米韓が北朝鮮に軍事介入すれば朝鮮戦争が再び起きる危険性も
http://www.news-postseven.com/archives/20111225_77200.html
2011.12.25 07:00　NEWSポストセブン

金正日死去にともない、朝鮮半島の不安定化が懸念されている。アメリカと韓国は、クーデターや大規模亡命など、北朝鮮で「体制を動揺させる急激な変化」が発生した場合に備えた軍事ミッション、「作戦計画5029」を策定している。軍事評論家の潮匡人氏が解説する。

「『作戦計画5029』は金正日の死などを前提条件にしたもので、北朝鮮国内が混乱する事態になった場合に、米韓連合軍がどのように軍事介入を行なうかということが示されている。5029発動の際に、最初に実行されるのが、核の確保。軍の一部に独占させない、そして中国に渡さないことが最優先される」

しかし、アメリカが軍事介入に動こうとしたり、あるいは体制崩壊の可能性が出てきた場合、中国が先んじて軍事介入する可能性もある。軍事ジャーナリストの井上和彦氏がいう。

「中国がとくに懸念しているのは軍部の暴走です。民衆が金正日の死を知り、これまでの不満から暴動を起こせば、軍部は強硬な姿勢をとる。そうして国内が混乱すればアメリカや韓国が介入してくるかもしれない。それを防ぐために、中国は北朝鮮の軍上層部を抑えようとするだろう」

では、具体的に中国はどんな形で介入してくるのか。井上氏が続ける。

「軍事顧問団の名目で連隊を平壌に送り込んでくる可能性があります。軍事顧問団であれば、陸路に鉄路、空路と、どのルートでも気兼ねなく入れますから。仮に中国が軍事介入するとすれば、朝鮮戦争の時に『抗美援朝義勇軍』として100万人の軍隊を朝鮮半島に送り込んだのと同様、義勇兵という手段をとるのではないか」

いわば中国による平壌の“無血占領”だ。米韓を刺激せず、巧妙に北朝鮮上層部をコントロールするのが中国の狙いだが、米韓が一度軍事介入の動きを見せれば、朝鮮戦争と同じ「米韓対義勇軍」の戦いが勃発する危険性も出てくる。

※週刊ポスト　2012年1月1・6日号

コメント
01. 2011年12月26日 01:20:20 : eYGw4JvUD6 米韓と言いますが、結局は国連軍ということですね。
02. 2011年12月26日 01:56:43 : RXhVXlUTAw 2010年、 日朝韓米の殺人兵士とその共犯者が何食わぬ顔で街を闊歩する異常な世界が現出している。 軍需経済によって社会の中に人殺しとその共犯者が際限なく排出されていく、 愛国とか国家間憎悪という覚醒剤を脳天に打ち込まれた国民には その荒涼たる世界は見えない。 「抑止力」とか「防衛」などと甘ったれた寝言を喚く詐欺師共に 国民資産が根こそぎ奪い取られて行くのすら見えないのだ。 http://esashib.web.infoseek.co.jp/koreanwar01.htm 「今日資本家には戦争をやる理由があるばかりでなく、 資本主義を維持しようと思えば、彼らは戦争をやらないわけにはいかない」 （『帝国主義と社会主義の分裂』125頁） 韓国延坪島砲撃事件は軍需経済という醜悪な病原菌が 軍部という人殺しの犯罪者と人殺しの共犯者を社会の中に生み出し続ける 宿命のシステムによって引き起こされた。 http://blog.goo.ne.jp/fugimi63119/e/29ccca663b23645d9044876e57310274
03. 2011年12月26日 03:58:52 : PGW2hZEBqQ 煽るよね〜ｗ 可能性がないとは言わないが >アメリカが軍事介入に動こうとしたり、あるいは体制崩壊の可能性が出てきた場合、中国が先んじて軍事介入する これどこが得するのよ 北の軍部もまだまだ甘い汁吸いたい 南北格差、難民、国境問題、誰が北朝鮮を崩壊させたいの？ 言って御覧なさい
04. 2011年12月26日 05:42:44 : ZJrdqRMEkc 北内部の不満分子の暴発はかなりの確率で起こるだろう。体制がある程度固まっていれば鎮圧されて、正恩体制が続く（期間限定で）。 しかし、鎮圧に手間取ると国境警備と称して中国は介入する（既に展開済み）。 或いは北政府との密約があるとも言われているが、もう少し積極的に政府軍の支援に回るかもしれない。 当然韓・米としても対応しなければならないから警戒レベルを最大限に上げると考えられる。 一触即発の一触がないという保証はない。38度線付近で小競り合いくらいはあるのだろう。 中国軍は北国内に進駐する。それも米・韓の要請を受けてと言う形が最も可能性が高い。 米・韓としては崩壊に巻き込まれるのは適わない。中国としては米に入ってこられるのは困る。利害の一致というわけだ。 結果どうなるか、名目上は韓との連邦化ということになるかもしれないが、中国の庇護の下に北体制は存続する。今より大っぴらに植民地化されるのだろう。但し正恩は正男に代えられるかもしれない。 米中の関係はより緊密になる。勿論ミサイル開発や核開発等の悪行は正日の仕業とされて解決。 北国内も中国に搾取されるのは間違いないが、少なくとも今よりは暮らしが良くなる。 名目的に統一がされて韓の顔も立つし、北に投資もできる。尤もこれは半分は中国の儲けとなるのだが。で、中国としても美味しいわけ。 拉致問題にけりがつくなら、日本としても何がしかの支援をしても可笑しくない。 こんなに四方丸く収まるストーリーが描けるのに、北の暴発を誰も阻止なんてしやしない。
05. 2011年12月27日 02:20:09 : yaXZwpD8PA 日本は国連軍に入っていない、というのは断然有利ですね。

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