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金正恩氏の元帥昇進と軍側近の解任劇 「権力バランスは流動的」(朝鮮日報)
http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/137.html
投稿者 ピノキ 日時 2012 年 7 月 23 日 11:23:09: /cgEbzQ/iEx0c
 

(回答先: 李英浩氏の姿、大幅カット 北朝鮮テレビ、解任関連か 投稿者 ピノキ 日時 2012 年 7 月 21 日 20:17:15)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/120723/kor12072308180000-n1.htm
産経ニュース

2012.7.23 08:17

 北朝鮮で先週、朝鮮人民軍総参謀長で金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の最側近だった李英浩(リ・ヨンホ)氏が解任された上で、金第1書記に元帥の称号が与えられる重大人事が発表された。北の権力構造に何が起きたのか。各国メディアはさまざまな分析を加えている。韓国紙は、李氏の「粛清」に対する軍内部の動揺を警戒する一方、中国や米国は、対外開放など路線変更の兆しと受け止めている。

        ◇

朝鮮日報(韓国)

 ■権力バランスは流動的

 金正恩第1書記にとって最大の関門だった軍の権力掌握を最側近として支えたのが李英浩氏だった。李氏の解任劇を、韓国メディアは「粛清」と位置づける一方、金第1書記に元帥の称号を与え、李氏の後任として玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)氏を昇進させた一連の人事を「権力安定化措置」と分析している。

 朝鮮日報は18日付の社説で、過去、金第1書記が後継者として正式に指名された直後と権力の座に就いた直後に、秘密警察である国家安全保衛部の副部長や第1副部長、人民保安部長が相次いで「粛清」されたと指摘。

 国家安全保衛部や人民保安部は、人民武力部とともにいずれも金第1書記がトップを務める最高権力機関「国防委員会」の傘下にあり、金第1書記の権力の核心的機構といえる。

 その最高幹部を、金第1書記は自身の体制への移行に合わせるようにして「粛清」してきた。朝鮮人民軍総参謀長として軍に大きな影響力を持っていた李英浩氏の解任も、そうした金正恩体制構築作業の延長線上にあると、社説はみる。

 その上で、社説は金正恩氏が「党第1書記と国防委員会第1委員長に就任、形の上では党と軍の両方を掌握したかのように見えた」が、「粛清」が続いていることから「正恩氏の権力が依然として安定していないか、正恩氏の後ろ盾となっている勢力の間での権力の均衡が現在も流動的である証拠だ」と分析している。

 19日付の朝鮮日報は識者談話を引用し「李英浩氏の突然の解任で軍内部に動揺が生まれかねない状況」と指摘。正恩氏が「人民軍大将」から2年足らずで2階級特進し「共和国元帥」となったことについて「正恩氏の権威を高めて、軍をより安定的に掌握するための措置」との見方を示した。(ソウル 加藤達也)

●=王へんに連


        ◇

環球時報(中国)

 ■「改革・開放への変化」と期待

 北朝鮮軍の人事再編や、金正恩第1書記が元帥の称号を与えられたことを、中国は間接的な表現で歓迎している。人民日報系の国際情報紙「環球時報」(17日付)は国内の専門家の談話を引用する形で一連の人事を「軍事対抗から経済改革と対外開放に向けた変化」(蘇浩・中国外交学院教授)と評価している。

 中国はトウ小平時代から北朝鮮に改革・開放政策への転換を働きかけてきたが、金日成(キム・イルソン)・正日(ジョンイル)父子の両政権に拒まれてきた。

 金正日総書記が朝鮮人民軍総参謀長に抜擢(ばってき)した李英浩氏は、軍の対外強硬派の筆頭ともみられていた。それだけに李氏の全ての役職解任と金第1書記の元帥昇進が、北の内外政策転換につながることを期待しているわけだ。

 しかし、中国も北朝鮮の内情を十分把握しているわけではないし、内政干渉につながるような政府コメントを公表してはかえって逆効果になる。そこで国内の朝鮮問題専門家の分析、見解を新聞やインターネットで報じることで暗に前向きな評価を示している。

 共産党中央党校の張●瑰教授も、「金正恩氏が最高指導者となって以来、服装やメディア報道などに一連の変化が見られる」とし、誰が改革派で誰が保守派か読めるようになってきたことを指摘。

 張教授は、(改革派の)金第1書記が(保守派の)李氏を解任したとの見方を示唆した上で、「民衆の求めに応え、経済建設に力を入れる」との期待を示した。

 一方、北朝鮮や韓国に駐在した人民日報の徐宝康記者は19日付の同紙で、北朝鮮が現在「変化し始めていることは認めるが、まだ質的な変化を起こすところまではきていない」と改革が本格化するか否かについては慎重な見方を示した。(北京 山本勲)


        ◇
                   
ワシントン・ポスト(米国)

 ■路線変更の兆候か

 19日付の米紙ワシントン・ポストは北京発の一般記事で、金正恩第1書記に「元帥」の称号が与えられたことを伝え、背景には「(金氏の)全権を固めると同時に、そのことに疑問を示しかねない年長のエリート層に警告を与える意図がある」との専門家の見立てを紹介した。

 記事は金氏が父の金正日総書記死去後に軍の最高司令官に推戴(すいたい)されていることから、元帥の称号は「余分なものに映る」とする一方で、より重要なのは「発表のタイミングだ」と指摘する。

 金氏が元帥になる2日前には、金正日氏の生前に朝鮮人民軍総参謀長に就任し、金氏の後見人とみられていた李英浩氏の党職からの解任が報じられており、一連の発表の背景には「軍を思いのままにするとの金氏の意志」を表した可能性もあると分析する。

 金氏の軍最高位就任をめぐっては、世代交代を内外に印象付け、軍偏重の「先軍政治」から経済重視にカジを切る布石との観測も出ている。記事も、人事では「強硬派を排除し、労働党の官僚を登用している」との専門家の見方を伝え、今回の発表が路線転換の兆候になり得ることを示唆した。

 北朝鮮では最近、ミッキーマウスなどディズニーキャラクターにそっくりの着ぐるみやミニスカート姿の女性が音楽公演に登壇。観覧した金氏は「他国のものもよいものは大胆に受け入れ、主体的立場で、われわれの音楽芸術を世界的水準に発展させなければならない」と語ったとされる。

 AP通信は弾道ミサイルの発射失敗を認めたり、公の場に女性を同伴させたりする金氏の姿勢を例に「秘密主義だった父親とは異なる手法で先導していくことを示す兆候」は増え続けていると指摘している。(ワシントン 犬塚陽介)

 

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コメント
 
01. 2012年7月24日 09:15:33 : TZvzCKkiiE
いくら軍偏重の「先軍政治」から経済政治へと舵を切るポーズを示そうとも日本国としては最低限、拉致被害者家族問題の最終的解決を見ない内には話にもならない。

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