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ニューヨークタイムズ: 訳の分からない放射能除染 (記事全訳)  (Nuclear F.C : 原発のウソ) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu21/msg/431.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 2 月 28 日 01:00:39: igsppGRN/E9PQ
 

ニューヨークタイムズ: 訳の分からない放射能除染 (記事全訳)
http://blog.livedoor.jp/ryoma307/archives/5927353.html
2012年02月27日19:09 Nuclear F.C : 原発のウソ


SATURDAY, FEBRUARY 18, 2012
ニューヨークタイムズ: 訳の分からない放射能除染 (記事全訳)

日雇いの労働者は放棄された学校の窓を拭きながら、彼の作業グループの行き当たりばったりの仕事振りにしょうがないとばかりに肩をすくめる。「みんな素人だからね」、と彼は言う。「放射能をどうやってきれいにするか、誰も本当のところ知らないんだ。」

元記事: ”A Confused Nuclear Cleanup” (2/10/2012) By Hiroko Tabuchi

転載元:http://ex-skf-jp.blogspot.com/2012/02/blog-post_9660.html


何の資格も技能も無い日雇いの労働者でも、一日に2万5千円稼げる除染は大きなビジネス、とレポートしたのは、2012年2月10日付けのニューヨークタイムズ紙のタブチ・ヒロコ記者。以下に、私訳をお届けします。長い記事なので、英文の元記事の文章は省略させていただきました。

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2012年2月10日ニューヨークタイムズ

訳の分からない放射能除染
タブチ・ヒロコ


飯舘村 - 福島第1原発から20マイル(約32キロ)のところにあるこの村に、ハズマットスーツを着てマスクをつけた作業員500人が散開し除染を行う。彼らの困惑は明らかだ。

「5センチ掘るんですか、それとも10センチ?」現場監督はは同僚に聞きただし、取り除く予定の表土を指差す。その後、村の広場の向こうにある公民館を指して、「あれは取壊すんじゃなかったですか?除染するんですか、しないんですか?」

日雇いの労働者は放棄された学校の窓を拭きながら、彼の作業グループの行き当たりばったりの仕事振りにしょうがないとばかりに肩をすくめる。「みんな素人だからね」、と彼は言う。「放射能をどうやってきれいにするか、誰も本当のところ知らないんだ。」

確かに、誰も本当のところを知らないのかもしれない。しかしそれしきの事で挫ける日本政府ではなかった。手始めとして、政府は130億ドル(1兆円)分の契約を発注し、8000平方マイル(2万720平方キロ)を超す、放射性降下物に最もさらされた地域 - 米国のニュージャージー州と同じ広さ - を再生しよう、というのだ。最大の目標は、昨年3月の原発事故現場の近くに住んでいた8万人以上の住民が帰還できるようにすること。その中には飯舘村の6500人の村民も入っている。

ただ、その除染方法が効果的であるかははっきり分かっていない。

除染プログラムを批判する人々にとって更に気がかりなのは、政府が最初の契約を発注した先が大手ゼネコン3社であったことだ。放射能除染の専門知識・経験が飛びぬけてあるわけでもないのに、日本政府の原発推進で大いに利益を上げてきたのが大手ゼネコン会社、というわけだ。

市民の監視グループである原子力資料情報室によると、このゼネコン3社で日本にある54の原発のうち45を建設している。そのうちの1つ、福島第1原発では、原子炉建屋やそのほかの発電所は津波に耐えることが出来ず、壊滅的な機能不全に陥った。 【訳注:ニューヨークタイムズの記者は原子力発電所と原子炉を混同している模様。54あるのは原発ではなく、原子炉。ニューヨークタイムズには記載が間違っている旨メールしましたが、返事なし。】

3社のひとつが大成建設で、ジョイントベンチャーの元締めであり、今飯舘村にハズマットスーツを着た作業員を送り込んでいる。大成のジョイントベンチャーと他の2社、大林建設と鹿島建設が元締めのジョイントベンチャーの3つで、最初の12の政府除染実験プロジェクト合計9千3百万ドル(約74億円)を受注した。

「詐欺ですよ」と言うのはサクライ・キヨシ氏。原子力業界を批判する氏は、日本原子力研究開発機構の前身機関の研究者だった。日本原子力研究開発機構は現段階での除染を総括している。「除染はビッグ・ビジネスになりつつあります。」

除染契約は原子力業界と政府の間に長い間存在してきたなれあいの関係を象徴するものだ、とサクライ氏などは批判する。

「日本の原子力業界は失敗すればするほど金を多くもらえるように出来ている」、とサクライ氏は言う。

日本原子力研究開発機構は、ゼネコン大手が今後も大半のプロジェクトを受注するとは限らない、と言っている。今後のプロジェクトの発注を行うのは環境省になる。しかし、大手ゼネコン側は今後も元締めとして参画し続けるつもりであることをほのめかしている。

「実際に作業しながら経験を蓄積しているのです」、と言うのは、大成の広報のヒライ・フミヤス氏。「試行錯誤のプロセスですが、私たちには除染の仕事をやっていくのに十分な能力があります。」

鹿島と大林は、現在進行中のプロジェクトについてはコメントできない、と言っている。

環境省のセイマル・カツマサ氏によると、大手ゼネコン各社は必要な作業員をあつめることが出来、道路、山林の除染など大規模なプロジェクトをまとめる力があり、除染作業員をきちんと被曝から守り、被曝を監視する能力が一番高い、という。

「原発推進だったかどうかではなく、除染に何が出来るかが重要なのです」、とセイマル氏は言う。

他のゼネコンも何とかして一枚加わろうと必死だ。1月の末、前田建設が環境省から除染契約を受注した。前田建設の入札価格は予想されるコストの半分以下で、明らかに損失覚悟で足がかりを掴もうとする手口に対して大成を含む他の入札者から苦情が出た。

【訳注: 楢葉町役場周辺の除染プロジェクトで前田建設の入札価格は大成、大林の10分の1。コストの半分、という情報はどこから来たのか不明。前田建設の次に低い価格を提示したのは清水建設。詳しくは朝日新聞1月22日付け記事ご参照。】


今月の初め、警戒区域のすぐ外側の南相馬市は、大手ゼネコングループに発注する除染プロジェクトに400億円(5億2500万ドル)を計上すると発表した。議論はさておいて、日本が重要な作業を行っていることには間違いない。

この作業は1986年ウクライナのチェルノブイリ原発事故の後に行われた部分的除染をはるかに超える予定だ。チェルノブイリでは、原発から半径19マイル(約30キロ)の地域が事故後4半世紀が経った現在でも、ほとんどが立ち入り禁止のままになっている。

しかし、どのような除染方法が日本で有効なのかについてはほとんど合意がない。放射性物質は風や雨で簡単に移動し、一度除染作業が終わってからも町を再汚染するかもしれない、と専門家は言う。

「除染の専門家はまだ存在しません。国が大手ゼネコンに大金を払わなければならない理由などないのです」、と言うのはタオ・ヨウイチ教授、工学院大学の物理学の客員教授だ。教授は飯舘村の村民が除染方法を自主テストするのを手伝っている。彼はまた、エネルギー庁の除染プロジェクトの効果の有無を監視している。

主契約を受注するのは大手ゼネコンでも、実際の除染 − 単純だが手間のかかる、ごしごしこすったり穴を掘ったりする作業 − は多くの下請けや孫請け会社が行い、更にこれらの会社は、一番ひどい除染作業を行うのに訓練されていない日雇いの労働者に頼っている。

下の階層へ行くにつれて手数料がピンはねされ賃金が低くなっていく、というこの階層構造は、日本の原子力業界、建設業界ではおなじみのパターンだ。

飯舘村のプロジェクトの作業員はほとんど地域外から来ている。学校の窓を拭きながら自分で素人だと認めた作業員、シバタとだけ名乗る彼はもともと自動車工で、160マイル(約257キロ)離れた千葉に住んでいるのだ、と言う。「見入りがよくてさほど危険でない」仕事が福島である、というニュースに飛びついたと言う。

シバタさんは一日に4時間シフトを2つやっている、と言う。寝泊りするのは近在[地元?]の温泉リゾートだ。シバタさんや同僚の作業員は賃金の話をするのを断ったが、地元のニュースによると除染作業の賃金は一日2万5千円、およそ325ドルになる、という。

ペーパータオルで窓を拭きながら彼は言う。「タオル一枚で拭くのは一度。さもないと、放射性物質がただ広がるだけだからね。放射線が見えるわけじゃないけど。」

その通り。昨秋、飯舘村公民館の同様の除染プロジェクトは村によって行われたが、放射線を安全なレベルまで下げることは出来なかった。

大成、ゼネコン各社によるパイロット事業は早くも思わぬ障害にぶつかっている。日本政府は、汚染された庭や畑からそぎ取った大量の汚染土を[地元で]保管しておくことへの住民の抵抗を予期できなかったのだ。

一方、政府・ゼネコンの除染プロジェクトを批判する人々は、地元の会社や自治体の方が除染を安上がりに行うことが出来、地元の雇用創出にもなる、と言う。

飯舘村の住民の中には、大学の専門家の手を借りて自分たちで何とかしようとし始めている人々もいる。彼らの実験によると、除染はまず飯舘村の面積の4分の3を占める山林から始めなければならない、とのことだ。

「うちを除染してもらっても、放射能はまた山から降ってくるからまた全部汚染される」、と言うのは、農業を営む60歳のカンノ・ムネオさんだ。他の飯舘村の住民と同じく、カンノさんも原発事故から1ヶ月以上村に留まっていた。放射能雲が飯舘村に到達しているのを知らなかったのだ。

カンノさんは5月に村から避難したが、週末には帰村していろいろな除染方法を試している。最近は物理学者のタオさんを伴って近くの山に行き、枯葉を地面から取り除くことでどれだけ放射線が下がるかを実験している。

彼らの作業には公的資金は出ていない。すべて寄付と、村人たちの無償労働で支えられている。つい最近でも、70歳の人々数人を含む10数人のボランティアが朝、雪の積もった山林に入って枯葉を掻き出し、布の袋に詰めていた。普通の服にマスクをしただけの格好だった。

「この土地のことはゼネコンより私たちのほうがよほど良く知っている」、とカンノさんは言う。「金は跡形も無くどこかに消えているんじゃないかと思うよ。」

 

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コメント
 
01. 2012年2月28日 08:18:53 : wOBNrgRems
実際、人の居るところの線量は下がったからな。
アメリカ人は認めたくないのだろう。除染バブルに乗れなかったから。

02. 2012年2月28日 09:03:03 : TDq5YwVCgI
除染は原発爆発でおいしい仕事を失った関連企業へのボーナスという意味の他に、除染を行う作業員に対する影響を調べるため仕組まれた実験ではないかと勘ぐってしまう。全面核戦争を想定した時、汚染された地域を除染する作業員の健康被害データーは各国とも喉から手が出るほど欲しいはず。作業員は給与を受け取っているのでリスクは承知(実験に同意した)ということにされるだろう。もしこれが本当なら狡猾過ぎる。

03. 2012年2月28日 09:20:09 : x8PrNQKmSk
除染の契約ってどうなってるんだろ?

1mSv/年まで下げるとかって、ちゃんと数字で決めてあるんだろうか?
やったけど下がりませんでした、やったんだからお金はもらいます
ってことになりそうだな〜。


04. 2012年2月28日 09:49:37 : Cc77rYqIlo
放射能汚染からの復興は、地元民のコミュニティを強化し、その支援を政府が行うかたちの地元主導でないといけない。ICRPでさえそういっているのである。
またもや、ICRP勧告を無視する政府。

05. 2012年2月28日 10:40:13 : hOEfMUQc7T
本当におかしいですね。へんですね。

自分は日本人ですが、未だに放射能が降っているのに、除染して効果があるなんて政府が言っている事が理解できません。

仕方がないので、除染作業はお金のバラマキ手段と理解しているのです。

税金の無駄使いですね。


06. 2012年2月28日 11:07:40 : GNcNi6mjs6
除染という名の人殺しだ

除染中にアルファ線核種の微粒子等を吸い込んで内部被曝するだろう

東北の人達が皆被曝して死ねば多額の賠償金を支払わなくて済むからね


07. 2012年2月28日 11:27:57 : GNcNi6mjs6
汚染地域に住む住民のみなさんは、汚染されていない地域に避難して

政府・東電に損害賠償請求するのが基本的に正しいと思う

汚染地域に残っての除染は極めてハイリスクといえる

数年後に重篤な健康被害で命を落とす可能性が高い

ふるさとで死にたいと考える方もいらっしゃると思うが…

私ならふるさとで死にたいと思うが…

まだいまだに原発からも焼却施設からも放射性物質が放出されているので

緊急避難的に北海道か西日本か海外まで逃げるのが正解だと思う

マスク程度の装着での除染作業はかなりヤバイと思いますよ

チェルノブイリのリクビダートルさん達と同じ運命を辿る可能性大です


08. 2012年2月28日 11:29:19 : 7KblVoDdLs

除染もがれき焼却も
「お金のばらまき」と
「放射能のばらまき」です。

09. 2012年2月28日 16:02:48 : oDZLjorBrU
>05. 2012年2月28日 10:40:13 : hOEfMUQc7T さん
>税金の無駄使いですね。

そうですよ〜。
除染は税金のただの無駄使いですよ〜。
自民党の林芳正は「無駄が経済を引っ張ってきた」ってTVで堂々と言ってました。

とりあえず一人につきいくらと決めて賠償金を支払って、除染にしても、何処かへ移住するにしても、どっちでも個人で選べれば良いのよ。
除染を何回もして欲しいだの、ダメだから今度は移住の金出せだのって、きりが無くなるから。
結局業者の懐を肥やすだけなのよ。
たとえ除染が無駄でも、住民が移住より除染を選んだのならそれで良いじゃん。
金があるうちは除染したら良いよ。
それで放射能に被曝したとは言わせなければ良い事よ。
その金で逃げれば良かったんだから。
って話だろ。

今からでも除染にかかった費用は差し引いて、残額を個人個人に支払えば良いのよ。
東電が身売りして全財産を差し出して、有り金叩いて被害者に保障すれば良いの。
もちろん元幹部も現幹部も全員でで全財産を差し出して被害者に詫びれば良いの。
それでも足りなければその分は税金で負担って話だろ。
それで一人いくらって決めれば良いだけの話よ。


10. 2012年2月28日 17:03:04 : JrPYjVYQO2
飯舘村の放射線量改ざん

http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000164790/1.htm


11. 2012年2月28日 22:57:56 : hvDBVytZFs
TPPや新自由主義との絡みなら
ケインズ経済学を完全に葬り去る為だったりするのかもな。
普段はケインジアンだけれども、完全な掘って埋めるだけの簡単なお仕事で
経済が回るのかについて、この除染作業の除毒的・物理的な有効性はもちろんの事、
経済学的な有効性に関しても、返って疑問に思うようになった。

もしも、この一連の作業が経済学にとって有効で、しかもその後は安全な地域として回復するのなら
原発の廃炉作業は、爆発させてしまえ、となる。


12. 2012年2月29日 04:28:03 : HKeo9Rblx2
↑ ケインズ経済学は、外国の存在を考えていません。ですから、日本が馬鹿を
やっている間に、中国がもう見えないほど先にいってしまうでしょう。

13. 2012年3月05日 10:11:35 : C3kIYq6ywA
東電が事故当初事実を隠蔽し(かマジで何が起きてるのか分らず?)政府が出遅れ、住民を非難させずにすでに被爆させてしまったから、今更危険だと言って避難させられないのでしょうか?責任も追求されるし賠償も増える。自分達だけは逃げたんだから、今更「かなり危険」だなんて言えないんだな。もちろん「強制非難」させるべきだけど、「今頃何言ってんだ?」ってやぶ蛇だから、いっそ日本中汚染して同じ色で塗りつぶし、責任回避する気でしょう。

放射能は絶対に消えませんよ、消毒しても、煮ても焼いても消えません。
除染なんて不可能な事をやるのは、福島人を騙す為のパフォーマンス。汚染区域に彼等を閉じ込めれば賠償も起きない、だって静かな死が必ず襲うから。

原発作る時から金しか見えない狡猾な政府や東電にとっては、純朴な東北の人達を騙すなんて赤子の手を抓る様に簡単なこと。しかもあそこは「日本中でパソコンが一番発達してない所」だって、福島から「市民を締め出して強行されたストレステスト」に駆けつけたお母さんが言ってたね、他所からのまともな情報を持ってる人はかなり少ない。

もうチェルノブイリを復興して街作り出来ない様に、福島の復興なんて何百年も不可能。国民を、子供達を見殺しにし、史上最悪の原発事故が起きた福島の復興を推進する日本政府を世界中が今冷ややかな目で見ている。


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