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「韓国は“米国の衰退”期に、新たな“核の傘”を求めるか、あるいは自ら核武装しなければならない ブレジンスキー
http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/748.html
投稿者 TORA 日時 2012 年 2 月 12 日 12:27:22: CP1Vgnax47n1s
 

株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu257.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
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「韓国は“米国の衰退”期に、新たな“核の傘”を求めるか、あるいは
自ら核武装しなければならない状況に至るかもしれない」 ブレジンスキー

2012年2月12日 日曜日

Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power
http://www.amazon.com/Strategic-Vision-America-Crisis-Global/dp/046502954X

◆国は核の傘を他国に求める必要も」 ブレジンスキー元大統領補佐官、新著を出版  2月10日 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/02/10/2012021001107.html

「韓国は“米国の衰退”期に、(米国以外の)新たな“核の傘”を求めるか、あるいは自ら核武装しなければならない状況に至るかもしれない」

 国際政治学界の大物、ズビグネフ・ブレジンスキー元国家安全保障担当大統領補佐官(84)は、今週発売された新著『戦略的ビジョン』(仮題。原題=『Strategic Vision: America and the Crisis of Global Power』)で、米国の衰退に伴う世界の「核の勢力図」の変化について新たな分析を行った。

 同書には「ポスト米国覇権時代」に対する今後の展望も盛り込まれており、ブレジンスキー元補佐官は「米国の覇権は、中国だけにとどまらず、各国に分散され、やや混乱気味の時代が到来するだろう」と予測した。

■韓国、米国以外に安全保障を求めることに

 ブレジンスキー元補佐官は「韓国・台湾・日本・トルコなどは、米国の拡大核抑止力に安全保障を依存しているが、米国の衰退はやがて、米国が提供してきた核の傘の信頼性に危機をもたらすだろう」と語った。米国が国内問題によって特定地域から徐々に手を引くようになり、これらの国々が「米国が自分たちを守ってくれる」という確信を持てなくなれば「よそ(elsewhere)」に安全保障を求めざるを得ないというわけだ。

 この「よそ」について、ブレジンスキー元補佐官は「自ら核兵器を持つという道か、あるいは中国・ロシアなど他国の核パワーの保護下に入るという道、この二つ以外にない」と語った。

 特にブレジンスキー元補佐官は、絶えず核兵器を追及する北朝鮮の好戦性、6カ国協議の失敗などを考慮すると、「衰える米国」が東アジアの同盟諸国の核競争を阻止するのは困難だ、と予測した。

■韓国、選択の岐路に

 ブレジンスキー元補佐官は、韓半島(朝鮮半島)統一の時期が来たときには、韓国が中国の支援を得るために、米国との安全保障同盟のレベルをある程度格下げするという決断を余儀なくされるとの予想も示した。そして「韓半島に平和的統一の雰囲気が形成されるころには、中国のパワーは今よりもはるかに大きくなっており、南北統一の際にも中国は中心的な役割を果たすだろう。韓国は“中国の支援を受けた統一”と“韓米同盟の縮小”が、トレードオフの関係(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反の関係)にあると考えるだろう」と語った。

 またブレジンスキー元補佐官は、米国の衰退によって「地政学的リスク」に直面する8カ国として、グルジア・台湾に続いて韓国を挙げ「韓国は、中国と日本の間で選択を迫られることになるだろう」と述べた。「中国の地域的優位を受け入れ、核武装した北朝鮮の手綱を握るため、さらに中国に依存するか、または平壌や北京による侵略に対する懸念と民主的価値を共有する日本と、歴史的反感に堪えながら関係を強化していかなければならない」というわけだ。

■「米国のスーパーパワー、中国が単独で継承する可能性は小さい」

 ブレジンスキー元補佐官は、歴史上唯一の「スーパーパワー」だった米国が王座から陥落した後、中国など特定の国が単独でこれを継承し「戴冠式」を行う可能性は小さいとの見方を示した。「かつてソ連が崩壊した際、米国には(世界ナンバーワンとしての)役割が委ねられたが、同様の役割を遂行できる国は、2025年になっても現れないだろう」というわけだ。

 ブレジンスキー元補佐官は「各地域のパワーとグローバルパワーの間で、多少混乱気味に力の再分配が起こる可能性が高い。この過程では、勝者よりも敗者の方がはるかに多くなるだろう」と語った。

(私のコメント)


最近のオバマ外交で一番変化したのは対中国外交であり、G2と言っていた頃とは大きく変わった様に見える。そのオバマの外交ブレーンを務めているのがブレジンスキーだ。つまりブレジンスキーの慎重を読めばその内容が分かるだろう。朝鮮日報の記事を読めば新著の概略が分かりますが、アメリカの衰退で日本や韓国を守りきれないと言うことを述べている。

「株式日記」で日頃から書いている内容ですが、いずれアメリカは衰退してアジアから撤退していくだろう。その時日本はその準備が出来ているだろうか? 日本の自主独立と核武装を「株式日記」では主張してきましたが、左翼からも親米保守からも攻撃されてきた戦略だ。自主防衛にしても核武装にしても5年10年で出来る事ではなく、一番厄介なのは国民世論が賛成してくれることだ。

一番簡単なのは、北朝鮮などからミサイルが飛んできて日本の都市のいくつかが廃墟になれば、日本国民の世論も一気に変わるのでしょうが、自主防衛も核武装も戦後の平和教育を受けた人々を説得することは難しい。原発事故が起きて腰を抜かして原発反対と言っているのと同じことですが、日本人の世論は極端から極端にぶれる。

大東亜戦争で負けたからといって、戦後教育で徹底的な非武装教育を受けましたが、これも極端にぶれた一例だ。一度や二度の敗戦でへこたれていたのでは情けないことであり、次はどうやったらアメリカに勝てるかといった研究はされていない。私自身はアメリカが衰退するのを待つ戦略を主張していますが、ブレジンスキーもアメリカが現在よりかは衰退することは認めている。

中国の台頭と日本の衰退はアメリカにとって利益なのだろうか? 日本も20年間の衰退を経験していますが、アメリカによる円高と中国の人民元の安値固定化で中国は繁栄して日本は衰退した。これは90年代からのジャパンバッシングによるものであり、経済力で日本は中国に逆転された。中国の経済的発展は軍事力の拡大となり、日本にも影響力が強くなっている。

やがてはアメリカの衰退と中国の台頭で、日本がアメリカと手を切り中国の影響下に入ることがアメリカの利益なのだろうか? ブレジンスキーもキッシンジャーも親中国政策を行なっていた戦略家ですが、米中による日本封じ込めは大成功した。アメリカ市場においては家電製品も自動車も日系企業は苦戦している。そして中国製品と韓国製品が大きな市場を獲得している。

パナソニックは7000億円の大赤字を出して、その他の家電メーカーや自動車会社が円高で競争力を失っている。 アメリカ政府は日本の為替介入にはクレームを付けるが中国や韓国の通貨安政策には寛容だ。なぜならば中国や韓国の多くの輸出産業は欧米系資本であり、中国人や韓国人は欧米資本企業に安い人件費で使われているからだ。

やがて超円高で体力を失った日本企業は欧米資本に買収されるまで続くだろう。日銀や財務省がアメリカの圧力に協力的なのは、アメリカに逆らうと、ノーパンしゃぶしゃぶなどで失脚させられてきたからであり、アメリカのような超金融緩和政策は日本には認められない圧力がかかっているのだろう。

日本は1000兆円の国債残高になり、借金財政が定着していますが、景気が回復して税収が延びなければますます財政赤字が酷くなる。当然国防予算も削られて中国の拡大する軍事力に対抗できなくなって来ている。今までならアメリカの軍事力に頼ればよかったのでしょうが、アメリカ政府は新国防戦略で38兆円もの軍縮予算を組まなければなりません。

これによって多くのアメリカ軍の海外基地が整理縮小されて、アジア地域でも沖縄の海兵隊がグアムへ移転するなどしていますが、在日米軍基地はそのままでも駐留兵力は空っぽになるだろう。日本は中国に近すぎて中国の中距離ミサイルに対抗できないからだ。だから防衛ラインをハワイーグアムーオーストラリアまで後退させる。韓国日本台湾ASEAN諸国はアメリカの核の傘に頼れなくなることをブレジンスキーは警告しているのだろう。

以前にも、ソ連のSS20という中距離ミサイルでヨーロッパが脅威を受けたことがありましたが、ドイツにパーシングUミサイルを配備することで対抗した。しかし当時の大平首相はSS20の事を知らなかった。現代において中国の中距離ミサイルに対してアメリカはパーシングUを配備できるだろうか? アメリカ政府は台湾にもF16を売らないし韓国や日本に対して中距離ミサイルの開発を認めていない。

ブレジンスキーやキッシンジャーは、アメリカと中国の二カ国でアジアを支配しようという戦略を持っていたようだ。しかし中国はその戦略に乗らなかった。そのような戦略はアメリカにとっても中国以外の国を敵に回す戦略であり、オバマのG2戦略の甘さが出ています。それに対してTPPを持ち出してきて中国を牽制する戦略に出ましたが、アメリカにとっては都合が良くてもアジアを分断する政策であり日本は乗れないだろう。

ブレジンスキーの新著の「戦略的ビジョン」と言う本は、翻訳本もまだ出ていないので読んでいないのですが、朝鮮日報の記事によれば「韓半島に平和的統一の雰囲気が形成されるころには、中国のパワーは今よりもはるかに大きくなっており、南北統一の際にも中国は中心的な役割を果たすだろう。韓国は“中国の支援を受けた統一”と“韓米同盟の縮小”が、トレードオフの関係(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという二律背反の関係)にあると考えるだろう」と言うことで、韓国は実質的に中国の支配下に入ることが暗示されている。これも「株式日記」が予想してきたことだ。


 

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コメント
 
01. 2012年2月13日 00:07:42 : YO3QKlb46A
いやいや、まだまだ読みが浅いよ

ブレジンスキーには隠された望みがある

死ぬまでにどこかで核戦争が起きるのを見たいのだよ

といっても欧米が巻き込まれるのはさすがに困るのだろう

まあ、候補地は中東か極東だよな

そこで考える

日本とか韓国が核を持ったらどうか

うまくいけば中国と核の打ち合いをやってくれるかもしれない

日本が核をもてば中国は日本を核攻撃しやすくなる

核を持たない日本を一方的に核で攻める事は国際世論の反発を招くから

八十を超えたじいさんの考える事なんてそんなもんだ


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