書き口が嫌らしいね。身内には優しいが国民には厳しい独裁政権、ジキルとハイドみたいな二面性を持った独裁者だと印象付けたい意識が丸見え。
人間らしい、らしくない、42年間の独裁の帰結の評価が人間らしいか、らしくないかだけとは。これから始まる評議会派の政治が人間らしさを思う存分発揮していただくことを俺は切に願うよ。
ヘゲモニー争いで欲のつっぱった連中の内ゲバが希望を吹き消すことにならないように。

では、失礼いたします。

別にひどいとは思いませんね。
カダフィ大佐にこだわりがある人なら、自分の意に沿わない表現があると、被害者感情が沸き上がるのでしょう。

>大佐はテントの中で、幼い孫の遊び相手になっており、最後までみずからの権力にこだわって国民の弾圧を続けたカダフィ大佐の、家族だけに見せた穏やかな表情が映し出されています。

「最後までみずからの権力にこだわって国民の弾圧を続けたカダフィ大佐」
これは誰でも知っている事実ですね。いや違う。カダフィ大佐は国民を弾圧したことはない。と言い切れる人は別でしょうが…。

「家族だけに見せた穏やかな表情が映し出されています。」
これは事実そのままですね。幼い孫の遊び相手になって相好を崩した笑顔を見せるのは、家族だけに見せる表情です。ここでカダフィ大佐にこだわる人は、「いや違う。カダフィ大佐は、自分の穏やかな表情をリビア国民にも見せている。」と言い出すかもしれません。しかし、孫の遊び相手になっているときと同様の表情をリビア国民にも見せるとしたら、相当な馬鹿ですね。まともな人ならそんなことはしません。いやもしかしたらカダフィ大佐ならあり得るかも。もし、そうしたことがあったとしたら謝ります。

NHKが書いていることは、カダフィ大佐だけに当てはまる特殊なことではなく、他の誰でもが当てはまることです。今回、カダフィ大佐のそうした場面が録画されたビデオが見つかったので、カダフィ大佐は冷酷一辺倒の人間ではなく、他の人と同じように優しい一面があるのだと報道する価値があると考えたから報道したのだと思います。何しろこれまではそうした面については一度も報道されたことが無かったはずだからです。

NHKはカダフィ大佐は普通の人と同じ人間だと擁護している訳です。それなのに、カダフィ大佐にこだわりのある人は、その有り難みが判らずに、逆にカダフィ大佐のイメージを「ジキルとハイド」のような人間だと印象づけようとNHKが企んだ陰謀である。と思い込んでしまうのです。何という逆説でしょうか！

これを「思想の矛盾」と呼びます。

リビアの「植民地化」に最後まで低下した、が正解。

>カダフィ大佐にこだわる人は
君が「反カダフィ」だからそう思うだけ。

屁理屈って知ってる？

＞42年間にわたってリビア国民を独裁支配し続けてきたカダフィにも人間らしい一面があったというマスメディアの報道です

「42年間にわたってリビア国民を独裁支配し続けてきたカダフィ」

枕はあくまでこれ。
公の顔とプライベートの顔との対比。人間らしいというキーワードもまさにそれ。
独裁者が人間の皮を被った悪魔という刷り込みがあって人間らしさという意外性が、そんな人も権力を握ると怪物に変わってしまうという枕に集約されてしまう。

カダフィーには砂漠の狂犬という有名な仇名がある。名づけたのはロナルド・レーガン。
そのレーガンはニカラグアのサンディ二スタ革命政権を民兵コントラ(スペイン語、英語ではカウンター、)(アメリカが親米ソモサ軍事独裁政権の残党を組織しニカラグア近隣国から出撃させ革命政権を脅かし続けた)によって打ち倒すテロ行為を行っていた。

その悪名高きキチガイ大統領から蛇蝎のごとく忌み嫌われた男がカダフィーだ。
そしてコントラを使ってサンディ二スタ政権を倒そうとしたように、同じことをリビアにもやった。
なるほど、確かに42年の支配は国民にカダフィーの賞味期限を見限られていた事は事実だろう。
しかしそれなら国民は自分自身の手で政権を降ろすべきだった。

それができないからNATOやアメリカが国連のお墨付きを得てサポートしたんだといううワケだが、リビアに縁故あるかつての祭主国やカダフィーを敵視しているアメリカや、なにやらカダフィー政権が片付いてくれたらイスラエルとよろしくやりたいと言い出すヤカラがいるような評議会派の胡散臭さはレーガンが支援したコントラを同じく強力に支援していたイスラエルのそれを思い起こさせる。

断じてこんなものは民衆の戦いなどではない。
あきれ返る愚鈍さである。