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〈石平のChina Watch〉「警官殴り」が多発する中国 忍び寄る「乱世」と「下克上」(ZAKZAK) 
http://www.asyura2.com/12/china3/msg/607.html
投稿者 赤かぶ 日時 2013 年 8 月 30 日 14:08:00: igsppGRN/E9PQ
 

反日デモに備え日系スーパー前を警戒する中国の警察官。「権威の失墜」が目立っている =昨年9月、中国成都市(共同)


【石平のChina Watch】「警官殴り」が多発する中国 忍び寄る「乱世」と「下克上」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130830/frn1308300858001-n1.htm
2013.08.30 夕刊フジ


 今月、中国では、警察官が主役となる「珍事件」が数多く発生している。

 たとえば3日、河南省太康県の塘坊村という村で、村の「違法建築」の調査にやってきた制服警官のひとりが、当事者の村民から暴行を受けた上、丸1日以上「拘禁」された事件が起きた。

 昔から「犬が人を噛(か)んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだらニュースとなる」との言い伝えがある。この事件の場合、本来なら人を捕まえるのを仕事とする警官が逆に村民によって拘禁されてしまうとは、まさに大ニュースに値するものだ。

 もちろん今の中国では、この程度のもめ事は日常的なもので、もはや「珍事」でもなくなっている。

 10日には四川省成都市で、中学校の女性教師が街の真ん中で警官を殴る事件が起きた。電気自動車に乗った姉が交通違反したことで警察に止められたところ、同乗の女性教師は車から降りるや有無を言わせずに警官に平手打ちを数発も食わせた。

 翌11日、今度は福建省廈門市内で、乗用車の猛女が無免許運転の上、クラクションをむやみに鳴らしたことで警官から取り調べられると、女は2人の警官を相手に果敢な「戦い」を挑んだ。彼女はすべての手足を使って暴行を加え、警察官に股間蹴りの「必殺法」まで使ったという。

 同じ11日の晩、広東省東莞市では100人余のチンピラが乱闘しているところに5人の警官がパトカーでやってくると、チンピラたちは直ちに乱闘をやめてパトカーを包囲。警官たちをつまみ出して暴行を加えた上、パトカーを引っくり返して破壊した、と地元の新聞がその一部始終を詳しく報じている。

 そして2日後の13日、成都市内で発生した車の盗難事件を調査にきた警察官が、調査された男の運転する車に突き飛ばされて大けがを負った事件も発生した。

 このように今の中国では、普通の村民から学校の女性教師、町のチンピラから車狙いの小物泥棒にいたるまで、皆で天下の警察官を、いとも簡単に殴ったり蹴ったりして躊躇(ちゅうちょ)することがまったくない。

 どうやら白昼堂々と「公安警察」に反抗して暴行を加えるというのが国民的大流行となっている感がある。

 こうなった背景のひとつは、政治権力そのものに対する人々の不満と敵意が中国社会に充満していることである。

 多くの国民が不満と敵意をもっているからこそ、身近にある政治権力の象徴である警察官の顔を見るや否や、とにかく一発食らわせてやりたい気分になっているのであろう。そして、「警官を殴る」という具体的な行動に移したところから、中国社会のもうひとつの重要な変化を読み取ることができよう。

 それは、今の中国民衆が警察権力も含めた政治権力を昔のように、恐れなくなっていることだ。

 民衆はむしろ、権力を上から見下ろして「お前らはなんぼのものか」と軽蔑するようになっている。「お上」に対する敬意や畏怖の念は今の中国ではすでに死語となってしまい、政治権力の権威はもはや、なきもの同然である。

 つまり今の中国では、共産党独裁体制はすでに行き詰まっているだけでなく、秦の始皇帝以来の威圧的な専制主義政治がそろそろ終焉(しゅうえん)を迎えようとしているということである。

 今後、共産党政権が「治安維持費」をいくら増額したとしても、殴りまくられている警官たちを頼りにして社会秩序を維持していくのはもはや無理なことだ。

 そして、権威がそこまで失墜したようでは、安定した体制維持はますます難しくなる。中国は確実に、「下克上」の乱世の時代に突入しようとしている。

                   ◇

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。


 

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コメント
 
01. 2013年8月30日 15:34:33 : RufpgDo1AM
「それは、今の中国民衆が警察権力も含めた政治権力を昔のように、恐れなくなっていることだ。

 民衆はむしろ、権力を上から見下ろして「お前らはなんぼのものか」と軽蔑するようになっている。「お上」に対する敬意や畏怖の念は今の中国ではすでに死語となってしまい、政治権力の権威はもはや、なきもの同然である。」

・・・・・・・
これが本当なら、心底羨ましいかぎりである。


02. 2013年8月30日 20:16:45 : HEtBW6AVsA
我が国も見習おうよ。

03. 2013年8月30日 20:50:28 : 6RxiEwTbRo
シナに続け!!

04. 2013年8月30日 21:58:41 : JBufeOjJwk
警官が銃を持ってなかったからだ。
頭が良い中国人はめったに使わない銃を持ってなかったりする。その隙を付かれた。

尖閣諸島を占領しないのも似たような理由かもしれない。戦闘機や空母、ミサイルは
めったに実戦に使わない。その上維持管理費が大きい。つまりメンテナンス費用は通常
軍幹部の海外個人口座に消える。必要な時が来たときだけ本来の通り予算執行をする。

しかし経済が停滞してる現在、予算執行がうまく行かず実戦に使える戦闘機爆撃機や
空母、戦艦の整備に手間取って尖閣諸島の占領が遅れているのではないだろうか。


05. 2013年8月31日 09:16:18 : QKj2V8oUfM
多少の不義、不正があったとしても警察のような公権力は尊重・維持されなければならない。それは不義、不正を越えて社会の秩序が尊重・維持されなければならないと言う優先順序があるからだ。だからこそ公権力は遵法精神を高め常日頃から襟を正しながら任にあたらなければならない。

民主化とは聞こえはいいが、実は地獄と表裏一体と思う。つまり無秩序が地獄になる。いったん無秩序になると民衆どうしの殺し合いになる。

この記事を読むと今の中国では公権力の尊重・維持など既に民衆には望まれていない状態だと思える。まあ公権力の腐敗の極みが招いた結果なのだろう。これから中国は無秩序の地獄に突入すると思う。中国との付き合い方などと悠長なことを言っている段階ではない。いかに中国と中国人を防ぐかが課題になる。考えても見よ。15億の人口だ。1%でも1500万人である。


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