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テレビがひた隠す2009.7.14野田佳彦大演説 (植草一秀の『知られざる真実』)
http://www.asyura2.com/11/senkyo123/msg/610.html
投稿者 祈り 日時 2011 年 12 月 16 日 08:08:33: HSKePa2Cm.aPs
 

http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/tv2009714-3dd5.html
2011年12月16日 (金)
テレビがひた隠す2009.7.14野田佳彦大演説


 日本経済はいま、本格浮上の千載一遇のチャンスに立っている。3.11の大震災、原発事故は日本に修復不能な大きな傷を残したが、震災の復旧・復興事業を実行することは政府の責務であり、長い時間はかかったが、漸く大型復興政策が動き始める局面を迎えた。
 
 2011年度は補正予算がなんと4度も編成される。この間に事情が変化したわけではない。1度で済む補正予算編成が4度にも分散されていることに、政策実行力の欠落が如実に示されている。
 
 必要な対策なら、早期立案・早期執行が鉄則であったはずだ。
 
 ところが、震災復旧・復興政策の策定は遅れに遅れた。
 
 最大の理由は、増税を打ち出すことにあった。財務省が、増税が本決まりになるまでは政府支出を追加することを拒絶したのだ。
 
 財務省が諸悪の根源である。この諸悪の根源である財務省をコントロールできないこところに、菅内閣、野田内閣の能力の低さが明確に示されている。
 
 本来は、内閣が財務省をコントロールするべきだが、菅内閣も野田内閣も、逆に財務省によってコントロールされている。これを本末転倒と言う。


 ほとんどの政治家は財務省をコントロールできない。東大法学部を卒業した偏差値秀才が10人並ぶと、委縮してしまうのだ。
 
 本来、委縮する必要のない相手に、委縮してしまう。委縮する政治家は大きな勘違いをしている。
 
 財務官僚は、単にペーパーテストに少しだけ強いというだけである。ペーパーテストに強い人間が、洞察力、直感力、大局観、判断力、バランス力に秀でているのかと言えば、そうではない。
 
 経済政策について言えば、彼らのほとんどは経済学の知識、見識、学識を持たない。財務省エリートの大半は法律職および行政職の職員であり、経済問題については純粋な素人である。この素人が経済政策を仕切ろうとするから、何度でも同じ間違いを繰り返す。
 
 たかだか偏差値が少し高いだけで、それだけのものだ。財務官僚をのさばらせておくことが、さまざまな不幸を生み出す原因になっている。


 今年度、政府は20兆円の補正予算を組む。GDP比4%の大型景気対策になる。この対策で日本経済を本格浮上させるべき局面なのだ。株価は著しく割安な水準にあるから、日本経済浮上の見通しが広がれば、株価上昇−景気回復−金融安定化の好循環が生まれる。
 
 財政に余裕はなくなってきている。なけなしの金をはたくような経済対策なのだ。そうであるなら、この貴重な景気対策を最大限に活かすことこそ、政府の責務である。
  
 この局面で野田佳彦氏はひたすら超巨大増税を推進している。この超巨大増税の影が広がるに連れて、景気対策の効果が著しく減殺されることに、なぜ目を向けないのか。
 
 財務省の職員はその知恵を、国民のために働かそうと考えない。財務省の利益のためだけに活用している。だから、このような根本的な過ちを繰り返すのだ。
 
 
 もうひとつ、見落とせない重大事実がある。
 
「増税の前にやることがある」
 
 これが、私が鳩山元首相に対しても提言した基本方針である。鳩山元首相は、この進言を採用してくれた。2009年8月総選挙に際して、鳩山元首相は、
 
「増税よりも前にやるべきことがある」
 
のスローガンを掲げて、政府支出の無駄排除をやり抜く方針を明示した。これが、2009年8月総選挙での民主党と主権者国民との約束だった。
 
 いまの政権の枠組みは2009年8月総選挙結果を背景としたものであるから、この政権公約は現在も有効である。
 
 この政権公約を踏みにじっているのが野田佳彦氏である。
 
 読売新聞は、小沢一郎民主党元代表の「政権公約を守れ」の主張が無責任であるとし、主権者国民との契約を破って消費税増税に突き進むことが正しいと社説で訴える。狂気の新聞、ごみ新聞としか言いようがない。だから、「ゴミ売り新聞」と揶揄されるのだ。


 「増税の前にやることがある」と言う言葉に従うとき、何をやるべきなのか。
 
 掲げられてきた事項は三つある。国会議員定数の削減、公務員給与の引下げ、そして天下りの根絶だ。
 
 何度でも繰り返す。野田佳彦氏は2009年7月14日の衆議院本会議で大声を張り上げて次の演説をした。
 
「私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。
  
 これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。」
 
 これが、麻生太郎内閣に対する不信任決議案への野田佳彦氏による賛成討論の肝の部分である。


 議員定数、公務員給与、天下りが三点セットだった。しかし、そのなかでも、野田佳彦氏がとりわけ重要だと的を絞ったのが天下りの根絶なのだ。
 
 
 ところが、いま、消費税増税論議を目の前にして、天下り論議が完全に消えている。
 
 メディアが財務省の要請で、この問題にまったく触れないのだ。
 
 私は、2009年7月14日の野田佳彦演説が極めて重要なものだと考えて、有料メルマガのサンプルにこの発言を収録した。
 
 テレビが繰り返し映像を流すのに、これほどふさわしい野田発言はないはずだ。


・・・・・  

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コメント
 
01. 2011年12月16日 10:54:20: VakF4nKSH2
> 「増税の前にやることがある」

こういいながら、小沢も含めた民主党は復興大増税を決め、法案を通してしまった。

前言とは異なり、ウソつきもいいところだ。

みんなの党が具体的に主張する通り、復興財源はあるのである。
にもかかわらず大増税法案を通してしまった、小沢も含めた民主党。

まさに国民の敵である。



02. 2011年12月16日 11:08:45: UunCtWGTXo
>>2011年度は補正予算がなんと4度も編成される。この間に事情が変化したわけではない。1度で済む補正予算編成が4度にも分散されていることに、政策実行力の欠落が如実に示されている。

●復興国債発行について!
無利子の20兆〜40兆の復興国債を、発行すべき。
其の割り当て先は
日銀(法的に可能であれば!)や
メガバンク(金融危機の時公的資金注入されて存続したのだから!)
電気事業体(電気事業資産運用資金があるはず!)
上場企業(現在の一流企業の内部保留資金は400兆ぐらいあると思われる!)
以上国の浮沈にかかわる非常時に、無利子復興国債発行における拠出先としては、
よい選択だと思われる。
2011・4・23にある議員に送付したメールである。

植草氏の言うとおり、3・11より現政権はいたずらに事態を混乱させただけであり、其の混乱に乗じ財務官僚による、国民への増税(恒久財源確保)を遂行させただけである。
あまりに遅い復興支援、あまりに遅い原発への対処、日本は3・11をもって日本ではなくなったのである。


03. 2011年12月16日 11:20:13: eJcwQUA9aU
>>財務省エリートの大半は法律職および行政職の職員であり、経済問題については純粋な素人である。この素人が経済政策を仕切ろうとするから、何度でも同じ間違いを繰り返す。

このことは、野田をはじめ枝野、仙谷についても当て嵌まる.
法律屋が日本経済を沈没させている.


04. 2011年12月16日 11:20:30: RzqCBoHeak
小沢は民主党のガス抜きであり閂。小沢に騙されてはならない。首相などなれる器ではない。
田中家の秘書の1人に過ぎない。田中眞紀子の方がまだましだろう。

05. 2011年12月16日 12:55:03: V5AnMSf1zI
野田豚が 街頭演説する らしい いまさら 米国で言うんではないの 皆んな石投げに行こうぜ こんな駅前で朝立ち で立ってた おっさんが 今国を動かそうとしてる? こいつにそんな能力が あるとは とてもとても 思えない だから自分で 何も決められない 馬鹿官僚の 言うこと聞かなくては あたり前のことやねなる資格のない {千葉の市会議員ぐらい}松下政型で 間違ったこと 教えられ自分を見失なってる こんな奴を 選んだ民主倒よ責任取れ 馬鹿共政治屋    

06. 2011年12月16日 16:09:37: rWmc8odQao
●消費税増税の前にやるべきこととは?

【植草氏(野党時代の野田氏)】
(1)国会議員定数の削減
(2)公務員給与の引下げ
(3)天下りの根絶

すぐにできることばかりですね。一刻も早くやっていただきたいものです。これに異論を唱える人はいないでしょう。小役人を除いて。

植草氏、がんばってください。応援しております。


※似たような内容のブログを参考までに貼っておきます。
【はたともこ氏】
http://blog.goo.ne.jp/hatatomoko1966826/e/4554bb73c1e36fb6eb32e13e9d46d191

◆消費税増税前の4条件
(1)経済成長
(2)ムダ削除
(3)国民との約束を守る
(4)法案提出前に総選挙で信を問う

◆財務省のウソ
「財務省が不誠実であるのは、国内向けと海外向けで債務を使い分けている点もあげられる。国民には粗債務1,019兆円をアピールし、海外向けには借金から資産を差し引いた純債務372兆円を用い、米国等の言いなりになりウォン安定のため700億ドルのドル・円融通枠設定や欧州EFSF債継続購入等やりたい放題やっている。財務省のこのダブルスタンダードは、日本国民の利益を明らかに棄損している。」

それにしても、日本国には、あきれるぐらい金があるなぁ…
財源はある。でも悲しいかな、それを使う知恵が足りないような気が…
やはり、お勉強秀才ではダメだと思います。


07. 2011年12月16日 16:18:03: 5ZwdM2H9xC
> 財務官僚は、単にペーパーテストに少しだけ強いというだけである。
> ペーパーテストに強い人間が、洞察力、直感力、大局観、判断力、バランス力に
> 秀でているのかと言えば、そうではない。

まったくもってその通り!!
受験勉強とは入試に対する「条件反射」を鍛えているだけ。
ただの「パブロフの犬」だ。
自分の頭で考えることは皆無。

そんな「パブロフの犬」が官僚になっているこの日本。。orz


08. 2011年12月16日 18:10:58: pRsnuORLlk
 
自民党と民主党が見せ掛けの対立劇を演じていると言うことが
嫌っと言う程よく分かるお話ですな。
 

09. 2011年12月16日 20:49:31: rI2a8fP8g6
植草さん
馬鹿な事を言わないでください。
財務省に逆らったら、小沢さんの様に冤罪で潰されます。
折角首相になったのですから、穏便に、穏便に!
国民が苦しもうと、私は、首相を続けたい。
また野党暮らしなど耐えられません。
嘘も方便、騙された国民が悪いのです。
  内閣総理大臣・野田佳彦

10. 2011年12月16日 21:14:45: SrcgtOhZLw
景気対策の赤字国債、もう何年やってきたんだ。土俵際でまた同じ技をやったって、明るい気持ちになる人はいないのでは?

11. 2011年12月16日 21:51:16: Oeom75xoFA
> 「増税の前にやることがある」


やれよ野田。

洗脳されたのはいつだよ。


12. 2011年12月16日 21:58:01: m4DeACTjsY
被曝したどじょうは突然変異で2枚舌になったのでしょう。

13. 2011年12月16日 22:04:34: aI8Qkyt1wM
博打ってのは、必ず胴元が儲かるように出来てるんだよ。
TPPの胴元は誰だよ?!
アホの鴨がぁ、葱と鍋迄背負って行こうとしてるぞ。
この鍋の具材は国民だな。

14. 2011年12月16日 23:46:50: d7ORxvsBNc
民主党の「蓮ホー」という食わせ物。こいつは政党交付金使途等報告書によると、こいつが代表を務める「民主党東京都参議院選挙区第3支部」では、2010年、315万円、06年にも264万円で、自動車を購入。毎年自動車運行管理費として、運転手費用を支出。部品代、タイヤ交換台、車検費用、自動車保険量と、自動車関連だけでも5年間で、1159万円もの政党助成金を使っている。そもそも使い残した政党助成金は、国庫に返還が原則。「蓮ホー」は2534万円も貯め込んでいるのだ。仕分けだって、官僚の作文を使っていたんだろ。「平野」復興大臣は2424万円溜め込み。こいつらみんな腐っている。要するに、政治を隠れ蓑に私腹を肥やしているんだよ。こいつらのえさは、おれたちのゼイキンなんだよ。 

15. 2011年12月17日 00:11:02: d7ORxvsBNc
14>追加
こんなことが国会で追及されても、マスゴミは1行も書かないモンね。

16. 2011年12月17日 09:06:00: 1o3bAFYTGY

経済政策について言えば、
彼らのほとんどは経済学の知識、見識、学識を持たない。

財務省エリートの大半は法律職および行政職の職員であり、
経済問題については純粋な素人である。

↑そうですね〜


17. 2011年12月17日 10:07:30: HxkEVu2Tcs
今朝17日のテレビ番組です。民放某局によばれて出演した国会議員・各党代表者一名ずつが、みのさんと朝から一問一答していました。
テレビをつけたらやっていたので途中から見ました。
消費税増税の必要を感じるか、増税なしに年金問題を改善できると思うか、国会議員の定数は削減したほうがよいと考えるか、等々が問われていました。党の考え方がよくわかりました。この掲示板に目を通しているテレビ局員がいるのかもしれません。そして国民の中に火種が広がり世論として大きく燻り出す前にサラッと触って、あとは特に立ち止まって議論には発展させず、さりげなく通過させる___。
放送時間が限られているので、という事情に逃げているように見えました。テレビで国会議員をよんで意見、発言をしてもらう時間をとるのであればもっと深く切り込んで議論を戦わせる時間を持たせて欲しかったのですが、わざと議論をさせなかったように思います。テレビでのショーを見た印象でした。
その後は延々某テーマパークの宣伝コーナーで、見る気がしなくなりチャンネルを変えました。そのテーマパークとその放送局は相当懇意にしているということとその局の方針が分かりました。もちろんそのPR分の費用はかけているのでしょうが、朝の情報番組で延々一つのテーマパークの営業成績上昇作戦に加担するやり方もあからさまに不自然であり不快に感じました。



18. 2011年12月17日 12:56:46: p4aXYfmB82
野田は8月の民主党代表選のときにも「増税の前に議員定数削減と公務員人件費の削減をやる」とはっきり言っているのをテレビでみたぞ。

19. 2011年12月17日 21:21:36: rqSDIAxJjw
小さい頃から、東大卒や慶応卒は偉い、って両親や先生から洗脳されているからね。
人間を判断する価値基準が学歴がほとんどだからね。

東大卒の部長の方が、2流大学卒の社長よりも、人間的にレベルが高くて優秀。

っていうようなイメージが脳みそに打ち込まれている

だから、政治家も同じでしょ。

首相や大企業社長には東大もしくは、学歴エリートしかなれません。

収まりがいいってイメージ

この洗脳が解けない限り、植草さんの言う話しも止められないね。


20. 2011年12月18日 13:03:22 : 5judxrP1N2
まあ実社会での東大出なんて私の近くににはいないけど
苦労して成功している会社の社長に東大出なんているの?
東電みたいな クズ大企業は別だよ。当然。

苦労しない・苦労出来ない人間が人の上に立って人を指導するなんて
ことは実力社会ではないでしょ。そんな人について行きたくないよ。
東大出の苦労人社長は一体何人いるのか。(かなり言い切りましたです)

それが許される社会が「官僚組織」。
それはそれは抵抗するよね。
小沢にでてきて貰いたくありません。ってなるよね。
「全国民代表保身組合」だもんね。
国や国民のことなんて何にも考えていないでしょ。


「韓国が、経済崩壊の瀬戸際に立っており、
日本が通貨スワップで支援をしていますが、
今、韓国は慰安婦問題、竹島問題で日本を攻めてきています。

本当の外交を行うのなら、『竹島から軍を引き、
慰安婦問題は韓国の国内問題であり、なんとか国内を抑えろ。
これができるのなら、日本の外貨準備を使って
支援しても良い』と言う事くらい、いうべきですが、
民主党政権にしろ、前の自民党政権にしろ、
まともな外交ができる政治家がおらず、
韓国のいいなりになっています。

EUからもかすめとられ、韓国からもかすめ取られ、
中国からもかすめ取られている日本ですが、
肝心の日本人の若者の生活はどんどん悪くなっています。
若者がまともに生活出来ない給与水準になってきており、
このような時に外国を支援するべきなのかどうか。」

NEVADAブログ

あー官僚という「こども」たち。


21. 2011年12月18日 15:45:32 : oLYPlmPKz6
2009.7.14 野田佳彦大演説
 
○野田佳彦君 私は、ただいま議題となりました麻生内閣不信任決議案に対して、民主党・無所属クラブを代表して、賛成の立場で討論をいたします。(拍手)

 ただいまの自民党細田幹事長の討論を聞いていて、私は議題がわからなくなりました。鳩山民主党内閣不信任案に対する賛成討論じゃありませんか、今のは。いや、まさに、自民党の中で、麻生さんの足を引っ張るさもしい動きも問題だけれども、麻生さんを守るべき人たちの力のなさを今強く感じた次第であります。

 さて、まず初めに、一昨日、首都決戦東京都議会議員選挙におきまして、私ども民主党、おかげさまで第一党に躍進をさせていただき、そして、目標であった自公過半数割れを実現することができました。応援をいただいた都民の皆様、有権者の皆様に心から感謝を申し上げるとともに、これからが勝負であり、勝ってかぶとの緒を引き締めて、次なる戦いに挑んでいきたいと思います。

 さて、今回の都議会議員選挙は、もちろん都政の争点、新銀行東京の問題、あるいは築地市場の移転の問題、いろいろな争点はありました。しかし、総選挙直前の都議選であって、間違いなく有権者は麻生内閣不信任、自公政権不信任の意思表示を明確にあらわしたと確信をしています。

 すなわち、このたび示された民意は、早く民意を問え、信を問えということだと思います。(発言する者あり)だから解散を決めたというお話がありますが、七月二十一日の週に解散をして八月三十日投票日、我々の任期は九月の初めまでです。八月三十日投票は任期満了選挙と同じじゃありませんか。直ちに信を問うべきだというふうに思います。

 そして、この都議選だけではなくて、先ほど鳩山代表がお話をされたとおり、私ども民主党推薦候補に社民党、国民新党の御支援もいただき、さいたまが勝ちました、千葉が勝ちました、静岡県が勝ちました、東京都が大きく変わりました、奈良が変わりました。日本が今度は変わるときであります。そのためにも、改めて早期の解散・総選挙をお訴えしたいと思います。

 今回は、麻生内閣に対する御批判だけではなくて、思い返していただきたいんですが、昨年の秋の自民党総裁選挙では五名の方が立候補されました。麻生太郎氏の圧勝でした。その理由は、選挙目当て、選挙の顔は麻生さんしかいない、そういう声が圧倒的に多かったからであります。

 ところが、十カ月もたたないうちに、麻生さんでは勝てないからといって、麻生おろしが顕在化する、署名集めをする、あるいは総・総分離を行おうとする、あるいは外部の雑誌に論文を発表する。この矜持を失った浅ましい自民党の姿こそ、国民が見放しているんです。

 また、本議案は単なる麻生内閣不信任決議案にとどまらず、少なくとも、四年前の郵政選挙以来三分の二を占めるに至った与党のこれまでやってきた行状に対する私は不信任だと思っています。

 思い返していただきたいんです。四年前の争点は、郵政民営化、是か否かでした。ワンポイントイシューで決まりました。

 その郵政改革を訴えた当時の小泉元総理の発言を私は思い出しています。特定郵便局の局長は特別職の国家公務員、国家公務員が世襲をするのはおかしいと言っていました。

 ところが、今度は、御勇退をされるに当たって、御子息が世襲をされるということ。しかも、小泉家にとっては、たしか四世です。ルパンだって三世までですよ。やはりおかしい。郵政改革は一体何だったのかと思わざるを得ません。

 郵政民営化、マルかバツか。その用紙の下にはカーボンコピーが敷かれていて、そこには、後期高齢者医療制度、マルかバツか、そこにつける仕掛けがありました。その下には、障害者自立支援法、マルかバツかというカーボンが敷かれて、マルがつけられている、そういう仕掛けがつくられました。

 結局、何が起こったのか。三分の二を得た与党は、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、強行採決を連発いたしました。そして、骨太の二〇〇六によって社会保障費を削減し、医療崩壊と福祉の後退をもたらしました。(発言する者あり)内閣不信任と関係ないと言っていますが、これが麻生内閣に至るまでの不信任の淵源であるんです。

 小泉内閣の後に生まれた安倍内閣においては、参議院の選挙の直前に、消えた年金五千万件の問題が明らかになりました。最後の一円まで、そして最後の一人まで一年以内に解決をすると言いました。いまだに解決ができていない状況ではありませんか。

 九十歳を過ぎて、年金記録が明らかになって、二千万、三千万、本当は年金がもらえることがわかった。でも、今その方は病床に伏している。にもかかわらず、すぐにお金を支給するのではなくて、一年精査させろと言っている。こういう涙のない政治にこそ不信任が突きつけられるべきであります。

 結局、年金は、人生いろいろと言いましたが、ぼろぼろでした。百年安心の年金は、絵にかいたもちでありました。

 その後に生まれた福田内閣。私は、福田内閣の冒頭の、あの大田経済財政担当大臣の経済財政演説は、去年の演説で一番記憶に残っているんです。冒頭におっしゃいました、もはや日本経済は一流ではないと。時の経済閣僚が、長い間経済財政諮問会議にいた人が、経済は一流ではないと言った。それまでのお金の使い方を間違えてきたことをみずから認めるのと同じではありませんか。

 この資源配分の誤りは、福田内閣のあの道路問題の対応で如実にあらわれました。道路特定財源の一般財源化は名ばかり、暫定税率は三十四年も増税が続く暫定、これは、国民は納得できません。我々が闘ってその撤廃に努めましたが、数の力によって復活をさせられてしまいました。結局、一般財源化は名ばかり。そして、最近に至っては、あのBバイCで分析をして凍結をしたはずの国道の建設も、次々復活をしているんです。

 道路イズ政治、政治イズ道路という自民党の政治の本質は全く変わっておりません。道路のネットワークを整備した上で、その先で、救急で対応できる医療機関もない、ドクターもいない、こちらの方が今問題なんです。政策の優先順位を間違え続けてきた自公政権にこそ、ノーという意思表示をしなければなりません。

 さて、今までは淵源についてたどってまいりましたが、麻生内閣そのものについての不信任の理由を申し上げさせていただきたいと思います。

 まず、その第一は、昨年の秋から、もう既に麻生内閣で四本の予算が成立をいたしました。四本です。でも、一向に日本はよくならない。国民の生活はよくならない。結果が出ないという責任は極めて大きいと思います。

 その四本の予算は、結局は、与謝野大臣が、あの去年の秋のリーマン・ショックの後に、世界経済に対する影響は甚大であろうという予想の中で、日本はハチに刺された程度と言いました。この問題認識能力のなさが問題解決を誤らせている、そう思わざるを得ないと思います。

 しかも、景気対策、経済対策とは名ばかりで、実態は、ばらまきの選挙対策です。天下の愚策、あの定額給付金、あるいはアニメの殿堂、こんなばらまきを続けていて日本がよくなるはずはありません。バケツの水をざるに流し込むようなもったいないお金の使い方を何回やったって日本はよくなりません。まさに、このことに気づかなければならないと思います。

 しかも、その財源は借金です。借金は、要は、子供たちのポケットの中に手を突っ込んで、そしてそのお金を借りて事業をやっている。その借金がかさんだ亡国の予算をつくり続けてきた責任は、まさに不信任に値すると思います。

 さて、もう一つは、官僚政治をコントロールする能力と気概がないということであります。

 昨年の通常国会で、与野党が修正をして、国家公務員制度改革の基本法をつくったはずであります。でも、その基本法の精神はどんどんと後退をし、逸脱をし、そして今の、今国会の法案の提出となりました。中身は明らかに後退をしています。

 加えて、一番国民が問題にしている天下りやわたりを実効性ある方法でなくしていこうという熱意が全くありません。

 私どもの調査によって、ことしの五月に、平成十九年度のお金の使い方でわかったことがあります。二万五千人の国家公務員OBが四千五百の法人に天下りをし、その四千五百法人に十二兆一千億円の血税が流れていることがわかりました。その前の年には、十二兆六千億円の血税が流れていることがわかりました。消費税五%分のお金です。さきの首都決戦の東京都政の予算は、一般会計、特別会計合わせて十二兆八千億円でございました。

 これだけの税金に、一言で言えば、シロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです。残念ながら、自民党・公明党政権には、この意欲が全くないと言わざるを得ないわけであります。

 わたりも同様であります。年金が消えたり消されたりする組織の社会保険庁の長官、トップは、やめれば多額の退職金をもらいます。六千万、七千万かもしれません。その後にはまた、特殊法人やあるいは独立行政法人が用意されて、天下りすることができる。そこでまた高い給料、高い退職金がもらえる。また一定期間行けば、また高い給料、高い退職金がもらえる。またその後も高い給料、高い退職金がもらえる。六回渡り歩いて、退職金だけで三億円を超えた人もおりました。

 まさに、天下りをなくし、わたりをなくしていくという国民の声に全くこたえない麻生政権は、不信任に値します。

 さらに、もう一つ言わなければならないのは、残念ながら我が国は、格差が拡大をし、そして固定化をしてまいりました。

 私は、昨年の十月五日、遺児と母親の全国大会に出席をさせていただきました。各党の代表者が出席をされていました。遺児とは、残された子供という意味であります。交通遺児、災害遺児、自死遺児、こうしたお子さんたちの悲鳴を聞きました。

 お母さんが朝も働く、昼も働く、夜も働く、でも生活するので手いっぱい、子供の教育費に手が回らない、子供たちは進学をあきらめざるを得ない、学校をやめざるを得ないという窮状でありました。何と十七年ぶりの全国大会です。それだけ限界に来ているということでありました。

 政治家の世襲についてさっき言及しましたが、もっと問題なのは、我が国では貧困の世襲が今起こっているということであります。そこに自公政権は何らかの手当てをしましたか。母子加算は、参議院では成立をしたけれども、衆議院では、復活を出しても、自民党も公明党も相手にしないじゃありませんか。

 お母さんと子供の笑顔が広がる国は幸せな国です。それを阻む政権は、これだけでも十分に不信任に値すると思います。

 すなわち、私が申し上げたいのは、麻生内閣につながる小泉内閣、安倍内閣、福田内閣、そして今回の麻生内閣、それに連なる自公政権そのものに内閣不信任案を私たちは突きつけているわけであります。

 税金の私物化をずっと許してきた自公政権に対する不信任、格差の拡大を放置してきた自公政権に対する不信任、医療や福祉をぼろぼろにしてきた自公政権に対する不信任、それを後ろで糸を操っている官僚政治に対する不信任、そして今、さんざんさまざまな大きなやじを浴びましたけれども、この四年間、三分の二を握って、もう目の前はつくだ煮にしたいぐらい与党議員だらけだけれども、その勝手放題に対する不信任なんです。

 以上、麻生内閣不信任に対する賛成討論をさせていただきました。改めまして、麻生総理におきましては速やかに解散・総選挙を、そして議場におかれましては多くの同僚議員の御賛同をお願い申し上げて、討論を終わります。

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