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人間の原罪思想、これは人間に対する脅迫だ〜この地上で一番の悪の集団はローマ・カトリック教会である/副島隆彦
http://www.asyura2.com/12/bd61/msg/472.html
投稿者 仁王像 日時 2014 年 7 月 16 日 20:04:32: jdZgmZ21Prm8E
 

≪日本人が知らないルネッサンスという思想運動≫
 ルネッサンスとは1400年代に誕生したばかりの近代人たちによる、激しい政治思想運動だったのである。
 ところで、このノートルダム(我らが婦人、女性)が、実はマグダラのマリア(イエス・キリストの正妻)のことであり、聖母(母親)のマリアではないことを知っている日本人はどれだけいるだろうか。
 メディチ家の存在が重要だ。1400年代にイタリアのフィレンツェで、当時のヨーロッパ最大の富(国王たちよりも上)を築いたメディチ家という大財閥が、このルネッサンスの本当の中心にいた偉大なる一族だ。彼らのことを理解せずして、人類史の近代を作ったヨーロッパ人の中心部分は分からない。ヨーロッパ文明の本当の“華”はイギリスやフランスやドイツではない。イタリアだ。
 ヨーロッパとは、大きく言えば、ローマのヴァチカンに居を構えるローマン・カトリック教会と近代知識人との血みどろの闘いだ。ここにヨーロッパのもっとも大きな重心と中心がある。ここでの思想、宗教の闘いこそが「近代」と呼ばれ始めたものの実体である。

≪ローマ・カトリックという巨大な悪≫
 私はこの本で、偉大なるロレンツォと老コジモをほめ讃える。このことの反動」としてローマ・カトシックの巨大な悪と偽善についても暴き立てるように書く。
 イエス・キリストという実在した人物は立派な人だったと思う。けれども、そのキリストの教えの正統だとするローマ・カトリック教会というのは、この2000年間にわたって巨大な偽善の集団だ。私はこのことをはっきりと書く。
 ルネッサンスとは、上層平民であり続けた富豪財閥のメディチ家の財を基にして始められた新思想運動である。1430年からの当主の老コジモとその孫のロレンツォ・マニフィコが始めた新プラトン主義の思想運動である。そして…1498年までに、絞め殺され消滅させられた。この激しい思想運動の主要なメンバーたちはほぼ殺されたか、それに近い形で死んでいる。次々と姿を消している。すなわち、ルネッサンスとは、1439年から極度に急激に湧興った人間解放の思想運動だった。そしてその後、60年間続いて圧殺されてしまった思想運動である。
 このあと現在に至るちょうど500年間のすべてのヨーロッパの歴史は、この60年間に凝縮されている、と言っても過言ではない。歴史だけではない、ヨーロッパ近代とは何か、それはこの60年間にフィレンツェで起きたことのすべてを指す。
 ここでフィレンツェ人文主義者たちは、ローマ・カトリック教会という諸悪の根源と真正面から激突した。ひるむことなく人類最大の偽善の中心部に向かって体当たりを繰り返し、そして、敗れ去り、衰え、ひねる潰されていったのである。
 「ルネサンス」という言葉が欧米の知識人層に広まり、大まかに概念把握されるようになったのは19世紀以降だ。

 1400年代、老コジモが勉強熱心な財閥で、コンスタンチノーブル(古典ギリシャ語世界)から来たギリシャ人たちの授業を自分も熱心に聴講して、大きな秘密(真実)に感づいた。「ローマ・カトリック教会は大ウソつきだ」と気づいた。その真実とは何か。ズバリと書く。それは、人間がこの世に生まれてきて生きているということは罪悪ではない。罪ではない、ということだ。人間は生そのものは悪でも罪でもない、ということだ。だから人間は、自分の生と生活を思いっきり楽しく、嬉しく生きていいのだ、これが真実だ。
 それに対して、ローマ教会は「人間はすべて罪人として生まれている。人はすべて罪を背負ってこの世に生きている。だから、その罪(原罪)を死ぬまで償い続けなければならない。さらに死んだあとも償い続けよ。人間の罪を贖う、贖罪するためにキリストが死んだのだ」とする。これがローマ・カトリック教会の教えだ。これが巨大なウソであり、諸悪の根源だ。
 「悔い改めよ!悔い改めよ!」(リペントRepent、リペント)というコトバをキリスト教ではとにかく唱える。しかし、これは人間に対する脅しだ。脅迫だ。
 キリスト教会だけではない。その教えが変形して乗り移って日本にまで来た大乗仏教も、人間の業(ごう、劫カルマ)を背負っているとする。
 人間はもともと、罪を背負って生まれてきたわけではない。

≪キリスト教会の原罪という思想のインチキに気づいたのがルネサンス≫
 原罪というのは、人間が生まれてきたことそれ自身が大きな罪である。だからその罪を贖わなければならない。ひたすら悔い改めてて、一生涯をかけて償い続けなければいけない、という考えである。よくよく考えたらとんでもない思想だ。これがローマ・カトリック教会の根本のところにあるワルの思想である。人間の生そのものが罪悪であるはずがないではないか!
 この原罪の思想を作ったのが、パウロである。イエス・キリストその人ではない。ペテロも同じくこの「人間原罪説」を唱えた人だ。
 ローマ・カトリック教会というのは本当に悪の集団なのだ。極悪人たちの官僚組織だ。それがまるで清らかな魂をした人たちのように思われている。現在もなお、この地上で一番の悪の集団はローマ・カトリック教会である。

【出典】「隠されたヨーロッパの血の歴史」副島隆彦/KKベストセラーズ‘12年


 副島隆彦の俺が日本の学会に「爆弾を投下してやる」という野人的な殴り込みは仁王像の好みに合っている。
 原発問題では狂ったままだが、本書は西洋近代史の隠された暗部に肉薄していると思う。
 

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コメント
 
01. 仁王像 2014年7月16日 22:15:04 : jdZgmZ21Prm8E : KFdUv1akpo
”「爆弾を投下してやる」という”→”「爆弾を投下してやる」と言わんばかりの” に訂正します。

02. 2014年7月16日 22:20:41 : PlW0Lha39U
「・・・1439年、レネーがイタリア在住の際に、コシモ・デ・メディチは、太古の文献の探求のために、世界中に彼のエージェント(部下)を派遣しました。その後、1444年に、コシモはヨーロッパの最初の公共図書館である、サン・マルコの図書館を設立し、そして故に、教育における長年の教会の独占に挑戦し始めました。コシモの直々の委任によって、プラトン主義、新プラトン主義、ピタゴラス主義、グノーシス主義、そしてヘルメス主義のコープス(i.e.神秘主義の文献集合体)の思想は翻訳へとその道を見つけ、初めて一般的に利用可能になりました。コシモはまた、フローレンス大学において・・・」
神聖な血筋と聖杯&毒蛇達
http://songcatcher.blog.fc2.com/blog-entry-289.html

03. 仁王像 2014年7月17日 20:23:56 : jdZgmZ21Prm8E : z8hJGfsgI2
 (本文に追加)

≪メディチ家の黄昏≫
 ペテロとパウロ、この両者が合同して、今のローマ・カトリック教団の原型となった。このペテロは、イエス・キリストの12人の使徒(弟子)のひとりでは断じてない。時間と場所が合致しない。このこともローマ・カトリック教会の創設以来の虚偽のひとつである。

≪再び、ルネサンスとは本当は何であったのか≫
 副島歴史学は、「人間を動かす巨大なエネルギーは、ある時に急に一斎に沸き起こる“民衆の熱狂”である」というものだ。熱狂史観と呼んでもいい。あるとき、それまでの巨大なウソと欺瞞に気づいてた少数の優れた人々が出現して。わめき始め、そしてそれが思想運動になる。宗教運動であれ、民族暴動のような動きであれ、世界を席巻して途方もない巨大な行動の爆発となって現れることがある。
 大切なのは、真実を語る思想運動が当方の、東ローマ帝国のコンスタンチノープルからやってきたことだ。ギリシャの古典文献をずっと保持し研究し続けていたのはイスラム世界だった。アリストテレスの思想でさえアラビア語(イスラム世界)経由で、ヨーロッパにもたらされたのである。不思議な話だ。


04. 2014年7月18日 13:21:56 : q931E3NW4E
原罪という考え方は、キリスト教布教以前から主流な考え方として人々に齎されていたものである

よって当時の人々には既に馴染みのある概念であったと読んでさしつかえない

あまり表に出てこないが、古くから人々の間に密かに広まっていた信仰が、
そのキリストの磔劇という壮大なドラマの受け皿となった

キリスト教というものがその流れを汲んで、その上に君臨したのである

パウロ(=左右路)は、原罪の概念をも変えようとしていたイエスの考えをのちに理解していた、一人である

イエスは磔は望んで居らず、当然磔にもなっていない

キリスト意識として、顕われたのは人類史上、イエスだけではない

其れ迄も人々の記憶に記されていないだけで、何度か長き人類史の中に登場している

パウロもまた、人類の意識の要請で、ヨハネ、イエス、と並ぶ、キリスト意識から生み出されたの物語を演じた三人のうちの一人である

パウロはその物語を定着させる3番目の役を担っていた

パウロの前にイエスが顕われての「回心」とは其のことである

ドラマの脚本は、人類の意識の外から齎されたものであったが、
人々の必要が最終的にそのドラマを発展させ形づくったのである

ここにも人類が理解すべきドラマが在る

ともかくパウロは、他の二人のように、その果たすべき役目を遂行出来なかった

原罪とは、謂わば、罪が先か罰が先かと云う話となる

これは例の「カルマ」と同じもので、「原因と結果」という概念の"縛り"に、
「道を右往左往」する人々にだけ効果がある問題である

「なんなら罰が先に在った」と言うことが出来て初めて、
この原罪へのを理解し、手放すことが出来るのである

つまり、原因があって結果がある事があなた方の言う秩序(正しさ)である以上に、
先に結果としての事実が在って、原因がいくつも生まれることもまた同様に正しいと言えるのである

これは一方向にのみ直線的に時間が展開されるとする、誤った概念に拠って生み出されている

次元上昇というものが、キリストの昇天のように、
空へ向かって飛んでいくイメージが在るのも、
そうした影響から生まれているものである

キリストは、人々が空を見上げて祈りを捧げているその真後ろで、横ずさりに去っていったのである

ははははは!


05. 2014年7月18日 18:48:15 : JFBcDRs0dM

邪宗真言カルトのソエジが言うことか。

既に破釈された宗派の宗義を捨てずにいくらキリスト教が外道だからといって真言宗よりマシな外道もあるんだよ。

恥と一緒に宗教の邪正を勉強してから本を書けよ、恥知らず め!!

[12削除理由]:アラシ

06. 仁王像 2014年7月19日 13:42:13 : jdZgmZ21Prm8E : qP6bPI5KsA
 松原久子氏が副島説と同じ趣旨を指摘している。

・「驕れる白人と闘うための日本近代史」松原久子/文芸春秋‘05年から一部抜粋
 日本にはなぜ、ルネッサンスのような新しい精神的躍動や発展がなかったのかと問う人も多い。…それは、ヨーロッパにはキリスト教会が君臨していたからである。形而上の概念ばかりでなく、形而下の現象についても絶対不変の真理を有していると確信している教会があったからである。そこで本当にその通りなのか確かめたいという欲求が中世から近世になる過程で芽生え…た。それは単なる自己満足ではなく、命がけの探求だった。
 最初は小さな運動だったが、反抗的な一匹狼たちによって推進され、…宗教改革
によって追い風を受け、17〜18世紀の啓蒙主義の時代に確固たるものになったのである。
 日本には、そのような宗教はなかった。

・「言挙げせよ日本〜欧米追従は敗者への道」松原久子/潟vレジデント社 2K年から一部抜粋
 ヨーロッパ人はなんとか貧困を克服して豊かになりたいという欲求と、…教会との間に立って何世紀もの間苦しみ、その底から爆発的なエネルギーが噴出したのである。それがルネッサンスである。同時にそのエネルギーは造船術、航海術、軍事力に注がれ外へ外へと迸り、行く先々を植民地化し、そこから資源や食料を運んでくるようになり、やっと貧困から解放され豊かになっていった。


07. どぶさいら 2014年7月20日 03:11:58 : loFw68yS.9s8U : b9roY7hE0I
はい、はい、
ご苦労さん

あほおうぞー

いつのまにやら、今度は、副島 南辛抱か。

お前は染んでる


8. 2019年2月18日 15:31:59 : lmdCSg6SHQ : S2rug_Q9Wd8[1] 報告
5年前にこんなサイトがあったとはね。一部共感する部分があるね

キリスト教関連で悩まされている自分にはそれなりに楽しく読ませて頂きました

カトリックの都合の良い聖書の改竄は有名な話だからね


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