ポルシェ販売台数 中国が２位 世界の２割強、米に迫る

　高級スポーツカーの独ポルシェとイタリア・フェラーリ。中国の販売台数が急速に伸び、欧州最大市場のドイツを上回り米国に次ぐ市場に育ってきた。2012年の世界販売で中国の比率はポルシェが２割強。フェラーリも香港、台湾も含め初めて１割を超えた。

　とりわけポルシェは、07年度から12年度の世界販売伸び率43％に対し、中国は３万1200台へと63倍の増加。世界販売での比率は22％で25％の米国に迫る。
　フェラーリも12年に約500台を販売し、５年で2.8倍。ただ同社のモンテゼーモロ会長は５月、ブランドの希少価値を保つため世界販売を絞り「今年は７千台に抑える」と発言。急拡大した中国を名指しし、販売店研修に力を入れる考えを示し話題を呼んだ。
　中国には若い富裕層が多く、それがスポーツカーという分かりやすいステータスシンボルの人気につながる。ただ「どこでも見られる車」になってしまえばブランドにはマイナス。モンテゼーモロ氏もそのあたりを考慮したはずだ。

［日経新聞６月１８日朝刊Ｐ．９］

コメント
01. 2013年6月23日 19:48:37 : JjNtNbJEr2 当方は頭が古いので、未だに1970年代の価値観で自動車を語っているが、フェラーリの年間生産台数は確か1975年頃、308GTBや308GTSを出した時点で1,000台を突破したと思う。それが今や年産7,000台ですか。ずいぶんと「量産車」メーカーになりましたね。 1970年代と言えば中国大陸は文化大革命の余波を引きずっていた頃で、朝の通勤時には道路に自転車があふれ、自動車なんて大きなトラックか政府要人の高級車くらいしか見当たらなかった。それが今や世界の超大国。成功の証しとして、自己顕示欲の強い中国の若い実業家なら買うだろうな。 スーパーカーのメーカーは二度の石油危機と、長く続く欧州の不況により淘汰されてきたが、フェラーリは巧みに生き残ってライバルの少ないスーパーカー市場で恩恵をフルに享受している数少ないメーカーだと言える。 ところで話は変わりますが、当方はオーストラリアとニュージーランドに住んだ経験があります。あちらでは、この手のスーパーカー、見たことがないね。(当方の行動範囲内で、です。)日本と同じくオーストラリアもニュージーランドも左側通行の右ハンドルだが、新車販売は厳格にハンドル位置を規制しているので、左ハンドル車しか生産しないメーカーは販売されていません。イギリス連邦だけあって、イギリスの高級車は走っていましたが、あちらでは自動車の価格がめちゃくちゃ高いので、希に見ただけでした。ジャガーXJ-Sを何度か。アストンマーチン・ラゴンダは感動ものでした。
02. 2013年6月23日 21:40:26 : KgvkdBAaIs そういえば　バブルのちょっと前に 日本にもスーパーカー　ブームというのがあったな。
03. 2013年6月25日 15:16:13 : dmkMWIGdew 　中国の富豪達は、投資の対象として、資産として高級車を買っており、クルマが好きなのではない。 大体、中国の都市の交通マナーの悪質さと云ったら例を見ない。 中華思想で「悪いのは全てお前ら」だという発想だから、死亡事故は半端ではない。 ポルシェやベンツの会社は、売れれば良いのか？ なら、中国には手を抜いた車両を販売すべき。

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