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特措法「気持ち悪いほど巧妙な法律」(放射能ごみ問題・まとめ)
http://www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/911.html
投稿者 こーるてん 日時 2012 年 2 月 13 日 21:30:00: hndh7vd2.ZV/2
 

http://tsunamiwaste.ldblog.jp/archives/2956050.html

(転写開始)
特措法「気持ち悪いほど巧妙な法律」

最近『脱原発の日ブログ』などで『今は放射能汚染がれき焼却を水際で止めるとき』http://tsunamiwaste.ldblog.jp/archives/2829506.htmlを紹介していただきました。


@HEXAGON222さん(https://twitter.com/#!/HEXAGON222)がこのアピール文を書く前、私は法律関係の仕事をしている友人に、放射性物質汚染対処特措法(http://www.env.go.jp/jishin/rmp.html#act)と@HEXAGON222さんの「放射能がれき特措法の問題点について」のふたつ読んでもらったのですが、そのときに友人が示した反応が興味深かった。

この友人の話を「@HEXAGON222さん、私の友達がこんなこと言ってるんだけど」とメールにまとめて送信したところ、@HEXAGON222さんから『今は放射能汚染がれきを水際で止めるとき』が返事として返ってきた経緯です。

というわけで、以下の文章は情報としてはじゃっかん古いのですが、ふだん私たちに馴染みのない、立法の現場が垣間見えるエピソードでおもしろかったのでご紹介します。


「(特措法を読むなり、感嘆して)この法律作った人、うまいな。最近の法律はうまいんですが(山本節子さんも著書で「最近の官僚の立法テクニックは巧妙化している」と述べている)、これは特にうまい。パッと作った割にはすげえな、やるなあ。短時間のうちに、よくこれを作ったな……。気持ちわるい」


――どううまいの?


「どううまいかと言うと、あらかじめ反論されることを予想して、反論の内容を受け流すようになっている」


――この法律は議員立法なんです。この@HEXAGON222さんという人は「議員立法の体裁にしているけど、官僚が筋書きを書いたのでは」と指摘しています。


「議員立法も官僚が書いていることが多いんです。この法律は官僚が百パー関与してます。まずまちがいない。有識者(理系の専門家)も入ってるね。学者うまいな……。頭いいなあ。(受入自治体に)特定行為を強いるというか……(受入表明している)東京都も神奈川県もこれを容認しているでしょう? たぶん憲法違反の線では攻められない」


――反対するとしたらどんな方法がある?


「やるとしたら地元住民の署名集めるとかしか……。ここ十年くらいで、新しい住民投票の制度ってのがあるんです」

――自治体単位? 町内会とかでもOKなの?

「自治体単位。ただ、まだ数えるほどしか事例がない。しかも、法律自体がおかしいということは問えない。具体的な事実しか争っちゃいけない。事前に差し止めるには、明らかな法律違反がないとダメ。グレーゾーンじゃダメ、漆黒のような黒じゃないとダメ」


――廃棄物関係の法律って難しいみたいですね。産廃だと保健所が絡んでくると聞きました。保健所も、ある自治体とない自治体があるらしくて……(最近よく話題になる、かながわ環境整備センターは横須賀市にあり、横須賀市は保健所設置市)。


「保健所設置市というのがあって、衛生法が絡んでくる。行政法って一番難しい分野で、百以上関連法があるんですよ。県・市・町・区・行政特区・中核市、全部法律の扱いがちがう。しかし、よくこれ(特措法)を作ったなと思う。ついつい読みふけっちゃった。よくこっちが反論したいなっていうところをわかってるなって。どうりで、これだけ大きな話なのに、珍しく反対派の弁護団が作られたりしないじゃないですか? なるほど、たしかに、これはすごいねえ……まあ、向こうはプロだからなあ」


――そう言わずに、何か知恵貸してくれない?


「もう一つだけ可能性があるとしたら、東京はもう(がれきを)燃やしてるんですよね? だったら、この特措法に違反していないかを計測する。ひとつひとつの焼却炉をチェックして、この特措法に違反してないかをチェックする(苦笑)」


――えっ、そんな地道な方法しかないの? いったん法律として国会を通過すると、どんなにヘンな法律でも、私たちはその法律に従うしかないの?


「何度か話しているように、事後訴訟は提起しやすいんで、すでに燃やしているところから(訴訟を)起こした方がいいかもしれない。どっちにしろ、敵はでっかい経済界ですよ。経済界怖いな。たぶん、圧力団体系がみんなついているんだろうな」


――圧力団体って具体的に?


「圧力団体って、第四の勢力って言われているじゃないですか? 三権分立の次の第四の権力だと。彼らがいるから、重要な法案が通りにくかったり、通りやすかったりするんですけど、これだけこの法律がすんなり通ってるってことは、圧力団体がどこも反発してないってことなんですよ。ひとつが経団連、日本医師会、もうひとつが全国郵便局長会。そこの三つがとりあえず反対してないってのはわかります。文句つけていませんもん」


――日弁連は?


「日弁連? たぶん日弁連は――この法律作るときに弁護士入ってます。大学の(法学部の)教授も入っている可能性ある。それぐらい頭がいい人が入ってないとこれだけ周到なものは作れないです。官僚だけじゃなくて、法律の専門家がかならず一人は入っていると思います。敵は強いですね、強すぎるんだと思います。いやあ、これ本当にうまいですよ。ツイートしたような人(@HEXAGON222さんをさす)が言うようなことは、全部反論している。そうくるだろうなということは全部書いてある。この法律、できたのいつですか?」


――昨年八月末です。


「八月?! (震災後)数か月でこれ作ったの?! センター試験作るのだって一年かかるっていうのに、まったく。気持ちわる。すごいなあ……。議員立法と言っても、他の法律も含めて、議員さんが純粋に考えた法律なんか一握りしかないですからね。これもその一つでしょう。いやあ、すごいなあ。戦いたいなら、理論じゃなくて、実際に計測して、数値の証拠を持つしかない。論理より証拠だと思います。たぶん論理だとやられちゃう気がする。もともと行政法系って、事実がないと戦えないんですよ。いやあ、すげえなって読んでしまった。頭がいい人って世の中にいるもんですね……。ほんとに闘いたい人がいるなら(数値計測が)それがいちばんですよ。読んできて、なんとなくそんな気がした。多分、論でいくなら相当厳しいっす。論詰めしてる間に処理全部終わっちゃいますもん」

というわけで、友人はこの法律の出来ばえに舌を巻いていた。その一方で、始終、気色悪がっていたのが印象的だった。彼は「この法律を作った人たちは本当に頭がいい」としきりに繰り返しているが、彼だって高学歴で、成績もよかったほうなのだ。

(転写終了)
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