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<中国人民はPANASONIC養殖政権を認識?> <特派員は東京から北京へ>など 本澤二郎の「日中40年友好の旅」(8)
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/174.html
投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 6 月 03 日 13:18:08: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: <中国国家観光局><一変した北京駅と周辺><陝西省の庶民料理><キップのいい範さん> 投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 6 月 02 日 14:49:38)

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51983857.html

<中国人民はPANASONIC養殖政権を認識?>

 既に少し言及したことだが、野田内閣に対する中国人認識は、日本人に比べて高い。中国の新聞テレビは、日本報道について、かなり抑制しているが、それでも。恐らく中国政府は、反日世論の高揚を警戒している。油断すると、それが政府攻撃に形を変えることも想定できるからだ。

 日本人は「松下PANASONIC財閥が養殖した松下政経塾政権」という負の政治集団について理解していない。北京の事情通は「日本人ほどではない」とコメントした。
 「中国の新聞テレビは、政権発足時に松下財閥が発足させた政経塾の日本政府という事実を、かなり報道している。多分、市民は気付いているはずだ」とも断言した。想像するに、中国はアジア重視の鳩山・小沢路線に共感を覚えている。彼らが東アジア共同体構想に熱心であることも。
 そうした小沢・鳩山と敵対する野田内閣、そして同内閣と大連立で消費税10%大増税を強行しようとしている自民党と公明党に違和感を抱いている。むろん、政経塾を立ち上げた松下幸之助は「経営の神様」という作られた虚像に酔いしれている者も少なくない。しかし、その化けの皮がはがされていることも事実であろう。そんな印象を受ける。
 政経塾と自公が、巧妙にマスコミと連携しながら、小沢を寄ってたかっていじめ、政界から排除しようとしている。そのことに3者が熱中するものだから、比例して彼らの闇の正体に気付くことにもなるのだろう。これは決して悪いことではない。日本人よりも、より日本政界の真相に近づいているからだ。
 日本では松下政経塾批判は筆者ぐらいだが、中国ではかなり研究が進んでいると見ていい。
 ズバリ言うと、野田内閣は松下財閥の傀儡政権である。大きくはPANASINICどころか、財閥の代理人、さらにいうと財閥・官閥・米CIAの傀儡と断定できるのである。民意ともっともほど遠い政府ということであろう。
 庶民・大衆いじめの10%消費税、日本の医療福祉・農業などをいたぶるワシントン主導のTPP協定に突っ込んでいることからも、それは容易に理解出来るであろう。こんな政権は自民党長期政権の時にも存在しなかった、と断言できる。民意に反する政権は、社会不安定の要因なので大義など無い。

<今回も確認・暗い高層高級住宅>

 天津の蘇君と深夜(5月23日)、ホテルに戻る途中、高層高級住宅の前を通り過ぎた。建国門に近いこの辺りは、北京の中心地である。長安街も近くを東西に走っている。環状2号線も。
 庶民は、天地がひっくりかえっても手が届かない地域である。しかし、古くからここにへばりついて、離れようとしない住民もいる。街中で屋台を確認した。散歩中、バナナを屋台で果物を売る女主人から買った。貧富の格差を象徴している場所でもある。
 住民のほほを金ではたいて追い出し、更地になっている地区も目撃できた。いずれ、そこにも高層の建造物が建設されるだろうが、さていつの日のことか。現在は旧住宅を取り壊したものの、住民が植えたものか、木々が大木になって堂々と根を張っている。大木は戦後の北京を見つめてきて、なお生き残っているのだ。樹木は時に、人間よりも強いのである。
 ところで、高層の高級マンションの部屋の多くから明かりが灯っていない。どうしてか。もう、随分前からだが、これらの部屋は投資目的の物件なのである。買い手がつかないのであろう。果たして、欧米の経済が再生する日が来るのであろうか。誰もわからない。いえることは、長期的にはともかく、近い将来、世界経済が勢いをみせることはない、ということである。
 富裕者にとって、時代がいつも味方してくれるわけではない。

 東京はというと、ごく普通のマンションが売れないようだ。トレーニングジムに通う駅前で、時々宣伝の塵紙を受け取る。もう数年前からだ。こちらは、投資目的に投資するような金持ちがいないからであろう。雇用状況の悪化で住宅どころではない都民は少なくない。低賃金のため、結婚が出来ない若者が増えている。第1、筆者の住むマンション駐車場は、どんどんと空きが出てきている。車を手離す住人が増えてきているのだ。日本では車にかかる税金が世界一高い。電力だけではない。
 ともあれ、不動産景気の消えてしまった日本・東京なのでもある。北京も不動産バブルがはじけた、と受け止めるべきだろう。

<特派員は東京から北京へ>

 かつて世界の報道機関は、アジアに限ると、東京に集中していた。今は北京・上海に取って代わられたというのが事実で、このことは多くの日本人も知っているだろう。
 ただし、日本のマスコミが報道しないために、一部に「日本は依然として経済大国だ」とか、しばらくすると「また日が昇る」などと信じる者がいる。おかしくなってしまうのだが、これは本当なのである。
 というのは、情報の発信源である政界・官界・財界・言論界は、80年代の高給を懐に入れているからである。庶民感覚は、共産党を含めてもわかっていないらしい。彼らには貧困の意味がまるでわかっていない。
 しかし、日本社会はぼろぼろに破壊されている。年金・福祉も厳しい状況にある。元教師夫妻などは高額の年金を受け取っているため、無論のこと、庶民の困窮度などわからない。
 日本の現状はアジアにおいて「経済は2流・政治は3流」なのだ。そのことを世界は正確に認識しているのである。3・11で高まったが、1年後の日本からの情報価値は、再び著しく低下している。そんな東京に沢山の報道陣はいらない。
 昨今のマスコミは、インターネット情報に追いまくられて地盤沈下している。肝心の広告もそちらへ流れてしまっている。コスト削減に懸命である。そんな時に、報道価値の下がった東京に多くの特派員はいらないのである。

<中国記者協会を見学>

 こうした実情を正しく教えてくれる人物が、突然現れたのだ。5月24日である。同日午前9時過ぎに電話が鳴った。相手は元新聞記者の蘇海河君である。彼が「うちに来ませんか」という誘いの電話である。
 天津の蘇君は今朝ほど戻ったはずだ。今日の予定は何もない。市内見学でもするしかないと思っていたところに、元新聞記者の電話である。昨日は運よく中国観光局の範さんが、退屈時間を埋めてくれた。今日は北京の蘇さんである。うれしい悲鳴を上げてしまった。
 日本では、新聞協会とか筆者の所属する日本記者クラブがある。すっかり権威を喪失した日本記者クラブから辞める者もいるらしい。日本テレビの元政治部長もそんな一人であるが、再生すれば戻るかもしれないが。

 蘇さんの現在の職場は中国記者協会である。そこの国際部の副主任、すなわち外国の記者・特派員の世話役なども兼ねた事実上の責任者なのだ。
 彼は中古のマイカーでホテルに来てくれた。車の中で彼は「加藤紘一が総理になれなかったのが残念」と筆者の思いと同じことを口にした。「河野洋平は今年2度も北京に来ている。習近平とよく会っている」とも。
 「重慶の人はどうか」とも尋ねてみた。「彼は市民運動がうまいので、評判は悪くない。街をきれいにしたし、安い住宅を建設した。だが、家族が悪いことをした。女房との関係が切れなかった。しかし、重慶経済はよくなっていない。大連時代に基礎を築いた。大臣で威張ってしまった」と評価した。
 威張る人間は誰からも嫌われる。人類共通なのだ。さらに「トヨタのハイブリッド」を称賛したが、中国人の感情を逆なでする政治的対応をこき下ろした。ウイグル族のおばさんを日本に呼んだ石原慎太郎らの1件である。そういえば、石原の傲慢さには誰もが辟易している。
 先日出会った日本人の中には「石原を都知事にするような日本が嫌になって脱藩した」という豪傑がいた。
 中国記者協会は、北京飯店と天壇公園を南北に結んだ中間に位置している。周囲の建造物はそう高くない。天壇への配慮は今も、なのである。同協会の反対側に有名な「光明日報」本社があるが、高層建造物ではなかった。
 300人が入れる大きな記者会見場を見せてくれた。「ギリシャとの国交40周年の行事もここでやった」という。日本記者クラブの大広間よりも倍近いだろう。国際交流も協会の仕事なのだ。「北京に800人近い特派員が駐在している」ことも広い会見場を必要としている。
 「近く防災をテーマに中日韓3カ国記者による討論会を計画している」との説明を受けた。北京駐在の日本人特派員は、嘘と隠ぺいの東京報道をどう説明するのであろうか。
 「全人代の首相演説の資料配布もここの仕事。閣僚会見の司会も私の仕事」というのである。「北京五輪後に特派員は自由に取材することが出来るようになった。問題があれば収拾に協力する。現在、60カ国とも記者交流をしている」と実に仕事の領域は広い。

<原発増設に福島の教訓が?>

 協会の前を長安街と並行して東西に走る広い道路が走っている。沢山の車が突っ走っているのだが、以前と比べると、排気ガスの悪臭がない。理由は、バスの燃料が原因である。ガスや電気を使用しているからである。
 環境問題に悲鳴を上げる中国のエネルギー改革は、日本に比べて速度が速い。再生可能エネルギーの投資は世界一だ。電気自動車の普及もそうなるのではないだろうか。原発大国を目指していた中国政府は、恐らく福島の教訓を生かすのではないだろうか。もっとも危険な核の発電所の増設に、ネット時代の人民が素直に応じることはないだろうから。
 ドイツは2020年までに原発を無くす。菅直人は「2025年までに日本の原発を無くそう。そのための国政選挙を実施しよう」と叫んでいる。原発再稼働の野田内閣に対して、菅も方向転換した。これは明るい話題だ。

 蘇さんは、目の前のレストランに案内してくれた。古風なつくりの食堂である。彼は毛沢東の好物の豚肉をとことん煮込んだもの、それに周恩来の好んだ肉団子を注文してくれた。
 この店は、天壇公園の観光客をよく接待していることも判明した。

2012年6月3日9時10分記


 

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