ロシアはシリアにおける外国人監視団員の数を増やすことを支持する。２９日訪問先のブルネイでラヴロフ外相が声明を表した。

　ラヴロフ外相は、アラブ連盟の監視団員としてシリアへ派遣していた要員をアラブ諸国が送還させたことにふれ、「私ならば監視員の数の削減ではなく、増員を支持しただろう」と語り、こうした一方で同時に監視団の作業期間をさらに１月延長する決定がとられたことは疑問を招くと述べている。外相はさらに、ロシアは監視員らの作業報告書に目を通す意向を持っていることを明らかにしている。

　外相は、来週初めにアラブ連盟の外相らが国連安保理に提出する文書には、監視団の報告にある立場がかならずしも反映されていないとの見方を示した上で、ロシアがＢＲＩＣｓ諸国の支持を得て用意した対シリア安保決議案は、依然として交渉のテーブルに載っていると付け加え、同案はアラブ諸国が昨１１年１１月初旬の時点で行っていた発案を全て完全に反映したものであると強調した。

http://japanese.ruvr.ru/2012/01/29/64870638.html

アラブ連盟とロシア　シリア情勢をめぐる話し合いを実施

アラブ連盟はシリア情勢についてロシアと話し合いを行っている。連盟のアフメド・ベン・ヘリ副事務総長は、２８日ラヴロフ外相と連盟のナビール・アル＝アラビー事務総長はシリア情勢の展開について話し合いを行ったことを明らかにした。

　２８日、ロシアのチュルキン国連大使は声明を表し、モロッコが国連安保理に持ち込んだシリア決議案について、ロシアの原則的な反対意見を無視しただけでなく、「原則的な理由からロシアには受け入れられない新たな要素」をも含んでいると述べた。

　チュルキン大使は決議案を「政治対話の結果を、その対話が開始される前にシリアに押し付ける」試みだと批判し、ロシアは、シリア情勢正常化を求める安保理の団結した立場を作るために安保理のパートナー国とともに作業を行う構えであることを明らかにしている。

http://japanese.ruvr.ru/2012/01/29/64864766.html

露外相：シリア反対派との接触　近く行う

近く行われるシリア反対派との会談で、ロシア政府はシリア政府との対話の必要性を説得する意向だ。ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相が、日本のNHKとのインタビューの中で29日明らかにした。

同時にラヴロフ外相は、国連安保理のいくつかのパートナー国が、反対の立場をとり、シリア反対派に対して対話を行わないよう動いているのは遺憾だ、とする立場を示している。外相はそのような行動が扇動だとしており、より良い暮らしを求めるシリア国民の利益にならないばかりか、いくつかの国が自分たちの地政学的利益を推し進めるために、現在の状況を利用している、と非難した。

外相は、「このようなアプローチは、前世紀のものであり、古い考え方からは脱却しなくてはならない。」と述べた。

http://japanese.ruvr.ru/2012/01/29/64883816.html

国連のＥＵ、アラブ連盟諸国がシリア決議案を修正

　国連安保理における欧州連合（ＥＵ）とアラブ諸国の代表者らは来週安保理に提出予定のシリア決議案の修正作業を開始した。西側の外交官らが記者団に対し、明らかにした。

　外交官らは、シリアにおける連盟監視団の活動が安全上の理由から凍結されたことから、一刻も早く決議案を採択する必要性が生じたと説明している。フランスの外交官は、同国のジュペ外相がロシアのラヴロフ外相に対し、２７日に安保理に提出された決議案をロシアが退けることのないよう要請したことを明らかにした。

　決議案は英国、フランス、ドイツ、モロッコの共同案で、アラブ連盟のシリア正常化計画を下敷きにし、アサド大統領の退陣を念頭にいれているが、２８日の安保理の非公開の審議ではロシアはこれを退けた。ロシアのチュルキン国連大使は、同決議案について状況打開の基盤とはなりえないとしつつも、ロシアとしてはこの先も作業を続ける姿勢であることを表明している。

http://japanese.ruvr.ru/2012/01/29/64866524.html