★阿修羅♪ > 中国3 > 146.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
中国エコカー戦線、進むジャパン・パッシング  日経新聞
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/146.html
投稿者 ダイナモ 日時 2012 年 5 月 04 日 00:14:10: mY9T/8MdR98ug
 

 世界最大の自動車市場の中国で、地場メーカーが独自ブランド車の開発を急いでいる。洗練されたデザインで、安全性や燃費性能も高め、外資ブランド車に対抗したい――。そんな彼らがお手本にするのは独フォルクスワーゲン(VW)など欧米勢。かつて日本車のコピー車が席巻したのも今は昔。中国勢が日本車から学ぶものはもうなくなったのだろうか。

 2日に閉幕した北京国際自動車ショー。世界中の自動車メーカーが小型車や中型セダン、多目的スポーツ車(SUV)などの新車を出展、モータリゼーションまっただ中にある中国の消費者の関心を呼び込もうとアピールした。

 VWや米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車など世界大手だけではない。中国メーカーも負けじと、独自開発をうたう新車を出展した。

 米フォード・モーターやスズキなどと合弁を組む長安汽車集団(重慶市)が発表した「RAETON」。中国で激戦区の中型セダン市場に送り込む独自ブランド車だ。ブレーキ技術や電子制御技術は、米TRWや独ボッシュなど欧米の自動車部品大手の先端品を採用。「長安汽車の高い技術力をアピールしたい」。モーターショー会場で担当者はこう意気込んだ。

 長安汽車だけではない。北京汽車集団(北京市)は今年秋に市場投入する新型セダン「C70G」を発表。第一汽車集団(吉林省)は共産党・政府首脳が愛用する最高級乗用車「紅旗」の新モデルを、上海汽車集団(上海市)も高級セダン「栄威950」を発表するなど、各社は外資ブランド車と見まがうばかりの洗練された独自ブランド車を相次ぎ出展した。

 トヨタ自動車の「カローラ」やホンダの「CR―V」など、日本車のそっくり車で市場を席巻してきた中国勢。エンジンや変速機も日本の旧式モデルを使うなど「つぎはぎ」だらけのクルマだった。

 もちろん、今もつぎはぎ感は残る。だが、外観はイタリアの設計会社に発注し、エンジンや変速機は構成部品ごとに欧米などの部品メーカーに丸投げしつつも、自ら組み上げていく。コピー車といえども着実に進化しているのだ。

 気がかりなのは、日本が得意とする技術が「コピー」の対象から外れていることだ。

 「あのVW車のターボチャージャー(過給器)をそのまま持ってきて」。日系過給器メーカーには中国車メーカーからこんな要請が相次ぐ。

 エンジンを小ぶりにして低燃費化を図ると同時に、不足する馬力は過給器で補う「ダウンサイジング」。VWが先行し、GMやフォード・モーターなど米国勢も開発を強化しているエコカー技術を、中国勢は今、こぞって採用しようとしている。

 中国でもガソリン価格が1リットルあたり約100円と日本とさほど変わらない水準になってきた。中国メーカーといえども、低燃費車ニーズは無視できない。

 そこで目をつけたのが、既存のエンジン技術を活用できるダウンサイジングだ。英自動車調査会社LMCオートモーティブは中国の乗用車生産に占める過給器付きエンジン搭載車の比率は現在の約5%から2017年には25%前後に高まると予測。「5年内に大部分の中国車メーカーが過給器付きエンジンを搭載する」とみる。

 同じ低燃費車なら、トヨタ自動車やホンダが力を入れるエンジンとモーターを併用するハイブリッド車(HV)もある。しかし、中国勢はこれには見向きもしない。技術的に複雑で、コストは割高。中核システムの現地調達も難しいからだ。

 日本発の技術をブラックボックス化し、コピーされないようにすることは、日本車の競争力を維持する上で欠かせない。だが、本当に技術的に難しく、コストが割高なことだけが、中国勢がHV車になびかない理由なのだろうか。

 振り返れば、中国車メーカーが日本車のコピー車を作っていたのは、ほんの7〜8年前。当時はホンダが中国市場をけん引し、日本車人気も高かった。

 だが、今では日本車の相対的なシェアは下がり、中国市場では欧米勢の元気の良さばかりが目立つ。中国市場で日本車の輝きが失われたから、中国車もコピーする意欲を失っているのではないか。

 エコカーに垣間見る中国勢の「ジャパン・パッシング(素通り)」。日本車への関心を弱める中国市場の映し絵のように見えてならない。


http://www.nikkei.com/news/topic/article/g=96958A9C9381959FE1E2E2E0838DE2E0E2E7E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2;q=9694E2E4E2E1E0E2E3E0E4E5E7E3;p=9694E2E4E2E1E0E2E3E0E4E5E7E2;n=9694E2E4E2E1E0E2E3E0E4E5E1E6;o=9694E2E4E2E1E0E2E3E0E4E5E1E7
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2012年7月05日 21:12:08 : SuHVWfSgk2
過給機付きエンジンは日本でも1980年代初頭に流行したが、これを大々的に採用したのが、当時経営難に陥っていたアメリカのクライスラー。アイアコッカが新社長になり、小型の前輪駆動車を次々と投入した。その中で、いくつもの種類のエンジンをつくるのではなく、ターボのあるなしで出力に違いを出した。大衆車も高級車も4気筒2,213ccエンジンを搭載するのは同じだが、大衆車はターボなしにして、高級車はターボつきにした。何たる安直な商品展開。さすがにアメリカ人も気がついたのか、V8エンジンを継続したGMやフォードに客を取られ、クライスラーは経営破たんを迎えた。

ターボをつけると、エンジンのヘッド部分への負担が大きくなり、自然吸気エンジンでは見られないヘッドの金属疲労、バルブやカムの磨耗が起きる。エンジンの耐久性が格段に低くなるのだ。これは当方も、シトロエンCX2500ディーゼルの自然吸気版とターボ吸気版で経験した。(ターボ版はオーストラリアで販売されていた。)ターボ版は、ピストンリングが磨耗しやすく、分解整備が必要だ。これが大変で、現存する車種は少ない。

自動車雑誌は重要なスポンサーとしてのドイツの輸入車の悪口は書かないから、真実を知りたければ町の自動車整備工場の主人から話を聞くしかない。そこで聞いてみると、ドイツの小型過給エンジン搭載車は日本製エンジンほど耐久性がないとのこと。自動変速機は輪をかけて弱い。購入層は富裕層だから、新車で買って一回目の車検の3年目か、2回目の車検の5年目で売りに出す。中古車価格が安いので、何も知らない物好きが購入する。そして修理費が驚くほどかかる現実に翻弄され、大損喰って手放すと言うのが、よくあるパターンだ。

中国でも富裕層がドイツの小型過給エンジン搭載車を新車で購入し、定期的に買い換えているのだろう。国土が広いから、捨てる場所に困らない。そう言えば中東諸国もそうらしい。動かなくなった自動車を砂漠に捨てておくのだと。いずれにしても、こんなことをしていては天誅を食らうのは間違いなし。中国が日本の真似をしないからといって、何も気にする必要はない。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 中国3掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 中国3掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧