唐家セン氏：中日関係は抜本的解決必要　日本は方向性明確化すべき

　第9回北京-東京フォーラム（主催：中国日報社、日本・言論NPO）が26日に北京で開催された。唐家セン元国務委員（中日友好協会会長）は開幕式での基調講演で「近年中日関係に問題が頻発しているのは決して偶然ではない。深いレベルの原因は、互いの認識と位置づけに問題が生じたことにある。両国関係を改善するには表面的な解決に止まらず、根本的な解決がより必要だ。現在は特に日本側が一層の努力をし、2つの戦略的方向性の問題をしっかりと解決することが必要だ」と指摘した。

　「まず、日本は一体中国をライバルと見ているのか、それともパートナーと見ているのか？中国の発展をチャンスと見ているのか、それとも脅威と見ているのか？」。唐氏は「ここしばらく、日本国内では『中国のもたらすチャンス』を論じる声が減り、『中国の脅威』を誇張する論調が増えている。ある日本メディアは、安倍政権の内外政策の随所に中国牽制、中国への防備の意図が透けて見え、外交面では他の国と連携して中国を『封じ込め』ようとすらしている、と指摘した」と述べた。

　「こうした現象の原因は2つ以外にない。中国に対する認識に偏りが生じたのか、『中国の脅威』を誇張して人には言えない政治的目的を達成しようとしているのかだ。前者であることを望む。後者は通用しないだけでなく、非常に危険で、日本さらには地域全体の利益を顧みない表われであり、他国を損ない、自国にもマイナスだからだ」。

　「次に、日本は一体東アジアの国なのか、それとも域外の大国の代弁者なのか？東アジアの発展に奉仕するのか、それとも域外の大国の地域戦略に奉仕するのか？」。唐氏は「近年、アジアの地位が高まり、少なからぬ域外の大国がこの地域に焦点を合わせ、投入を積極的に強化している。われわれは東アジアの発展への域外国の参加と支持を歓迎する。だが政治・安全保障上の敏感な議題を煽ることに熱中し、この地域でもめ事を引き起こし、離間を煽り、東アジアの統合プロセスに障害を設けている国もごく一部ある」と述べた。

　「まさにこの時、地域の主要先進国である日本がどのような役割を演じるのかを、人々は強く注視している。現在日本国内には、日本は域外の大国に頼って地域での優勢を維持すべきだとの論調がある。アジアの発展は最終的にはやはりアジア諸国自身に頼る必要があると私は考える。この地域に人為的に緊張をもたらす、いかなる国の企ても人心を得ず、実現は不可能だ」。

　唐氏は「われわれは日本が西側の一員であることを理解し、米国を含む域外国と正常な関係を発展させることにも賛同している。だがもし日本側が、そうすれば万事めでたしと考えて、中国などアジア隣国との関係を軽視するのなら、自らの進む道を狭めていくだけだ。われわれは日本側が真に自らをアジアの一員と見なし、アジアの振興を自らの任務と捉え、隣国との関係を適切に処理し、地域の平和・安定の大局の維持と地域経済統合プロセスの推進に建設的役割を発揮することを希望する」と指摘。

　最後に「中国にとって平和的発展路線の堅持は自らの根本的利益に基づく戦略的選択であり、われわれは様々な外来の妨害を排除し、断固この道に沿って歩んでいく。中国の発展は地域と世界にさらなる発展のチャンスをもたらし続ける。日本側が客観的、理性的な対中認識を確立し、積極的な対中政策を遂行し、『互いに協力パートナーであり、互いに脅威とならない』『相手国の平和的発展を互いに支持する』との中日間の4つの政治文書における重要な共通認識を真に政策に具体化することを希望する」と強調した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2013年10月28日

http://j.people.com.cn/94474/8438969.html

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呉寄南氏：中日関係立て直しの突破口について5提案

　第9回北京-東京フォーラム（主催：中国日報社、日本・言論NPO）が26日午前に北京で開幕した。

　午後の政治分科会で呉寄南・上海国際問題研究院諮問委員会副主任は「中日間に現在生じている問題には深いレベルの原因がある。これは東アジアの政治構造に深い変化が生じた結果であり、中日両国がパワーバランスの転換点にあることによる結果であり、中日両国の認識の差が次第に積み上がった結果でもある」と指摘。

　「こうした困難な状況であればあるほど、中日間の交流が必要だ。現在の状況の下、中日両国の民間交流、特に学者、専門家、メディア関係者などエリート層の交流がどの時期にも増して重要となっている」と述べた。

　また、中日関係立て直しの突破口を5つの面から慎重に選択すべきだと指摘し、次の提案を行った。

　（１）数年前の中日歴史共同研究の方法を参考に、釣魚島（日本名・尖閣諸島）紛争について胸襟を開いた対話を行い、溝をテーブルに並べ、危機の管理・コントロール、エスカレートの回避について新たな係争棚上げの共通認識を形成する。

　（２）有害濃霧や放射性物質汚染への対策で連携し、広域的な環境問題で協力を強化する。

　（３）エネルギー・資源分野で協力を繰り広げる。中日両国は石油、天然ガス、鉄鉱といった資源の消費大国であり、エネルギー・資源の安定供給、安全な輸送、合理的備蓄、省エネ・効率向上などの分野で協力できる。

　（４）アジア地域のインフラの相互連結を共同で推進する。中日両国の強みを結びつけて、相互連結実現の過程で協力・ウィンウィンを実現する。

　（５）東京五輪が成功すれば、日本だけでなくアジアの誇りとなる。日本では以前、北京五輪と上海万博を支持する国会議員連盟が結成された。中国もこのやり方を参考にすることができる。

　呉氏は最後に「双方は中日関係ができるだけ早く健全で平穏な発展の軌道に戻るよう、共に努力し、協力を強化すべきだ」と指摘した。（編集NA）

　「人民網日本語版」2013年10月27日

http://j.people.com.cn/94474/8438069.html

コメント
01. 2013年10月29日 06:01:54 : 085QMSchMU 中国は、日本敵視政策を戦後づっとやり続けている。まづ、反日教育を止めなければならない。中国全土にある嘘八百の戦争記念館・反日祈念館を撤去しなければ ならない。 　中国の反日教育をそのまま知らんふりして、その場の経済利益だけを求める経済界、そんな日本は小馬鹿にされて当然だな。
02. 2013年10月29日 18:46:31 : WhBMLMkjPA お互いに嘘に嘘を塗り固めた合意事項、何が合意かも判らなくなっている。 台湾はどう見ても独立国だろう。チベットはどう見てもチベットだ中国とは別の国だ。 そもそも万里の長城より北は中国ではないぞ。昔から遊牧民の国だ。 だから尖閣も中国と云われるんだ。そろそろ嘘は止めて本当のこと言ったら。 まずは自分のことから、習近平君の預金は海外に１兆円、娘はハーバードに留学中 アメリカが怖くてまだ台湾をゲットできない。法輪功や政敵を叩く潰して財産没収 自分の懐に入れて大金持ちになった。
03. 2013年10月29日 22:07:42 : QKj2V8oUfM もう滅んでいく国が何を言ってもだめ。 この国は上から下まで腐りきっていて処置なしということは、今や日本国民に津津浦浦まで知れ渡っている。 強烈な腐臭が漂いはじめた乞食から、敵とか味方といった話を持ちだされても誰がまじめに聞くだろうか。
04. JohnMung 2013年10月30日 01:00:08 : SfgJT2I6DyMEc : C7nWl1y75A 　対中国では、いろいろ問題がありすぎですね。 　本年初から、突然、大手マスメディア等で中国から有害飛来物質PM２.５が問題されました（それ以前から問題であったはずなのに）。 　今後、中国で原発が大増発されるとのことですが、偏西風の関係で、このことも脅威になりそうですね。 　ところで、みなさん、飲み屋等で“付きだし”でピーナツが出されることはありませんか。 　新幹線等に乗車するとき、缶ビールとつまみとしてピーナツ（ピーナツ入りおかき等）を買うことはありませんか。 　はたまた、お子さんのスナック菓子等はどうですか。 　下記の記事では、中国産ピーナッツ類に「自然界最悪」の発がん性含むカビ毒が検出されたということです。 　中国産食品についてはこれまでもいろいろ問題視されたことがありますが、今以て、ピーナツだけでなく、その他の食品も注意する必要があると思われます。 　”中国産ピーナッツ類　「自然界最悪」の発がん性含むカビ毒検出” 　NEWSポストセブン　2013.10.15 07:00 　http://www.news-postseven.com/archives/20131015_218238.html 　↑　には、ピーナツ以外の中国産の有害物質を含む食品事例が掲示されています。確認しておきましょう。 　飲み助さんだけでなく、外食の多い方々は、日常的に何を食べさせられているか、分かったものではないでしょう。 　日本人（国民）を散々ペテンに掛け騙して、安倍晋三と自公政権等が躍起になって進めようとしているTPPについては、関税を含む価格問題だけに矮小化して良いのでしょうか。 　日本の仕組み自体が、アメリカと国際資本の意のままに、改変されかねないのです。 　食料品について、食の安全保障は、量の問題もありますが、質（安全安心できるモノであるかどうか）も問われるべきです。 　日本国民の暮らしといのちを守ることを第一義とするなら、もっと地域、顔の見える関係を重視する政策視点を尊重すべきでしょう。 　日本国内で流通している落花生（ピーナツ）は、殆どが中国産でピーナツ加工品の原料も殆どが中国産です。 　国産では千葉産等がありますが、流通量があまりに少なく、価格は中国産の３〜５倍くらいでしょう。 　海外産では、たまにオーストラリア産をみかけますが、こちらは価格もまあまあです。 　ピーナツだけでなく、かつて農山村の産業であったタケノコや山菜、レンコンなどの水煮、梅等の加工品、大根やキュウリ、マクワウリ等の加工原料等々、低価格の中国産品に押されて、衰退しています。
05. JohnMung 2013年10月30日 01:55:55 : SfgJT2I6DyMEc : C7nWl1y75A 　巨大国家・中華人民共和国は、”大男　総身に知恵が回りかね”の喩えの如く、いずれ制御不能になるのでしょう。 　文革時の蛮行はもとより、チベットでも飛んでもない蛮行をやっていますね。 　こうしたことを見聞きすると、中国側の”南京大虐殺”云々もマユツバじゅるじゅるということでしょう。 　韓国が喧伝している慰安婦問題もそうです（下記スレをご覧下さい）が、事実・事実関係をねじ曲げ、捏造まですると、いずれバレルということでしょう。 　”慰安婦「１０万人いた」？　韓国紙報道に疑問・矛盾の数々（産経新聞）” 　http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/526.html 　投稿者 かさっこ地蔵 日時 2013 年 10 月 27 日 20:09:24: AtMSjtXKW4rJY
06. 2013年10月30日 15:11:08 : sFl0HKxsfk 先ず前提として押さえておかなければならないのは、中国の「対日政策」がますます一枚岩ではなくなっていることだ。「誰が」、「どういう場所で」、「誰に向かって」、「どういう背景の下で」言っているのかを、しっかりと分析しなければならない。特に現在は11月に開催が予定されている党第3回中央委員会全体会議（三中全会）の前で、あらゆる政策的動向がすべて「過渡期」にあるため、それを過ぎてみないと果たして中長期的な裏付けのある発言なのかどうかの判断は難しい。 また特に最近の中国の「外交政策」的発言は、実は「国内向け」宣伝という場合も多く、特に対日強硬発言などはその色彩が濃い。だからそれを文字面通りに受け取って、いちいち同レベルで対応しているととんでもない間違いを犯すことになり、特に現在のように緊張が（表面的には）高まっているように見える時期には、ミスリードのリスクが大きい。 唐家セン氏は現在は「中日友好協会会長」という言わば名誉職の肩書きしかなく、すでに第一線から退いているが、過去の駐日大使、外相、外務担当国務委員などの経歴からして、いまだに対日政策立案の中で一定の影響力を持っていると見て間違いない。しかも同氏は、来日の際には准公式の記者会見などはすべて日本語でこなすほどの第一級の日本通だ。このフォーラム自体は中国の国内向けメディア報道はほとんどベタ記事扱いだったので、そこでの発言も「国内向け宣伝」ということはあり得ず、だとすればそこに示されているシグナルを読み取る必要がある。私はそこに中国側の「焦り」と日本に対するある種の「期待」を見るのだが、どうだろうか。しかし、それが政権の中枢から出たものかどうかを判断する材料は、まだあまりに少ない。
07. 2013年10月31日 19:45:00 : PPRbYNCYzc 脱亜入欧〜！。第二次日中戦争勃発せりぃ〜！。
08. 2013年11月01日 14:55:25 : F1Sr2Hx0Nj 「文革時の蛮行はもとより、チベットでも飛んでもない蛮行をやっていますね」 中国（支那）は国柄が日本とまったく違うということを念頭においてのお付き合い となる。 人権問題、古来より易姓革命の国、すざまじい権力闘争の過程で、庶民も巻き込ん だ大虐殺が何度も繰り返されている、処刑にしても人間みじん切りのようなすざま じい残忍さ、人権もへったくれもそのときにはない。 中華人民共和国で起きたことである、そのような国柄であることを前提での付き合 い、米国とどちらがつい合いやすいかしらないが。 日本で大政治家がでないと、米、中に丸め込まれるかねない。
09. 2013年11月01日 21:45:29 : PPRbYNCYzc ・・・あれぇ？、共産主義の大陸からの侵略の防波堤が日本なんじゃ無かったっけ？。そら、共産主義から見たら、自由主義の侵略に手を貸す日本って事に成るだろうけど。そもそも、自由主義国家の日本が、共産主義な中国と仲良くするのが、間違いの元だろ？。どだい、イデオロギーが違うんだぞ？、なにか、言ってる事、おかしく無い？。

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