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インド:最高裁が同性愛を再び犯罪化  アムネスティ・インターナショナル
http://www.asyura2.com/12/asia14/msg/652.html
投稿者 ダイナモ 日時 2013 年 12 月 26 日 12:48:07: mY9T/8MdR98ug
 

インド最高裁判所は、同意に基づく成人の同性間の性的行為を犯罪とする判決を下した。インドの人びとの自由にとって最悪の一日である。

この判決は、平等、プライバシー、尊厳という人びとの権利に大きな打撃となる。これにより基本的人権の擁護が数年後退することになってしまった。

2009年、デリー高等裁判所は「同意に基づく成人の同性間の性的行為を非合法とすることは差別であり、憲法が明示する平等・プライバシー・尊厳を侵害する」という歴史的な裁定を下したが、この裁定が今回覆されたのである。

最高裁は「自然の摂理に反する性的行為」を犯罪とする刑法第377条は、憲法上有効であると述べた。また政府がこの法律を廃止する立法上の措置を取ることも考えられる、との見解も示した。

本件はもともとナズ財団(インドのHIV/エイズや性に関して活動しているNGO)の訴訟によって始まった。そして今回、奉仕活動や宗教団体などからなる民間グループが、2009年のデリー高等裁判所の判決を不服として最高裁に上訴したのである。

インドの中央政府は2009年の判決を上訴してはいない。2012年3月、法務長官は最高裁で「政府はデリー高等裁判所の判決に何ら誤りを見出せず、同様の正当性を認める」と述べている。

同性愛が「インドのものではない」という主張に異議を唱えて、法務長官は「刑法377条の導入は既存のインドの価値観と伝統を反映するものではなく、むしろ入植者の道徳的価値観に伴い、彼らによってインド社会に押し付けられたものである」と述べた。

2012年の国連人権理事会に先んじて公表されたインドの人権報告では、政府は、高裁の判決を人権問題の改善を示す事例として引用した。

インド政府は、同性愛を非犯罪化することに賛成するとしている。今こそその実行の時である。議会は、12月11日に否定された権利と自由を回復させるための法律を直ちに通過させなければならない。

追加情報:

・2009年、デリー高裁は「同性愛を犯罪化すれば、法執行機関による嫌がらせや搾取、屈辱的で残忍な扱いを社会の広範囲にわたる多くの人びとが受けることなる」と述べた。
・国連人権委員会(市民的および政治的権利に関する国際規約の履行を監視する専門機関)は、「私的な成人の同意に基づく同性間の関係を罰するために使われる法律は、プライバシーと差別を受けない権利を侵害している」と述べた。

またアムネスティは、男性やトランスジェンダーの人びとに対する性的暴行を犯罪とする特定の法律の可決を、議会に強く訴えている。

アムネスティ国際ニュース
2013年12月11日


http://www.amnesty.or.jp/news/2013/1226_4385.html  

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コメント
 
01. 忍穂耳の垢 2013年12月26日 16:07:12 : 5n2KmwfCW10dU : hexlx1LtA2
人間、選択に迷ったときはスタート地点に帰ればいい。初心にかえれだ。

結婚とは何か、それはどのように始まったのか。
それを現代人はすっかり忘れている。

古くは、「とつぎ(嫁ぎ)」と言えば、それはそのまま、子づくりを意味した。
つまり、
結婚とは、次世代に叡智をつなぐシステムだということ。

結婚によって、その家に子供が生れる。その子が次代の後継者になるのだ。
ここで大事なのは、単なる子づくりだけではない。
その後継者は、先祖はもちろん、はるか太古の日本人から受けつがれた叡智を、受け継いでいるということだ。

現代人は、すっかり分らなくなっているが、
それこそ、身体機能を究極まで鍛え上げる一流のアスリートとか、禅を究めた修行者などは、この身体に、習った覚えの無い、既に生まれながらにプリセットされた動きがあることに気付いている。
勘のいい者は「これは俺が修得した動きではないぞ‥!」という瞬間を知っている。
それは、人間として生れ成長した段階で、知らぬ間に受け取っている、先祖がなした、身体の最も効率よい動き方なのだ。
そうして我々は、全く気付いていないけれど、実に多くの叡智を引継いでいるのだ。

その受け継がれるものには、家や氏という名が担う、叡智も当然ある。
そうした家や名の叡智が、知らないところで家人や、当主を助け、繁栄をもたらしていると、往時の人々は知っていた。

こうしたことは、誰かに教わらなくても気付いている方が居るようにも思うが。

そうした、太古から続いてきた叡智を、それもその家オリジナルな叡智を、継承するというシステムの、不可欠なピースが婚姻であった。

話を今に戻そう。
同性愛が、なぜ認められないかは、もう明らかだろう。

「自由」とか「人権」とかの、抽象的な理念がどうこう言う話では、無い。
その目に見えない叡智を、受け継ぐ者を生すためには、男女の結婚が必要なのである。
それと、
そもそも、そうした理念を語る者たちは、そうした受け継がれるものが何かさえ、気付いてはいない。
理念を操る、近代以降の理性は、まだまだ視野が狭いのだ。

そうした婚姻の本源、原点を知る者からすれば、
「同性が好みならどうぞ好きなようにしたらいい。だが、それは婚姻とは呼べないというだけ。
婚姻という、叡智を継承するシステムを壊すのだけは、やめてもらいたい」と言うかも知れない。

文明が花咲いて、倫理観が頽廃してゆくとか、不道徳とか、そんな抽象的な難癖はつけても仕方がない。
結婚とは、そこに後継者を生す仕組みが備わっているか否かの、実に単純で、切実な問題なのだ。
それは、養子を取ればいいとかいう話とは別。
本質的に、後継者を生す機能が無い、同性愛は、この社会の豊かさを支える婚姻というシステムとは全く別種のものだということである。

それを、人権だの、平等、プライバシー、尊厳とかの、被害者意識にすり替えたのは、他ならぬ現代人である。


02. 2013年12月27日 17:55:45 : 7CacKTUh7k
インドにはまだまだ抑圧された人々が多い。それは英植民地時代以前から苛烈な身分制度に苦しめられた人々だ。
伝統もまた人々を苦しめるものだ。ある程度収入があり、多数派の価値観に合った人なら住みやすいだろうが、最も抑圧された人々が伝統の名で無視されてはならない。
多数派の価値観に合わないから排除するというのではなく、人間がひとりひとり尊重される世界を作る。
結婚という形式に囚われ過ぎない方がいい。形式も人が必要に応じて作ったもので、必要に応じて変えればいい。

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