人代表
    山崎康彦

中継:USTREAM APF Live

主催:「ネットメディアと主権在民を考える会」
制作・運営協力: APF NEWS

 

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コメント
 
01. 2011年11月17日 09:37:08: YRyE4hspJA
奴隷の苦情聞いてる閑無いとさ。

02. 2011年11月17日 10:53:48: rWmc8odQao
斉藤やすのり氏
「枝野大臣がカーク通商代表との会談前に読んでいた資料について昨日、外務副大臣に質問。答えは『これ経産省だな』。きょう、経産省に事実確認したところ『経産省で作りました』という返答。日本政府が作っていた文章。」
https://twitter.com/#!/saitoyasunori/status/136973823458291712

その文章はコチラ

「※米国 ロン・カーク通商代表

TPPについて
○TPPについて、国民的な議論の末、日本を発つ直前に、野田政権として交渉参加を決断した。

○震災復興が最優先される中、なぜ今決断するのか、との議論もあったが、TPPへの参加は、日本自身の利益であると判断した。

○第1に、TPPを、アジア太平洋全域を高いルールでカバーする地域秩序に育てること、そのプロセスに自ら関与することが、日本の国益である。

○第2に、高いレベルの自由化という試練を乗り越えることが、日本自身の成長力を高めることにつながる。

○日本は、非関税措置を含め、全の品目・分野を交渉の対象とする用意がある。交渉の中でしっかり議論していきたい。

○交渉に正式に参加するには、各国の承認が必要だと承知している。特に貴国との協議を精力的に進めて、出来るだけ早く交渉参加したい。今後の具体的な進め方について伺いたい。」
http://saito-san.sblo.jp/article/50476016.html

やはり官主導でした。勝栄二郎氏の姦計(シナリオ)でしょう。野田佳彦氏も枝野幸男氏も玄葉光一郎氏も、所詮は俳優です。

植草氏、がんばってください。応援しております。


03. 佐助 2011年11月17日 14:34:49: YZ1JBFFO77mpI : FHT6T6dWVU
経産省で作ったTPP二枚舌・隷従して二枚舌の間抜けな騙しやシナリオ

・野田氏は奴隷アリに対して、
 
「TPP交渉参加に向けて関係国と協議に入ることにした。」と述べた

・米国のキリギリス・オバマ大統領に対して、
 
「すべての物品、サービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」と発言した。

嘘は必ずバレます,一度信用が無くなると取り戻すことはできません。既得権益護衛の官僚に抑えられ,したい放題,やりたい放題,税金をピンハネ,得意技が流用ネコババである。そして食べつくした「国に盗人・家に鼠」を謳歌する官僚。ギリシャ・メソポタミヤ・ローマなど文明は栄えては滅び,滅びては栄えを繰り返した、崩壊の原因はすべて官僚政治。倫理観の欠片もない,責任も取らない,政治家と官僚たち,武士の世なら打ち首獄門。政治経済すべてに渡り,大浄化が起きるでしよう。


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