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「簡単なモデルでデフレを知る」(EJ第3200号)[財務省の正体/26] {Electronic Journal}
http://www.asyura2.com/11/test24/msg/228.html
投稿者 メジナ 日時 2011 年 12 月 13 日 14:13:06: uZtzVkuUwtrYs
 

●「簡単なモデルでデフレを知る」(EJ第3200号)
 2011年12月13日 :{Electronic Journal}

 なぜ日本はデフレから脱却できないのでしょうか。
 この問題を考えるには、「デフレとは何か」について正確な知識を持つ必要があります。最近話題になっている上念司氏の著作を参照して、デフレについて考えてみましょう。

 世の中に存在する「お金」と「モノ」はつねに交換されています。ここで仮定のモデルについて考えます。世の中に存在している「モノ」の量が10個、「お金」の総額が1000円であるとします。この場合、「モノ」1個の価格は100円です。

 次の年に「モノ」の個数が10個から9個に減り、「お金」の総額は1000円から810円に下がったとします。このときの「モノ」1個の価格は90円になります。これを次のような表にまとめます。

    「お金」の総額 「モノ」の量 「モノ」1個の価格
 ある年  1000円    10個      100円
 翌 年   810円     9個       90円
 増加率   −19%   −10%
   ──上念司著
   『日本再生を妨げる/売国経済論の正体』/徳間書店

 「必要商品が品薄になると価格が上がる」──これは常識ですが、上記のモデルについて見ると、「モノ」が1個減って品薄になっているのに、価格も100円から90円に下がっています。
どうしてこうなるのでしょうか。

 実は「モノ」の個数と「お金」の総額の両方に目を配る必要があるのです。もし、「お金」の総量が変わらず「モノ」が減ったのであれば「モノ」の価格(111円)は上がりますが、モデルの表の増加率の欄を見ると、「モノ」と「お金」の両方が減っているなかで、「お金」の減り方が、「モノ」の減り方の倍近くになっています。そのため、「モノ」が品薄になったにもかかわらず、その価格も下がっているのです。

 以上のケースは「モノ」が減り、「お金」の総額も減った場合ですが、両方が増加しても同じことが起きるのです。そのケースを示します。

    「お金」の総額 「モノ」の量 「モノ」1個の価格
 ある年  1000円    10個      100円
 翌 年  1010円    11個       92円
 増加率    +1%   +10%
   ──上念司著の前掲書より

 このケースは、「お金」の総額が1000円から1010円に増加し、「モノ」の量も10個から11個になって、両方が増加したケースです。この場合、1年前には100円出さないと買えなかった「モノ」が、8円も安い92円で買えるようになっている点に注目すべきです。「お金」の品薄状態がこの結果をもたらしているのです。

 どうしてこうなったのでしょうか。
 それは、「モノ」の増加率(10%)に「お金」のそれが負けているときに起きる現象なのです。その結果、「お金」の価値が上がり、「モノ」の価値が下がるのですが、こういう現象が2年以上持続することを「デフレ」というのです。

 したがって、デフレから脱却するには、「お金」の総額を増やし、「モノ」の増加率を上回るようにすればよいのです。中央銀行──日銀はその役割を担っているのです。ところが日銀は「モノ」の量に対して「お金」の量が不足する事態──すなわち、デフレを長年続けてきています。そのため、名目GDP成長率の停滞が続き、日本経済に悪影響を与えているのです。

 ここで注意すべきことがあります。ここで「モノ」というのは具体的な商品を指すのではなく、モノ全体の価格(一般物価)の概念──マクロ的数字であるということです。岩田規久男氏の著作から説明します。

   基準年 マーケットバスケット   購入額    指数
 1990年 食パン     1Kg   300円   100
       ワイシャツ   1枚  3500円   100
               合計  3800円   100
  ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 
 1991年 食パン     1Kg   400円  133.3
       ワイシャツ   1枚  4000円  114.3
               合計  4400円  115.8
   ──岩田規久男著、『デフレの経済学』/東洋経済新聞社

 基準年を90年とします。「モノ」とその数量の組み合わせを「マーケット・バスケット」と称しています。これが90年に食パンとワイシャツで構成されるとします。90年のマーケット・バスケットの価格は3800円です。

 91年になると、食パン、ワイシャツともに値上がりしてその価格は4400円になります。90年より15.8 %上昇しています。90年のマーケット・バスケットの価格である3800円を100に基準化します。そうすると、91年のマーケット・バスケットの価格4400円は、約115.8 と表すことができます。これが消費者物価指数です。

 つまり、消費者物価指数は、ある年のマーケット・バスケットの価格を100として、それを基準にして指数化したものでありその指数の変化が問題になるのです。この例では、91年の消費者物価指数は90年の100から115.8 へと15.8 %上昇しているのです。つまり、消費者物価は15.8 %上昇したことになるのです。
   ── [財務省の正体/26]


≪画像および関連情報≫
 ●消費者物価指数の推移について
 

 消費者物価指数は2011年9月に生鮮食品を除く総合で対前年同月比プラス−0.1%と4ヵ月ぶりにマイナスとなった。生鮮食品を含む総合は-0.2%だった。海外の物価動向と比較すると日本の物価上昇率は相対的に低く、日本のデフレ的体質からの脱却は容易ではないことが分かる。
 
 2011年4月については、平成22年4月から導入された高校授業料無償化(公立高校の授業料無償化・私立高校への高等学校等就学支援金制度)の影響がマイナス1.5%のうち0.54%分(寄与度)と計算されている。もし高校授業料無償化がなかったとしたらマイナス1.0%と若干の改善となっていたと見なせる。

  





デフレの経済学

                       岩田規久男著「デフレの経済学」


元記事リンク:http://electronic-journal.seesaa.net/article/240115476.html

 

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