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〔小沢被告第8回公判(1)〕 数々の武勇伝…石川議員は「伝説的な先輩」 〜(11)完 「法廷ライブ」 産経新聞 
http://www.asyura2.com/11/senkyo123/msg/347.html
投稿者 赤かぶ 日時 2011 年 12 月 08 日 19:36:23: igsppGRN/E9PQ
 

【小沢被告第8回公判(1)】
数々の武勇伝…石川議員は「伝説的な先輩」 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120811550005-n1.htm
2011.12.8 11:53  「法廷ライブ」 産経新聞


 (10:00〜10:20)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判が8日、東京地裁(大善文男裁判長)で始まった。前回に引き続き、会計事務を担当していた池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=の証人尋問が行われる》

 《池田元秘書は、石川知裕衆院議員(38)=同=の後任の事務担当。前回の公判で池田元秘書は、平成16年の土地購入の支出を17年分の政治資金収支報告書に記載することについて「(小沢被告に)説明したことはありません」と共謀を否定した》

 《小沢被告の関与を認めた捜査段階の調書については「検事に抗議したが、押し切られた。この程度で累が及ぶことはないと思った」と事実でない調書に署名したと主張した》

 《また、収支報告書の作成については「経理全般は任されていたので私の判断で行っていた」と説明。陸山会など関連政治団体の収支の概要について小沢被告に「毎年、報告していた」としつつも「(小沢被告は)全体としてきちんと回っているかということだけに興味を示されていた」と細かい報告はしていなかったことを強調した》

 《今回の公判では弁護側の反対尋問などが行われる。すでに弁護側の“筋書き”に沿った証言をしているが、弁護側はどう話を展開していくのだろうか》

 《法廷は東京地裁最大規模の104号。傍聴席にほぼ満席。裁判長の呼びかけで小沢被告が入廷する》

 《紺のスーツに金バッジが光る。裁判長に向かって一礼した後、弁護団を率いる弘中惇一郎弁護士ら男性弁護士2人に挟まれる位置に座った》

 《続いて、裁判長は証人の池田元秘書の入廷を促す。ダークスーツ姿の池田元秘書は、小沢被告と目を合わせることのないまま、証言台に立った》

 《裁判長が偽証罪などについて説明し、証言台の前に座るように促した。男性弁護士が立ち上がり、質問を始める》

 弁護人「まずは職業を教えてください」

 証人「学生をしております」

 弁護人「秘書を辞めてですか」

 証人「はい」

 弁護人「なんの勉強を」

 証人「税理士の勉強をしております。専門学校に週5回通っています」

 弁護人「生活費はどうしていますか」

 証人「妻が働いておりましてお願いしているのと、足りない分は両親にお願いして生計を立てております」

 弁護人「奥さまの仕事はパートですか」

 証人「はい」

 弁護人「家族構成は?」

 証人「34歳の妻と、5歳の娘の3人です」

 《続いて男性弁護士は大学生活について聞く》

 弁護人「専攻は?」

 証人「政治学を専攻していました」

 弁護人「法学・民法の授業は受けましたか」

 証人「一般教養で民法総論とかいう科目がありましたが、あまり学校に行かず、あまり授業を受けた記憶がございません」

 弁護人「会計学は?」

 証人「学んだ経験はございません」

 《小沢被告は険しい表情で目を閉じている。男性弁護士は、前任だった石川議員について聞く》

 弁護人「石川さんはどういった存在ですか」

 証人「(早稲田大の政治サークルの)鵬志会の4つ上の先輩で、入学時は5年生でした。小沢事務所で、すでに働いていました」

 弁護人「上下関係にきびしいサークルだったと聞きますが」

 証人「(石川議員は)雲の上のような存在で、伝説的先輩という印象でした」

 弁護人「伝説的とは?」

 証人「すでに小沢事務所で活躍されていましたし、さまざまな武勇伝があり、すごい人だと思っていました」

 弁護人「サークルは文化系というより体育会系?」

 証人「はい」

 《続いて、男性弁護士は自らが有罪となった事件について聞く。事前に打ち合わせがあったのだろうか。質問を聞き返すこともほとんどなく、受け答えはスムーズに進む》

 弁護人「事件で禁錮1年猶予3年の判決を受けていますが、どう感じました?」

 証人「内容そのものは納得いかない部分もありましたが、執行猶予がついていた。家族にも迷惑をかけており、できれば早く終わらせたいという心境でした」

 弁護人「では、なぜ控訴を?」

 証人「判決の内容に事実でないことがあった。私の大久保(隆規元秘書)さんへの報告・了承など、意思疎通や共謀が認められた判決で、やはり違うと思って対応しました」

 《男性弁護士は質問を変え、話題は小沢事務所での秘書生活に移る》

 弁護人「秘書業務は何が中心でしたか」

 証人「東京では主に(小沢被告関係の)5団体の経理事務、資金集め、選挙活動が中心でした」

 弁護人「選挙活動とは?」

 証人「衆参、地方を含め、現地の事務所に入り込んでサポートします」

 弁護人「資金集めは?」

 証人「政治資金パーティーの開催、寄付金のお願いなどの活動です」

 弁護人「経理事務は?」

 証人「事務所にいた女性スタッフに日頃の支出、入金作業をお願いし、私は月1回、請求書の送付や領収書の処理などを指示し、あとは女性が行っていました」

 弁護人「仕事上、政治活動と経理事務の割合は?」

 証人「政治情勢にもよりますが、経理はほとんど女性に任せていたので『10対1』で選挙が大事でした」

 《男性弁護士は、大久保元秘書と経理業務上は接点がなかったことなどを確認。小沢被告との関係について聞く》

 弁護人「小沢さんの関心事項はなんでしたか」

 証人「政局や政治などさまざまでしたが、私から見て選挙のことが何より大事で、そのことに強い関心を持たれていたと思います」

 弁護人「それ以外のことについては?」

 証人「事務所業務や運営については、ほとんど関心を持たれてなかったと思います」

 《その後、男性弁護士は、池田元秘書が「朝の顔見せ」と呼ばれる会合で小沢被告のスケジュール調整などを行っていたことや、車の運転などをしていたことを確認する》

 《続いて前任だった石川議員との業務の引き継ぎ状況について確認していく。池田元秘書は、17年1月に小沢事務所に入所後、石川議員に随行して仕事を学んだと証言。石川議員が、17年9月の衆院選への出馬が決まった後には「忙しくてピリピリしていた」などと述べる》

 弁護人「石川さんは何を中心に業務の引き継ぎを行いましたか」

 証人「とくに人間関係のことで、一緒に外回りをして、人脈関係の引き継ぎを中心にやっておりました」

 弁護人「具体的には?」

 証人「相手の性格とか、こう接しないといけないというのを細かく引き継ぎました」

 弁護人「事務的なことは?」

 証人「合間合間に思い出したように少しずつ教えていただきました」

 弁護人「5団体の収支報告書の作成については?」

 証人「まとめて時間をとった感じでなく、時間が合うときがあれば一緒に作業をしてお手伝いをしながら教えていただきました」

 「(小沢一郎)東京後援会と(小沢一郎)政経研究会は一緒に(収支報告書を)作った記憶がありますが、陸山会と誠山会は時間もなく、部分的に手伝ったという感じです」

 弁護人「引き継ぎはいつごろ行いましたか」

 証人「17年1月から3月のうちに受けました」

 弁護人「4月以降は?」

 証人「(収支報告書の作成)作業がなくなり詳しく聞いたことはありませんでした」

 《厳密な業務の引き継ぎ、意思疎通が行われていなかったということを印象づけたいのだろうか。小沢被告はじっと目を閉じ、厳しい表情を浮かべている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(2)】
政治団体口座は20個くらい…小沢被告からの4億円「どこにあるか分からない」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120812190007-n1.htm
2011.12.8 12:18

 (10:20〜10:40)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の反対尋問が続けられている》

 《池田元秘書は平成17年に政治団体の経理を担当する東京・赤坂に異動。石川知裕衆院議員=同=から業務の引き継ぎを受けていた。池田元秘書は、石川議員にまとめて疑問点を尋ねるため、ノートに質問事項を羅列していた》

 弁護人「なぜ、まとめて聞いていたのですか」

 証人「いちいち、ひとつひとつ聞くのは煩わしいこともありましたし、なかなか上下関係が厳しく、聞ける際にまとめて聞こうと」

 弁護人「(問題の東京都世田谷区)深沢の土地の平成17年の収支報告書への計上について、石川さんから、どのような指示を受けていましたか」

 証人「平成17年1月7日に登記したので、それにあわせて陸山会の資産に土地を記載することと、支出を計上することをいわれました」

 弁護人「その石川さんの指示は、普段と何か違うようなことはありましたか」

 証人「当然の処理で、問題があるとは思いませんでした」

 弁護人「話を聞いた時間は、どのくらいですか」

 証人「4、5分だったと思います」

 弁護人「(疑問点を石川議員に尋ねる)池田さんのノートには、土地に関する記載もある。どうして確認しようとしたのですか」

 証人「1月7日に登記したことを確認しようとしたのだと思います」

 《弁護人は、池田元秘書や石川議員が特に変わった事務をしていないことを強調していく》

 弁護人「収支報告書の作成の際、小沢さんに、土地代の計上について報告しましたか」

 証人「いいえ」

 弁護人「なぜですか」

 証人「石川さんから指示を受け、当然の処理をしているので、報告する必要はないと思っていました。仮に報告する必要があるのであれば、(自身に指示を出した)石川さんが、すでにしているはずですし」

 《ここで弁護人は、土地購入に際し、小沢被告が元秘書に渡した4億円についての質問に切り替える》

 弁護人「小沢さんからの4億円は石川さんから、どう説明を受けましたか」

 証人「(小沢被告の関係5団体のいずれかに)『入っているからな』とか『あるからな』といわれましたのと、『いずれ返さなければならないからな』の2点をいわれました。(時間にして)数十秒だったと思います」

 弁護人「その1回きりですか」

 証人「はい」

 弁護人「4億円は、どのような性質のものだと思っていましたか」

 証人「代議士個人のお金を預かっていると思っていました」

 弁護士「なぜ個人のものだと思ったのですか」

 証人「(小沢被告から)借り入れがあるとか、利息があるとかなど、まったく(石川議員から)聞かされていませんでしたし、契約書もなかったので、単なる預かり金があると思っていた」

 弁護人「小沢さんから、『返せ』といわれれば…」

 証人「当然、返さなければならないと思っていました」

 弁護人「返済の原資は何をあてようと思っていましたか」

 証人「(政治5団体の)どこにいくら入っているか分からなかったので、政治団体全体で4億円を下回らないように注意していました」

 弁護人「捜査段階でも池田さんは『預かり金』と説明したのですか」

 証人「いいえ。うまく説明できませんでした」

 弁護人「いつから、そう説明するようになったのですか」

 証人「保釈後です。弁護人に相談して認識を説明したところ、『それは預かり金ではないか』といわれ、そのように認識するようになりました」

 弁護人「石川さんから4億円がどこにあるのか。説明はありましたか」

 証人「具体的な説明もなく、後に通帳を見てもよく分かりませんでした」

 弁護人「5団体で、通帳はいくつあるのですか」

 証人「20個(口座)くらいあったので、確か(通帳は)事務所に100とか200とか、数え切れないくらいありました」

 弁護人「4億円の趣旨について、石川さんから何か引き継ぎを受けましたか」

 証人「特に聞いていません」

 弁護人「深沢の土地に関係があるとは?」

 証人「聞いていません」

 弁護人「(石川さんに)なぜ(4億円の趣旨を)尋ねなかったのですか」

 証人「当時、岩手から東京に来て間もなく、全体の状況が分からないので受け身でした。また、代議士個人のお金なので、よく分からない自分が詮索するのもいかがなものかと、積極的に聞きませんでした」

 《弁護側は、小沢被告からの4億円で定期預金を組み、それを担保にりそな銀行から4億円の融資を受けていたと主張している。弁護人は、りそなの4億円融資についても尋ねていく》

 弁護人「りそなの4億円については、石川さんからどのように引き継ぎを受けていましたか」

 証人「陸山会が土地を購入する際に銀行から4億円の定期で小沢先生の名前を経由して4億円をお借りした、と」

 弁護人「返済時期については」

 証人「1年後に半分の2億円を返済しなければいけない、(返済)するようにと。残り2億は、その後に返済するような説明でした」

 弁護人「小沢さんの4億円と一緒に説明を受けたのか」

 証人「別のときです」

 弁護人「りそなの融資に関する説明は時間にして、どのくらいですか」

 証人「4、5分です」

 弁護人「小沢さんを経由する理由は聞いていないのですか」

 証人「便宜上とか、そんな感じだったと思います」

 弁護人「あまり記憶に残っていないと?」

 証人「はい」

 《りそな銀行から受けた4億円の融資に関し、池田元秘書は平成17年10月に2億円、翌18年3月に2億円を返済している。原資は定期預金を切り崩した》

 弁護人「定期預金は小沢さんの4億円が原資になっているとの認識はありましたか」

 証人「いいえ」

 弁護人「なぜ、定期を崩したのか」

 証人「定期は政治団体のお金を集めて作ったと聞いていたので…。2億返済するのに際して、(石川議員は)『1年後にまた他団体から集めないといけない』と気にしていたが、私は定期を崩せばいいと内心思っていた。そのときから(石川さんと)認識がずれていたのかもしれません」

 弁護人「どうして定期預金を担保にりそなから融資を受けたのか。石川さんは何といっていましたか」

 証人「金利が安いと聞いていました」

 《続いて、弁護人は小沢被告への政治団体の収支報告の説明状況について、池田元秘書に確認する》

 弁護人「5団体の収支報告は、どのようにしていましたか」

 証人「毎年12月の銀行がしまる暮れに、その年の1年間の収入と支出、差額を報告していました」

 弁護人「報告は何か書類を見せながらやっていたのですか」

 証人「概算の表を作っていました」

 弁護人「一覧表は(小沢被告に)渡していましたか」

 証人「手渡していません」

 弁護人「収入と支出の差額は何のために説明したのですか」

 証人「事務所がきちんと回っているのかを示すためです」

 弁護人「小沢さんの関心は、そこにしかなかったのですね」

 証人「はい」

 弁護人「一覧表は12月以外にも示すことはありましたか」

 証人「1回きりです」

 《弁護人は、小沢被告の収支報告書への関与度合いの薄さを強調したい構えだ。小沢被告は、じっと目を閉じたまま微動だにしない》

       ◇

【小沢被告第8回公判(3)】
「純額で報告しろ!」 小沢被告の関心は収支の「プラマイ」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120813030008-n1.htm
2011.12.8 13:01

 (10:40〜11:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の証人尋問が続いている》

 《質問に立った弁護士は、池田元秘書が毎年末、小沢被告に関連政治団体の収支を報告していた状況について確認していく。池田元秘書が作成した、各年の陸山会の収支一覧表を次々と廷内の大型モニターに示す》

 弁護人「年末にまとめるための日々のデータ入力は、いつやっていたんですか」

 証人「月に1回くらい、女性スタッフがまとめて打ち込んでいました。それを私が12月にまとめ、小沢代議士に報告していました」

 弁護人「同じ年に、形式の違う一覧表が作成されています。これは何のためですか」

 証人「(小沢被告の)政治団体間の(資金の)移動があり、さっきの表には実態と違う大きな数字が入っています。代議士に収入と支出を報告に行ったら、(小沢被告が)『ちょっとおかしい』という感じで。純額で報告しろ、といわれて作り直しました」

 弁護人「先ほどの表では収入が1億1861万円、こちらの表では3895万円となっている。だいぶ少ないですね」

 証人「政治団体間の移動を除いた金額なので」

 弁護人「(小沢被告は)純粋に外部からの収入を知りたかったと?」

 証人「そうです、はい」

 弁護人「同じ日に作り直して、報告し直したんですね」

 証人「はい」

 《普段の公判では目をつぶり、無表情の小沢被告が、モニターに目をやるなど熱心にやり取りに耳を傾けている。収支に対する関心は確かなようだ》

 《弁護士は年末の報告後、年度末に作成される政治資金収支報告書についても報告をしていたか尋ねていく。問題の土地購入にからむ収支報告書の虚偽記載・不記載を小沢被告が了承していたかどうか、という裁判の重要なポイントだ》

 弁護人「収支報告書の原案を、小沢代議士に報告しましたか」

 証人「いいえ。一覧を報告するようにとしか(前任の会計担当者の)石川(知裕衆院議員(38)=同=)さんからも聞いていませんし、3月に収支報告書を見せるように、とも言われていませんでした。石川さんが在籍していた当時、報告に立ち会ったこともありませんでした。小沢代議士が知りたい情報は伝えているので、改めて形式的なものを報告する必要がありませんでした」

 弁護人「小沢さんの知りたい情報とは?」

 証人「収支のプラスマイナスで、資金がちゃんと回っているか、ということです」

 《池田元秘書は、会計責任者の大久保隆規元公設第1秘書(50)=同=への報告についても、改めて明確に否定していく》

 弁護人「大久保さんにも報告をしていないんですか」

 証人「はい。していません」

 弁護人「なぜですか」

 証人「会計責任者だが名義上で、大久保さんから聞かれることもなく、興味もない様子だったので」

 弁護人「どうして大久保さんが名義上の責任者と認識したんですか」

 証人「(大久保元秘書が)会計業務に携わったこともなく、全く畑が違う。そういう意味です」

 弁護人「小沢代議士の政治団体以外でも、会計責任者に名目だけの人がいるケースがありましたか」

 証人「テレビのニュースでも聞いたことがありました。(小沢被告の)地元(岩手)に長くいた際には、地方の名士が選挙の責任者、会計責任者となり実務は別の人、ということもあったので、ありえるのかなと漠然と思っていました」

 《弁護士は続いて、小沢氏の関係政治団体の収支報告書作成の詳細について尋ねていく。池田元秘書は小沢一郎東京後援会、小沢一郎政経研究会、誠山会、陸山会の順番で作成していたとし、理由について「簡単な順番で片付けていた」と説明。弁護士は今回の起訴内容に含まれる17年分について、先に片付いているはずの政経研究会の収支報告書の最終更新日時が、選挙管理委員会への提出期限当日となっている点について質問する》

 弁護人「政経研究会の最終更新は18年3月28日の午前9時23分になっています。陸山会の収支報告書の完成は、これより前ですか後ですか」

 証人「後だと思います」

 弁護人「なぜ政経研究会の収支が、陸山会に影響するんですか」

 証人「そのころに、今問題になっている、数字が合わないところに気づきました」

 《前年の土地購入にからみ、数字上の収支にずれが生じていたことから、池田元秘書は帳尻を合わせるため、17年分の収支報告書に各政治団体から寄付があったと記載した。池田元秘書は17年より前に「仮」で受け取っていた寄付を17年に「確定」させた、と説明しているが、池田元秘書自身の判決では虚偽記載・不記載だったことが認定されている》

 証人「寄付を確定させる処理をして、政経研究会の支出を陸山会の収入にしました。それと同時か、その直後に、陸山会の収支報告書が完成したと思います」

 弁護人「そうすると、17年分の陸山会の収支報告書は完成させたその日に提出したんですね」

 証人「はい、そうです」

 《小沢被告は、収支報告書の話に移ってからは、とたんに関心を失った様子で、時折、顔をしかめながら池田元秘書の話に耳を傾けている》 

       ◇

【小沢被告第8回公判(4)】
「気が狂わんばかりに怒鳴り、そして懇願された」 検事調べの“異常性”強調
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120813570009-n1.htm
2011.12.8 13:54

 (11:00〜11:30)

 《資金管理団体「陸山会」をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、証人として出廷した池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の質問が続いている》

 《男性弁護士は、小沢被告が秘書に渡す際に「ちゃんと返せよ」と言って用意した4億円について質問を重ねる。小沢被告には平成19年5月に返済されており、その経緯を問う》

 弁護人「どうしてこの時期に返済したのですか」

 証人「3月か4月ごろに寮が完成して、区切りが付いたので、その話を小沢代議士に報告する際に、返済することになりました」

 弁護人「マスコミによる詮索を意識しましたか」

 証人「マスコミは関係なく、区切りと言うことで返済しました」

 弁護人「返済したことで、陸山会など5団体の資金に不都合は生じましたか」

 証人「事務所を回す上では、問題はありませんでした」

 弁護人「小沢さんに4億円を戻したことは、19年の収支報告書に記載していませんね」

 証人「はい」

 弁護人「なぜですか」

 証人「個人のカネを戻したという認識で、記載する必要はないと考えました」

 弁護人「その説明は小沢さんにしましたか」

 証人「していません」

 弁護人「大久保(隆規元秘書)さんには?」

 証人「していません」

 弁護人「どうして説明しなかったのですか」

 証人「通常の処理をしたと思っていましたし、記載内容については、小沢代議士も大久保さんも興味を持っていなかったので、必要ないと思いました」

 弁護人「小沢さんの4億円を定期にして、預金担保融資を受けるとの説明を石川さんから受けていませんか」

 証人「記憶にありません」

 弁護士「小沢さんの4億円は預金で、りそな4億円は余剰金で返済する。石川さんと池田さんの認識にズレがあったということですか」

 証人「はい」

 弁護人「どういった点で認識にズレがあったのですか」

 証人「私がよく理解していなかったことと、石川さんの説明も具体的でなかった。私はある定期預金から返せばいいと考えましたのですが、石川さんは定期預金を崩しては駄目だと」

 弁護人「小沢さんの4億円はどこにあったのですか」

 証人「私はいずれかの団体の預金の中に含まれていると思っていました」

 弁護人「それでは返済する際に、よく分からず困りはしませんか」

 証人「結局、分からなかったので、残高から推測して返すことにしました」

 弁護人「どうして石川さんに聞かなかったのですか」

 証人「石川さんには17年の収支報告書を作る際、16年分も含めてうかがったが、石川さんも記憶が曖昧(あいまい)な感じで、よく教えてもらえなかったので…」

 弁護人「18年3月の時点で、すでに分からなかったということですか」

 証人「はい」

 《ここで弁護人は週刊誌から、事務所費に関する質問を受けていたことを池田元秘書に確認する。取材に対し、回答の原案は池田元秘書が作成している》

 弁護人「土地購入代金について、どのように認識していましたか」

 証人「購入にあたり(銀行から)借り入れたと石川さんから聞いていたので、そのお金で支払ったのだと認識していました」

 弁護人「文案を作成したときに事実と異なると考えましたか」

 証人「借入金で買ったという認識だったので、そのまま回答しました」

 《弁護人の質問は、池田元秘書が逮捕された後の22年1月27日の調書に移る》

 弁護人「『銀行融資で支払ったことは事実と異なる』と調書にありますが、どうしてこういう調書になったのですか」

 証人「事実関係として、銀行からの借り入れよりも前に土地代金の支払いがされていると検事から聞きました。客観的にみて事実と違うと。私は虚偽の回答をしたつもりはないのですが、事実と違うことを認めたのでそういう調書になりました」

 《弁護側は池田元秘書の取り調べに対し、威圧や強要があったと主張している。質問は、池田元秘書が逮捕された直後の取り調べの様子に移る》

 弁護人「取り調べは毎日あったのですか」

 証人「はい。1日も休まずにありました」

 弁護人「1日どれくらいの時間取り調べを受けましたか」

 証人「午後1時から夜遅くまで。午後11時を過ぎるときもありました」

 弁護人「どう感じましたか」

 証人「初めての経験でした。長時間の拘束だったので、つらい思いでした」

 弁護人「収支報告書を大久保さんに報告したと認めていますが、事実ですか」

 証人「していなかったので、事実と違います」

 弁護人「なぜ異なる調書になっているのですか」

 証人「弁護士から、大久保さんが報告を受けているという話を聞いたので、同調して進めていました」

 弁護人「西松(建設の違法献金)事件のとき、収支報告書について、小沢さんのことをどう供述しましたか」

 証人「年に1度、(収支の)差額を報告していたと伝えました」

 弁護人「収支報告書の原案についてはどうですか」

 証人「小沢代議士に見せていないといいました」

 弁護人「このとき、××検事(法廷では実名)は納得しましたか」

 証人「はい。押しつけ的なことはなかったので、理解いただけたと」

 弁護人「21年3月20日に作成された調書については、署名を拒否しています。どうしてですか」

 証人「私が西松(建設)からの寄付金を認識して、虚偽の収支報告書を作りましたという内容でしたので、違うと拒否しました」

 弁護人「××検事はどんなふうに署名を求められましたか」

 証人「気が狂わんばかりに怒鳴り散らされました。しかし、最後は頭を何度も下げられ、署名してくれと懇願されました」

 弁護人「頭を下げて懇願されるというのは異常なように思われますが、どう感じましたか」

 証人「とにかくなりふりかまわない印象です。気が萎えそうになりがらも、怖いと思いました」

 《池田元秘書は平成22年1月に逮捕される直前の21年12月24〜26日に検察による任意の取り調べを受けている》

 弁護人「3日間呼び出されましたね」

 証人「はい」

 弁護人「年末のクリスマスの忙しい時期だと思いますが」

 証人「西松の時も苦しかったので、できれば受けたくありませんでした。23日にクリスマスをやって、家族に内緒で取り調べを受けたので、早く終わらせたかったです」

 弁護人「担当検事は誰ですか」

 証人「××検事です」

 弁護人「取り調べの手法はどうでしたか」

 証人「かなり急いでいるようでした。早く調書作りたい感じで、質問よりも調書作りが主でした。仮定の話もよくされました」

 《弁護人の早口の質問に、池田元秘書はよどみなく当時を振り返っていく》

       ◇

【小沢被告第8回公判(5)】
「弁護士の言うこと、ろくなことない」と念仏のように…手錠かけられ「人生終わった」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120814460011-n1.htm
2011.12.8 14:43

 (11:30〜12:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元秘書(34)に対する弁護側の反対尋問が続いている》

 《小沢被告は、かつての秘書が座る証言台を見据え、その証言にじっと耳を傾けている》

 《逮捕前後に、池田元秘書を取り調べた××検事(法廷では実名)とのやりとりについて、弁護側がより細かくただしていく》

 弁護人「××検事が『可能性についてよく話をした』ということですが、具体的にはどういうことですか」

 証人「記憶にないところを否定すると、『可能性についてまで否定すると、嘘をつくのと同じだ』とよく言われていました。そういう可能性の話をされて、同調してしまったこともありました」

 弁護人「逮捕前の任意の取り調べの段階で、西松建設事件の(大久保隆規元秘書に平成17年の架空計上の報告をしたという)供述を維持したのはなぜですか」

 証人「このとき、西松建設事件の裁判が始まったかどうかの時期で、前回と違う供述をすれば、裁判や大久保さんに迷惑がかかると思いました。争点にもなっていないと聞いていたので、確認ということで『はい、はい』という感じで認める形になりました」

 弁護人「小沢さんには報告はしていたんですか」

 証人「一切報告していません」

 弁護人「平成21年12月25日付の調書に『平成16年の収支報告書の支出のうち、3億5000万円は(世田谷区)深沢の土地代金です』と記されていますが、こういう供述をされたのですか」

 証人「これは一覧表に含まれる支出です」

 弁護人「一覧表の話なのですか」

 証人「このときは一覧表の話しかしていませんでした。××検事もそう認識していたと思います」

 弁護人「一覧表に3億5000万円が含まれていると供述したんですか」

 証人「きちんとした資料を見せられない中で、××検事から『そういう大きい金額の記載があると小沢代議士も質問するのではないか』と言われました。私は記憶がないといったが『記憶がないでは駄目だ。嘘を言っているのか』とよく言われた。そういう質問があったかもしれないといったら、そういう調書ができあがったのだと思います」

 弁護人「具体的に××検事はどういう質問をしたのですか」

 証人「『入っていれば小沢さんも気づくんじゃないのか』と」

 弁護人「どう思ったんですか」

 証人「そういう数字が入っている資料があるのかなと思いました。あまりかたくなでも変かなと思い、入っているならそういう話かもと思いました」

 《池田元秘書は、このときの取り調べで××検事の手元には「一覧表があったと思う」と証言。しかし、資料は見せられないまま取り調べが進んだと主張した》

 《一方、前日の12月24日の取り調べでは一覧表を見せてもらったが、数字の内容について細かく聞かれることはなかったという》

 弁護人「事実と違う調書にサインすることに小沢さんに迷惑がかかると思わなかったのですか」

 証人「この程度のことなら、何か問われることはないと思いました。だったら早く終わりたいと思い、サインしました」

 弁護人「21年12月25日の別の調書ですが、『簿外で借りた4億円』という表現がありますが」

 証人「そんな言葉は使っていません。検事さんが作った言葉だと思います。簿外の意味が分からなくて、私が『収支報告書に入らないお金という意味ですか』と××検事に聞きました。『そうです』ということでしたので、サインしました」

 弁護人「裏金だという説明はありましたか」

 証人「なかったです」

 《弁護人は、池田元秘書が逮捕された22年1月15日の状況について確認を始めた》

 弁護人「どこで逮捕されましたか」

 証人「私の実家にいたときに、夜9時ごろに逮捕され、連行されたと思います」

 弁護人「手錠ははめられましたか」

 証人「東京に来てからだと思いますが、はっきり覚えていません」

 弁護人「事前の連絡はありましたか」

 証人「翌日昼1時にお伺いすることになっていたのですが、逮捕については特にないです」

 弁護人「どう思われましたか」

 証人「びっくりしました」

 弁護人「手錠をかけられてどう思いました」

 証人「人生の終わりだと思いました」

 弁護人「裸にされ身体チェックもされたのですか」

 証人「全部脱がされました」

 弁護人「どう思いました」

 証人「屈辱的でつらい思いをしました」

 弁護人「逮捕容疑は理解できましたか」

 証人「口頭で言われて、中身はよく理解できませんでした」

 弁護人「逮捕時に調書を作成していますね。どのような経緯で作成したのですか」

 証人「罪状を読み上げられたので、異議を申し上げ、弁護士にあわせてほしいと申し上げたが、そういうのは後でいいと言われました。サインは拒否できないとも言われました」

 弁護人「調書作成時間は何分ですか」

 証人「数分です」

 弁護人「この調書がどういう内容とイメージしていましたか」

 証人「それまで土地の記載が問題になっていたので、それだと思いました」

 弁護人「そういう調書になっていますか」

 証人「今でも分かりません」

 弁護人「弁解録取書というのは分かりましたか」

 証人「よく分からないです」

 弁護人「ここには『詳しいことはよく思い出して話します』と記されていますが、あなたの言葉ですか」

 証人「××検事が作ったのでサインしました。××検事から逮捕時に『詳しいことは明日以降に聞くから』という言葉もありましたので、それを書かれたんだと思います」

 弁護人「逮捕翌日の裁判官の勾留質問では、大久保さんへの報告と共謀を否定していますね」

 証人「はい」

 弁護人「なぜですか」

 証人「実際に報告していなかったし、共謀の意識もなかった。逮捕された以上は、本当のことを話したいと思いました」

 弁護人「××検事は共謀を否定したことについて聞かれましたか」

 証人「『なんであんなことをいったんだ』とぼやくように言っていました」

 弁護人「21年12月25日付の調書の訂正は求めましたか」

 証人「正直に話そうと思い、訂正を申し入れました。ですが、『このときの記憶が正しい』と言って供述を維持するように言ってきました」

 弁護人「逮捕後の××検事の取り調べで、何か印象的なものはありましたか」

 証人「私が非常に苦しかったので、1月以降取り調べに応じない時期がありました。それについてかなりしつこくやられました。両親や妻を呼んで、みんなに迷惑がかかるぞと脅しをかけられ、できるだけ逆らわないようにしました」

 弁護人「××検事の取り調べは夜遅くまで続きましたか」

 証人「夜は午後11時まで。朝はだいたい午前10時からでした」

 弁護人「どんな心理状況でしたか」

 証人「夕食以降厳しくなって、最後のほうになると疲れて朦朧(もうろう)としています。早く終わらせたかったです」

 弁護人「休憩時間はどれくらいですか」

 証人「昼食と夕食、それにトイレぐらいでした」

 弁護人「××検事は弁護士について何か言っていましたか」

 証人「弁護士の言うことを聞いたら、悪いことになると。ろくなことはないと毎日念仏のように言っていました」

 弁護人「弁護士からはどんなアドバイスがありましたか」

 証人「事実と違う調書にはサインするなということでした。ですが、終わった取り調べの内容をこちらから報告することが多く、対応は具体的に受けたことはないです。励ますことが主でした」

 弁護人「実際には事実と違う調書にサインしていますね」

 証人「多少自分に不利でも、情状面もあるので、できるだけ抵抗しない方が悪くならないのではと思い、サインしました」

 弁護人「毎日一緒に取り調べられていると、検察官にはどういう感情を抱くのですか」

 証人「検察官は厳しいときもあれば、優しいときもありました。『処分を決めるのは私たち』ともおっしゃっていたので、確かに目の前の人たちが決めるから、弁護士よりも検察官のいう通りにいたほうがいいというか…。何を信じていいのかという心境でした」

 《ここで午前の審理は終了した。大善文男裁判長は午後1時半からの再開を告げ、池田元秘書に退廷を促した。池田元秘書は足早に法廷をあとにした》

       ◇

【小沢被告第8回公判(6)】
「オレをなめくさってるのか!」悔しくて怖くて涙…1時間 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120815390012-n1.htm
2011.12.8 15:37

 (13:30〜14:00)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、1時間半の休憩を挟んで、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の反対尋問が再開された》

 《大善文男裁判長が小沢被告の入廷を促す。かなり間を置いて、小沢被告が入廷する。いつものように裁判長に深々と頭を下げ、弁護側の席に着く。続いて池田元秘書が入廷し、小沢被告と目を合わすことなく証言台に座った》

 《男性弁護士が立ち上がり、池田元秘書の捜査段階での供述調書の内容について質問を再開する》

 《問題の土地の不動産登記は、売買代金を入金した平成16年10月ではなく、翌年1月にずらされている》

 《弁護側は登記時期をずらすことを、前任の会計事務担当だった石川知裕衆院議員=同=が、小沢被告から了解を取っているということを池田元秘書が聞いたことがあるという記載があるこを挙げた上で質問を切り出す》

 弁護人「(調書を作成した)検事はだれですか」

 証人「××検事(法廷では実名)です」

 弁護人「(この記載は)事実ですか」

 証人「異なります」

 弁護人「なぜ(事実と異なる)調書が作成されたのですか」

 証人「石川さんの性格や普段の行動から推察し、大事な事項は先生に報告、了承を取るのは、当たり前の話だと(××検事から)いわれ、そういう可能性の話ならば、あるのではないかと申し上げたところ、こういう調書ができました」

 弁護人「否定しなかったのですか」

 証人「否定すると嘘つき呼ばわりされる。『記憶がないヤツには、いつまでも付き合ってられない。記憶を補うのが自分(検事)たちの仕事だ。石川さんの話も総合して調書を作っている』といわれ、同調してしまった」

 《池田元秘書は逮捕前の任意の聴取でも調書を作成しているが、そこには、平成17年分の収支報告書提出に際し、16年の土地代金を計上すると報告し、小沢被告は了承したと記載されている。弁護士はこの点も指摘していく》

 弁護人「逮捕前は報告の時期を明示していないが、逮捕後に作成された調書では時期が明確に示されている。どういう経緯があったのか」

 証人「はっきりとした記憶にありません。時期的なことに注意を払っていなかったので…。しかも、ちょこちょこ日付とか表現を(検事が)変えることは多々あるので気にしていなかった」

 弁護人「池田さんの方から時期を明示したことはありましたか」

 証人「ありません」

 弁護人「報告したにもかかわらず、具体的な描写は(調書には)一切ありませんね」

 証人「記憶もないし、報告したこともありませんので、具体的なシチュエーションがないのは当然です」

 弁護人「調書の中には、小沢さんが『おう、分かった』と了承したくだりがありますが。これは、どういう経緯があったのですか」

 証人「普段、報告する際に、了解したら(小沢被告が)どういう反応が返ってくるのかと(××検事から)以前に聞かれ、答えたことがあります。引用したのだと思います」

 弁護人「(調書にサインはしたが)間違いがあればいつでも訂正できるという説明があったのではないですか」

 証人「はい」

 弁護人「可能性の問題を挙げただけだと、訂正を求めなかったのですか」

 証人「そういう文章を作る人に説明しても変えてくれないし、たとえやってくれても語尾をあいまいにする程度なので」

 《池田元秘書は、自身の弁護士に、検察官が自分の意図とは違う調書が作成されたと手紙で訴えていた。弁護人は、この点も確認していく》

 弁護人「手紙は平成22年1月4日付ですが、この日に書いたのですか」

 証人「2月4日の間違いです」

 弁護人「それだけ混乱していたのですね」

 証人「はい」

 弁護人「この手紙はどこで書いたのですか」

 証人「(千葉県の)鎌ケ谷です」

 弁護人「どこで出したのですか」

 証人「書いたのは拘留中の拘置所内でしたが、出そうとしたら保釈されたのでその足で出しました」

 《ここで男性弁護士は手紙の内容を示す。そこには××検事が可能性の問題を事実にすり替えたという、弁護側がこれまで尋ねてきたような内容の記述がある。弁護側は調書が無理やり作り上げられたものだと主張したいようだ》

 《男性弁護士は、池田元秘書が小沢氏の関係5団体の収支を小沢被告に年1回報告した際に作成した収支一覧表についての調書の記載に関し、2、3質問した後で再び検事の取り調べ状況を尋ねる》

 《池田元秘書の担当検事は途中、××検事から△△検事(法廷では実名)に代わった》

 弁護人「交代の理由は」

 証人「突然でしたが聞いていません」

 弁護人「△△検事に調書の訂正を求めましたね」

 証人「はい」

 弁護人「△△検事の反応は?」

 証人「非常に怒りまして××のときは認めたのに突然立場を変えるのかよ。オレをなめくさっているのかと怒られました」

 弁護人「それでも違うと主張したのですね」

 証人「その調子で恫喝(どうかつ)され、悔しくて涙を流す場面もありました」

 弁護人「涙を流したのはどれくらいの長さでしたか」

 証人「1時間くらいでした」

 弁護人「涙の理由は?」

 証人「聞いてもらえないという悔しさと恐ろしさもありました。関西弁でまくし立てるように『ふざけるな』と怒られ、(△△検事は)殺気だった感じや見た目も恐ろしいので、とんでもない人に代わったと、暗い気持ちになりました」

 《うっすらと目をあけた小沢被告は、やりとりに、じっと耳を傾けている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(7)】
「悪いようにはしない…」恫喝一転、甘い言葉にぐらり
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120816570013-n1.htm
2011.12.8 16:56

 (14:00〜14:30)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の証人尋問が続いている》

 《池田元秘書は平成22年1月15日に逮捕されたが、翌16日以降、小沢被告、大久保隆規元公設第1秘書(50)=同=への虚偽記載の「報告・了承」を否定。21日に担当検事が××検事(法廷では実名)から△△検事(同)に代わった後、29日にこれを認める経過をたどった》

 《弁護側は長時間の取り調べや、他の被告が自白したという嘘の事実を告げて供述を引き出す「切り違え尋問」によって自白を強要させられたとして、捜査の違法性を立証する構えだ》

 弁護人「△△検事の印象はどうでしたか」

 証人「××検事より年配で体格も大きい。目つきも鋭く、雰囲気を持った方だな、と思いました」

 弁護人「△△検事の言葉で印象に残っているものはありますか」

 証人「『別件逮捕できるんだぞ』とか。『弁護士の言うことは聞くな、俺たちがお前のことを決める』とも言われました」

 弁護人「いつからですか」

 証人「最初の、初日の取り調べからです」

 弁護人「△△検事の取り調べはいつも高圧的でしたか」

 証人「いつもいつも、ではなく、ときに優しく接してくださることも。『いい加減認めちゃえば。悪いようにはしないよ』と甘い言葉をかけられました」

 《大久保元秘書との共謀を認めるよう迫られたと振り返る池田元秘書に対し、弁護士は「切り違え尋問」の状況について尋ねていく》

 弁護人「大久保さんとの共謀を追及する中で、△△検事は大久保さんの供述について話していましたか」

 証人「私からの報告があったことを大久保さんが認めている、と言われました」

 弁護人「いつからですか」

 証人「最初のうちからそれとなく言われていましたが、心ならず調書にサインした29日の前、27、28日ごろからは何度も言われました。『大久保や石川はもう認めている。調書も進んでいる。自分だけ認めず、取り残されている』と」

 《池田元秘書は29日夜の取り調べで、調書に署名した。弁護側は前日以降の過酷な取り調べ状況について強調していく》

 弁護人「前日は何時まで取り調べがありましたか」

 証人「夜12時すぎまでありました」

 弁護人「△△検事はなんと言っていましたか」

 証人「先ほど申し上げたように自分だけ取り残されている、ということや『認めなければ大久保さん、石川さんの取り調べがますます厳しくなる』『捜査が拡大する』『保釈がなくなる、勾留が延びる』などと言われました」

 《男性弁護士は聴取記録から、28日夜に午後6時50分から9時7分、9時10分から29日午前0時2分まで、約5時間続いたことを説明し、続ける》

 弁護人「調書の原案は夜の取り調べが始まって、すぐ作成されたんですか」

 証人「午後7時ごろにはできていました」

 弁護人「それから、ずっと署名を迫っていたと?」

 証人「はい」

 弁護人「その日は拒否を貫いたんですね」

 証人「はい」

 弁護人「取り調べ後に独居房に戻り、どう考えましたか」

 証人「明日も続くんだな、と。どう対応したらいいかな。周り(大久保元秘書、石川議員)も認めているというし。認めてしまおうかな、と葛藤(かっとう)がありました」

 《翌29日、夕食休憩後の夜の取り調べで「報告・了承」を認めた池田元秘書。後日、この状況を記した弁護士宛ての直筆の手紙が、廷内モニターに示される。手紙には△△検事の発言内容が細かく書かれ、「楽になりたいと思い署名してしまいました」と締めくくられていた》

 弁護人「『素直にすれば悪いようにしない』という△△検事の言葉を、どう受け取りましたか」

 証人「状況が良くなる、不起訴になる、罪が軽くなる、という意味だと思いました」

 弁護人「実際に不起訴にすると言われたんですか」

 証人「言われてはいません」

 弁護人「そう受け取ったんですね」

 証人「はい」

 弁護人「しかし、それは△△検事が決めることではありませんよね」

 証人「組織上、上の人が決めることでしょうが、取調官が報告されるわけですから、情状や処分の関係で、それなりに権限があるのではないか、と思いました」

 《弁護側は、無理に作られた調書で「報告・了承」の詳細が記載されていなかった点を強調。池田元秘書は「事実がなく、検事は状況を聞くこともできないし、私が答えることもできない」と説明する》

 《弁護側はさらに、22年2月3日の調書で小沢被告の関与を明確に認めるまでの経緯を尋ねていく》

 弁護人「1月29日の調書では、小沢代議士に収支報告書の原案を示していたかどうか、明確ではありません。尋ねられていませんか」

 証人「28、29日は主に、大久保さんへの報告内容を聞かれました。小沢代議士への報告は話題になっていませんでした」

 弁護人「29日までに『この程度の調書に署名しても、小沢さんに累は及ばない』と言われたことはありますか」

 証人「この段階ではありません」

 《2月3日の調書は、小沢被告に会計収支の一覧表とともに収支報告書の原案を示し、問題の16年の土地購入にからむ会計を17年分に計上したことを伝え、「あーそうか、分かった」と了承を受けていた、という内容だ》

 弁護人「29日以降は全面自供の形になっています」

 証人「心が折れてしまって。できるだけ検事の心証が悪くならないように、と考えていました」

 弁護人「心が折れるとは?」

 証人「事実でないことを認めた虚脱感があり、全て検事に任せよう、と思っていました」

 弁護人「2月3日の調書に署名する際、△△検事は何か話していましたか」

 証人「『小沢代議士を起訴できない』と言っていました」

 弁護人「池田さんが『報告・了承』を認めても、小沢代議士を起訴できない、と」

 証人「この程度の調書では起訴できない。仮に起訴するなら、もっと詳細な状況について調書を作らなければいけない、と。そう言って調書に署名するよう求められました」

 《午前中には表示された会計収支一覧表などを熱心に眺めていた小沢被告も、いつも通りの「無表情」に戻り、目をつぶっている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(8)】
「何点か確認させてください!」“無罪請負人”弘中弁護士ついに登場
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120817190014-n1.htm
2011.12.8 17:18

 (14:30〜14:50)

 《資金管理団体「陸山会」をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、証人として出廷した池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する弁護側の質問が続いている》

 《男性弁護士は、池田元秘書が平成16年に購入した土地代金を17年分の収支報告書に計上したことについて、「小沢被告に報告・了承した」とする調書について尋ねている》

 弁護人「△△検事(法廷では実名)とはどういうやりとりがあったのですか」

 証人「私は『小沢代議士への報告は年に1度、12月にしかしていません』と申し上げました。すると、△△検事は『じゃあ(調書に)12月って入れてやるよ』っていう感じで、曖昧(あいまい)な表現にして『入れてやっただろう』と」

 弁護人「△△検事は(小沢氏への報告の時期を)3月としたかったのですか」

 証人「そうです」

 弁護人「しかし、池田さんの認識では3月はなかったのですね」

 証人「はい」

 弁護人「この調書に具体的な記載がないのはなぜですか」

 証人「そもそも(事実が)ないことなので、△△検事にも取り繕うことができなかったんだろうと思います」

 《弁護士は別の調書についても尋ねる。池田元秘書が署名した供述調書の中には、池田元秘書が「共謀の意味を誤解していた」という趣旨の文言が出てくる》

 弁護人「『共謀』の意味を誤解していましたか」

 証人「誤解していません」

 証人「当初から共謀はないと申し上げていました」

 弁護人「この調書でいう共謀とはなんですか」

 証人「報告し、了承を得るということです」

 弁護人「明らかな誤記ですが、見落としていたのですか」

 証人「はい。憔悴(しょうすい)しきっていましたので、気づきませんでした」

 《法廷の大型モニターに池田元秘書が当時、弁護士に宛てて書いた手紙が映し出される。2月4日付だ。「調書を認めなければ、捜査も終わらず罪も重くなる」。弁護側の主張する検察官の「威圧」を告白した内容だ》

 弁護人「この手紙に出てくる検事は誰ですか?」

 証人「△△検事です」

 弁護人「手紙には『この程度の報告で小沢先生や大久保さんには迷惑もかからない』ともある。この検事は誰ですか」

 証人「△△検事から、2月3日と4日の取り調べで言われました」

 弁護人「2月3日の手紙には、『××検事が可能性の話をさせられた』との話も出てきますが、どうして(取り調べをしていた△△検事ではなく)××検事の名前も出てくるのですか」

 証人「△△検事の調書が××検事の調書からの引用が多かったので、弁護士には(手紙を書く以前の)経緯を含めて理解してほしかったのです」

 《さらに弁護士の質問は、池田元秘書の保釈後の取り調べに及ぶ》

 弁護人「検察から呼び出されましたよね」

 証人「はい」

 弁護人「担当の検事は誰でしたか」

 証人「××検事です」

 弁護人「調書は作成されましたか」

 証人「作成されませんでした」

 弁護人「どうしてですか」

 証人「私が保釈前の調書でサインはしましたが、『小沢代議士と大久保さんに報告したり、了承を得たことは全くない』と申し上げたので、調書にしようがなくて作れなかったのだと思います」

 《男性弁護士が質問を終えた。次に、小沢氏の右隣に座っていた“無罪請負人”の弘中惇一郎弁護士が立ち上がり、「何点か確認させてください」と質問を切り出す》

 《池田元秘書は21年12日24日の任意の取り調べで、検察官から陸山会など5団体の収支一覧表を検察官から見せられ、翌25日の取り調べで、「簿外で借りた4億円」との表現がある調書に署名している。池田元秘書は、検察官に「簿外」を「収支報告書に入らない金」と確認した上で署名したと説明していたが…》

 弁護人「(前日の)24日に一覧表を見ていれば、25日に間違えることはないのではないですか」

 証人「(24日には)きちっと見たわけではなく、こういう一覧表があるのかと分かっただけでしたので」

 弁護人「数字まで識別できるほどには見ていないわけですね」

 証人「そうです」

 弁護人「小沢邸に隣接して陸山会の建物がありますか」

 証人「はい。私邸の一角に駐車場と、書生の住み込み部屋を陸山会で借りています」

 弁護人「貸し主は?」

 証人「地主から借りています」

 弁護人「地続きになっているのですか」

 証人「はい」

 弁護人「借家ですね」

 証人「そうです」

 弁護人「借りている人は誰ですか」

 証人「(小沢被告の)奥様が契約上の借地になり、陸山会が借りています」

 弁護人「なぜ奥さんが?」

 証人「貸し出す方の問題で、政治団体に貸すと手続きなどが複雑になるので、できれば個人にしてほしい、と。直接借りられないので奥さんを通したと聞いています」

 弁護人「地上の建物は誰の名義ですか」

 証人「そこまでは…」

 弁護人「地上の建物は陸山会が使う目的で建てられたのか」

 証人「そう聞いています」

 弁護人「賃料は相場に比べてどうですか」

 証人「当時はよく分かりませんでしたが、石川(知裕衆院議員)さんの方から相場で計算してこうなったと聞いています」

 《弘中弁護士が質問を終えると、大善文男裁判長が30分間の休廷を告げた。小沢被告はじっと時計を見ている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(9)】
万が一に備え…外貨預金も 団体の収支「全体でいくらになるんだ?」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120817510015-n1.htm
2011.12.8 17:50

 (15:20〜15:50)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は30分の休廷後、再開し、池田光智元秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する検察官役の指定弁護士の最終尋問が始まった》

 《入廷の際、小沢被告は深く一礼。大善文男裁判長にも一礼し、弁護側の席に着いた。続いて、池田元秘書が入廷した》

 裁判長「どうぞ、中央の席に座ってください。今度は指定弁護士から質問があります」

 証人「はい」

 指定弁護士「それでは、先ほどの弁護人からの質問についてもう少し聞かせてください」

 《指定弁護士は、陸山会が小沢被告の妻の名義で借りているという書生の住居と応接室などがある事務所棟、駐車場についての質問から切り出した》

 指定弁護士「小沢邸の門から入って正面の建物が事務所などで、左手が書生の住居や駐車場ですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「正面の建物は小沢家のものですか」

 証人「書生が事務所として使います」

 指定弁護士「全部がそうですか」

 証人「事務所と応接室は、ご来客があったときに(小沢被告が)使うこともあります」

 《質問は再度、平成17年の収支一覧表に移る。小沢被告は収支一覧表についての質問が繰り返されることに少し疲れたのか、ふぅ、っと息を吐いた》

 指定弁護士「21年12月24日に××検事(法廷では実名)から見せられたのはこの資料でいいですか」

 証人「これでいいと思います」

 指定弁護士「18年、19年の分も××検事から見せられなかったですか」

 証人「これを見せられた記憶はありません」

 指定弁護士「18、19年分についても収支一覧表を小沢被告に見せたのですか」

 証人「はい。毎年同じようにしていました」

 指定弁護士「(取り調べで)16年分がないね、という話はしませんでしたか」

 証人「そこは覚えていません」

 《続いて、指定弁護士は池田元秘書が17年の収支一覧表の内容を小沢被告に伝えた際の状況を確認していく》

 指定弁護士「一覧表は(小沢被告に)見せたのですか」

 証人「見せていません」

 指定弁護士「内容だけ知らせたのですか。そのとき、小沢さんの反応はどうでしたか」

 証人「『ああ、そうか』ぐらいだったと思います。17年のときは一つ一つの団体の収入、支出を順に説明したが、『そう言われてもよく分からないから、全体でいくらになるんだ』ということを言われました。それを受けて、団体間の(資金の)移動を除いたものを報告し、『そうか、分かった』ということだったと思います」

 指定弁護士「資料を作り直したということですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「それは17年の収支概算というものですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「同じ日に作り直したのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「確かに記憶にありますか」

 証人「はい」

 《「小沢被告への説明用に再度資料を作った」と証言するのは、一連の裁判のなかで今回が初めてという。その理由について、池田元秘書は「弁護人とのやりとりで思い出した」と説明した》

 指定弁護士「私の方で概算と一覧表の数字を対比すると、概算の方が数字がまるまっている。あとで作ったとは思えませんが」

 証人「12月の段階で報告したので、当然と思います」

 指定弁護士「政治団体の全体の残高が4億円を下回らないように、と考えていたのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「具体的にはどうしていたのですか」

 証人「下回らないようにチェックしていました」

 《指定弁護士の矢継ぎ早の質問に、短く答える池田元秘書。質問は、小沢被告の関係政治団体の資金管理にも及んだ》

 指定弁護士「外貨預金がありますよね。これはいつ崩してもいいものですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「小沢さんの了承は必要ですか」

 証人「実際に崩したことはないので、仮定の話は何とも申し上げられない」

 指定弁護士「万が一に供えていたお金ですか」

 証人「万が一の時に崩せばいいということです」

 指定弁護士「石川(知裕衆院議員)さんは、『本件4億円は銀行の定期預金』と証言されているのはご存じですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「石川さんは『その定期預金は崩さないで、4億円を返す』と説明されていることも知っていますね」

 証人「はい」

 指定弁護士「実際にどう返すんでしょうね」

 証人「通常の政治団体の資金で返すということだと思います」

 指定弁護士「今から考えて、当時から石川さんはそう考えていたと思いますか」

 証人「今思えば、そのつもりなんだろうと思います」

 指定弁護士「経理を担当されていて、日常的なやりくりで収支がプラスになったことはありますか」

 証人「記憶が曖昧(あいまい)だが、16年はプラス、17年はトントンで、18年はマイナスという記憶があります」

 指定弁護士「最後の質問にします。5団体の経理の日々の入力は女性秘書が行っていたのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「あなたは月1回チェックするのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「あなたは、女性秘書らの入力で収支報告書を作るのが具体的な役割ですか」

 証人「はい」

 《ここで、指定弁護士が交代し、質問は続けられた》

 指定弁護士「引き続き、質問させてもらいます。あなたは西松建設(の違法献金)事件当時から弁護士に相談していたのですか」

 証人「はい」

 指定弁護士「今はどうですか」

 証人「2人に相談しています」

 指定弁護士「今、あなたは学生ということですが、弁護士への報酬はどなたかから援助を受けているのですか」

 証人「今までの貯蓄と、親からの援助です」

 指定弁護士「政治家個人の収入と、政治団体の収入が混同されてはいけませんね」

 証人「はい」

 指定弁護士「政治家個人の資産と、政治団体の資産も同様ですね」 

 証人「はい」

 指定弁護士「小沢事務所にいたときもそういう認識でしたか」

 証人「はい」

 《会計経理担当者としての認識をただしていく指定弁護士。池田元秘書は、はっきりとした口調で質問に答え続けている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(10)】
4億円の定期あるのに、さらに借金「疑問じゃない?」裁判官が素朴な質問
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120818220017-n1.htm
2011.12.8 18:21

 (15:50〜16:20)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する検察官役の指定弁護士の質問が続けられている》

 《指定弁護士は、陸山会など小沢被告の関係政治5団体と、小沢被告個人の会計処理についての疑問を投げかける》

 指定弁護士「小沢被告の個人の現金を預かることはあったのですか」

 証人「私が小沢代議士の個人のお金を預かっていたことはありません。タッチしていません」

 指定弁護士「政治団体から小沢被告個人の(口座への)入金や、逆に小沢被告個人の口座から政治団体にお金を入れることはありましたか」

 証人「陸山会が(小沢被告)個人分の費用を立て替える場合もありましたし、陸山会や他の団体が支払うべきものを(小沢被告が)立て替えているケースもありましたので、判明した際には処理していました」

 指定弁護士「そういう意味ではなく、小沢被告個人のお金を政治団体が預かったり、双方で利用しあうようなケースがあったのでしょうか」

 《問題の土地の取得に際し、小沢被告は4億円を用意して秘書に渡した。弁護側は、その4億円で定期預金を組み、預金を担保にりそな銀行から4億円を借り、土地取得の代金に当てたと主張している》

 《小沢被告は4億円を渡す際に「ちゃんと返せよ」と秘書に告げたという》

 《公判で、秘書らは小沢被告の現金は、あくまでも陸山会が『預かっているだけだ』との主張を展開している》

 証人「そういう意味では(小沢被告から受け取ったという)4億円は預かっているという認識です」

 指定弁護士「その4億円以外で(預かっている)例はありますか」

 証人「…。経験はありません」

 指定弁護士「あなた自身は、預かった経験がないのですね」

 証人「はい」

 指定弁護士「先輩や同僚から(預かっていると)聞いたことはありますか」

 証人「ないです」

 《指定弁護士は「預かっている」とする4億円の異質性を強調していく。その後、池田元秘書の捜査段階での調書についての質問に切り替える》

 《問題の土地の不動産登記は、売買代金を入金した平成16年10月ではなく、翌年1月にずらされている》

 《池田元秘書は捜査段階で、土地取得をずらすと政治資金収支報告書の(代金分の)つじつまが合わなくなるので、(齟齬が出る分は)寄付を受けたように装い、虚偽記載をしたとする趣旨の内容の調書にサインしている》

 《指定弁護士側は、この部分を読み上げた上で、質問をぶつける》

 指定弁護士「あなたはこう説明したという記載がある調書に署名をしていますよね」

 証人「はい」

 指定弁護士「無理やり、検事に説明させられたのですか」

 証人「実際の現金の出し入れが合わないと認めた部分もありましたが、全体の文章の中で、『虚偽記載した』とか、『つじつま合わせ』とかは言っていません」

 指定弁護士「読んで内容を確認してサインするのではないですか」

 証人「はい。認識として『虚偽の記載』とかは違うと申し上げたが…」

 《ここで、指定弁護士は調書の他の部分を例に挙げて、「記憶がない」「ちょっと分かりません」などと池田元秘書の認識通りの内容になっている部分もあると指摘する》

 指定弁護士「どうして(虚偽記載の)部分だけ認識と違う内容にしなければならないのか」

 証人「それは、検事のテクニックだと思う。重要ではない部分は、私の主張通りにし、肝心な部分は自分たちで作ったのではないか」

 《その後、指定弁護士は事実とは違う内容を調書に記載されたとする池田元秘書に対し、自身の弁護士への相談状況などを尋ねて質問を終えた》

 《続いて、弁護側の弘中惇一郎弁護士が追加で質問。池田元秘書が小沢被告に随行し、飲食費を支払うなどしていたことを確認する。弘中弁護士は、池田元秘書が小沢被告個人の現金と、陸山会の現金の双方を扱っていたことを強調したいとみられる》

 《これに対し、指定弁護士側が再度、手を挙げて簡単な確認を行い、裁判官の質問に移行した》

 《池田元秘書はこれまで、前任の石川知裕衆院議員(38)=1審有罪、控訴中=から引き継ぎを受けた際、りそな銀行から4億円の融資を受けていることについての説明があったとしている。池田元秘書は、4億円の返済について、担保の定期を切り崩せばよいと当初から考えていたというが、これについて、まず左陪席の裁判官が質問する》

 裁判官「定期で返せばいいと思っていたわけですよね」

 証人「はい」

 裁判官「では、もともと(定期預金の)4億円の資金があり、さらに4億円を借りることに、あなたは疑問をお持ちではなかったのですか」

 証人「当時は、(異動して会計担当の仕事を始めたばかりで)受け身で深く考えませんでした」

 《裁判官の素朴な疑問が投げかけられる。その様子を小沢被告は、じっと聞いている》

       ◇

【小沢被告第8回公判(11)完】
通帳は金庫? 4億円は預かり金? 元秘書発言に裁判官が疑問
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111208/trl11120819220020-n1.htm
2011.12.8 19:21

 (16:20〜16:55)

 《資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる虚偽記載事件で、政治資金規正法違反罪で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎被告(69)の第8回公判は、池田光智元私設秘書(34)=1審有罪、控訴中=に対する裁判官の証人尋問が続いている》

 《左陪席の裁判官は、小沢被告から、前任の石川知裕衆院議員(38)=同=に渡った4億円の認識について、池田元秘書に尋ねていく》

 裁判官「石川秘書から、4億円の定期預金について『小沢代議士に返す金だから、手をつけるな』という指示はありましたか」

 証人「いずれ返す、とだけ聞いていました。手をつけるな、などという指示はありませんでした」

 裁判官「4億円を返す意識はあったわけですよね。収支報告書に『借入金』として反映させる必要がないというのは、どうしてそう思ったんですか」

 証人「あくまで個人的資産で、一時的な預かり金、と。必要ないと思いました」

 裁判官「『一時的預かり』と石川秘書から説明を受けていたんですか」

 証人「受けていません」

 裁判官「自分で法的、会計的に検討されたことはない?」

 証人「ございません」

 裁判官「その理由を説明できますか」

 証人「(貸借)契約した書類がないというのもありました」

 《収支報告書と並行して17年4月、国会議員に提出義務がある資産公開の報告書を池田元秘書が作成・提出した際にも、小沢被告から陸山会への貸付は記録されていなかった。左陪席の裁判官はこの点についても再び確認する》

 裁判官「公開する必要がないものと考えていたわけですね」

 証人「はい」

 裁判官「4億円が表に出せない、という意識はあったんですか」

 証人「表に出せないというよりは、陸山会として公開するものではない、あくまで個人の金だ、という認識でした」

 《ここで、右陪席の裁判官の質問に移る。裁判官は資産公開の報告書について、石川議員が内容をチェックした際の状況について確認。池田元秘書は「『これでいい』と、見せてすぐオーケーという感じだった」と振り返り、「4億円」についての説明は受けていないことを強調する》

 《左陪席の裁判官に続き、右陪席の裁判官も「4億円」についての認識が「借り入れ」でなく「預かり」だったという池田元秘書に、詳しく説明を求めていく》

 裁判官「4億円は事務所に置いてあったわけでもなく、政治団体に入っていたわけですよね。それでも『借入金』として計上しないんですか」

 証人「銀行通帳は『金庫』ではないが、一体的に取り扱っている。通帳に預ける形で保管しているという、そういう感覚でした」

 《土地購入にからみ、陸山会の記録上の収支にずれが生じたため、池田元秘書は関係政治団体から17年以前に「仮」の寄付があったという推定のもと、これを17年に「確定」させるとして3億円の寄付を陸山会の収入として記載した。右陪席の裁判官はこの「3億円」という数字に根拠があるのか、疑問を持った様子で尋ねる》

 裁判官「金額について突き合わせをしましたか」

 証人「通帳の残高と各団体の預金残高を見比べたこともありました」

 裁判官「きちんと金額が出ましたか」

 証人「きちんとは出ず、17年と19年の処理で最終的に近い数字になっていきました。ピタピタとは合っていません」

 《最後に、大善文男裁判長の質問が始まる。小沢被告や、会計責任者の大久保隆規元公設第1秘書(50)=同=の「報告・了承」がなかったのか改めて確認していく》

 裁判長「収支報告書を大久保さんに見せなくていいと、引き継ぎを受けたんですか」

 証人「『見せなければいけない』とも、『見せなくていい』ともありませんでした」

 裁判長「見せた方がいいと思ったことはありませんか」

 証人「(石川議員が会計を担当した)16年分も(手伝いをしていた)私が全部サインをしていました。(大久保元秘書は)『名ばかり責任者』なのかな、と思っていました」

 裁判長「収支報告書はあなたが作成し、誰にもチェックを受けていなかったんですね」

 証人「はい。自分で完結していました」

 《大善裁判長はさらに、銀行通帳に記されたメモについて尋ねていく。16年の土地購入関係の収支部分には「住」の字を○で囲んだ表記があったが、池田元秘書はこのメモについて、前任の石川議員から「特に気にしなくていい」言われ、土地代金についての説明を受けていなかった、と証言していた》

 裁判長「通帳には他にも書き込みがありますが、これは誰の字ですか」

 証人「石川さんだと思います。17年以降は、必要があれば私が記入していました」

 裁判長「誰かに説明するため、メモしていたんですか」

 証人「説明するというより、分かりやすくするために書いていました」

 《大善裁判長は、池田元秘書の証言で、引き継ぎの有無の基準が不明確だと考えているとみられ、別の場面について尋ねる》

 裁判長「(16年購入の)土地の登記が(17年)1月7日になり、資産と代金支出を併せて17年分の収支報告書に記載するよう石川秘書から求められた、ということですが。どういうきっかけでその話になったんですか」

 証人「石川さんから積極的に引き継ぎがありました」

 裁判長「何となく引き継ぎのときに、ということですか」

 証人「はい」

 《大善裁判長は、再び検察の取り調べ状況について質問していく。弁護側は22年1月20日の取り調べについて、小沢被告への「報告・了承」を池田元秘書が「記憶にない」と否認したところ、検察官は「可能性まで否定するのか。可能性を否定することは嘘を言っているのと同じだ」と迫ったと強調。「詭弁(きべん)と心理的圧迫で調書に署名・押印させた」と主張している点だ》

 裁判長「小沢被告から(収支報告書の記載について)質問を受けることについて、『可能性を否定できるかどうか』と聞かれたんですね」

 証人「はい。それで『(小沢被告から)聞かれるかもしれない』とは答えました」

 裁判長「(捜査段階)当時の記憶として、質問を受けたり説明したことは一切なかったんですか。それともしたか、しなかったか、という記憶がなかったんですか」

 証人「記憶がありませんでした」

 《最後に、この9日後の1月29日に池田元秘書がサインした調書について尋ねる。18年3月に作成された17年分の収支報告書の「原案」を、3月よりも以前に示し、土地代金の計上についても報告していたとする内容だが、「虚偽内容の調書」と主張する池田元秘書の説明に、納得いかない部分があるようだ》

 裁判長「『原案』についてどうして話が出てきたんですか」

 証人「検事から言われました。詳細を聞かれないまま、『原案』という言葉がまぎれこんでいました」

 裁判長「話題に全く出ていないのに、『原案』という言葉が登場したんですか」

 証人「はい、何もありませんでした」

 裁判長「質問も一切なく?」

 証人「一切なく、『原案』の言葉が入ってきました」

 《午後5時に近づいたところで、大善裁判長が閉廷を告げる。退廷を促された池田元秘書は裁判官に一礼し、足早に法廷を後にする。途中で小沢被告に会釈すると、小沢被告も軽く会釈を返すが、表情は硬いままだった》

 《次回公判は15日に開かれ、石川議員の取り調べを担当した検事らの証人尋問が行われる》


 

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コメント
 
01. 2011年12月12日 11:54:22: 5mLzBGNdZw
検察の取調べは、真面目な国民の人権を蹂躙しているとしか思えません。

有罪か無罪か分からない普通の国民を、真面目に税金を払ってきた普通の国民を、このような朦朧とした状況に追い込み、冤罪シナリオにサインをさせる事情聴取のプロセス許しておいていいものでしょうか?

読んでいて憤りを感じました。

50年後の日本国民は、2010年代にこのような前近代的な裁判が行われていたこと、そしてこれに対して国民が何も批判しないままに今を生きてきたことをバカにしているに違いありません。

取調べの密室で本当に恐ろしいことが起こっているのに、法廷でそのことには一切の糾弾もなく、冤罪シナリオに書かれた内容の信憑性について淡々と審査(?)している様子を想像すると、歪んだ法治国家のシステムが恐ろしくなってきました。

日本は、法治国家ではなく、(国民による)放置国家としか言いようがありません。
国民の一人として、実に恥ずかしい!


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