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Hollywood Tease  独りファシズム   TPPは事実上の国家主権の移譲要求
http://www.asyura2.com/11/senkyo122/msg/653.html
投稿者 愚民党 日時 2011 年 11 月 24 日 03:38:03: ogcGl0q1DMbpk
 

Hollywood Tease 


クラウゼビッツは「戦争論」において、近代戦は純然たる営利であると述べています。つまり戦争は経済活動の一環であり、自己増殖を求める資本の循環運動に過ぎないという論理です。この前提において、偶発戦は存在しません。全ての紛争は経済合理を目的としたシナリオから発生する人為的現象であり、地球的規模の壮大なヤラセと言えるわけです。

米国が建国以来かかわってきた戦闘を検証すれば、その度毎に、金融、工業、エネルギーなどおおよそ全産業領域において莫大な利潤をもたらしてきたことは語るまでもありません。むしろ経済本質は絶対的に軍需そのものにあります。

9.11を契機に勃発したイラク・アフガン戦争において、軍産複合体あるいは石油メジャーの出自であった主要閣僚らが、復興政策により莫大なストックオプションを得たことは周知のところです。戦争によって有効需要を奮起し、乗数効果を創出するという米国定番の経済スキームであり、10ヵ年刻みの公共事業計画と言っていいでしょう。

2棟の高層ビルが爆破倒壊された派手な映像は、ヴァーチャル資本主義の虚構性を反映する極めて象徴的なシーンでした。このイデオロギーにおいては、大量殺戮すら付加価値の生産手段でしかありません。エスタブリッシュメントは衆愚の妄動を周到にシミュレーションし、開戦へむけて世論誘導をおこない、まんまと自国と他国の社会資本の収奪に成功したわけです。

マクロ的に考察するならば、現在は紛れも無く多国籍企業が世界を単一市場へフォーマット化する端境期にあります。TPPが提唱する自由貿易という言葉は美しく響きますが、その本質が社会弱者を抹殺し、伝統社会を崩壊させるトラップであることは史例が証明しています。

敷衍すればTPPは事実上の国家主権の移譲要求であり、日本国が連綿と築いた全権益の放棄を迫った「ハルノート」に等しいわけです。圧倒的な軍事力を背景に交渉へ臨む恫喝外交と見なすべきでしょう。我々が眼前にしているものは、覇権国家が自国経済の行き詰まりを他国市場の侵略により解消するという、歴史原則のエピファニー(顕現)に過ぎません。

民衆はいつの時代でも愚かです。アドルフ・ヒトラーは回顧録において、「忘れやすく感情的かつ女性的に物事を考え、複雑な思考よりも単純なスローガンを好む」という文言でこれを洞察しています。換言するならば、統治の普遍原則とは、情報による民衆の衆愚化であり、逆説的に既得権益者の絶対性は、知識の寡占によって維持されてきたわけです。

自分自身も編集長として○日新聞社の補完媒体の製作に関っていたのですが、既に詳述したとおり「購読者の知的レベルに合わせ、低劣なコンテンツに徹底しろ」という至上命題が課されていました。これは全てのマスメディアに通低する内在的論理であり、あらゆる媒体の本質が統治ツールである一証左と言えるでしょう。あらためて元製作者として警句を発しますが、流布される情報は常に知力の退行と思考の剥奪を目的としています。

認知支配とは陰謀論者の妄想や錯誤ではなく、紛うこと無き世界のリアルです。3.11以降さらに統制は加速され、原発事故も社会資本配分も対外交渉も全てはブラックボックスと化しています。直言すれば、国内外の支配勢力が年金、預金、保険、医療の収奪へむけて最終調整に入るフェーズにありながら、個々はメディアのシミュラクラ(擬似像)に幻惑され、生存基盤の喪失に直面していることすら気づいていないわけです。

我々は搾取者に翻弄されるだけの無力な存在ですが、むしろこの世界は、資本と暴力が対構造化した社会的DNAによって紡がれる、狂騒な現象の連続にすぎないのかもしれません。


http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-256.html

 

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2011年11月24日 04:22:17: ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
・・・地政学を学んだ者なら、中近東・トルコに火種が絶えない(絶やさないようにしている者達が居る)こと、EUの金融危機(らしきもの)、TPPという21世紀版パックス・アメリカーナなどの、理由と目的は明々白々。

そう言えば、20数年前(?)、『クライゼビッツの暗号文』って本があったね。
実家の書庫を引っくり返して読み直そうか・・・


02. 2011年11月24日 05:51:59: ksDUiOB5XY
拍手が不可能です。

03. 2011年11月24日 12:26:57: 6AzRho1YmM
別にあきらめるつもりはありませんので、TPPに反対し続けます。

04. 2011年11月25日 05:11:44: LjDUeYansg
覇権国家アメリカ合衆国の歴史は、フロンティア精神と言う美名に隠れて、
先住民族インディアンから土地を奪うことから始まった、
フロリダをナポレオンから、アラスカを帝政ロシアから購入した以外は、
『軒先貸したら母屋を取られた』と言う、ストーリーが何時ものパターンであった、
アメリカ政府はメキシコ政府にアメリカ人の入植を要請、メキシコのアメリカ人保護を理由にメキシコに宣戦布告、米墨戦争に勝利してミシシッピー川以西の土地を手に入れた、
アメリカ政府はハワイ王国に捕鯨船の寄港地を求めた
アメリカはハワイに宣教師を送り布教を始め、ハワイで商業活動をするに至った、
アメリカは現地の住民が税金を払えないのを承知の上で、税金を払っている者に、
選挙権を与えるようにねじ込んだ、カメハメハ大王が死去して、跡を継いだ、
リリウォカラニ女王は選挙権がアメリカ人にしかないのを憂い、
全国民に選挙権を与えようとした、このことがアメリカの逆鱗にふれ(内政干渉)、
リリウォカラニ女王の宮殿にアメリカ軍艦の大砲を向けて退位を迫った、
これが日本では明治26年の出来事である、
ハワイは共和制になり、大統領に選ばれたのはかつて宣教師として送り込まれた者の息子である、ドールであった、大統領に就任すると、ハワイ全土をアメリカ合衆国に献上した、
アメリカは遅れてやってきた帝国主義者で、中国市場を欲した、
日露戦争で日本に有利な講和を斡旋したのもロシアを押さえたいからであった、
中国市場への足場として、当時スペイン領であったフィリッピン、グアムを欲した、
スペイン領であったキューバのハバナ港で自国の軍艦を自らの手で沈め(メイン号事件)て、
その罪をスペインになすり付けて宣戦布告、米最戦争に勝利して、西インド諸島、
フィリッピン、グアムを手に入れた、
中国大陸に進出した日本が目障りになったのと、ナチスドイツがヨーロッパを席巻して、
戦火がイギリスにおよんだ、
ルーズベルトはチャーチルの要請により参戦を決意したが大統領選でアメリカの青年を戦場に送らないと公約した手前、直接参戦することが出来なかった、
そこで、日独伊三国同盟を利用して裏口からの参戦を策したのである、
例え、真珠湾攻撃がなくても、アメリカはメイン号事件のような手口を使い、
戦争に持ち込む腹であった。
松岡洋右外相が締結した日独伊三国同盟が仇(あだ)となった、
アメリカはこの戦争で勝利した、
しかし、アメリカの『戦争行為を正当化』するために、
日本軍が極悪非道の戦争を行ったことを証明する必要に迫られ、
東京裁判を開いた、勝った原告が裁判官になり、敗者の被告を裁いたのである、
東条英機の責任が問われるとすれば、捕虜になることを禁じたこと、
敗戦の色が濃くなっても、戦争を続けて多くの犠牲者を出したことである、
国家にとって戦争は合法的であり、個人が一戦争犯罪人として問われることは無かった、
ましてや文官の、東郷茂徳、広田弘毅は間違いなく無罪である、
原爆を落として多数の非戦闘員を殺す命令を発した、トルーマン大統領、
一晩に10万人の非戦闘員を殺したカーチス・ルメイ、
全てを己の正当化のために、でっち上げの裁判をして、
日本人だけを断罪したのである、
東京裁判は原告が被告を裁いた、暴挙である。
日本を占領したアメリカ軍はGHQの下、日本の弱体化を図った、軍の解体、農地解放、
財閥解体、発送電の民間化、新憲法の押し付けを行ったが官僚制度は温存した。
アメリカは第2次世界大戦で世界の富の三分の二を獲得した、
これに味をしめたアメリカは、その後も『自由と正義』の美名に隠れて朝鮮、ベトナム、
イラク、アフガニスタン、そして再びイラクに難癖をつけて戦争を仕掛けたことは皆様承知の通りであります。

05. 日高見連邦共和国 2011年11月25日 12:46:43: ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
04様の解説に拍手!!

西進主義、帝国主義、パックス・アメリカーナ、呼び方はどうれ、アメリカの意図と”宿命”は斯くの如し。

『レキシントン』『サラトガ』『ミッドウェイ』 ・・・太平洋戦争時、彼らが主高速機動部隊の正規空母に付けた、”勝ち戦”の名前。

『ワシントン』『フォレスタル』『ケネディ』 ・・・太平洋戦争後、彼らが原子力空母に付けた、大統領、高名な軍拡主義者たちの名前。

この命名センスに、彼らの全ての”本質”が現されている。
翻って我が日本、現在の『自衛隊』の”かたかな艦名”は置いておいて、太平洋戦時中は、

『飛鶴』『瑞鶴』『大鳳』『雲龍』 ・・・ 空母には、鶴や鳳など、古来中国より瑞兆を現すとされる文字。

『長門』『陸奥』『大和』『武蔵』 ・・・ 戦艦には、昔の”国”の名前。

『鳥海』『足柄』『鈴谷』『愛宕』 ・・・ 重巡洋艦には”山”の名前。

『北上』『阿武隈』『矢萩』『球磨』 ・・・ 軽巡洋艦には”川”の名前。

『神風』『睦月』『陽炎』『不知火』 ・・・ 駆逐艦には自然の現象や気候、季節(カレンダー)に関わる名前。

『烈風』『銀河』『彗星』『飛燕』 ・・・ 航空機には風、天文現象、鳥などから。

これを、地政学的宿命の”文明の衝突”と言って、何の過言があろう!!

改めて、一般マスネディアでは報じられない、此度このタイミングで日本を訪問した敬愛すべきブータン王国の”言葉”を噛み締め様ではないか。


06. 日高見連邦共和国 2011年11月25日 16:14:11: ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A
どーでもいい事だけど、

『フォレスタル』は通常動力空母だったねー!
『矢萩』じゃなくて『矢矧』だったねー!

それにしても、大正期から昭和初期にかけての日本の軍艦、航空機への命名センスには恐れ入る。
しょせん人殺しの機械だろ、という正論は置いておいて・・・

”神国””自然に祝福された国””郷土を愛し守る気概に満ちた民が住む国”に相応しい名前だと思うゼ?


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