★阿修羅♪ > 原発・フッ素20 > 239.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
マイコプラズマ肺炎などが2011年に急増したことについての考察
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/239.html
投稿者 taked4700 日時 2012 年 1 月 15 日 04:30:09: 9XFNe/BiX575U
 

(回答先: 広がる感染症(2011/11月末)と12/20〜の健康被害報告 - 近理多美さんのマイページ 投稿者 千早@オーストラリア 日時 2012 年 1 月 10 日 01:20:39)

マイコプラズマ肺炎などが2011年に急増したことについての考察

 国立感染症研究所のサイトの「過去10年間との比較グラフ(週報)」(http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/weeklygraph/index.html)に載っている18の感染症を見ると、2011年の4月以降目立って感染例が多くなっているように見えるものが4つあります。多少多いと思えるものが8つ、例年と変わらない患者数を示しているものが6つあります。これらについて、最初は福島原発事故により日本全国へ拡散した放射性物質の影響かと思い、いろいろ考えたのですが、沖縄や鹿児島での増加例があったりしてうまくまとめることが出来ませんでした。インターネット上にさまざまなデータがありますが、探しているデータがあるとは限らず、却ってあまりに専門的な狭い範囲の現象について述べたものが多く、生命科学の対象範囲の広さを改めて思い知りました。また、生命科学についての素養そのものが不足していると痛感しました。多少勉強したぐらいではなかなか自分で考えることはできません。

 その上で、多分、このぐらいの判断はほぼ間違ってはいないだろうと言うものをまず述べ、次に確証どころか幾つか矛盾した記事がある中で、やはり自分としてはこういう見方がどうしても正しいのではないかと言うものを述べさせていただきます。

 まず18の感染症について2011年に感染数が例年に比べて目立って増加したものとそうでないものの比較をします。その上でそういった現象に放射線の影響があるのかどうかを検討します。

 なお、この記事では感染方式を飛沫感染と空気感染(飛沫核感染)を区別して扱います。飛沫感染は細菌やウィルスが水分を含んだ唾液などとともに比較的大きな微粒子として飛散するものです。空気感染は水分をほぼ失い、飛沫よりも小さい状態で空中に病原体が漂って感染拡大を招くものを言います。通常のマスクは患者が感染拡大をしないようにエチケットとしてするものであり、N95などの特殊なマスクは医療従事者などが飛沫感染や空気感染で感染病にかかることを防ぐためのものです。通常のマスクでは飛沫感染も防止できないことに注意してください。

 2011年の流行が目立って多いものには次の4つがあります。
1.手足口病
2.急性出血性結膜炎
3.無菌性髄膜炎
4.マイコプラズマ肺炎

 例年に比べて2011年の流行が多少多いと思われる感染症は次の8つがあります。
1.咽頭結膜熱
2.A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
3.伝染性紅斑
4.百日咳
5.ヘルパンギーナ
6.細菌性髄膜炎
7.クラジミア肺炎
8.RSウィルス感染症

 ヘルパンギーナと言う病名はあまり一般的ではありませんが、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性発疹を特徴とし、夏期に流行する小児の急性ウイルス性咽頭炎です。

 また、2011年の流行が例年と全く変わらないものには次の6つがあります。
1.インフルエンザ
2.感染性胃腸炎
3.水痘(みずぼうそう)
4.突発性発疹
5.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)
6.流行性角結膜炎(はやり目)

 ここで、2011年の流行が目立って多いものの特徴を考えてみると、次の点が推測できます。

1.患者の年齢が乳児から9歳ぐらいまでが多い。(手足口病:乳幼児、急性出血性結膜炎:1歳から4歳、無菌性髄膜炎:9歳以下で全患者の90%、マイコプラズマ肺炎:幼児から青年期の患者が中心、7歳から8歳が中心。)

2.ワクチンなどの予防法がないか普及していない。

3.口腔内とか結膜などの、外界に露出している粘膜に症状が出ている。

4.細菌ではなくてウィルス感染による症状が出ている。

5.手足口病、マイコプラズマ肺炎は飛沫感染であり、全体的に飛沫感染によって流行拡大が起こっているようだ。

6.急性出血性結膜炎は接触感染だが、流行規模が小さい。

7.無菌性髄膜炎でエンテロウイルスの場合には飛抹感染。

 これと対照するために例年と全く変わらないものの特徴を見てみます。

1.水痘(みずぼうそう)や流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)のようにワクチンが普及しているもの。

2.感染性胃腸炎や流行性角結膜炎(はやり目)のように成人にも流行が見られるもの。

3.感染部位が直接大気に接する粘膜ではないもの。感染性胃腸炎・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は体の内部にある器官の炎症であり、水痘(みずぼうそう)・突発性発疹は皮ふの疾病。流行性角結膜炎(はやり目)とインフルエンザは外気と接する粘膜の疾病だが、流行性角結膜炎(はやり目)は飛沫感染というよりも手を介した接触感染によって流行する。つまり日本の衛生環境が優れているため接触感染ではあまり大きな流行が起こらないようになっていると考えていいと思います。

4.感染性胃腸炎は細菌、ウイルス、寄生虫が起因病原体であり、日本においてはノロウィルス、ロタウィルスによるものが多い様子。これらは経口感染し、ヒトからヒトへの感染と、汚染した食品を介しておこる食中毒に分けられ、次の4つの感染経路があります。@感染した人の便や吐物に触れた手指を介してノロウイルスが口に入った場合、A便や吐物が乾燥して、細かな塵と舞い上がり、その塵と一緒にウイルスを体内に取り込んだ場合、B感染した人が十分に手を洗わず調理した食品を食べた場合、Cノロウイルスを内臓に取り込んだカキやシジミなどの二枚貝を、生または不十分な加熱処理で食べた場合。日本においてはこのような感染経路がもともとあまりないため、2011年にも特別発症例の増加がなかったはず。

5.流行性角結膜炎(はやり目)は手を介した接触感染。起因病原体はノロウィルスで、流行性角結膜炎は2011年にほとんど例年と変わらない患者数だったのに対し、ほぼ同じ感染形式の急性出血性結膜炎が急増したことの説明がうまくできません。この二つの違いの一つに潜伏期間があり、流行性角結膜炎は一週間程度、急性出血性結膜炎は1日程度です。急性出血性結膜炎は感染すると直ぐに発症してしまうので、感染防止の意識が高まる前に感染拡大してしまうのかもしれません。なお、急性出血性結膜炎の感染例が増加したと言ってもその絶対数はあまり多くありません。

 以上のことをまとめると、2011年に例年に比較して目立って感染拡大したものは次のような理由があるように思えます。

1.細菌性の感染病は目立った流行がなく、ウィルス性のものについての流行拡大があったが、日本の衛生環境そのものが病原性の細菌の存在をあまり許容しないものになっていることと、仮に病原性の細菌が発見された場合それへの対処が機敏であることが大きな理由になっているようです。ワクチンの普及や一般市民の衛生意識の高さと学校や職場での管理体制が比較的整っていることが背景にあるはずです。インフルエンザや水痘(みずぼうそう)、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)が2011年に急増しなかった理由はこれらに対するワクチン接種がかなりきちんと行われていたからだと考えることが出来ると思います。

2.マイコプラズマ肺炎や手足口病、急性出血性結膜炎は全て外気に直接触れる粘膜の疾病です。飛沫感染と接触感染を比べると飛沫感染はそれだけ防止しにくく、飛沫感染の影響を受けやすい外気に直接触れる粘膜部の疾病が増加したと考えることが出来ます。

3.水痘(みずぼうそう)は空気感染(飛沫核感染)をし、飛沫感染よりも感染拡大しやすいように思えますが、ワクチンがあるためや、体表に症状があらわれ、病状がはっきりしていることから対応が確実に取られやすいためなどで感染拡大が日本ではしにくいようです。

 以上までがほぼ常識的に気が付くことであり、ほぼ間違いはないと思います。
 
 以下は推測に基づいたものであり、現状では確証を示すことが出来ません。

 2011年に目立って増加したマイコプラズマ肺炎、手足口病、急性出血性結膜炎、そして無菌性髄膜炎はすべてウィルスによる感染症です。ウィルスと細菌の違いは幾つかありますが、ミトコンドリアが鍵になると思います。ウィルスにはミトコンドリアがなく、細菌にはあるのです。ミトコンドリアは主にエネルギー生産を行う細胞内の器官です。カルシウムの貯蔵庫であり、カルシウムは生体内に多量にある元素の中ではもっとも原子が大きいため一般に放射線の影響を受けやすく、そのカルシウムを大量にため込んでいるミトコンドリアは細胞の他の部分よりも放射線の影響を受けやすいはずです。

 放射線の影響によると言われている原爆ぶらぶら病はミトコンドリアが放射線により活動低下したためだと考えることが出来ます。一般的に病院での検査で異常が発見されないのは、ミトコンドリアの活性に関連する項目が一般の病院での検査にないからではないでしょうか。
 
 手足口病や急性出血性結膜炎が沖縄で増加し、マイコプラズマ肺炎が鹿児島で増加したと言うことは福島第一原発由来の放射能ではない可能性を示唆するものです。しかし、反面、放射性物質の微量の増加によってウィルスが活性化されたと解釈もできます。(*http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/136.html#c12参照のこと)

 福島県の状況はhttp://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/eiseikenkyuuH23-52.pdfに感染症データがあります。これを見ると、手足口病は明らかに増加していますが、マイコプラズマ肺炎については増加しているかどうかは微妙です。更に急性出血性結膜炎については2010年も2011年もほとんど発生していない様子です。これらについて、原発震災後に生活様式が変わり、外遊びが減ったとかプール使用が減ったなどが要因として考えられますが、はっきりとした因果関係を示すことが出来ません。

 なお、ミトコンドリア遺伝子欠損細胞は放射線感受性が低いこととか、免疫系についてもミトコンドリアの果たす役割が高いことが証明されているようです。また、ミトコンドリアが傷つくことによってビタミンCの消耗が激しくなるようで、健康維持のために少なくともビタミンCの補給を乳幼児から学童については意識的に行う必要があると思う。

*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<652>>
 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. taked4700 2012年1月20日 15:00:45 : 9XFNe/BiX575U : vIM3e00nas
記事投稿者です。

>*6月8日の記事「近づく戦争・テロ社会、これらの動きを止めるべきでは?」から一連番号を付しています。<<652>>

とありますが、一連番号が300ずれていました。本来は952です。

お詫びして訂正します。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素20掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 原発・フッ素20掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧