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「中国の夢」を支える3大動力源:示す動力源は常識の範囲だが「アメリカンドリーム」との対比が面白い
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投稿者 あっしら 日時 2013 年 2 月 04 日 16:20:14: Mo7ApAlflbQ6s
 


「中国の夢」を支える3大動力源

 昨年11月に中共の新指導部が発足して以来、「中国の夢」という言葉が正式に政府用語に採用され、人気も急上昇している。だが中国は肝要な問題に答えなければならない。華夏(中国の古称)の広大な大地に、ないしは広く豊かな中華文化圏内に、共通認識を十分に集め、人心を向かわせることのできる夢の支点はすでに備わっているのだろうか?このような共通の支点がもしなければ、中国の夢は蜃気楼となってしまうだろう。(文:偉達。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

 いわゆる「共通の支点」に関して、まず夢の動力源について考察すべきだ。夢である以上、まだ実現していないが人々が実現に向けて努力している事に関係し、かつ強い奮闘の動機と原動力を生み出すものであるはずだ。

 欧州を例に取ると、欧州は第2次世界大戦で大きな痛手を負ったが、それでも戦後、発展への強烈な動機を大きく3つ持っていた。すなわち欧州統合の実現、経済復興の推進、「冷戦」の脅威の除去だ。これは当時の欧州人の夢だった。

 だが1990年代以降、ソ連が崩壊し、脅威が取り除かれ、経済が復興し、EUも創設されると、欧州は「物は壮んなれば則ち老ゆ」という中国の道家の箴言の通り、物質享受主義と福祉社会の美しいバブルへと不意に滑り落ち始めた。夢はなくなり、動力は続かなくなった。欧州は現在も2008年に起きた世界金融危機の暗い影の下で調整を行っている。

 このため欧州は中国を羨望している。中国人民は過去150年間の立ち後れた屈辱的な運命を変えるために依然たゆまず奮闘しているからだ。もっと広い意味から言うと、中国は長い歴史を持つ文化から全面的な現代化への移行、民族の創造力と指導力の復興をいかに実現するかについて今も上から下まで探求を行っている。

 中国の夢の実現への中国人民の動力は強烈かつ差し迫ったものだ。これは改革開放からようやく33年になる中国が、すでに飛躍的な進歩を遂げることができた理由を巨視的に力強く説明するものでもある。

筆者は「中国の夢」の主たる動力は大きく3つの点に由来すると考える。第1に経済のテイクオフ、生活の改善、物質的進歩、環境改良への追求。第2に公平と正義、民主的法制、公民の成長、文化的繁栄、技術革新への追求。第3に富国強兵、民族の尊厳、主権の完全性、国家の統一、世界平和の追求。

 これらを基礎に中国には先見の明、知勇、知恵のある公民、団体、指導者がおり、この3大動力源を統合・調整する共通の支点を直ちに精確に見出し、発展・進歩の包括的合力を形成し、「中国の夢」を支える人々の志の城を築くはずだ。

 中国の夢とアメリカンドリームの相異なる哲学的背景を対比すると、有益な啓示が得られる。「アメリカンドリーム」は「どのようなバックグラウンドを持つ者でも、新大陸に来て仕事と起業に努力すれば、全ての夢をかなえることができる」という概念だ。一方、「中国の夢」は「国家がうまくいけば民族がうまくいき、そうすることでようやくみながうまくいく」という考えを尊重し、東洋文化の集団主義的伝統を継承し、「国家の強大化によって人民の幸福が保障され、国家の発展から1人1人がしかるべき成果を得られるようになる」ということを確信するものだ。

 国家や民族が異なれば、自らの夢を追求する際に異なる道に沿うことになるだろう。これは自然な現象だ。だが互いに長所を取り入れ短所を補い、たゆまず最適化を図ることもできる。「中国の夢」であれ「アメリカンドリーム」であれ、極端や疎外は防ぐべきだ。極端な個人主義的行為によって、すでに米国は少なからず苦しみを受けている。ウォール街の巨額の金融詐欺やキャンパスでの異常な銃撃事件がその典型だ。一方、中国が国家の富強を実現する過程においては、個人の合法的権利と創造的精神の保護を特に重視しなければならない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年2月1日

http://j.people.com.cn/94474/8118167.html

 

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